フェリーニに彼女寝取られた男の一人に憑依したので、先に彼女と別れておいて、ガンプラバトルに出場する男の話 作:KeI77777
A.他のファイターの彼女何人も寝取ってるからギルティ。リカルド許さねぇ!!
『----同志よ!!元気か!!』
かかってきた電話を取るや否や、
ドイツ代表のチョマーが電話口でそう叫び、
耳がキンキンと鳴る。
やはりというか、因果は収束してしまうというか、
原作通り、チョマーは彼女に振られてしまい
リカルドに寝取られてしまったっぽい。
それも今大会より前のことであるのだが、
それを思い出しては、こうして俺に連絡をして、
どうやってリカルドを倒そうか画策している。
「リカルド許さねぇ・・・・。」
『ああ!!許さん!!・・・ほかにも、俺たちと同じく、寝取られてしまった同志を集めてきたぞ!!』
俺が思わずそうこぼすと、チョマーが嬉しそうな声を弾ませ、
徒党を組もうと言ってきた。
なるほど。ここからあの原作につながるんだな、と納得し、
了承することにした。
原作ではなんだかんだ言っても、こいつらは世界大会に何度も出ている常連らしいし、下手をすれば俺より強いやつだっているだろう。
不意討ちで徒党のうち、半数以上が撃墜されてしまったとはいえ、
あれもまともに戦えていれば、リカルドや、セイ君たちを相手にしても容易に負けることはないはずだ。
確か、ガンダム・ヴァサーゴ、ガンダム・アシュタロン、ビギナ・ギナ、ゲンガオゾ、バンディットを使うファイターたち。
そして、特定の機体はないが、多種多彩なガンプラを操るチョマー。
敵にするとこの上なく恐ろしいが、味方となるこれほど頼もしい相手もいない。
「じゃあ、決勝トーナメントに進むまでは協力してリカルドを狙う、でいいよな?」
『ああ!!もちろんだ!!同志よ!!』
チョマーは原作では器の小さい男のような描写がされていたが、
こうして話してみると、意外といいやつなんだなー。
男友達からは好かれているだろうな、と感じるやつだった。
でも、同性にとっていいやつほどモテにくいよな・・・・と、ちょい悪でモテているリカルドの顔を思い浮かべ、世の中理不尽だ、と吐き捨てる。
あ、そういえば釘刺しとくか。
原作だと確かガウ攻撃空母なんてデカ物でバトルロワイヤル出て、
サテライトキャノンでやられてたし。
ちゅーか、混戦する形式で、しかも仲間と組むっていうのにあんなでかいのチョイスすんなよ、と思うわ。
いや、ガウの中に入れてもらって、
守ってもらっていたような気はするけど。
ウィングガンダムのバスターライフル効かないガウとか割と変態だと思うの。
で、チョマーには普通にMSで出たほうがいいぞ。
いつも通り予選がバトルロワイヤル形式だったら的にされかねない、とそれっぽい理屈をつけて原作とは違う流れにしようと試み、電話を切った。
一つの問題があった。
ちらりと机の上に置かれて居る我が愛機、"ドラグ・エピオン"を見て、
ため息をつく。
"青い巨星"との死闘。
そして、そのあとに続いたシュピーゲル、ザク・スナイパーⅡとの連戦。
それらの戦いに耐えきったはいいものの、明らかにボロボロに傷ついてしまっていた。
ああああ・・・・、と頭を抱えてうずくまる。
そういえば、俺はいつも彼女にガンプラを治してもらっていたんだった・・・・と気づくのも後の祭り。
ファイターとしては一流でも、ビルダーとしては並である俺にとって、
死活問題であった。
サブのガンプラはいくつか持っているが、
一番使い慣れている、かつ強い機体は言うまでもなくドラグ・エピオンである。
日本で行われる世界大会に向けて最終調整を皆が行っている中、
自分独りだけ足踏みしているようなもどかしさに、頭を悩ませる。
(・・・・あー。こんな時に俺にもビルドが上手い相棒がいればなー。
レイジくんにはセイくんがいていいな・・・・。・・・・・ん?)
・・・・あれ、そういえばここって日本だし、確かセイ君の家ってガンプラ売ってるお店だから探せば場所はわかるよな??
日本側は最終戦どころか、地区予選をやっている途中だし・・・。
----それに気が付いた俺は、傷ついた"ドラグ・エピオン"をバッグにしまってホテルから飛び出すのだった。
◆
「---しめて、3400円になります。」
「はい。」
ガンプラバトルの世界大会が後数か月に迫ると同時に、
うちの店の売り上げが比例して伸びた。
その分、やっぱり買いに来るお客さんもどこか楽しそうで、
僕も嬉しくなってくる。
一時的な熱狂だったとしても、
楽しそうにガンプラを買って、組み立てる人たちの顔を見ると、
やっぱりいいな、と思うしね。
お昼時のピークを過ぎて、客足も落ち着いてきたとき、
ガラガラ、と入り口の引き戸を開けて、また一人お客さんが入ってきた。
母さんがいらっしゃいませー、と応対の声をかける。
「・・・・・・・・。」
その人の顔を見て、僕は一瞬声を失った。
金髪の長身のお兄さん。瞳は碧く輝いており、
茶色のジャケットを着こなす外国人らしき人。
(確かこの人は・・・・。)
何も知らない母さんが、
笑顔でそのお客さんに近づきながら尋ねる。
「何かお探しですかー?」
「・・・・あ、スミマセン。実は、こちらに腕のいいビルダーがいらっしゃると聞いてきたのですが・・・・。」
そう言って、彼が取り出したのは一目で見てわかるほどにボロボロに酷使された、
あの機体。
黄色と緑で塗色されており、ドラゴンガンダムに見えるけれども、
実は違う機体の、エピオン。
そして、そのお兄さんは頭を90度に下げて、叫んだ。
「---お願いします!!!お金なら払います!!!!どうか!!!どうか俺の相棒を治してやってもらえませんでしょうか!!!」
----これが、のちに敵として立ちはだかる"彼"との出会いだった。
主人公「ラルさん経由でそれとなく聞き出せてよかったわ・・・。でも、子供に無償で何かやらせちゃあかんよな・・・・。せや!!お金ちゃんと払って、頼もう!!!」←社会常識はあるけれども、金銭感覚マヒしてしているガノタのため、ちょっと引かれた。
リン子さん「どういうことなのかしら・・・?」←自分の夫に治してもらいたいのかな、と考え込むリン子さんじゅうななさい
セイくん「こうしちゃいられない!!早くレイジも呼んでこなきゃ!!!」←世界大会常連のファイターに突然会えて、純粋に興奮しているガンプラ好きの少年
彼女「・・・・・・・・」←何やら画策している模様
ひえっ・・・なんで急にこんな伸びてるんやこの小説・・・・(震え声)
感想くれると嬉しいなって(感想乞食)
そろそろ失踪します