目指せ事故率5%   作:図1のようになります

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ただいま!


たーん12 その名はcusillu

おSALとのデュエルの翌日、僕と猿は約束通り新しくデッキを作る為に三沢っちの部屋へと赴いた。

 

「だーいちくーん、あっそびましょー!」

「ウキーッ!」

 

部屋の扉をノックしながら呼びかけると、慌てた様子で三沢っちが出てきた。

 

「や、三沢っち」

 

「や、じゃないまったく。っと、そっちは昨日の猿か。今日はこいつのデッキについてだったか?」

 

「そうそう。とは言っても実は昨日の内に大体は作り上げたんだけどね。あ、あとこの子の名前も決めたよ。cusilluって言うんだ」

 

「クシル?また何でそんな名前に?」

 

「cusilluはケチュア語で猿って意味らしいから」

 

まさか某自爆神(誤字にあらず)から取ったとは言えない

 

「ケチュア語…ああ、確かナスカの地上絵に猿があったな。あの辺りの公用語がケチュア語だったな。というかお前よくそんな事知ってたな。意外と博識なんだな」

 

「僕的にはケチュア語からそこまで理解できる三沢っちの方が驚きだよ…」

 

流石三沢博士。部屋の壁に訳の分からん数式を書き込むだけの事はある。

 

「まあ何にせよ取り敢えずは上がれ。いや、やっぱりちょっと待ってろ。今雑巾持ってくるからそれで猿の足を拭いてからだ」

 

「ああ、大丈夫。ウェットティッシュ持ってきてるから。ほらクシル、足拭くからこっちおいで」

 

「キッ」

 

おとなしくこちらに向かって足を向けてきたので、丁寧に拭いてやる。

 

「随分と聞き分けがいいな」

 

「この子すごい頭良いからね。こっちの言うことはちゃんと聞いてくれるよ。はい終わり。じゃ、改めておじゃましまーす」

 

「キー」

 

「その辺に座っててくれ。今飲み物を用意する」

 

「ありがと。じゃあその間にこっちも準備しておこうか」

 

背負ってきたリュックサックの中からクシル用のデュエルディスクと頭の装置を取り出し、クシルに手渡す。クシルも慣れた様子で自分で装置を付ける。

 

「待たせたな。ああ、なんかでかいリュックサック背負ってると思ったらそれが入ってたのか」

 

「これが無いとクシルがデュエル出来ないからね」

 

「ウキッ」

 

「あ、着け終わった?じゃあ始めよっか。じゃあはい、これが昨日作ったクシルのデッキだよ」

 

「む、どれどれ…おい、何だこれは」

 

「あれ、何か問題あった?」

 

「問題も何も、あの時使ってたデッキの原型どころか面影すら残って無いじゃないか!完全に別物だろコレ!」

 

「いやいや、それクシルが選んだデッキだから。ねー?」

 

「ウキー!」

 

そうなのだ。昨日の夜、今のデッキを改造するか、新しいデッキを組むかを選ばせたところ、クシルが選んだのは新しくデッキを組む事だった。それで何か使いたいデッキはあるのかといくつかデッキを見せたところ…

 

「選んだのがソレだったんだよ」

 

「なるほど。なら俺からは何も言わん。しかしこれは…また変わったデッキだな。まあ、お前らしいと言えばお前らしいが…」

 

「モンスターの打点があまり高く無いからね。でも回るとすごいよ?」

 

「だろうな。だが、これを猿が回せるのか?」

 

「それを今から教えていきます。三沢っちにもそれを手伝って欲しいんだ」

 

「ウキキー」

 

クシルもお願いするようにペコペコと頭を下げている。

 

「手伝うとは言ったんだ。やれるだけはやるさ」

 

「流石三沢っち、頼りになるね!」

 

「なら三沢っちは止めろ」

 

「あ、それは無理」

 

そんなこんなでクシルへのデュエル講座は行われるのであった。

 

 

 

あれから三沢っちと僕とでデッキの回し方を実際のデュエルを交えながら教えていった。ついでにアドバンテージやチェーン処理といった、デュエルにおいて重要な概念も説明していき、かなり腕前は上達した。

 

「よし、これならそこんじょそこらのデュエリストに遅れを取ることは無いね!」

 

「ああ。ただ、何というか、やり過ぎた感が、な」

 

