ガールズ&レイバー   作:恵美押勝

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ど〜も恵美押勝です、いや〜久しぶりにこんな短いスパンで投稿出来ました。やっぱり執筆にも波と言うものがあるんでしょうね。さて、今回からはいよいよプラウダ戦です。物語もついに終盤へと差し掛かって来ました。
最後までお付き合いいただけると幸いです
それでは本編をどうぞ!


プラウダ戦です!part1

極寒のオホーツク海に浮かぶ一つの船があった、ソ連をリスペクトした校風、北の大地の申し子ことプラウダ高校である。学園艦の規模としても5本の指に入るこの船のとある場所で3人の少女らが茶会を開いていた

✴︎

「何もかもが凍りつきそうな外とは違い、この場所は暖炉もあって天国のようですわね。紅茶も美味しいですし」

ダージリンはそう呟きながら熱い紅茶を飲む。

「こんな気温はいつものことよ、そんなんで寒がってちゃプラウダじゃ生きてけないわよ」

「あら残念、ここにいればいつでも美味しいロシアンティーが飲めると思ってたのに。私好きなのですよ?カチューシャ」

ダージリンは目の前にいる幼女に話しかける、いや彼女は立派な高校3年生であるのだが身長が小さすぎてそうとは見えないのだ。

「あら、ロシアンティーが好きと言う割には飲み方が間違ってるわね。ジャムを紅茶に入れようとしてるじゃない」

「まぁ、これは失礼な事を致しましたわ。よければご教示を願えませんこと?」

「そんな事も知らないのねダージリィン?」

ニヤニヤと笑いながらカチューシャは瓶に入ったジャムの蓋を開けようとする、しかし硬いらしくどうも空かない。顔を真っ赤にしてうんうんと唸り駄々をこねる子供のように足をジタバタさせる

「ノンナ!!これ開けて!」

そう大声を出して言うとノンナと呼ばれた少女はカチューシャとは打って変わって高身長であり女子高生の平均的な身長を優に超えていた

「はい、カチューシャ」

そうして難なく蓋を開けた彼女はそれを机に置いた

「ん、ありがとう。さてと…ロシアンティーってのはね、ジャムを紅茶の中に中に入れるんじゃないの。舐めながらその合間に飲むのよ」

言いながらジャムを匙ですくい舐め紅茶を飲む、するとジャムが彼女の口にべったりとついてしまっている

「…ついてますよ、カチューシャ」

「余計なこと言わなくていいの!恥ずかしいじゃない!」

そう言われるとノンナはクスリと笑った

__友達と言うより母親と娘ね、とダージリンは内心笑った

「しかし準決勝は残念でしたね。まさかあなた方が黒森峰に敗れてしまうなんて」

「去年カチューシャが勝った所に負けるだなんて、聖グロにしてはちょっとたるんでんじゃないの?」

「勝負は時の運と言うでしょ、そんなこと言ったら貴方もたるんでいるのではなくてカチューシャ。このお茶会、試合の前としては随分余裕ではなくて?」

「燃料がもったいないわ。相手は聞いた事もない高校だもの。たるんでるじゃなくて慢心と言う強者に与えられた特権と言って欲しいわね」

「でも、隊長は家元の娘よ。西住流のね」

そう言った瞬間カチューシャが驚愕した表情を見せた

「え!ちょっとノンナ!聞いてないわよそんな情報!」

「何度も言いましたよ」

「…ただし、妹さんの方よ」

そう言うと今度は安堵した表情を見せる

「なんだ…そっちの方ね」

「黒森峰から転校、しかも無名の学校にもかかわらずここまで引っ張り上げてきたのよ?どう、少しは興味が湧いたんじゃないの?」

「確かあの妹は去年の時仲間が川に落ちた時飛び込んだ甘い子だったわね、なら依然として興味は湧かないわ。準決勝まで進むなんて確かに家元の娘だけなことはあるけどそれもここまでよ、甘ちゃんじゃ地吹雪と呼ばれた私には勝てないわ

