目指せ事故率5%   作:図1のようになります

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やっと終わった!流石にここまで長くなるとは思っても無かったけどやりたい事はやりきったぜ!


たーん15 蛇帝龍が倒せない −後編−

ぜぇんかいまでのあらすじぃ!

 

盗まれた王のデッキ。それに対峙するは我らが主人公、天城連夜。神楽坂の場にはガチカードで制限の常連、カオス・ソルジャー 開闢の使者。さらにブラック・マジシャン・ガールにゴーズまでが立ち塞がる。このモンスター達を前にどう立ち向かう!?連夜!!

 

「お前はワイアームが戦闘耐性も効果耐性も持っているからと安心しているのだろうが、それは甘いぜ!魔法カード『蜘蛛の糸』!これはお前が前のターンで使用した魔法カードを俺の手札に加えることが出来る。俺がお前の墓地から手繰り寄せるカードはこいつだ!」

 

カードから伸びた蜘蛛の糸が僕の墓地に入り込み、中からカードを1枚引きずり出した。…って、それは!?

 

「そう、俺が手札に加えるのは『禁じられた聖杯』!これをお前のワイアームに使うぜ!」

 

フィールドの上空に現れた杯から水が湧き出てワイアームへと降りかかる。一見ワイアームが生き生きしてるように見えるが、これで耐性が飛んでしまった…

 

「ここでお前の切り札には退場してもらおう!開闢の使者の効果発動!このカードの戦闘を放棄する代わりに、相手のモンスター1体をゲームから除外する!開闢断空斬!」

 

開闢の使者が放った斬撃がワイアームの目の前の空間を切り裂く。ワイアームはそこから発される引力に負け、空間の裂け目へと引きずり込まれた。

 

「これでお前の場にはウサギが1匹いるだけだ!行け!ゴーズ!ダークネス・ソード・ブラッシュ!!」

 

「まだだ!罠発動!『攻撃の無敵化』!このカードはバトルフェイズ中の戦闘ダメージを0にするか、バトルフェイズ中に選択したモンスターが破壊されないかのどちらかの効果を選んで発動する!当然耐性の後者を選択!」

 

バニーラがゴーズの斬撃を軽快に避け続ける。でも相変わらずぼへっとした顔してる。心なしかゴーズがイラついてるようだ…

 

「ふ、いつまで守り続けられるかな?カードを1枚伏せ、ターンエンドだ」

 

「僕のターン、ドロー!まずは伏せてた『補充要員』を発動。墓地のワイト、マーダーサーカスゾンビ、封印されし者の右腕を手札に加える。続いて『貪欲な壺』を発動。墓地のバニーラ2体、大砲ダルマ、長槍兵、フレムベルガードナーをデッキに戻し、シャッフル。その後2枚ドロー。『天使の施し』を発動。カードを3枚ドローし、その後2枚捨てる。フュージョンゲートの効果を使用する。手札の封印されし者の右腕と『ハウンド・ドラゴン』を融合!再び現れよ!始祖竜ワイアーム!更にワイトとマーダーサーカスゾンビを融合!亡者の魂交わる時、冥界の邪龍を呼び覚ます。正者無き世界よ!融合召喚!目覚めよ冥界の主『冥界龍 ドラゴネクロ』!!」

 

フィールドを黒い霧が立ち込め、その中から現れたのは全身が骨で覆われた龍だった。

 

「どうやら切り札はまだいたようだな」

 

「バトル!ドラゴネクロで開闢の使者に攻撃!ソウル・クランチ!」

 

「甘い!リバースカードオープン!『聖なるバリア −ミラーフォース−』!」

 

「は?え、ちょっ、嘘でしょ!?」

 

ドラゴネクロはバリアによって自身の攻撃を跳ね返され、あっけなく破壊される。しかも跳ね返された攻撃の一部がワイアームにまで…

ミ、ミラフォが仕事をするなんて…!

