ガールズ&レイバー   作:恵美押勝

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ど〜もどもども、恵美押勝です。めちゃくちゃ更新遅くなって申し訳ありません!プライベートの方が忙しくなり二足の草鞋もありこのようになってしまいました…今後もこのような亀更新となってしまうかもしれませんがそれでもお付き合い頂けると幸いです
では本編をお楽しみください


杏備忘録part3

副隊長として就任されてからというのも杏の生活は多忙を極めていた、隊長が立てた作戦を補佐しメンバーに指示を出す。それだけでもかなりの重労働だが大変なのは練習が終わってからだ、終わった後メンバーが隊長に質問が来るのだが何せ数が多い、杏の方にも質問に来るメンバーが多数いた。一人一人の質問に答えるのは骨が折れたが2年や3年の先輩達が1年の自分に質問に来ると言う行為は副隊長として認めてくれる現れでもある、そう思うと練習の疲れも和らぐのであった。

だが安堵しているのも束の間、質問攻めが終われば今度は報告書などをまとめなければならない。今日の練習の成果、改善点を書く。この時一人一人の動きなども確認するのだが杏の目は自然に五十嵐を注目してしまうのだ

「私が副隊長になったから命令違反なんかするんじゃないかとヒヤヒヤしたが流石に命令は聞くんだな。んまぁそっか、聞かなきゃみんなから怒られるもんな。そんぐらいの損得勘定は出来るか…」

実際五十嵐の動きはお世辞ではなく本当に良い物だった、杏が思い描いた通りの動きを完璧にこなし今日の行われた選抜メンバー以外の選手と対抗した模擬戦では確実に勝利に貢献していた

「個人としちゃ微塵も信頼出来んがチームとしては十分信頼に当たる人物だな、ったく何で性格があんなのかねぇ天は二物を与えず、って奴かねぇ」

杏は報告書の最後の1行を書き終えペンを一回転させながら呟く

「んでもアイツ昨日の一件で懲りてるだろうし私が副隊長の間はコントロール出来るって訳か、やれやれこれで一安心だ」

報告書を書き終え隊長に渡すと時刻はもう10時だ、明日の朝も早いので寝支度をする。

「…合宿が終わるまで、つまり全国大会まであと4日か」

ベッドに身を預けると1日の疲れが染み出してくる様に体にまとわりくようだ、まもなく意識がまどろんでいき溶けていく…

✴︎

「副隊長に就任されてから合宿終わるまでは平和だったんだ」

と思い出話にひとまず区切りをつけ杏は水を飲んだ

「合宿までってことは全国大会はそうじゃなかったわけ?」

「いや、正確に言えば決勝戦までだな。…ただ」

「ただ?」

「今思い返せば準決勝の時から嫌な予感はしてたんだ、何か一悶着が起きそうな…そんな予感が」

「準決勝で?そんな感じはしなかったけどなぁ」

「ケイはあん時別働隊だったから知らなかっただろうね、分かったそれじゃここからは準決勝…んにゃ準決勝前夜から話しをしよう」

✴︎

全国大会が始まってから杏の学校は破竹の勢いで連戦連勝していた。強豪校故に金に糸目はつけずブロッケンやEX-13と言った強力なレイバーを購入することができそこに高い練度が加われば負ける戦いなど有るはずがなかった。だが実際練習の成果を発揮して勝利を掴むことは心地よいものだ

無論杏も例外ではない、意識してないとにやけてしまいそうになる

「いけないいけない、勝ったとはいえまだ2回戦、私達が目指すのは優勝だ。ここで気を抜いちゃダメなんだよ…そのためにもまずは明日の準決勝で勝たなきゃいけないんだ」

自室へ戻っていた報告書を作成していた杏は己の頬を叩き気を引き締めた。

そして今日の報告書を書き終え最後の行には「慢心こそ最大の敵」と書き記し隊長に提出した。

(さて、明日は何時もより早いんだ、もう寝なきゃな…でも寝れる気がしないんだよな)

そう思いながら自室へと向かうと何やら違和感を感じた。

(あれ…?私の部屋電気消したはずだよな、なのになんで明かりが?)

