ガールズ&レイバー   作:恵美押勝

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ど〜も恵美押勝です。今回は本編です!ではどうぞ!


試合、やります!part4

早朝、朝4時00分。西住みほの部屋

その日みほはいつもよりシャキッとした気持ちで起きれた、転校してからの初めての試合。相手は今の戦力ではまともに戦える相手ではない聖グロリアーナ女学院、しかしみほには勝つか負けるかは分からないが一方的に負けることはないだろうというヴィジョンが浮かんでいた。付け焼き刃のような練習だが全員の才能は確かにある、自分の通っていた学校では少なくとも初日でレイバーを動かせるような生徒は居なかった。原石としてはいい、後はどう磨くかだ。それをこの試合で探さなくては、そう思いながらみほは準備を済ませ家を出る、今回はしっかりと鍵を閉めた。学校に行く途中携帯電話が鳴った、ポケットから取り出して画面を見ると通話主は沙織であった

「もしもしみほ?今麻子の家にいるんだけどやっぱ起きないの、ど〜しよ〜!?」

「分かった、これから少し準備するから沙織さんは麻子さんを起こしてくれるのを続けてくれるかな?もう少ししたら優花里さんが来ると思うから」

「準備って何!?」

「ちょっと作戦がね…ん、学校に着いたから切るね」

「ちょ、みほ!?」

みほは電話を切りハンガーへと向かう、ハンガーの前には自動車部の部長、ナカジマがいた

「西住さん、どうしたのキャリア出すにはまだ早いよ?」

「ナカジマさん、ちょっとエコノミー動かしていいですか?」

「いいけど…何に使うの?」

「ちょっとチームメイトを起こしに」

「ふ〜んレイバー使って起こすのか、いや〜面白いね。分かった5時までにハンガーに戻ってこれるならいいよ〜」

「ありがとうございます!」

ナカジマにキャリアを起こしてもらいみほは麻子の家へと向かう。操縦は苦手だが歩かすことぐらいはみほにだってできる、5分ほど歩くと目の前にラーダーが見えた。ラーダーから優花里が降り起床用のラッパを吹かす。

『優花里さん?麻子さん起きた?』

『西住殿、それがダメでして…』

『ダメか…ならやっぱりコレしかないか』

みほはレバーを引きリボルバーカノンを取り出す、そして静寂な住宅街に空気を切り裂く派手な音が鳴る。これには近隣住民も驚き窓を開ける

「すいません!空包です!ご迷惑をお掛けしました!」

みほは外部スピーカーを使い周囲に謝罪する

『優花里さん!麻子さんは!?』

『み〜ほ〜』

通信に恨めしい声で出たのは沙織であった

『街中で銃をぶっ放すなんて何を考えてんのよ!作戦ってこれのこと!?』

『ああでしないと起きないと思って…それで麻子さんは?』

『もうバッチリ目が覚めたみたい、今着替えてる』

3分後着替えが終わった麻子が玄関を出る、それをみてみほはエコノミーを膝立ちの状態にしハッチを開ける、ハッチから縄はしごを下ろし麻子が上がってきた

「やあ西住さん」

「おはよう麻子さん、目は覚めた?」

「ああ、目が覚めた。あんな刺激的な起床は初めてだよ、どんな目覚し時計よりも効くな。もう二度とごめんだが」

「じゃあ早速学校へ戻ろうか」

エコノミーとラーダーは学校へと向かう途中で様々な人の目に触れた。久しぶりにレイバーが動いてるのを見た人、レイバー自体を見るのが初めてな人。どちらも期待の眼差しで此方を見ていた。期待してるのは会長だけじゃないんだ、この人達の為にも全力を尽くさなくては熱き思いがみほの心臓を動かす。

4時55分 ハンガー前

みほは麻子にデッキダウンを任せ、最前列の前に立つ。麻子が戻ってくるのを確認し杏が口を開く

「西住ちゃん、なんか景気づけに喋ってよ」

相変わらず自分に無茶振りする人だ、みほは内心すこし毒ついた

「会長…分かりました。皆さん、今日の相手は強豪校聖グロリアーナ女学院です。レイバーの性能、搭乗員の練度も此方より上、簡単にはいかないと思います。それでも勝てる可能性が0%ではありません。昨日各隊長から伝えてもらった作戦通りにやれば道は見えます!精一杯頑張りましょう!皆さんの実力ならいい勝負が出来るはずです!」