 

「タ、ターンエンド…」

 

「俺のターン、ドロー!先ずはいい加減目障りなそのウサギを取り除く!開闢の使者の効果で除外!開闢断空斬!」

 

「墓地の罠カード『スキル・プリズナー』を発動!このターン選択したカードを対象とするモンスター効果を無効にする!当然バニーラを選択!」

 

「墓地から罠だと!?くそッ、いつそんなカードが…いや、確か大嵐で破壊したカードで発動されてなかった方も罠カードだった…ならばバトルだ!ゴーズでバニーラを攻撃!」

 

「墓地から『超電磁タートル』の効果発動!このカードを除外する事で、バトルフェイズを終了させる!」

 

「また墓地から…!ターンエンド!」

 

「僕のターン、ドロー!ふふふふふふ…やっと、やっと準備が整った!」

 

「準備、だと?お前の場にはザコが1体いるだけ、手札も3枚、これで一体何の準備が出来るんだ!」

 

「それで十分なんだ。さて、ここで一つ問題だ。僕のバニーラは一体いつからこの場にいたかな?」

 

 

 

「あ、あれ?いつからだったけ?」

 

「んー?あれ?よく考えたらずっといねえか?」

 

「そうなんだな。最初に連夜が召喚してからずっといたんだな」

 

「私は最初の方は見てなかったけど、確かにずっといるわね」

 

「…1ターン目からずっといるモンスター、それを守り抜くようなプレイング、さらにあの不自然に発動された時の飛躍…そうか、そういう事だったのか!!」

 

「うお!?ど、どうしたんだよ三沢」

 

「そうかそうかそういう事か。これで納得がいった。あいつの不可解なプレイングは全てこれの為だったのか…!」

 

「何の事っすか?」

 

「まあ見てろ、これから見るのはデュエルキングのデッキよりある意味ではさらに貴重な光景だ」

 

「どういう意味かしら?」

 

「すぐに分かるさ。あいつが何がしたかったかがな。」

 

 

 

「…1ターン目だ。それに何の意味が…」

 

「正解。では2問目、このバニーラは1体何ターン(・・・・)このフィールドにいるかな?」

 

「7ターンだ!だからさっきから一体何を…」

 

「ハズレ〜!残念、答えは10ターンだ。さあ、これからお見せするのはこのデッキの真の切り札!凡骨の凡骨による凡骨のため、ではないこのカードの為のデッキの真価、とくとご覧あれ!僕はバニーラを生け贄に捧げる!大地に封印されし大いなる魂よ、今その眠りから目覚めその力を示せ!現れよ、『眠れる巨人 ズシン』!!」

 

突如フィールドの地面が割れ、中から一体の巨人が体を起こす。その大きさはフィールドにいる全てのモンスターを圧倒している。あのゲートガーディアンですら、ズシンの半分も無いだろう。

 

「な、何だ、このモンスターは…」

 

「眠れる巨人ズシンは、フィールドに10ターン以上居続けたレベル1の通常モンスターを生け贄に捧げる事でのみ召喚が可能となるモンスターだ。今まで執拗なまでにバニーラを守ってきたのは、全てこのカードを出す為。エクゾディアも、強化されたモンスター達も、融合モンスター達でさえも、全てバニーラから目を離させるための囮さ」

 

「だがそんな大げさな召喚条件のくせに攻撃力は0じゃないか!」

 

「このカードに攻撃力は関係ないからね。バトル!ズシンで開闢の使者を攻撃!」

 

「攻撃力0で!?血迷ったか!」

 

「言ったよね、攻撃力は関係無いって!眠れる巨人ズシンの効果発動!このカードが相手モンスターと戦闘を行う場合、このカードの攻撃力はそのモンスターの攻撃力+1000ポイントになる!」

 

「馬鹿な!常に相手より攻撃力が1000高いモンスターだと!?」

 

「開闢の使者の攻撃力は3000。よってズシンの攻撃力は4000となる!行け!ズシンパンチ!」

 

ズシンから放たれるパンチが、呆気なく開闢の使者を押しつぶす。

 

「まだだ!俺は手札の『クリボー』の効果発動!この戦闘ダメージを0にするぜ!」

 

これを防ぐか…本当によく回る。

 

「ありがとうクリボー。お前にはいままで何度も助けられたな」

 

「いや、だからそれあなたのデッキじゃ…まあいいや、ターンエンド」

 

 

 

「こ、これが連夜の切り札…」

 

「凄い、凄すぎるっす!」

 

「レベル1の通常モンスターを10ターンに渡って守り抜く。それはある意味ではただ勝利する事よりもずっと難しい。だが、それをやり抜くだけの強さを彼は持っているな」

 