自室のドアがほんの少しだけ開いておりそこから明かりが差していた。

杏は自分の心がざわつくのを感じる、再び五十嵐が蛮行に及んだのではないかと思ったからだ。しかし奴としてもこのタイミングで騒ぎを起こすのは避けたい事だ、杏の軽蔑に近い慈悲によって一度は助かった我が身をそう易々と再び危険には晒したくは無いだろう。故に杏はドアの向こうにいる人物が五十嵐であると確信を持てない、だが五十嵐でなくとも誰かがそこに居るのは確かなことなのだ。ドアの前に立ち彼女はゆっくりと開ける

…そこに居たのは

「あっ、お帰りアンジ〜!」

「お疲れ様」

ケイと安斎であった、杏は安堵のため息をつく、ドアを閉め二人が座ってる床に近づき座る。床にはちゃぶ台がありそれを取り囲むようになる

「なんだお二人さんか、どうしたのよ?」

「いやぁそれが眠れなくてさ…興奮しちゃって」

「それで眠くなるまで話し相手を求めて私の部屋に来たって訳か、また安斎を起こしてやって来たのか?」

「いや、今日は私も眠れなくてなケイについて行ったんだ」

「なるほどねぇ」

そう杏がちゃぶ台に肘をのせ頰杖をして喋るから勘違したのか

「随分余裕みたいじゃな〜い?その割にはドアをロックして無かったみたいだけどさ?」

とケイに言われる。これは迂闊であった、「慢心こそ最大の敵」と書いておきながらちょっと部屋を外すだけだからと油断してドアの鍵を閉めるのを忘れてしまった。これがケイ達だったから良いものの五十嵐であったら…そう思うと表情にこそ出さないがゾッとする

「…?どうしたの?」

突然黙りこむる杏を不審がる

「…いやぁなんでも無いよ、緊張してないなんてんな訳無い無い。コッチも緊張しちゃってもう眠気なんてこれっぽちも無いよ」

「杏が緊張するなんてあるのか?いつも掴みどころが無いお前がか?」

杏はそりゃ私だって人間だよ、と苦笑いして話し始めた

「明日の準決勝、相手は私達と同じく強豪校だ、私と隊長が編み出した作戦が上手くいくかどうか不安なんだよ…」

と最後は力強く呟いた、隊長のことは勿論信頼してる。だが100%この作戦で勝てるかと言われれば首を横に振る、99.9%上手くいくと言われた作戦だとしても残りの0.1%に覆される確率があるならば不安に駆られる。中学生の時の杏はそういう人間だった。だが不安になるのも無理はないこれまでの試合は仮に作戦が上手くいかなかったとしてもレイバーの性能差でカバーが可能だった。だがここからはレイバーの性能が互角になる。つまり作戦の失敗=敗北となってもなんらおかしい事では無くなるのだ

下を俯き項垂れる杏

「大丈夫よ、アンジーなら」

そんな彼女の頬を優しく持ちケイが話す

「ケイ…」

「私はね試合前に負けることを考えるほど馬鹿らしいことは無いって思ってるんだ。負けの思考に陥ったら勝てる試合も勝てない気がしてさ、私は勝負の前から既に勝ちのビジョンしか浮かんでないわ。それが例え勝率0.1%の分が悪いギャンブルだとしてもね」