「えー、でも三沢っちもノリノリで先生やってたじゃん。いや、先生っていうか教授?」

 

「ぐ…まあ、何だ。やっぱり誰かに物を教えるのが存外楽しくてな」

 

伊達に普段解説役やっていませんものね。解説ポジはなるべくしてなったというわけだ。

 

「ならば早速成果報告を…よし、十代呼ぼう」

 

「人選に迷いが無かったな」

 

「適任でしょ?」

 

「否定はしない」

 

というか、十代ならむしろ自分から来そう。「デュエルの匂いがする!」とか言って。

 

「じゃあメールを…えー、『新作デッキ完成なう。おい、デュエルしろよ』っと。送信」

 

「何でそんな喧嘩腰何だ」

 

「チッチッチ。これが相手にデュエルを申し込む時のお約束ってやつなんですよ」

 

「聞いたこと無いぞ、そんな事」

 

まあ、未来(多分)の某蟹のセリフですから。

 

「連夜!新作デッキ作ったんだろ!?デュエルしようぜ!」

 

「はっや!さっきメール送ったばっかなのに!」

 

「いやー、なんか此処からデュエルの匂いがな」

 

お、おおう…まさか本気でそれ言うとは…

 

「まあ、呼び出したのは元々こっちだしね。だけど今回の相手は僕じゃない。因みにそこにいる三沢っちでも無いよ」

 

「へ?じゃあ誰が相手するんだよ?」

 

「十代、君の相手は…この子だ!」

 

そう言ってクシルを前に出してやる。

 

「ウッキー!」

 

「あ!お前昨日の猿じゃないか!もしかして新作デッキってこいつのデッキの事か?」

 

「その通り!僕と三沢っちの手により、この子のデッキはさらなる次元へと進化したのだ!」

 

「進化というか、そもそも以前のデッキの面影すら無いがな。共通のカードが死者蘇生だけなんだぞ」

 

「あ、こら三沢っち。今からネタバレしちゃダメでしょ」

 

「何でも良いぜ。それに、見た事無いデッキの方がワクワクするしな!」

 

「ならばデュエルフィールドに移動しよう。こんな事になるだろうとあらかじめ予約しておいた」

 

「流石三沢っち!僕らには出来ない事を平然とやってのける!そこに痺れる、憧れるぅ!」

 

「…何故だろう。褒められてる気がしないどころかむしろ怒りが湧いてくるのだが」

 

「そんな事より早く移動しようぜ!」

 

「ウキー」

 

「あ、ごめん。行こ行こ」

 

あ、ついでにあの時いた面子には声かけとこ。えーっと、翔くんに隼人くんに、あと明日香さんとモモエさんとジュンコさんにも。…女子組でメアド知ってんの明日香さんしかいないや。2人に声かけて貰えるよう頼んどこう。

 

 

「いやー、まさか全員集まるとは」

 

「僕はアニキからも誘われたっすから」

 

「俺も特にやること無かったんだな」

 

「私は後学のためにね。あなた達が関わったなら面白いものがみれそうだわ」

 

「わたくしも明日香様と同じ理由ですわね」

 

そしてさらに

 

「何よ、私がここにいて何か問題でもあるの?」

 

「いや、あの時被害者だったし、その辺どうなのかなーと思いまして」

 

「別にあの時の事はもう気にしてないし、折角明日香様が誘ってくれたのよ。断るわけが無いわ」

 

そんなもんですかね。

 

「お、始まるみたいだぞ」

 

おっと、お喋りはこの辺にしといて。さあ、どんなデュエルになるのかね?

 

 

 

「あの時は連夜に出番取られちまったからな。さあ、始めようぜ!」

 

「キキー!」

 

「「デュエル!」」

 

「先攻は俺だな、ドロー!『E・HERO スパークマン』を攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

「ワタシのターン、ドロー!ワタシは手札の『ファーニマル・ベア』を墓地へ送り、効果を発動!デッキから『トイポット』をサーチし、フィールドにセットする。そして発動!さらに『エッジインプ・トマホーク』を召喚。トマホークの効果発動、手札の『エッジインプ・チェーン』を墓地に送り、800ポイントのダメージを与える!さらにチェーンが墓地に送られた事により、デッキから『デストーイ・ファクトリー』を手札に加える」

フィールドに刃物が重なったようなモンスターが現れ、その歯の様に並んだ斧が十代に向かって発射された。

 

