ガールズ&レイバー   作:恵美押勝

22 / 41
ど〜も夏休み中の恵美押勝です!まぁ夏休みと言ってもこんなご時世だったので2週間しかないんですけどね…では本編をどうぞ!


次はアンツィオ戦と船内迷宮です!part2

夢は見れなくても現実と言うのは嫌でもやって来る、目覚まし時計の音がみほを虚無の空間から引き摺り出した。むくりと起きたみほはいつも通りの朝食を食べ着替えて出発する、歩く最中ふと昨日の寝る前のことを思い返す。考えてもキリがない事は散々分かってるのだが結論を出せなくてはいけないと言う矛盾した思考が張り巡らす、今はそれどころじゃない次の試合に向けて切り替えなきゃと無理矢理結論付けてがどうもしっくりこない。我ながら面倒な性格をしてるなぁと思っていると後ろから声をかけられる、振り向くと麻子を背負った沙織がいた

「沙織さん…それに麻子さん」

「おはよ〜みぽりん、今日も麻子起きれなくてさ」

「朝は低血圧なんだからしょうがないだろ…」

「だからって少しは自力で歩きなさいよ!」

「手伝おうか沙織さん?」

「ありがと!それじゃみぽりんは麻子の左肩を持って」

言われるがままに左肩を持つと沙織は右肩を持った。

そんな奇妙な感じで移動する訳なのでスピードがとにかく遅い、校門が見えたのは遅刻まであと10分前と言うとこだった。校門前には風紀委員のそど子がいる、彼女を見るなり麻子は千鳥足で駆けつけて抱きつく

「うぉ〜いそど子〜起きたぞ〜」

「冷泉さん、毎回言ってるけど私の名前は「園緑子」って立派な名前があるんですからね!」

「お前はそんな硬い感じの名前が似合うやつじゃない、そど子で十分だそど子」

「…冷泉さん遅刻の回数増やされたい?」

「風紀委員の横暴だ〜」

やいのやいの言い合う姿を沙織はいつもの事だとい言いたいように見ている。ふと校舎に目をやると垂れ幕がかかっており

『特車道 全国大会 1回戦 突破!!』

と書かれていた。おまけにレイバー(多分イングラム)の形をしたバルーンが上がっていた、突然の校舎の変わりようにみほも沙織も驚いた

「すっご〜い!私達注目の的になっちゃうかな!?」

「うん、こんな大々的に公表されるなんて思ってもなかったよ」

「生徒会が勝手にやってるだけよ、風紀委員に予算は回さないで垂れ幕とか作るお金があるなんて」

「風紀委員は言うほど活動してないだろ〜そど子」

「失礼ね!この馬鹿でかい学校の治安を守ってるのは私達なのよ!」

「ほいほい、ご苦労様」

「…冷泉さん、次遅刻したら3回分遅刻したと記録するから」

時計を見るともういい時間になっていた、3人は麻子を引きずる形で教室へと急ぎギリギリ間に合った。

 

 

時間はあっという間にすぎ昼休みの時間だ。全員が和気あいあいと昼食をとっている中みほはハンガーへと歩く、彼女は彼女なりに心配してる事があるのだ

ハンガー内

ハンガーの中は人一人としておらず静かだった。みほはエコノミーの足元へ行き見上げる。誰一人としていないのでみほは独り言を言う

「2回戦、エコノミーで勝てるのかな…信用してない訳じゃないけど武装が余りにも弱すぎる、リボルバーカノンだとブロッケンやドシュカみたいな軍用レイバーには到底歯が立たないし何より一回の攻撃が致命傷になるしどうしたものかなぁ…」