「ケイ…それは慢心って言うんじゃないか?」

「いいえ、慢心って言うのは勝つと思い込んで“油断”することよ。私のは勝つことを目的とした希望…渇望…勝ちを得るための動力源よ」

「…動力源」

「負けると思ってちゃ前には進めない、勝つと思って止まるんじゃない、勝つと信じて前に進むのよ。進まなきゃ勝利なんて夢のまた夢よ?」

そう言いながらケイは杏の頬を揉む、手の温もりは彼女の凍った氷を優しく溶かしていく

「ケイの言う通りさ」

「安斎…」

「勝つと信じて私達は練習しているんだ、負けると思って練習する馬鹿は居ないだろ?」

「そうだ…私達は勝つために練習してるんだ…前へと進むそのために…」

____そうだ、私は何を弱気になってるんだろうか。勝負する前から負けを想像するなんて私らしくないじゃないか…!

杏は己の頬を叩き喝を入れる、そして目をカッと開いた

「ありがとう、ケイ、安斎。おかげで目が覚めた!」

立ち上がり杏は礼をする

「頑張りましょ、アンジー!」

「私達も全力で頑張るからな!頼むぞ、副隊長!」

そう言って彼女らは手を差し伸べてきた

「…あぁ!頑張ろう、絶対勝つぞ!」

互いに固く熱く握手し互いを称えあった。

✴︎

夜が開けいよいよその日がやって来る

杏の目に迷いは無かった

「レイバー・フォー!!」

掛け声と共に勢いよくレイバーが前進する、杏が立てた作品はこうだ

・まず指揮車が敵本陣を見つけEX-13がそこに四方から奇襲をかける  

 

・分散したところをハンニバルが待ち構えフラッグ車を孤立させていく 

 

・最後にフラッグ車が出てきたところをスナイパーライフルで狙撃する

では誰がラストシューティングを務めるのか、それは五十嵐である。無論最後に彼女を撰んだのは彼女自身を信頼した訳ではない彼女の腕前を信じた上での判断だ。と言うのも彼女は射撃に関しての腕前は選抜メンバー1であったのだ。

指揮車を先行させ杏達はゆっくりと周囲を警戒しながら進む。そして森林地帯の数十メートル手前で一時停止し連絡を待つ

電源をカットして杏は座席にもたれそっと目を瞑る

____まずはこの一手が成功しなくてはこの後の作戦が台無しだ。頼むよ…

そう思った矢先インカムのブザーが鳴った。素早くボタンを押し応答する

『こちら副隊長車』

『副隊長、こちらは指揮車部隊です。敵は上手いこと固まってくれてます』

『よ〜しついてるな、場所は?』

『ポイントD-13です!』

『森の真ん中と言うわけか…敵さんの今の状況は?』

『現在そのまま直進中、5分もすれば副隊長の方へ到着します。それまでに次の手を』

『ほいほい、そんじゃ帰り道も気をつけてね〜くれぐれもバレないように』

『了解!』

通信を切って杏はチャンネルを切り換える

『ケイ、安斎!敵さんが見つかった。座標を送るから5分以内に包囲するようにEX-13部隊を展開!散り散りにしてやれ!』

『オッケー!任せて!全車Go ahead!!』

『散らせた後我々はどうすりゃいいんだ杏!』

『一旦本陣に戻ってくれ、万が一の場合ハンニバルを援護もしていいが…武装が45mm砲しかないから基本的には戻って頂戴』

『了解!各車Avanti!』

2人の掛け声で蜘蛛のようなレイバー、EX-13が文字通り蜘蛛の子を散らすように駆け出していく、そして一瞬で見えなくなった。杏は再びチャンネルを切り替えた

『隊長!』

『うむ、全車輌電源を点けろ!ハンニバル隊は作戦通りのポジションに展開!杏、五十嵐は私と共にポイントR-15へ移動!では行くぞ!』

続いてハンニバル隊が森林の方へ進むのを背に杏達はポイントR-15、スナイプポイントとしてはうってつけな程よい高さの崖へと進んだ

(ここまでは順調…後は敵さんが上手いことバラバラになってくれればこっちの勝ちだ!)