「な!?うわっ」

 

十代LP4000→3200

 

発射された斧は命中した後ブーメランみたいに再び元の位置まで戻っていった。

 

「トマホークのもう一つの効果発動!デッキから『エッジインプ・シザー』を墓地に送ることで、このターンのエンドスェイズまで同名モンスターとして扱う!」

 

トマホークが一瞬バラバラになり、その後再び組み合わさって今度はハサミの様な形をとった。

 

「墓地のシザーの効果発動。手札1枚をデッキトップに戻し、蘇生する」

フィールドに現れたのは、これまた幾つものハサミを重ねたかの様なモンスターだった。

 

「ここでトイポットの効果発動!手札1枚を捨て、デッキからカードを1枚ドローする。そしてそのカードがファーニマルモンスターだった場合、手札のモンスターを一体特殊召喚出来る」

 

一見ギャンブル要素の高いカードに見えるが、今デッキトップにあるのは先程のシザーの効果で戻したカードだ。つまり…

 

「ワタシがドローしたのは『ファーニマル・ドッグ』。トイポットの効果により、ドッグを特殊召喚!」

 

先程までの凶悪なモンスター達とは打って変わって、フィールドに現れたのは羽根のついた可愛らしい犬のぬいぐるみだった。

 

「ドッグは召喚、特殊召喚された時デッキからエッジインプ・シザーまたはファーニマルモンスター1体を手札に加える事が出来る。『ファーニマル・ラビット』を手札に。さらに魔法カード『融合徴兵』を発動!融合デッキの『デストーイ・ホイールソウラ・イオ』を公開し、『エッジインプ・ソウ』を手札に加える。更に永続魔法『デストーイ・ファクトリー』を発動!墓地の融合魔法カードかフュージョン魔法カードを除外し、デストーイ融合モンスターの融合が可能となる!墓地の融合徴兵を除外し、手札のファーニマル・ラビット、フィールドのドッグ、シザーを融合!悪魔の爪よ、獣の牙よ!今ここに一つに交わりて、新たな力と姿を見せよ!融合召喚!現れよ、全てを噛み砕く草原の覇者、『デストーイ・シザー・ウルフ』!」

 

フィールドのウサギと犬のぬいぐるみがハサミでズタズタに切り裂かれ、ハサミと共に一つになる。そうして出来上がったのは、継ぎ接ぎだらけで、しかも前足がハサミで繋がった不気味なオオカミのぬいぐるみだった。しかも口の部分からは赤い目が覗いている。あ、ジュンコさんとモモエさんが倒れた。

 

「おい、連夜」

 

「や、だってあそこまで凝った演出とは思わなくて」

 

KC社がこんなソリッドビジョンに設定したのが悪いんだ。

 

「ここで融合に使用されたラビットの効果発動!墓地のドッグを手札に加える。バトル!シザー・ウルフでスパークマンを攻撃!」

 

ウルフがスパークマンに向かって飛びかかり、そのまま噛みつき…はせずにお腹のハサミで両断した。

 

十代LP3200→2800

 

「くっ、リバースカードオープン!『ヒーロー・シグナル』発動!これでデッキから『E・HERO フォレストマン』を特殊召喚するぜ!」

 

「ウキィ…ターンエンド」

 

追撃出来なかったためか、クシルが落ち込んでる。

 

「なんか、三体融合のモンスターの割にはあんま強く無いっすね」

 

「いや、シザー・ウルフは別に三体融合のモンスターってわけでは無いんだよね」

 

「あら、それはどういうことかしら?」

 

「デストーイ・シザー・ウルフの融合素材はエッジインプ・シザーとファーニマルと名の付くモンスター1体以上だ。つまり、1体でも問題は無かった」

 

「じゃあ何で2体使ったんすか?」

 

「まず、シザー・ウルフの効果が『融合素材としたモンスターの数だけ攻撃出来る』っていうのが一つ。もう一つはファーニマル・ラビットの効果が『融合素材となって墓地へ送られた時、墓地のシザーかファーニマルモンスターを手札に加えることが出来る』というものだからだよ」

 

「なるほど、もし十代が伏せていたのがブラフだとしたら、3回攻撃が可能だからそのまま決着、 『ヒーロー・バリア』みたいな防御系でも1度防がれても続けて攻撃出来るし、さらにはエッジインプ・トマホークもいたからこれでも決着。さらにラビットの効果でどのみちモンスターの回収が可能ときたら、自然とあの形になるわね」