悩んでるとドアが開く音が聞こえた、後ろを見ると優花里が弁当箱を抱えていた

「あれ、西住殿もレイバーと一緒にお昼ご飯ですか?」

「優花里さん!」

「いやぁ西住殿もそう言う事をするとは意外ですなぁ」

「…?」

「私ここ最近レイバーを見ながらお昼ご飯を食べてるんですよ、西住殿もそうなのでは?」

「私は、ちょっとレイバーが見たくて…」

説明しようとした矢先沙織と華がハンガーに入ってきた

「あれ、みぽりんだけだと思ったらゆかりんもいるじゃん」

「教室にも食堂いなかったのでこちらにいらしてると思ってたんですけど見事当たりましたわね」

「みぽりんパン買ってきたから一緒に食べよ!」

「ありがとう沙織さん」

4人集まってエコノミーの足元に座ろうとすると頭上から声が聴こえる

『お〜い私も混ぜてくれ』

どうやらエコノミーの外部スピーカーを利用したらしい

「なんであんたエコノミーの中にいるのよ!授業サボったの!?」

「自主休校と言ってくれ」

「おばぁに言いつけるよ」とジト目で言うと流石の麻子もビビって「分かった」と言うのであった。

 

「あれ、ゆかりんの弁当キャラ弁じゃん!」

優花里の弁当には白米の上に海苔を乗っけてイングラムを再現しておりクオリティが高かった

「はい、母がイングラムだって言い張ってて」

「流石床屋さん、手先が器用ですね」

「そう言えば西住さんはどうしてこんな所に居たんだ?」

「あ、それ私も気になってました」

「うん、2回戦このレイバーで勝てるかなって気になって」

「え!サンダースに勝てたから十分レイバーは強いんじゃないの!?」

「こっから先はそうもいかないんだ…」

みほは独り言で話した内容をそっくりそのまま話した

「西住殿、火器の類いは購入できるので生徒会に相談してみては?」

「そいつぁ無理だな」

突如男の声が聞こえる、はて、ここは女子高だから男子生徒はいないはずでは?と誰しも疑問に思ったがみほは直ぐ声の主に気付いた

「シゲル先生!」

「よっ、嬢ちゃん」

「みほさんこのお方は?」

みほは紹介しようとしたがそれより先にシゲルが話し始めた

「そうかそっちの嬢ちゃん達とはお初か」

シゲルはゴホン、と咳払いをする

「俺はこの学校の自動車部顧問をやってるシバシゲルだ、今は嬢ちゃん達のレイバーの面倒を見てる」

 

自己紹介を終え沙織達が自分達の自己紹介をしている。自己紹介が終わるとみほが尋ねる

「でもどうしてシゲル先生がここに?」

「いやなに、レイバーと一緒に飯食いたかっただけよちょいと昔のこと思い出してな」

ふと横を見ると優花里がプルプル震えているのが見えた

「あ、あの!シバってまさか特車二課の…!?」

「そうよ、俺はシバシゲオの息子よ!よく親父のことを知ってるな嬢ちゃん」

「と、という事は…!」

「あぁ特車二課に勤めててずーっとレイバー弄ってたよ」

「まさかこの学校にこんな方がいらっしゃるとは…!感動で涙が出そうです!」

ハンカチで目を拭く優花里を他所にみほが喋る

「シゲル先生、無理ってどう言う事ですか!」

「生徒会も無尽蔵に金を持ってるわけじゃないのよ、特に特車道は金がかかってしょうがない。レイバーの維持が精一杯でとてもじゃないが新武器なんて買えないんだよ」

「寄付を募ればいいんじゃないか?」

「生徒の関心度はまだ高くないからな、難しいと思うぞ。仮に集まっても装備を買うのは連盟の購入書類を提出して向こうで受理されて届くから最低1週間はかかる。試合まで4日間しかない今じゃ無理無理」

