堕落した人のIS生活   作:番号26

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第13話

ラウラの笑顔に見惚れた後。

 

目を覚ました。頭が冷めた。青ざめた。

 

うん。そうだったよ。確かに昔はあんな感じだった。ああ、そうだとも。認めてやろうじゃないか。テンションあげると何やらかすか分からない奴だったって。

もちろん、悔いなんてものはない。どうあっても人を救うというのは生き様というか俺の本能というか。逆に行動しないと心が折れるぐらいには必要なんだから。

 

でも、でもだよ。あれはないだろ。本当に。

やる気があると若々しくなるなんて言うけど若返り過ぎだよほんと。アクセル全開というか全壊だよ。うん。

確かにぶっ壊れている今の俺では無理なのは分かる。昔を引っ張ってこないと心を救ってやることは出来ないというのは自明の理だ。

それでも、一つ言わせてほしい。

 

 

黒歴史持ってくるとか何やってんの。

 

 

自分がどうなってもいいとはちゃんと思ってる。思っているよ。でもさ、それってそういうことじゃないんだよ。

他人からの悪意が俺に集中するとか金を使い果たすとか大怪我するとかそういうもんなんだよ。大丈夫なのは。

だけど、一生続きそうなスリップダメージは流石にキツい。針を至近距離で突きつけられ続けているようなものには耐えられないです。

 

ほんと、二人きりでよかった。あれが広まったら今の俺では死ぬ。無駄に行動力を発揮させて自殺する。

 

 

もうずっと目を閉じていたい。何も考えずにいたい。何も感じたくない。

 

なるほど。医者よ。ようやく分かった。確かにこんな感じになってしまっていた。

 

これが鬱ということか。

 

無性に転げ回りたくなるが全身が悲鳴をあげているせいで微動だに出来ないまま、俺はそう思った。

 

 

 

...で、ここはどこだろうか。

内面に気を向けすぎていてここがどこだとかあの後どうなったか何てものがすっかり抜け落ちていた。

 

俺が寝ているのはベッド。白いやつ。周りにはカーテン。そして白い天井。

 

保健室だ。ということは時間が結構経っていて、なおかつ俺の容態は結構悪いということだ。まあ全身筋肉痛みたいな感じになってるしそりゃそうか。

まあ歩くことが出来るぐらいには軽症だから気にしなくてもいい。

 

ベットから抜け出しカーテンを開ける。

窓から外が見えるがその空は暗い。掛けてある時計を見るともう夜だ。

半日も眠っていたのか。あの中ではそんなに時間が経ってなかった気がするのだが。

 

とりあえず腹も減っているので部屋に戻ろうか。

 

扉を開けたら人がいた。ちょうど入ってくるような感じだった。

そのお方の名前は織斑千冬。こちらを視認すると、恐ろしい怒りを向けてくる。

 

ハハハハ。笑うしかない。

 

 

 

 

怒られた。とてつもなく怒られた。

のほほんさんの時のように甘い気持ちにはなれない。ガチの説教だ。ラウラの軍でしごかれた時の記憶もあいまって余計に怖い。

 

まあ、明確な危機に周囲を振り切って首突っ込んだ俺が全面的に悪いんだから甘んじて何も言わずに受け入れるとしよう。

 

 

 

一通り説教が終わった後、織斑先生は現状について説明してくれた。

ラウラは外傷なし。内部も特に痛めている形跡はないという。よかったよかった。

俺はレールカノンやら無茶な機動とかのダメージで内部を結構痛めているらしい。打ち身とかの軽いレベルらしいけど、しばらくは安静にしろとのこと。

そして──

 

先の戦闘が評価されて、俺に専用機が用意されることになった。

 

へぇ、そっかあ。面倒事にしかならなさそうだね。




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