 

「そういうことだな」

 

タイガーの方を出さなかったのは相手の次の展開を警戒しての事だろう。あのカードはあいにく1枚しか持ってなかったから使いどころは考えなくてはいけない。今回はそれが裏目に出ちゃった様だけど。

 

「俺のターン、ドロー!スタンバイフェイズ時にフォレストマンの効果でデッキから『融合』を手札に加えるぜ。さあ、今度はこっちの番だ!魔法カード『天使の施し』を発動!カードを3枚ドローし、その後手札を2枚捨てるぜ。そして『E−エマージェンシーコール』を発動し、『E・

HERO エアーマン』を手札に加え、そのまま召喚!エアーマンの効果で『E・HERO バーストレディ』をサーチ、そして融合を発動!手札のバーストレディと場のフォレストマンを融合!来い!『E・HERO ノヴァマスター』!」

 

「あ!あのカードってアニキと連夜君が初めてデュエルした時の!」

 

「おい、連夜」

 

「いやー、十代が持ってるべきかと思いましてね?」

 

ついつい各属性HEROとその他もろもろを渡してしまった。因みにお礼は購買名物、ドローパンの幻の黄金卵パン10個分。これを得るにはとてつもない運が必要で僕は自力で引き当てた事が一度もない。それを十代は持ち前のドロー力でポンポン引き当てる。だからカードと引き換えに依頼をしたのだ。ついでに、僕はワサビパンを引いて以来、二度とドローパンは買わないと誓った。ワサビや辛子が苦手な僕にとって、チューブ1本分は入ってるだろうあのパンは拷問にも等しい。

 

「まだまだいくぜ。魔法カード『融合回収』発動!墓地の融合とフォレストマンを手札に加えてもっかい融合発動!フォレストマンとエアーマンで融合!来い!『E・HERO Great TRNADO』!Great TRNADOは融合召喚に成功した時相手の場のモンスター全ての攻撃力、守備力を半分にする!タウンバースト!」

 

Great TRNADOから放たれた突風がクシルの場のモンスターたちを容赦なく襲った。

 

「更に魔法カード『ヒーローハート』を発動!効果対象はノヴァマスターだ!攻撃力を半分にして、このターン2回攻撃を可能にするぜ!バトル!ノヴァマスターでトマホークとシザーウルフに攻撃、スカーレット・ノヴァ!」

 

止めて!前特に思いつかなくて何と無く言っちゃったけどそれは止めて!未来のレモンさんの最終進化形態が出にくくなっちゃうから!

 

「モンスターを破壊した事でノヴァマスターの効果が発動。カードを2枚ドローするぜ。Great TRNADOでダイレクトアタック!スーパーセル!」

 

「ウキキキキー!!」

 

クシルLP4000→500

 

「カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

これはかなりマズイな。十代は消費した手札をノヴァマスターの効果で上手く補充してるし、場も充実してる。対してクシルの方は手札が2枚しかなく、しかも両方内容はバレてる。さあ、これをどう覆すかな?

 

「ワタシのターン、ドロー!『エッジインプ・ソウ』を守備表示で召喚!そして効果発動!手札のファーニマルモンスターを捨て、2枚ドローし、その後手札1枚をデッキの一番上か下に戻す。『ファーニマル・ドッグ』を捨てドロー!そして手札1枚をデッキトップに戻す。そしてトイポットの効果発動!手札1枚を捨て、ドロー!ドローしたのは『ファーニマル・オウル』、さらに今捨てたトイポットのもう一つの効果発動!デッキからエッジインプ・シザー1体又はファーニマルモンスター1体を手札に加える。『ファーニマル・シープ』を手札に、そしてオウルを特殊召喚!オウルの効果発動!このカードが召喚、特殊召喚に成功した時、デッキから融合を手札に加えることができる!融合を手札に。そして手札のシープの効果発動!自分のフィールドにファーニマルモンスターが存在する時、このカードを手札から特殊召喚できる。シープを特殊召喚!そしてシープの二つ目の効果発動!このカード以外の自分フィールドのファーニマルモンスター1体を手札に戻し、手札か墓地のエッジインプモンスターを特殊召喚できる!オウルを手札に戻し、エッジインプ・シザーを墓地から特殊召喚!」