…というかダージリン?貴方そんなことを言いに来たわけ?」

「まさか、美味しい紅茶を飲みに来ただけですわ。でもカチューシャ」

「…何よ」

「こんな格言を知ってる?『勝利は同じ人間の上に永久に留まらず』あなた方もあまり油断してると足元をすくわれるかもしれないわよ」

「…」

「と言ってもこれはあくまでもお茶会の友人としての意見だからこの後どうするかは貴方達の自由に任せるわ」

そう言ってダージリンは紅茶を飲み切った

✴︎

北の大地とは変わってこちらは温暖な気候の場所を進んでいるここは大洗女子学園。そのハンガーの中に特車道のメンバー全員がいた

「これは一気にゴツくなりましたね西住殿」

「うん、まるで服を着てるみたい」

彼女らが見上げた先にはイングラムエコノミーがある

いつもの見慣れた外見とは随分違うそれを瞬きもせずに見つめていた。

「どうです?西住さん、リアクティブアーマーをつけたご感想は」

「もともとヘルダイバー向きの装備をエコノミーに流用するだなんて…やっぱりナカジマさん達はすごいです!」

「へへへ、まぁちょいと難しかったですけどこれもシゲオ先生の教えの賜物だね」

「ねぇねぇさっきから言ってるリアクティブアーマーって何?ゆかりんなら知ってる?」

「はい、リアクティブアーマーと言うのは爆発反応装甲と言いまして銅板2層の間に爆発性の物質を挟む事で敵の砲撃を受けた際わざと爆発する事で着弾の衝撃を分散させダメージを軽減させるものです!」

「でも特車道に使用するのはペイント弾だろ?爆発する要素がないんだが」

「そこはリアクティブアーマーについてるセンサーが攻撃を認知したら起爆する様になってるんです」

「随分と凝った仕様なんですね、でも爆発なんかして危なくないのでしょうか?」

「う〜ん、衝撃は結構来るね。試しにサンプルの一部をおしゃかになった作業レイバーに貼っつけて遠隔操作で起爆させてみたら物凄く車体が揺れてたもの。あわや倒れる寸前だったね」