「どういう事だよカイザー。あんなモンスターいればすげー心強いじゃんか」

 

「よく考えてみろ十代。あのモンスターは10ターンもの間手札では何の意味も持たないカードだ。それに、同じ10ターンを待つならもっと手っ取り早い方法がある」

 

「『終焉のカウントダウン』の事ね」

 

「正解だ天上院君。あちらは一度発動してしまえば後はただ自分を守ればいい。もっと端的に言えば連夜が使った時の飛躍を3枚使えば次のターンに勝利が確定する。それに比べて眠れる巨人ズシンは自身を召喚したとしても、それが直接的な勝利にはならない」

 

「た、確かに。ならなんでそんなカードを?」

 

「さあな。俺もあのデッキは初めて見る。だが連夜なら『そっちの方が面白そう』とでも言うんだろうな」

 

(そうだ、だからこそこのデュエルはお前に託したんだ)

 

 

 

「俺のターン!ドロー!確かにそのモンスターは戦闘においては最強だ。だが何も戦闘で破壊する必要など何処にもない!魔法カード『黒・魔・導・爆・烈・破(ブラック・バーニング)』発動!このカードは場にブラックマジシャンガールが存在する時発動可能。相手のモンスター全てを破壊する!行け!ブラックマジシャンガール!黒・魔・導・爆・烈・破(ブラック・バーニング)!!」

 

ブラックマジシャンガールから放たれた魔導弾がズシンに命中し、大規模な爆発を起こす。

 

「はっはっは!折角苦労して出したモンスターも呆気ないものだったな!」

 

「いやいや、あんな苦労して出したモンスターがそんな簡単にやられてたまりますか」

 

爆煙が晴れると、そこには幾重にも張り巡らされた障壁により、無傷の様子を見せるズシンの姿があった。ああ、その杖ちゃんと使うのね。

 

「な、何故だ!」

 

「眠れる巨人ズシンは、このカード以外の魔法、罠、モンスター効果を一切受け付けない。つまり、このモンスターを破壊するのはほぼ不可能という事だ」

 

「なっ!?くっ、モンスターを全て守備表示にする。カードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」

 

「僕のターン、ドロー!『貪欲な瓶』を発動。墓地の強欲な壺、天使の施し、凡人の施し、凡骨の意地、下剋上の首飾りをデッキに加え、1枚ドローする。『アレキサンドライドラゴン』を召喚。さらに下剋上の首飾りを装備する。バトル!ズシンでゴーズに攻撃!ズシンパンチ!」

 

開闢の使者同様、ゴーズもあっさりと破壊された。

 

「さらにアレキサンドライドラゴンでブラマジガールを攻撃!アレキサンドバースト!」

 

「やらせるか!リバースカードオープン!『攻撃の無力化』!そいつの攻撃は防がせてもらう!」

 

「僕はカードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

「まだだ、まだ俺は負けちゃいない!このデッキで負けるはずが無い!俺の、ターン!ドロー!!俺は魔法カード『賢者の宝石』を発動!俺の場にブラックマジシャンガールが存在する時、デッキから『ブラック・マジシャン』を特殊召喚出来る!来い!ブラック・マジシャン!」

 

ブラマジガールが宝石を手にし、呪文を唱えるとフィールドに魔方陣が浮かび上がる。魔方陣が強く発光した次の瞬間、そこにはあのブラック・マジシャンの姿があった。

 

「さらに俺は魔法カード『光と闇の洗礼』を発動!ブラックマジシャンを生け贄に、デッキから『混沌の黒魔術師』を特殊召喚する!光と闇の洗礼を受け、新たな姿へと昇華せよ!出でよ!混沌の黒魔術師!!」

 

ブラックマジシャンの姿が闇の中に消える。その闇を掻き消すかのな強い光が生まれ、中からマジシャン・オブ・ブラックカオスのリメイクモンスター、混沌の黒魔術師が現れた。

 

「混沌の黒魔術師の効果発動!このカードが召喚に成功した時、墓地の魔法カードを手札に加えることが出来る!俺が手札に加えるカードは『天よりの宝札』!」

 

上手い、手札を全て消費したけど、それを上手にカバーしている。このターンで仕掛ける気か!