 

おおう、怒涛の展開だな。ほら、レッド寮勢とブルーの女子2人がポカンとしてる。

 

「手札より融合を発動!フィールドのシザーとシープで融合!悪魔の爪よ、鋭い牙よ!神秘の渦で一つとなりて、新たな力と姿を見せよ!融合召喚!現れよ、全てを引き裂く密林の魔獣『デストーイ・シザー・タイガー』!」

 

羊のぬいぐるみがハサミで…ってもういいか、取り敢えずシザー・タイガーが出現した。相変わらず無駄に気合いの入った演出付きでだけど。あ、今度は2人とも耐えてる。ちょっと涙目になってはいるけど。

 

「シザー・タイガーの効果発動!このカードが融合召喚に成功した時、融合存在としたモンスターの数だけ相手フィールドのカードを破壊出来る!伏せカードとノヴァマスターを破壊する!ブレイクシザー!」

 

シザー・タイガーのお腹からハサミが伸びてきて十代のカードを両断しようとする。

 

「ならチェーンしてリバースカードオープン!『融合解除』対象はGreat TRNADOだ!」

 

「ウキッ!?」

 

「Great TRNADを融合デッキに戻して、フォレストマンとエアーマンを特殊召喚!守備表示でだ!」

 

ハサミが届く寸前、Great TRNADOの姿が消え、フォレストマンとエアーマンが現れる。しかし、そんな事は御構いなしとでもばかりにハサミはノヴァマスターを両断した。

 

「あれ?何でアニキは融合解除をわざわざGreat TRNADOの方に使ったんすか?ノヴァマスターに使えば破壊されなかったし、シザー・タイガーにも使えたのに」

 

「あ、ノヴァマスターには使えないよ。融合回収で一度墓地からフォレストマンが離れてるでしょ。だからあの状況では十代の行動が正解なんだ」

 

「でも、それならわざわざ融合解除を使わなくても良かったんじゃないかしら?あれじゃエアーマンの効果も使えないし、何より攻撃力の高いGreat TRNADOを残した方が良かったんじゃないかしら?」

 

「その答えなら直ぐに分かるだろうさ」

 

「さらにワタシはデストーイ・ファクトリーの効果を発動!墓地の融合を除外し、エッジインプ・ソウとファーニマル・オウルで融合!悪魔宿りし鉄の歯よ。牙剥く野獣と一つになりて、新たな力と姿を見せよ!融合召喚!現れよ、全てを切り裂く百獣の王!『デストーイ・ホイールソウ・ライオ』!」

 

フィールドに現れたライオンのぬいぐるみが丸鋸によって切り裂か)以下略。

 

「ホイールソウ・ライオの効果発動!相手の表側表示のモンスター1体を破壊し、その攻撃力分のダメージを与える!エアーマンを破壊する!サーキュラー・ソウ!」

 

ホイールソウ・ライオの顔部分から丸鋸が十代のエアーマンに向かって飛び出して、真っ二つに両断してしまった。…ホント何でこんな演出にしたんだろ?

 

十代LP2800→1000

 

「バトル!ホイールソウ・ライオでフォレストマンを攻撃!バズソウ・スラッシュ!」

 

フォレストマンがホイールソウ・ライオの爪で呆気なく切り裂かれる。

 

「シザー・タイガーでダイレクトアタック!フィアーネイル・クラッチ!」

シザー・タイガーがフォレストマンに向かって勢いよく腕を振り下ろす。あ、そこは腕使うんですね。

 

これが決まればクシルの勝ちだけど…

 

「させるかよ!墓地の『ネクロ・ガードナー』の効果発動!このカードを除外する事で一度だけ戦闘を無効にするぜ!」

 

ま、さすがに簡単には決めさせてくれないね。ていうかあのネクガいつ落としたっけ?…ああ、さっきの天使の施しの時か。抜け目ないなあ。

 

「ウキィ、ターンエンド」

 

「あ、危なかったす…もう負けちゃうかと思ったっす。あれ?結局アニキが融合解除使ったのって何でなんすか?」

 

「いや、あのままGreat TRNADOが立ってたら十代もう負けてるからね。ホイールソウ・ライオの効果で」

 

「あ…」

 