「…これで倒れたらシゲオ先生始末書もんだったな」

「まぁ万一倒れても当然私も始末書を書くつもりだったよ」

得意顔になり胸を張るナカジマを他所にみほはハンガーを一面見渡す、いつもならここに何輌ものレイバーがあるのだが今日はエコノミーだけだ

「ナカジマさん、エコノミー以外のレイバーは…?」

「あぁ、他のも改造中だよ。全輌にリアクティブアーマーをつけるつもりなんだ」

「でもアーマーは結構高価だと聞いたことがありますよ、そんなお金ウチの学校には」

「寄付を募ったら思った以上にきたみたいでね、それで買えたって会長はそう言ってたね」

「寄附金だけじゃ流石に全輌は無理ですよ。やはり生徒会には裏の資金があって…」

「おやおや、随分酷い噂じゃないの秋山ちゃん」

急にここにはいない声が聞こえ、聞こえた先を凝らして見るとハンガーの奥からヌゥっと生徒会のメンバーがこちらにやって来た

「あ、生徒会の皆さん…!」

「生徒会は決してそのような裏金などない!」

と桃が迫力がある声で言うと優花里はすっかり萎縮してしまった

「いやぁね寄附金も結構集まったんだけど実はね、戦車道の予算が大幅に増えたんだよ」

「え、もう予算はとっくに確定したはずじゃ」

「急に先生達が去年の予算の余りを全部特車道に回してくれる事になってね。それだけ期待されてるって事だよ。頑張んな〜」

「いや、会長も頑張らなきゃダメだろ…」

麻子がそう突っ込むも杏はスルーした

「ところで、会長はどうしてこんな所に…?」

「あぁ、本題を忘れる所だった。実はねここに新たなキャストが来たから紹介しようと思って」

「キャスト…新メンバーですか」

「そうそう、てな訳でお〜いこっち来てくれ〜」

そう呼ぶと3人のおかっぱ娘達がやってきた

「本日付より特車道に参加させていただく

「略してそど子だ、宜しくやってくれ」

「会長、そど子っ呼ば

「そど子ちゃん達には96式改に乗ってもらう訳なんだけど…チーム名どうしようっか西住ちゃん」

「…そうですね、96式改ってずんぐりむっくりな体型がカモっぽく見えないですか?」

「ほんじゃカモさんチームで決定だな」

「操縦は冷泉さんから教わってね」

「わ、私が冷泉さんからですか!?」

そうやってそど子が麻子の方を見るといやらしい笑顔を浮かべていた

「ほい了解、そど子、普段はお前が偉くともここじゃお前は初心者だ。私の言うことをよく聞くんだぞ」

「冷泉さんから教えてもらうとはなんたる屈辱的な…!」

「なら自分でマニュアル読んでやってみろ」

「冗談じゃないわよ、貴方は私に教える義務があるんだからね!分かりやすく手短に懇切丁寧に教えなさいよ!」

「はいはい、注文が多い奴だ」

「はいは一回でしょうが」

「ほーい」

そうやってテンプレのやり取りをしていると桃が手を叩き注目を集めさせた

「次はいよいよ準決勝だ!しかも相手は去年の優勝校であるプラウダ高校だ!絶対に勝つぞ、負けたら終わりなんだからな!」

「何故負けたら終わりなんでしょうか」

「プラウダ高校は練度もレイバーの性能も桁違いです、私達はサンダースを倒せる実力はあるにせよやはり厳しいかと思われます」

「それに負けても次があるじゃないですか!」

次々とあんこうチームのメンバーが言うがそれを桃はダメだ、と言う一言で遮った

「それじゃダメだ!それでは…!」

「負けちゃいけない戦いなんだよ、この大会は」

普段とは違う会長の言い方に一同は口を閉ざした

「…西住、指揮」

桃に言われハッとしたみほは練習開始を宣言した

次々とレイバーに乗り込む中彼女は杏に呼び止められる

「西住ちゃん、終わったらさ大事な話があるんだ。

 …生徒会室に来てくれないかな」

「分かりました」

「呼び止めて悪かったね、それじゃ」

そう言って杏は走り去る、その姿をみほはじっと見つめていた

✴︎

練習も終わりすっかり冷えてしまった夜、どうやら進路が北の方へと向かってるらしく雪がしんしんと降ってきた

みほは生まれて初めて雪と言うものを見た、熊本育ちの彼女は火山灰なら沢山見てきたが雪と言うのは自分には縁のない物だと思っていたから余計にその光景が珍しくどことなく嬉しいものだった。