「じゃあどうすればいいんでしょうか?」

「ま、ま、そう慌てなさんなここに良いのがあるんだ」

そう言うとシゲルはポケットをゴソゴソ探り一切れの紙を出した。彼は紙を広げてみほ達に見せた

「これはな、20年前の会計書だ。角谷から貰ってきた。ここに注目してほしいんだが…」

そう言い指を刺す、その先には「モーショントレーサー」「ライオットガン×3」と書かれてた

「ライオットガン…これがあれば軍用レイバーに勝てるかも」

「そうだ、あとモーショントレーサーは嬢ちゃんのエコノミーに搭載すれば格闘戦の手助けになるはずだ。問題はな、それが何処にあんのか分からんのよ」

「と言うと?」

「何処の倉庫にも見当たんねぇんだ、かと言って売却や廃棄したならまた書類が出るはずだ」

「その書類もないと…」

「まぁ、角谷がなんか考えてるみたいだしその辺はどうにかなるだろ」

「なるもんですか?あと4日で」

「そこがお前さん、角谷杏と言う人間だよ」

シゲル先生は随分会長のことを信頼してるらしいが二人はどう言う関係なんだろう、疑問に思うが聴くと長くなりそうだから辞めといた。

「そう言えば西住殿見ました!?」

「あぁ生徒会の広報誌だっけ、私の写真とかインタビューとかが載っててちょっと恥ずかしかったな」

「何言ってんのよみぽりん、あのサンダース付属に対して勝利を導いた隊長なんだから当然でしょ?」

「そうですよ、もっと誇って良いんですよ」

「でもあの闘いは皆んなの力で勝てたから私だけ全面に推されるのはなんかおこがましいなって」

「そんな深刻に考えなくて良いだろ、あくまでも西住さんは私達の代表として書かれただけなんだから。」

「何にせよ勝ったんですからね、勝利は勝利です!」

「勝利か…そうだよね勝たなきゃダメなんだよね」

思い返せば幼い事から特車道に触れてから勝利、勝利とそれだけを求められてきた。それは黒森峰時代も変わらない、確かに勝つのは気持ちがいいし負けるのは嫌だ、でも勝つことに拘り過ぎている皆んなの事を見ると何か違和感を感じた。皆んな勝利だけを目標にしてその先のことを何も考えてないように見えた、でもそんなの言える訳がない。自分でさえこの考えが正しいか分からないんだ、勝つことを拘るのも大切だがそれだけじゃダメな気がする…そう、あくまでも気がするだけなのだ。そんなふわついた考えを皆んなに言ったらきっと怒らせてしまうだろう。だから自分はその考えを心の奥に押し込んだ。

じっと黙り込んでいるとキョトンとした様子で優花里が口を開く

「…勝利ってそんな大事ですかね?」

「…えっ?」

「だってこれまで楽しかったじゃないですか。サンダースとの試合、聖グロとの試合、どれも白熱して最後はお互い笑い合って終えれましたしね。」

「試合だけじゃくて練習も練習後の寄り道もレイバーの整備もどれも楽しかったよ!最初こそ狭くて座席が固くて大変だったけども…それでも今じゃそんなの気にしないぐらいだよ!本当ここのところレイバー乗るのが楽しみでしょうがないんだ!」

「そう言えば私も楽しいって思えるようになっていたような、前の学校は勝つことばかり求められてて楽しいなんて思えもしなかった…だからあの時、負けた時に逃げたかったんだと思う。敗者は必要ない。ましてや戦犯なんてもってのほかだって空気を感じたんだ」

実際、プラウダ戦の後彼女は露骨に避けられたり剃刀入りの手紙が送られたり陰口などを言われたと言う。だが精神的まいってた彼女はこれを母親に言い出すことは出来なかった。出来たとしても「貴方が負けたからだ」と言われそうだったから________

「私、テレビであの試合見てました!」

「ねぇゆかりん、前にも言ってたけど『あの試合』って何?」

「沙織さん…私が話すよ」

 

1年前 第62回特車道全国大会決勝戦

_____あの時私はフラッグ車で黒森峰はプラウダのフラッグ車を叩くまであともう少しだったの。あの時は珍しく大雨で地面がびしょ濡れだった、私達が動いて場所はそこそこの高さがある崖で下は川が流れてた。この大雨の影響で川は氾濫してて落ちたら危険な状態だった。

私の前を走ってたレイバーがプラウダからの攻撃を受けて回避するためにほんの少し後ろに下がった、だけどそのせいでレイバーは足を滑らせてそのまま崖を滑り落ちて川へ飛び込んだ。私は一瞬「ブロッケンは耐水加工がされてるから大丈夫」だと思ったんだけどどんどん沈んで流されてくブロッケンを見たらいてもたってもいられなくなって…気付いたらコクピットを開けて川へ飛び込んでたの。川へ飛び込んだらそこは真っ黒だった、かろうじて見えたから急いでそこにたどり着いてコクピットのコックを捻って乗ってる子達を救助したんだけど…上がって最初に見えたのは倒れていた自分の機体だった。私のせいで黒森峰は負けて10連覇を逃してしまった…