 

「俺はこのドローに全てをかける!ドロー!さあ行くぞ!これが俺のラストターンだ!!」

 

「ああ、来い!」

 

「俺は『翻弄するエルフの剣士』を召喚!さらに魔法カード『死のマジック・ボックス』発動!このカードはお前の場のモンスター1体を破壊し、その後俺の場のモンスター1体をお前の場に移す!俺が選ぶのはアレキサンドライドラゴンと翻弄するエルフの剣士!」

 

僕と神楽坂くんの場に大きな箱が現れて、中にアレキサンドライト・ドラゴンと翻弄するエルフの剣士が閉じ込められる。すると、神楽坂くんの場の箱の周りに10本近くの剣が浮かび上がり、一気に突き立てた。数秒の静寂の後、箱の扉がゆっくりと開かれる。しかし、剣が突き立てられた神楽坂くんの箱は空になっており、逆に僕の場の箱にはアレキサンドライドラゴンではなく翻弄するエルフの剣士がいた。

 

「確かに眠れる巨人ズシンの効果は驚異だ。戦闘でも効果でも破壊する事が出来ない。だが、デュエルモンスターズは相手のモンスターを全滅させなければ勝てないというわけでは無い!」

 

 

 

「やるな、神楽坂。これで攻撃力の高いアレキサンドライト・ドラゴンを除去すると同時に、戦闘破壊耐性を持っている翻弄するエルフの剣士を送りつける事に成功している。これなら攻撃対象を眠れる巨人ズシンではなく翻弄するエルフの剣士に集中させる事が出来る」

 

「凄え、凄えぜ二人共!あー!やっぱ俺もデュエルしたかったぜ!!」

 

「だけど、それだけじゃまだ彼には勝てないわ。今いるモンスター全員で攻撃してもまだ彼のライフは残ってしまう」

 

「だが神楽坂はこれが自分にとってのラストターンと言った。まだ何か手があるのだろう」

 

 

 

「さらに俺は魔法カード『黙する死者』を発動!墓地に存在するブラックマジシャンを蘇生させる!ただし、この効果で蘇生したモンスターは攻撃を行う事が出来ない。だがその力を受け継がせる事は可能だ!魔法カード『受け継がれる力』を発動!自分の場のモンスター1体選択し、そのモンスター以外のモンスター1体を生け贄に捧げる。このターン選択したモンスターの攻撃力は生け贄に捧げたモンスターの攻撃力分アップする!俺はブラックマジシャンを生け贄にし、ブラックマジシャンガールの攻撃力を上げる!さらに、ブラックマジシャンガールは墓地に存在するブラックマジシャンの数だけその力を上昇させる!これにより、ブラックマジシャンガールの攻撃力は4800!!師の意志を、師の力を継承せよ!ブラックマジシャンガール!」

 

場に佇んでいたブラックマジシャンの姿が消え、残された膨大な魔力がブラックマジシャンガールへと受け継がれる。ブラックマジシャンガールの纏うオーラが見るからに増大しており、その背後には霊体となったブラックマジシャンの姿が。

 

「バトル!ブラックマジシャンガールで翻弄するエルフの剣士に攻撃!喰らえ!最強の魔術師の力を受け継ぎし弟子の一撃!黒・爆・裂・破・魔・導(ブラック・バーニング・マジック)!!」

 

ブラックマジシャンガールが、背後のブラックマジシャンと杖を重ね、巨大な魔導弾を生成する。先程放たれたそれよりも、何倍も大きくなった魔導弾がエルフの剣士へと襲いかかった。

 

「神楽坂くん、君はやっぱ凄いよ。武藤遊戯のデッキをそこまで研究し、そして実際に使いこなせる人物は他にいないだろう。だからこそ!僕は君に勝ちたい!これで最後だ!リバースカードオープン!『シフト・チェンジ』!相手のカード効果、攻撃の対象を、別のモンスターへと移し替える!翻弄するエルフの剣士への攻撃をズシンへの攻撃に変更する!」

 

エルフの剣士を庇うかの様に前に出たズシンは自身も手に持った杖で魔導弾を生成する。一瞬で膨れ上がった魔導弾は、ブラックマジシャンガールのそれよりも更に一回り大きかった。

 

「迎撃しろ、ズシン!終焉の魔法−end of Armageddon−!!」

 