崖の上に到着し五十嵐の乗るブロッケンがコードを股間部に接続させスナイパーライフルを構える。杏が乗るブロッケンも同様に構えるその間フラッグ車である隊長は彼女らの後方へ回り待機する

コードを繋いだことによりメインカメラの倍率が数十倍に上がり鮮明にメインモニターに映る。拡大した先は狙撃ポイントだ、本来スナイパーとは観測役であるスポッターが必要である、特車道においてスポッターの役割は車長が果たす。つまり今回の場合スポッターは杏が務めることになるのだ、杏が座席に背中を預けながら下を見ると操縦士である先輩の体が震えていた

「先輩、緊張してますか?」

「そりゃあ緊張するよ杏ちゃん…何せこの試合は私達の射撃に掛かってるんだから」

「今緊張してもしょうがないですよ、通信が入るまでリラックスして待ちましょう。じゃなきゃ肝心なタイミングで体力が無くなっちゃいますからね〜l

「ハハハ…私は時々杏ちゃんの神経が羨ましくなることがあるよ」

「酷いな〜人を無神経みたいに言っちゃって。私だって緊張する時はするんですよ」

と、その時通信機の音が鳴る

「こんな時にね!」

『はい副隊長車』

『アンジー!マズいことになったわ!』

『どうした!?』

『敵のサターンが2輌そっちに向かっていったわ!

 他は倒したんだけどEX-13は全機弾切れ、ハンニバル隊も今からじゃ追いつかない!』

『獲物が増えたって訳か…ハンニバル隊はそのまま前進させEX隊はその場で待機。安斎にも伝えておいてくれ!』

『分かった!』

『おいマズいぞ杏!』

『今度は安斎か、何輌だ?』

『1輌…って何で分かったんだ!?』

『ケイの方もそうだったからなぁ…』

『すまない…!』

『いいのいいの、起きたことを気にしちゃしょうがない。後は私達に任せてくれ』

通信を切りチャンネルを回す

『指揮車、フラッグ車はどうなってる?』

『順調にそちらの方へと向かってますよ。1部分だけ攻撃を手薄にして正解でしたね!』

 『全くだよ、こうも上手くいってくれるとありがたいもんだね』

通信を切りメインモニターを凝視する。数100m先に左側に2輌、右側に1輌接近してるのが確認できた

(フラッグ車はもう少し後に林の中を突き抜けて真ん中に来るって訳か…)

そう考えて通信を入れる

『五十嵐先輩は右の1輌を、自分は2輌をやります』

『…分かった』

インカムを切りスゥっと息を吸い集中する

「先輩、お分かりかとは思いますが1撃で確実に仕留めるにはコクピットです。そこしかありません」

「うん、分かってる。でも緊張しちゃうなぁ…」

「その為のスポッターとしての私です、大船に乗ったつもりでいて下さいな」

「うん…!」

そうこう言ってる内に敵が射程距離に入ってきた、2輌のサターンは並列して走っている。

「左…15°に下方20°にして私が合図したら発砲をお願いします」

「了解」

「発砲後即リロード、銃の高さはそのまま右へ30°に」

ターゲットサイトにサターンのコクピットが映り表示が黒から赤へと変わる

「今です!」

トリガーから引かれ弾が飛び出す、吸い込まれるようにコクピットへと吸い込まれペイント弾の赤に染め上がる。撃破判定が出て電源が強制的にオフになったサターンが倒れる、その姿を見て隣のサターンが驚き右へ進もうとする

だがそんな行動は既に予測済みだ、リロードが終わったライフルが次弾を撃ち見事2輌目のサターンのコクピットに命中し白旗が出る

(よし、全弾命中。五十嵐の方はどうだ…?)

横を見ると五十嵐機のライフルの先に横たわっているサターンが見えた

(流石、腕は本当に信頼できる。…ここかでくれば後一息だ!)