手に雪を乗っけると一瞬冷えるが直ぐに溶けて無くなってしまう、だがその冷たさは手に暫く残り続ける

「つめたか」

とつい方言が出てしまうぐらい冷たい。暫くすると我に帰りみほは手をさすりながら駆け足で生徒会室へと向かった

「失礼します」

中に入ると何やら煮えてる匂いがする、ついでに魚介類の匂いもプンプンしてきた。何事かと思い下を見ると会長達が半纏を来て鍋が乗っかったコタツを囲んでいた

「やぁ西住ちゃん、すっかり冷えてきちゃったねぇ」

「北緯55度を超えてきましたからね…」

「次の試合は北だからね」

「ルーレットで決めたとはいえもう少し暖かな所が良かったんだが」

___この異様な光景はなんだろう

みほは困惑しっぱなしだった、恐らく今自分の顔を鏡で見ればだらしない顔をしてることだろう

「大事な話ってのは一体」

「まぁ座りなよ、話はそっからさ」

言われるがままにコタツへと入ると柔らかい温もりが身を包む、冷えた体にはありがたいことだ

「さてと西住ちゃん、とりま鍋でも食うか」

「会長が作るあんこう鍋は絶品なのよ」

「そうそう、まずあん肝をだなよ〜く炒めてでだな、ほんで次に味噌を混ぜる…」

「会長が料理が得意なのはわかりました、…そろそろ真面目な話、しません?」

「…炬燵の温度熱くない?」

「丁度良い感じです」

「これ小山が予算やりくりして買った代物なんだよ」

「他にも色々買ったよな〜」

「電子レンジとか冷蔵庫とか、あとホットプレートもありましたね」

「体育祭とか文化祭の前日はよくここで寝たもんだよ」

「…思い出話はまた今度にしません?」

「私達1年から生徒会やっててね」

「面白い写真を見せてあげようか」

そう言って杏はアルバムを取り出した

「これは入学の時の写真だ、見ろこのかーしまの笑顔をさ。今じゃ想像出来ないだろ?」

「会長、そんな写真見せないでくださいよ!」

他にも杏は仮装大会、水かけ祭り、泥んこプロレス大会の時の写真を見せてくれた。

楽しそうに思い出話を語る彼女らにみほは知らず知らずの内にのめり込んでいた。

「楽しそう」

そう思わずポツリと呟いていた

…羨ましいな、黒森峰はこんなイベントなかったしあっても私達は参加出来なかったからね。もし黒森峰じゃなかったら私もこんな笑顔で思い出話を語れる様に慣れたんだろうか。…いやそれも今から沢山作っていけば良いや。まずはこの大会がいい思い出話が出来る様にしないとね

そんなことを考えていると、急に3人はほんの少し悲しみが混じったような声で

「楽しかったな…」

「えぇ、本当に楽しかったです」

と言うと急にお通夜の様な空気になり鍋が煮える音しか聞こえなくなった

「…鍋、煮えてますよ」

「そうだな、それじゃ食べようか」

それ以降彼女らは一言も喋らず黙々と鍋を食べ続けた、確かにあんこう鍋は絶品だったが心なしか飲み込み辛かったようにみほは感じた

食べ終わり出されたお茶を飲み終えるとみほは

「…真面目な話はまた今度の機会と言うことにしましょう」

とポツリと呟き会長らにお礼を言って生徒会室を後にした。

✴︎

「…結局、言えなかったじゃないですか」

みほが出て行ってから更に強くなった静釈を柚子の柔らかな声が破る

「これでいいんだよ、西住ちゃんは背負いやすい子だ。ここで話して変に緊張させちゃって彼女本来のパフォーマンスが出来なくなったら本末転倒も良いところだからね。仮にそれで負けたら彼女はまた自分一人で全てを抱え込むことになるだろうさ、抱え込むのは上の立場である私一人でいいんだ」

「…会長、いいえ杏。抱え込むには貴方の華奢な体じゃ重すぎるわ。その時は私も一緒に抱え込むから」

「小山…」

「同感だな、会長、貴方は一人じゃない。私達は3人で1人なんです。苦しい時も楽しい時も常に共に味わってきたじゃありませんか、それを今更抜け駆けってのはズルいんじゃないですか?」

「河嶋…」

「お茶でも入れましょうか」

出されたお茶は丁度いい暖かさで心が落ちつく

「なぁ、お前ら私はさっきあんな事言ったけど負けるつもりは微塵もないからな。罪悪感を抱え込めるのは私達3人だけだけど悲しみを抱える人はそれ以上だ。

…そうはさせたくないんだ。だからこそ勝つ。勝つことを信じて前へ進むんだ、分かりきったことだけど私達にはもうそれしかないからさ…」

✴︎

「…結局、大事な話ってなんだったんだろう」

街頭一つの明かりしかない道をみほは一人で歩いていた。先ほどより夜が深くなったと言うこともあり空気が肌に突き刺さる様な鋭さを感じるぐらい冷えていた

…あの時の一瞬悲しさが混じった声、あれは一体…?3人とも高3だから卒業するのが悲しくかったからなのかな、いやそんな訳がないか。まだ卒業シーズンはずっと先だもんね

それじゃ何故尚更あそこであんな風になる必要があったんだろう、いやそもそもの話私に急に思い出話を振ったのは単なる雑談のつもりだったのかな?にしてはアルバムをあんな手元に置いていたのが準備が良すぎる気がしてなんか違和感を感じるんだよね、小山先輩も私が「真面目な話しません?」って言ってもかなり強引に話を変えてきたし…まるで私に真面目な話を聞かせたくない様だったなぁ…