ズシンの放った魔導弾は、ブラックマジシャンガールの魔導弾をブラックマジシャンガールごとのみ込み、全てを掻き消した。それと同時に神楽坂くんのLPが0になり、デュエルディスクがデュエルの終了を告げた。

 

「ちくしょう…!デュエルキングのデッキを使ったのに負けたなんて…俺は、俺はやっぱり弱いんだ!」

 

「神楽坂くん…でもそれは」

 

「それは違うぞ、神楽坂」

 

「三沢…」

 

「周りを見ろ」

 

三沢っちがそう言って指を指した先には、無数の生徒達の姿が。

 

「凄かったぜ神楽坂!」

「キング・オブ・デュエリスト、武藤遊戯のデッキをあそこまで使いこなすなんてな!」

「いいもん見せて貰ったぜ!」

 

辺りからは自然と拍手が聞こえ始め、やがてそれは大歓声へと変わった。

 

「こ、これは…」

 

「みんなお前のデュエルを賞賛している。これはお前が作った光景なんだ」

 

「だが俺は負けてしまった。それどころか、このデッキを使ってライフを1ポイントすら削る事が出来なかったんだ。そんな俺が…」

 

「結果だけ見ると確かにそうだ。だが、お前以外であそこまでそのデッキを使いこなせるのはそのデッキの本当の持ち主である武藤遊戯くらいなものだ。お前は十分、それを誇る事が出来る」

 

「だ、だが俺は」

 

「素晴らしいデュエルでした。神楽坂くん、天城くん」

 

「「「「「校長!?」」」」」

 

突然の校長先生の登場に周りから驚きの声が上がる。

 

「こ、校長、俺、すいませんでした!」

 

「君は何を謝っているのですか?このデュエルは元々予定されていたものです。そうですね?クロノス教諭」

 

「その通りなノーネ」

 

「クロノス先生まで…」

 

「シニョール神楽坂。デュエルキングのデッキのデモプレイデュエル、ご苦労様なノーネ」

 

「デモプレイ…?」

 

成る程、これが元々の予定だったと処理したんだ。クロノス教諭も中々いい仕事してくれる。

 

「さて、これで明日の展示会に向けての準備が整ったわけでスーが、ちょっとした事故(・・・・・・・・)により、展示用のガラスケースが破損してしまったノーネ。」

 

「しかし、ここにいる生徒はみな明日の展示会を心待ちにしています。なのにガラスケースを予備と交換するまで展示会を延期するというのは少々酷な話でしょう。そこでです、神楽坂くん。神楽坂には明日から一週間、展示会の整理券を持った生徒達とデュエルをしてもらいたいと思います。勿論、そのデッキを使ってです」

 

「お、俺がこのデッキを使ってデュエルを!?い、良いのですか!?」

 

「ええ、むしろ貴方にしか頼め無い事です。そのデッキをあそこまで使いこなした貴方にしかね。頼まれてくれますか?」

 

「は、はい!!勿論です!やらせて下さい!」

 

「ではお願いしましたよ」

 

「それでは明日から一週間、デュエルキングのデッキとの対戦の受付を開始するノーネ!整理券を持った生徒の中で希望する学生は明日配られる申し込み用紙に記入して教員まで提出するノーネ!では解散なノーネ!」

 

クロノス教諭が大声でそう告げると、学生達が興奮した様子で帰って行った。

 

「おい、お前申し込みすんのか?」

「当然だろ!こんなチャンス二度とねえぜ!」

「俺は整理券取れなかったけど、絶対観に行くぞ!」

「おっしゃー!今からデッキの見直しだ!はっはー!今日は徹夜だぜ!」

 

「俺がまたこのデッキを使えるなんて…夢の様だ」

 

「これで分かったろ?お前が今まで積み重ねてきた物は何も無駄じゃなかったんだ」

 

「そうなノーネ。努力は決して自分を裏切りませんーノ」

 

「クロノス教諭」

 

「シニョール神楽坂。今回の件は悩んでいるあなたに何も手を貸せなかった我々教員にも責任がありますーノ。だからシニョール神楽坂。これからは悩んでいる事をちゃんと人に相談する事を覚えて欲しいノーネ。あなたは一人ではないノーネ。シニョール三沢の様に親身になって相談に応じてくれる人は必ずいるノーネ。勿論教員もそうなノーネ。これからのあなたは必ず成長すると私は信じているノーネ。では、私は仕事が残っているのでここで失礼するノーネ」