数十秒後とうとう本命であるフラッグ車のSRX-70が出てきた

『五十嵐先輩、頼みます!』

杏はこの後銃声が聞こえ試合が終わるのを確信した。だが望んでいる音は聞こえない、それどころか調整すらしてない始末だ

『五十嵐先輩!どうしたんですか!今ですよ!』

しかし返事すら返ってこない。

____まさか、この土壇場で裏切りか。いやそんな馬鹿な、トドメを刺す大役を任された以上それをやり遂げなければどんな目に合うかは奴とて想像できるだろう。そこまでの馬鹿じゃないことはこの間で分かったはずだ…じゃあ何故?

…仕方がない、考えてる間にもチャンスは無くなるんだ

「先輩、右17°、仰角は5°でお願いします。調整と同時に発砲を」

「杏ちゃん、私達が撃つの!?」

「五十嵐先輩が撃たない以上私がやるしか無いんですよ!」

急いで調整して発砲、だがコクピットを狙った球はメインカメラへと当たってしまった。

「外れた!」

「落ち着いて下さい、3°下方に修正して再度発砲!」

そして再び弾が放たれた。今度はコクピットに命中してくれた

「やった…これで勝ちだ…!」

白旗を出し純白の機体を赤く染めた機体を見ながら杏は大きく息を吐き座席へと倒れ込んだ。

✴︎

試合の挨拶を終え自分の場所へ戻るとケイや安斎だけでなく全員が喜びの笑みを浮かべながら撤収準備を始めていた相手校のレイバーは全滅、こちらの損害は3輌だけと言う圧勝だ。喜ばないわけがない、だが杏は素直に喜べなかった

___勝ったことは勿論めでたいことだ。これで決勝戦に進めるわけなんだから、だがラスト1撃破は…五十嵐は何故撃たなかった?私達が咄嗟に撃ったから結果オーライなものの…いや仮にあそこで外したとしてもいずれあの機体はやられていたんだ、問題なのは結果じゃない、五十嵐が撃たなかったことことだ。

杏は当たりを見渡し五十嵐を見つけ声をかける

「五十嵐先輩」

「…杏か」

「何故、あの時撃たなかったんです?」

「それは…通信機の故障でな」

「そうだとしてもあのタイミングで撃たないのはおかしいですよ。射撃が上手い貴方ならばあの時撃たなければいけなかったことぐらい分かってるはずだ」

そう言うと五十嵐は沈黙した。杏はさらに深く掘り下げようと思ったが決勝戦が控えているのだ、面倒なことは極力避けたい、そう思いやめた

「…貴方が私のことをどう思おうが勝手だ、だが私怨でチームを巻き込むことだけはやめて頂きたい。そこだけは理解して下さい」

杏は後ろを向き自分のレイバーの元へと戻った

五十嵐はその間もずっと沈黙したままだった、だがその拳が小さく震えてるのを彼女が目にすることはなかった

✴︎

「…とまぁ準決勝はこんな感じだな」

本日3杯目の水を飲み切った杏がケイに話しかける

「準決勝にそんなことがあったなんて…通りで準決勝終わった時貴方の顔が暗かった訳だわ」

「後から整備班に調べてもらったんだが五十嵐の通信機は壊れてなんかいなかった。まぁ当然っちゃ当然だわな、あの試合壊れる要素なんて皆無だったし」

「…すると五十嵐先輩はやっぱり嘘をついてたって訳だ。と言うことはやっぱり裏切りだったの?」

「う〜ん、裏切りと言うとちょいと違うな。まぁその辺は決勝戦で話すとしよう。…さてと」

杏は机に伏せていた写真を表に返す

「改めてこの写真を見てもらおう、このダクト部分が焦げたブロッケン…これが私の特車道人生を大きく動かすことになったんだ。それじゃ前置きはこのくらいにして決勝戦について話そうか…」

コップに水が注がれるのを他所に杏は重々しく話し出すのであった

 

 

 

 

 

 

 

 




さて、杏の過去を書くこの杏備忘録も次回でラストとなります。決勝戦で杏の身に何が起こったのか、五十嵐が撃たなかった訳とは。次回もお楽しみに

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