「でも不思議ね。十代は次に出てくるのがホイールソウ・ライオだと知ってたのかしら?」

 

「いや、ただ単に攻撃力の高いGreat TRNADOを破壊せずにノヴァマスターを優先したから何かあるだろうと感じたんだろう。それに、フィールドにはデストーイ・ファクトリーがあったんだ。あの状況では更に融合召喚してくると考えるのが自然だ。だからモンスターの数を増やしたかったというのもあるだろうな」

 

「そっか、あの時点ではフィールドにエッジインプ・ソウがいて、手札にはファーニマル・オウルがあって、更に融合が墓地にあったから続けて融合召喚される可能性が高かったんだね」

 

「そういうことだね」

 

「ほえー、あの一瞬でそこまで考えてるなんて、流石アニキっすね!」

 

「と言うか、みんなもこういった判断はすぐに出来るようにならなくちゃね」

 

「返す言葉が無いわね…」

 

「ちょっと!明日香様に何てこと言ってんのよ!」

 

「いや、あなたも含めて言ったんだけど…具体的には三沢っち以外に」

 

「むぐっ」

 

あ、反論しようにも反論するとこが無くてつまっちゃつたかな?

 

「ま、今はデュエルの続きだよ。ほらほら」

 

取り敢えず流すことにしよう、そうしよう。

 

「俺のターン、ドロー!『EHERO クレイマン』を守備表示で召喚だ。カードを2枚伏せてターンエンド」

 

「ワタシのターン、ドロー。『魔玩具融合』を発動。墓地のエッジインプ・チェーンとファーニマル・ライオを除外し、融合!悪魔の鎖よ、爪立てる獣と一つに合わさり新たな力と姿を見せよ!融合召喚!現れよ、全てを封じる鎖のケダモノ、『デストーイ・チェーン・シープ』!」

 

ジャラジャラと音を立てながら鎖がライオンのぬいぐるみに巻きついて)以下略もういいよ、この演出は…

 

「ホイールソウ・ライオの効果でクレイマンを破壊!サーキュラー・ソウ!」

 

十代LP1000→200

 

「バトルー」

 

「の前にリバースカードオープン!『リビングデッドの呼び声』!これで墓地の『E・HERO オーシャン』を特殊召喚!続けてもう片方のもオープン!『ヒーロー・ヘイロー』!これでそっちの攻撃力1900以上のモンスターは攻撃出来ないぜ!」

 

お、上手い。今クシルの場には攻撃力1900より上のモンスターしかいないし、オーシャンもヒーロー・ヘイローの効果ないギリギリだ。ていうか、これが天使の施しの時捨てたカードその2なのね。

 

「ウキッ!?ターンエンド」

 

「うっし、俺のターン、ドロー!スタンバイフェイズ時にオーシャンの効果でエアーマンを回収するぜ。速攻魔法『非常食』を発動!リビングデッドの呼び声とヒーロー・ヘイローを墓地に送ってライフを2000回復させる。リビングデッドの呼び声がフィールドから離れたことにより、オーシャンは破壊されるぜ」

 

十代LP200→2200

 

ん?わざわざフィールドを空にしたのか?なら手札にはアレかアレがあるんだろう

 

「ライフを半分払って、魔法カード『ヒーローアライブ』を発動!自分の場に表側表示のモンスターがいない時、デッキのHEROを1体特殊召喚するぜ!来い、『E・HERO バブルマン』!更にバブルマンが召喚、特殊召喚に成功した時、場に他のカードが無い場合2枚ドロー出来る!ドロー!」

 

十代LP2200→1100

 

アライブの方だったか。ま、結果的にバブルマンが出ることにはやっぱり変わりなかったけど。にしてもやっぱりアニメ版のバブルマンはチートだね。

 

「エアーマンを召喚して、効果発動!デッキから『E・HERO フェザーマン』を手札に加えるぜ。そして魔法カード『融合賢者』発動!デッキから融合を手札に加えて、発動!バブルマンとフェザーマンを融合!来い!『E・HERO セイラーマン』!」

 

あー、セイラーマンと来ましたか。

 

「カードを1枚伏せて、バトルだ!そしてセイラーマンの効果発動!自分の魔法&罠カードゾーンにカードがセットされている場合、相手にダイレクトアタックが出来る!やれ、セイラーマン!アンカーナックル!」

 