 

「…と言うのが優花里さんが言ってた『あの試合』だよ」

「私はあの時の西住殿の判断は間違ってなかったと思います!って前にも言いましたけど…でも!助けてもらった人達は西住殿に感謝してるはずです!」

「天パの嬢ちゃんの言う通り!あの時の判断は間違っちゃいねぇよ。ブロッケンは確かに防水加工はされてるがあの状況じゃ乗員がパニックを起こしてしょうがねぇ、救助なんてチンタラ待ってたら時間もかかるしもっと流されちまう。その間あの中にいる子達のストレスは計り知れないぞ、下手すりゃ一生モンのトラウマを抱えることになっちまう。でもな、俺は何よりも目先の勝利より仲間の命を選択したお前さんを褒めたいぐらいだ」

「…優花里さん、シゲル先生…私の判断は間違ってなかったんですね…!」

思わず目からポロポロと涙が出てくる、1年越しに初めて私の判断を認めてくれた人に出会えた。私は間違っちゃいなかったんだ、私は戦犯なんかじゃなかったんだ。そう思うと涙が出ると共に心の奥底で何かがホロホロ崩れる音が聞こえた、でもこの壊れ方はお母さんと話した時に聞こえた嫌な音じゃない、なんだか安心する音だ

「…本当に本当にありがとうございます…!」

「あわあわ、西住殿泣かないでくださいよ〜!」

慌てふためく優花里をよそにシゲルがそっとハンカチをみほに渡した。

「華道に色んな道があるように特車道にも色んな道があるんですよ、絶対に」

「そうそう!私が歩いた所こそ私達の特車道だよ!」

あぁ、私はなんていい友達を持ったのだろうか。本当に沙織さん達は優しい人だ。改めて友の優しさを噛み締めるのであった。

 

「「「「ありがとうございました!!!!」」」」

時間は一気に飛び夕方だ、午後から始まった練習が先程終わったのである。

皆んなが帰ろうとする中、杏から待ったの一声がかかった

「ねぇねぇ皆んな、装備新しくしたいって思わない?」

そう言うと次々と賛成の声が上がる、杏は頷きながら

「だよねぇ、じゃあ皆んなでお宝探ししよっか!」

…お宝探し?場は一気に困惑したが構わず話を続ける

「いやね、この学校の何処かに装備品とかレイバーとかが転がってる可能性が大なのよ。今から買う時間もないし皆んなで手分けして探してね、んじゃまそう言うことで」

全員がポカンとしたまんま改めて解散となった

「ねぇねぇ、みぽりんコレって…」

「うん、シゲル先生が言ってた『角谷杏と言う人間』って奴だね」

「またレイバー探すのか…疲れるな」

「でも戦力増強は大切なことですから頑張りましょうよ冷泉殿!」

そう言うと麻子は露骨に嫌な顔をして体をダランと下に向けた。みほはその光景を笑って見てると声をかけられる、後方担当の桃と副会長の柚子だ

「西住、次の試合の作成会議を行うから生徒会室に来てくれ」

「それと部品のリスト作るから手伝ってくれるかな?」

「分かりました」

そう言って生徒会室へ行こうとするとまた彼女は声をかけられる

アヒルさんチームのドーファンの操縦手河西忍が滑らかにカーブを曲がるコツを聞いてきた、かと思えば今度はカバさんチームの左衛門左から座席に座布団を敷いていいか、エルヴィンからは軍用レイバーでも格闘できるのかと尋ねられる。ここまで5つやる事が出来てしまったが流石に彼女にも限度がある、彼女の体は一つしかないのだ。何から手をつけるか迷ってるとウサギさんチームからは恋愛の相談を他にも沢山のことを質問される。隊長として頼られるのは嬉しいがこんなに相手をするのは無理だ。本格的にどうすれば良いか分からなくなり半ばパニック状態になってると優花里があの、と言いながら手を上げた