 

「クロノス先生…ありがとうございました!」

 

クロノス教諭はそのまま校舎の方へと戻って行った。

 

「やれやれ、クロノス教諭に全部持っていかれたな。まあなんだ、神楽坂。つまりそういう事だ。これからは何かあったら俺が相談に乗ってやる。必要ならそこの連夜も一緒にな」

 

「あれ、僕も?勿論良いけどね。ところで結局何で僕にデュエルさせたの?」

 

「簡単だ。お前は真似される心配が無いからな。神楽坂は人のプレイングを研究すると、どうしてもデッキまで似た様なものになってしまう。なら固定のデッキを持たないやつを参考にさせればいいと思ってな。そうすれば神楽坂も自分だけのデッキを組むことが出来ると考えたんだ。だから本当なら俺が行こうとしたんだが、俺はそうする機会があったにも関わらず神楽坂を変えてやれなかったからな。今回は連夜に頼んだんだ」

 

「そういう事ね。じゃあ神楽坂くん。僕からアドバイスだ。君は何を思ってデッキを組んでる?」

 

「何を、だと?おれはただ、人のプレイングを参考にし、それに沿ったデッキを構築しているだけで…」

 

「それがダメなんだよ。デッキっていうのは、個性なんだ。アレがしたい、このカードを使いたい、このコンボで勝利したい。あるいは、本当にただ勝ちたいという思い。デッキにはそういった個性が現れるんだ。今回の僕だと、眠れる巨人ズシンを出したいが為にあんなデッキを組んだんだから。だから君もまず自分が何をしたいかを一度しっかり考えてるみなよ」

 

「俺が、何をしたいか、か…そうか、そうだな。ありがとう。なんか色々吹っ切れたよ」

 

「なら良かった。これからも相談には応じるよ。三沢っちと一緒にね」

 

「そうだな。先ずは明日からのデュエルだ。これからも一週間連続してデュエルするんだ。しっかり休んでおけ。不甲斐ないデュエルをしたら相手からのブーイングが凄まじいぞ」

 

「ああ、任せておけ!今日は本当にありがとう!」

 

神楽坂くんは勢いよく立ち上がると、そのまま寮の方まで走り去ってしまった。

 

「さて、俺も明日は申し込みするんだ。デッキの調整をしておかなくてはな」

 

「だね。じゃあまた明日、三沢っち」

 

「ああ、またな」

 

 

 

翌日から開かれた一週間のデュエルキングのデッキとのデモプレイデュエルは凄まじい熱気を帯びた。当然の事ながら十代達も参加していたし、中には教員まで混ざってデュエルをしていた。

こうしてたった一週間ではあるが、伝説のデュエルキングの再来は大盛況で幕を降ろした。




何回やっても何回やってもミラシリーズ倒せないよ
てかそもそもクエスト出現してない
闘技場ずっとすっぽかしてるババコンガすら狩れてない
前にソロで挑んでみたけど遠距離武器とか使えない!
だから次は絶対勝つ為に僕はリアルの狩り友をずっと探してる
図1の様になります。だ。(ずっと)ソロだ。こんなセリフが似合うだろう図1の様になります。です。
いやー、やりきりましたよ!何でこんな長くなったのやら!最初に考えてた構成だと主人公使ってたデッキ『サイレント・ソードマン』だったのに!デュエルが短くなり過ぎた上に、レベル7が全く活躍しないという理由でボツになりました。
と、いうわけで今回のデッキは『ローレベル軸ズシンデッキ −エクゾディアを添えて−』です。TF6でほぼ同じデッキを作ってました。勝ったことほとんど無いけど…でも、今回やりたかった、
・レベル1のザコでアルカナ撃破
・ミラフォ、仕事をする
・最後が師匠と弟子の連携攻撃→返り討ち
を全部やってやりましたよ!いやー、いい仕事したぜ。
…ただ、今振り返るとこのデュエルのお師匠様の仕事が
・賢者の宝石で召喚!→即行でリリースされ混沌魔術師に
・黙する死者で復活!→弟子にエナジードレインされる
…あれ?
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