堕落した人のIS生活   作:番号26

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第14話

専用機の詳細を聞きたかったが書類が手元に無いしもう遅いからと帰らされた後。

 

朝起きたら何故か起き上がれなくなっていた。

昨日ちゃんと動けていたしなんだかなと思っていると腹部辺りが特に重い事に気がついた。まるで何かが乗っかっているみたいだ。

 

流石にそれは無いと思いつつ、視線を下げる。

そこにあったのは銀色の塊。

 

ラウラがそこにいた。

 

...とりあえず二度寝しよう。

あれは幻覚だし、起き上がれないのは金縛り。重さは布団の重みだろう。

そうだとも。そうにちがいない。

 

「起きろ」

 

これも幻聴だ。疲れているに違いない。安静にしろと言われたし今日は一日中寝ていよう。

 

「もう起きているだろう」

 

ラウラはここにいない。この部屋は俺一人だけの領域なのだ。いるはずがない。

 

「早く起きろ!」

 

布団がひったくられた 。

ここまできたら認めるしかない。目を合わせる。

 

「...おはよう」

 

「おはよう!」

 

清々しい声でラウラは言った。俺は冷静に寮長へ電話を繋げた。

 

 

織斑先生を呼び出した時のラウラの裏切られたような顔は結構印象的だったが、それはそれ。朝に忍び込むのはダメだと身をもって知ってこい。としか言えない。

織斑先生に襟首を掴まれドナドナされていった。

織斑先生、朝っぱらからすみません。

 

 

 

あれからゆっくりと専用機関連の書類を書いたり読んだりして過ごした。

専用機と言っても第三世代等の特別な物ではなく、奴隷騒動やタッグトーナメントのときに使っていた打鉄をそのまま使う事になるらしい。武装は好きなのを選べるという。

専用機を所有するためのアレコレをするのは結構面倒だったが、武装が好きに選べるとなったら面倒さなんて吹き飛ぶものだ。

打鉄は格納空間が広くないからこそ、何パターンも考えることが出来て良い。

 

思い付く限りの武装のセットを吟味するとあっという間に時間が過ぎてしまった。もう夕方だ。

武装案がようやく決まったところで扉がノックされる。

開けるとそこにはむくれたラウラがいた。

 

 

 

「ひどいではないか!」

 

部屋に入れた後の開口一番はこれだった。

 

「言いたいことが有るから朝から会いに行ったのに追い返され、来るのを待っても結局来なくて待ちぼうけしたのだぞ!」

 

いや、うん。

 

「...不法侵入。カノンで負傷中。ラウラが原因」

 

「ぬぅ」

 

後者に関しては誘導したとはいえ、ラウラがやったことには違いがない。

 

「...言いたいことは?」

 

ここまでやってくるのならば、大切な事なのだろう。

 

「ああ、そうだ。それが目的だった。では、言わせてもらおう」

 

 

 

 

 

「今日から私とお前は宿敵だ!!」

 

「...は?」

 

「何でも日本では格別に仲のいい友人を宿敵と呼ぶらしいではないか!だからそう呼ばせてもらう!」

 

「...違う」

 

「違うとはなんだ。私と宿敵になるのが嫌なのか。魅力的だと言ってくれたくせに。弄んでポイするのか」

 

「...」

 

「私は悲しいぞ。助けられて打ち解けられた特別な人から拒絶されるのは悲しい。そういうのが嫌いだと言ったお前からそうされるのは余計に」

 

「...ガセネタ」

 

「わたしのためだといったのにすくわれたのにそれはこころないうそでひとりでまいあがってああもうこうなっ...ん?」

 

「...それ、嘘つかまされてる」

 

「...え、いや、だって、クラリッサが、宿敵とはライバルとかいうものの別称でとても仲のいい関係だって」

 

「...フィクション」

 

「...」

 

「...」

 

「...クラリッサァァァァァ!!」

 

そう叫んで顔を真っ赤にしたラウラは出ていった。恥ずかしいよな、うん。

まあ、勘違いしたままよりかは良いだろう。一瞬怖気がはしったが気づいてくれて助かった。

 

 

 

ラウラについてはもう解決したといっていいだろう。ならば、もう一人に関しても今日中に解決した方がいい。

 

携帯を取り出す。メールを確認すると、今日の朝までの間に同じ人から何度もメールが届いている。どれも同じような内容だ。

 

その相手にこの後会えないかと送る。返事がきた。

 

8時に外で。

 

了解と返し、携帯をおく。心を整える。

 

 

さあ、のほほんさんに謝ろう。そして怒られよう。

心配、かけてしまったから。




TIPS:主人公の専用機になった打鉄は最適化と一次移行で強くなる以上の事はありません。本当にそのまま渡されます。
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