「あの、メカニカルな分野でしたら私答える事出来ますよ」

それに続いて麻子が

「操縦分野は私に聞きに来い、10分で終わらすぞ」と言い

華が

「書類関係なら私でも出来ます」と言い

沙織が

「恋愛についてなら私に任せて〜伊達に婚活雑誌定期購読してないのよ!」

「…皆んな」

「それぞれの得意分野がありますからここは私たちに任せてみほさんは自分のお仕事を」

「そうそう、みほは自分で何とかしようとしすぎなんだよ、バリバリ頼って良いんだからね!」

「沙織さん、華さん、優花里さん、麻子さん…皆んなありがとう!」

頼れる仲間が居るのは良い事だ、私は自分一人で頑張りすぎていたのかもしれない。沙織に言われてハッと気づいたのだ

「そうだよね…友達なんだから助け合いしても全然おかしくなんかないんだ!」

そう思いなから彼女は生徒会室へと足を運んだ

 

みほは生徒会室で作戦会議を行った、と言ってもまだ相手のレイバーがどう言うのか分からないので去年の大会を参考にしながら作戦を立てた。

「…こんな感じですかね」

「2回戦の相手はアンツィオ高校だ、ノリと勢いだけと言われる学校だが…」

「でもあそこはミディとか小型レイバーが主流でアレは民間用なのに1回戦突破出来てるからねぇ、油断は出来ないよ」

「それに相手も去年とは編成が違うはず、今年のデータがあればいいんですが…」

「1回戦のデータを参考にすればいいんじゃないか?」

「風の噂であそこ“超強力レイバー”を買ったって聞いたからなぁ、2回戦で出してくる可能性は高いよ」

全員が唸る中杏がポンと手を叩いて携帯電話を取り出す、そしてぽちぽち操作したと思うとすぐにしまった

「会長、今のは?」不思議に思った桃が尋ねるが

「ん、いやちょっとね」

とはぐらかされる

「話は全然変わるけどさぁ、西住ちゃん今のチームどうよ?ここんところだいぶ結束感が強まったじゃない」

「そうですね、親善試合、1回戦と実戦経験こそ少ないですがその度に結束感が強まってる気がします。この短期間でここまでなるのは正直驚きました、普通は今のような状態になるまで半年ぐらいかかるんですよ」

「初心者には酷な事ばかりさせちゃったからねぇ。でもまぁそのおかげでここまでなったんだ、柔らかい鉄を叩けば叩くほど硬くなるようなもんだな。」

「会長さんのおかげですよ」

「いやいや、私のおかげなんかじゃないさ。西住ちゃん自身のおかげだよ、私はあくまで舞台を整えるだけしか出来ないからね、いかにしてキャストを上手く動かせるのは隊長である西住ちゃんの分野さ。だから今のチームがあるのは西住ちゃんのおかげなんだよ、本当にありがとうね」

弾けるような笑顔で杏がお礼を言う

「そんな、お礼を言いたいのは私の方ですよ。そりゃ最初は嫌がる私を無理矢理参加させたんで恨みに近い感情はありましたよ、でも私この短い期間で私は色んな角度からの特車道と言うものを知ることが出来ました。だから私、特車道が昔より好きになれたんです。こんな純粋に楽しむのは本当に初めてで…会長さんはさっき『私は舞台を整えただけだ』って言いましたよね?でも舞台がなければキャストは輝けないんですよ」

「ははぁ、こりゃ一本取られたねぇ」

杏がカカカと一頻り笑うと急に真剣な顔になる

「西住ちゃん、こっから先も苦難が待ち構えてると思う。うちら全体もそうだけど西住ちゃん自身も目の当たりにする筈だ、でも足を踏み出した以上もう逃げ場ない、賽は投げられたという奴だ。だから改めてよろしくお願いします」

「こちらこそ改めて宜しくお願いします!2回戦頑張りましょう!」

みほは生徒会室から出て校舎から出た、もう日が沈もうとしている。明日は朝早くから宝探しだ、早めに寝よう。そう思いながら帰路に着くみほであった。

 




次回から宝探しに行きます!さて皆さんこの後テレビ版だとアンツィオ戦はバッサリカットされましたがこの小説ではちゃんとアンツィオ戦もしっかり書こうと思ってるので応援宜しくお願いします!
あと感想とお気に入り登録があると作者のモチベが通常の3倍になるので宜しければお願いします!
ではここまでのご視聴ありがとうございました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。