セイラーマンの左腕に付けられた碇がクシルに向かって射出された。

 

「ウキ、ウキキキキー!!」

 

クシルLP500→0

 

「っしゃあ!ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

 

「ウキ、ウキキ」

 

「2人ともお疲れー。いやー、いいデュエルだったよ」

 

「ああ、かなり有意義な時間だった。クシルも頑張ったな。最後のアレは仕方ないさ。あれが遊城 十代というデュエリストなんだ」

 

「そうね。土壇場でのあの引きが彼の1番の強さだもの」

 

「そうっすね。というか何で三沢君がその猿の名前知ってるんすか?」

 

「 あのデッキは連夜が組み上げた物を俺と連夜とあの猿、クシルで調整していったものだからな。そもそもこのデュエルフィールドは俺が予約したんだぞ」

 

「そうだったのか。サンキューな三沢」

 

「いや、俺としてもあのデッキでお前とどれだけ闘えるかのデータが取れたからな。これでお前を倒すデッキの完成にまた一歩近づいたわけだ」

 

「そうか、なら楽しみにしてるぜ」

 

「ねえねえ三沢っち、僕のは?」

 

「実は連夜用のも構想自体は出来ている」

 

「あら、そうだったの?」

 

「連夜って特定のデッキ使わねえよな?どう対策するんだよ」

 

「それは今は言えないな」

 

「だよね。ま、僕も楽しみにしてるよ」

 

「それで、あなた達いつまでそうしてるわけ?」

 

肩をすくめながら明日香さんが呼びかけた先には項垂れた様子のジュンコさんとモモエさんが。

 

「い、いえその、あのお猿さんが使ってたモンスターが恐かったというのもありますが…」

 

「それよりも今アタシ達が挑んでもその猿に勝てそうに無いなぁと…」

 

ああ、自分の実力が猿以下という事実に打ちひしがれてたのね。あ、追加で翔くんまで凹んだ。

 

「まあ、僕と三沢っちで教えたしね。そもそもこの子のデュエルタクティクス自体が高かったし」

 

「そう思うなら自分達で努力していかないとな。幸いなことに実力ある人物が近くにいるんだ。翔なら十代がそっちの2人には天上院君がいる。テスト前なんかは集まってやるのもいいだろう。その時は俺と連夜も講師役を務めるさ」

 

「あれ?ナチュラルに数に含まれてる?僕」

 

「当たり前だ。お前成績いいだろ 」

 

「まあ、いいんだけどね」

 

確かに、成績は悪く無いけどね。デュエルに関しては言わずもがな。一般科目も特に苦手な物は無いし。

 

「っと、そろそろ時間だな。もうすぐここも閉められる。今日はこれで解散だな」

 

「そう、なら私達はこれで。ありがとう。良いものが見れたわ。また機会があれば呼んでちょうだい」

 

「俺も帰るかー、さーて、メシメシ。翔、隼人、連夜、帰ろーぜー」

 

「あ、待ってよアニキー!」

 

「待つんだなー」

 

「さて、僕も行きますかね。じゃ、今日はありがとね。三沢っち。またよろしく」

 

「ああ、またな。今度は俺の相談にでものってくれ」

 

「当然。じゃあね。さ、帰るよクシル〜」

 

「ウキキー」

 

うん、負けちゃったけどいいデュエルだったし、満足満足。さーて、今度は何作ろっかな〜。




お待たせ致しました!図1よようになります。です。遊戯王復帰記念に続きを投稿です。いやー、最初は剣闘獣デッキで書いて、書き終わって投稿しようとおもったら変なとこ押して何故か真っ白に…スマホ投稿ってやりにくい!なんかコツとかあるんでしょうか?そんな感じで凹んでしまい、かつ遊戯王からも離れていたため執筆がなかなか出来ませんでした。それが最近になってまた遊戯王始めてみたので、その一環としてこの小説の続きを書こうとおもいましたわけです、はい。だから次が何時になるか自分でも決めてません!ストックなんかありません!そもそもGXの内容がおぼろげ!見直そう…それではまた!

追伸
エアーマンの効果がタイミングを逃すとのことでしたので、大幅に修正致しました。また何か間違えている点がございましたら、その都度教えて頂けると幸いです。
てかゴメンね!?コンマイ語理解不足で。なるべく遊戯王wiki片手に頑張るので応援して下さい。
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