みほの鼓舞に全員が大きい返事で答える。静寂の後、桃が話す

「それでは全員レイバー、指揮車に乗り降り場へと向かえ!解散!」

解散の指示と共に蜘蛛の子を散らすように持ち場へと向かっていった

学園艦はまもなく大洗港へと到着する

 

6時00分 大洗港

そこには今まで見たことがない景色が広がっていた。ショッピングモールに工場、巨大なタワーがみほを出迎える。その景色に圧巻されてると沙織がみんなに話しかけた

「久しぶりの陸だね〜アウトレット行きたいな〜」

「試合が終わってからですね」

「んじゃささっと勝っちゃって買い物行こ!そういやみほは大洗は初めてなんだっけ?」

「うん。私がこの学園艦に乗ったのは他の場所だっらから」

「そっかぁ、じゃあ後であちこち案内するね。良いところだよここは〜」

たわいのない話しをしてると頭上が暗くなった

「ん?雲ってきた…?」

「おかしいですわね、今日は一日中晴れのはずなのに」

「西住殿横見てください!」

横を見ると大きな学園艦が見えた

「聖グロの学園艦!?大きすぎでしょ!?」

「あら、あちらもキャリアが走ってますよ」

「あれが聖グロのレイバーですか!…どれどれ?凄いです西住殿!サターンにAVS-98ですよ!本物を見るのは初めてです!」

「優花里それってそんなに強いの?」

「はい、警察用レイバーとしては特車道の中では最強クラスかと!なんせあの第一小隊が使ってたレイバーですからね」

ゲートが開きキャリアが試合会場へと向かって進む、みほは自分の心臓が早くなってるのを感じた。

 

午前7時15分 試合会場

一面草原で障害物が何もない場所へとキャリアは着いた、全員降車し聖グロの選手と対面するために前へと進む、集合場所には既に聖グロの選手が整列していた、その中で一際存在感を醸し出す金髪の赤いタンクジャケットを着た女性がいた。彼女の名前は「ダージリン」聖グロ特車道チームの隊長である、ダージリンといっても本名ではなく称号な様な物で聖グロでは特車道のメンバーに紅茶に関する名前を付ける風習があり中でもダージリンという名を受け継ぐことはこの上ない名誉とされているのだ。挨拶のため桃が前へ出る

「大洗女学園の河嶋桃と言う。今回は急な申し込みにも関わらず試合を受けてもらって感謝する」

「構いませんわ、受けた勝負は逃げない…これが聖グロリアーナの決まりですわ。それにしてもあなた方のレイバーは派手な塗装に旗と大変ユニークでいらっしゃるのね?でも手は抜きませんわ、サンダースやプラウダと言ったごり押ししか能がない下品な戦いとは違いますの。騎士道精神で正々堂々と全力を持ってお相手致しますわ。ではご機嫌よう」

審判による注意事項や試合形式などの説明が入り互いに礼をして各自持ち場へと戻った。

試合前特有の緊張感が全員を襲う、特にみほはこれに隊長というプレッシャーも襲う。だがみほはこの緊張感で昔の感覚を思い出しつつあった、息を整え電気系統の最終チェックを行う。

モニター異常なし、対人、対物センサー問題なし。コンディショングリーンである。確認を終えたところで通信を知らせるブザーが鳴った

『西住ちゃん、どう?久しぶりの特車道は?』

『まだ始まってないから何とも言えませんが、懐かしい感じはしますね』

『まぁ隊長だからさ頑張ってよ、西住ちゃんの指揮期待してるよあたしらも全力で従うからさ』

『ふふ…あんこう踊りをしなくても済むように頑張りますね。でも負けたら勿論会長もやってくれるんですよね』

『無論やるとも、なぁに西住ちゃん私のあんこう踊りが見たいの〜意外とスケベだな〜?』

『ス…スケベってなんですか!』

『何でもない何でもない、ほらそろそろ試合開始時刻だから無線切るよ!』

全く、会長の能天気さには呆れるものである、しかしおかげで緊張が少しほぐれた。冷たい手先に熱が篭るのを感じる。

手元の腕時計を見て試合開始時刻になったのを確認する、そして審判から試合開始を告げる通信が入った。デッキアップし5機のレイバーが立ち上がる

『皆さん、電源オンにして!それでは行きますよ!レイバー・フォー!!』

 




遂に始まった初の試合!囮になったエコノミーが大地を駆け巡りキルゾーンへと誘い込む!がそこに待っていたのは我らがトリガーハッピー河嶋桃、その人であった!「往生せいやー!」鳴り響く銃撃音。果たしてみほ達に勝機はあるのか!次回「隊長、頑張ります!」ターゲットロックオン!
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