つまり私に聞かれては困る話を会長達はしようとしてたのかな?だとしたら余計に内容が気になる。…そう言えば河嶋先輩も会長も「負けられない」「負けたら終わり」って言葉をよく使うけどアレも何なんだろう、特車道初めてから数ヶ月しか経ってたない私達が準決勝にいけるだけでも十分凄いと思うんだけどな。

…まさかそのことが話そうとしていた内容と関係が…?そうだとするなら…私はどうもとんでもなく重い事態に巻き込まれてしまったな

ふと手をかざすと雪が乗っかった、先程よりも冷たく手に突き刺さる様な温度だ

…冷たい、そういえば次の試合の相手校はプラウダ高校だ。あそこにいた人はこんな雪みたいに冷たい人だったな。相手に絶好のチャンスを与えたのは他でもない私だけどその理由は向こうもよく知っているはず

タイミングを逃さず撃つのは選手として正しいことだとは思う。でも私はあの時逆に立場だったら撃ちたくなかったし命令されても撃てなかったと思う

…あの状況でトリガーを引く人間になれなかった、私は冷たい人間にはなれなかった

恐らく向こうはそんな私のことを甘く弱い人間だと思ってるだろう。そう思うなら思えばいい、私は見つけかけた道をガムシャラに歩くだけだ。試合の時甘い人間がどう成長したのかを見せてあげよう

そう心の中で彼女は決心するのだった、硬く握りしめた拳は雪の冷たさを無にした。

✴︎

一方ここは西住流のお膝元熊本県、西住邸と呼ばれたみほ達の家に家元であるしほとまほが同じ部屋に集まり向かい合っていた

「…貴方は知っていたの」

「はい…」

しほが指さした先には新聞紙がありプラウダ対大洗の内容が書かれていた。みほとカチューシャの写真もそこにあった

「西住と言う名を受けながら勝手な事ばかり、あの子が特車道が嫌だと言うからあんな辺鄙な所に転校させたのに…」

「…」

「これ以上生恥を晒すことは許さないわ。撃てば必中 守りは固く 進む姿は乱れ無し 鉄の掟 鋼の心 それが西住流」

「お母様、私は西住流そのものです。ですがみほは…

みほはそう言う人間ではなかったかと、西住と言う名を受け継ぐのには相応しくなかったと思います」

「…貴方、あの子のことをそう思っているの?」

「はい、お母様」

「…ともかく準決勝は私も行くわ、あの子に勘当を言い渡すためにね」

そう言ってしほは立ち上がり部屋から出て行く、残されたまほは己の拳を畳に叩きつけた

____生き恥ってどう言う意味だ、仮にも自分の娘に対してその言い方は無いだろう。みほはもう西住流は関係ない、世間がどう言おうと西住の呪縛からは解放されているんだ。何が鉄の鋼だ心だ、みほは言うなれば生命力溢れる変幻自在の水だ。無機質で冷たく硬い鉄が似合う様な子じゃないんだ、あの子がそういう人間だってことはお母様自身知っていたことだろう。あの子は西住流に生まれた子だけど西住流に関わらないほうが幸せなんだ、こんな冷たく孤独な世界を味わうのは私一人でいい。私は水にはなれない。

 

____だからこそ私は変えたい、水にはなれない私だが鉄を暖める火には慣れるはずだ。この固まった流派を私の手で変えたい。ほんの少しでいいんだほんの少しでもいいから暖めたいんだ、みほの様な子が馬鹿を見ないようにするためにも。

これが私の…あの時何もしてやれなかった、隊長としての立場を投げ捨ててまで助けにいけなかったみほへの私なりの贖罪なんだ

 

北ではみほが南ではまほが、互いに決意し合う中学園艦は着実に試合会場へと近づいて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ちなみにダージリン様が言った格言はホメロスと言う方の格言です、次回からは試合の様子をお届け出来ると思います。
それではここまで読んでくださりありがとうございました!
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