目指せ事故率5%   作:図1のようになります

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あえてここで入れるプロローグ


たーん0 ぷろろーぐ

目が覚めました。知らない部屋でした。うん、自分でも何言ってるか分からん。

 

「…どういうこと?これ?」

 

昨日は夜に勉強終わった後、遊戯王のカードを整理してたはずなんだけど…まあ、恐らく途中で寝落ちしたんだろう。そこまではいいんだ。問題なのは、目が覚めたら知らない部屋になっていたことだ。そう、なっていたんだ。

 

「ここ、僕の部屋、なんだよね?」

 

見渡せば、見覚えのある物がけっこうある。勉強机も、ベッドや布団も、はては本棚の中のマンガまで、僕の部屋にあったものと同じものだ。でも、配置がまるで違う。そもそも前の僕の部屋はこんなにも広くなかった。1.5倍は軽くある。そして何よりも

 

「僕の、カードだ…」

 

机の上に散らばっていたのは、間違いなく自分のカードだった。1枚1枚カードを確かめていると、机の端の方にハガキが見えた。

 

「宛名は天城連夜と…うん、やっぱり僕の名前だ。でもなんだろ、この住所。童実野町?そんな地名地元にはなかったけど…」

 

宛名を確認し、くるりとハガキを裏返して内容を見る。

 

「えーと、なになに?『デュエルアカデミア入試試験案内』?…って、デュエルアカデミア!?どういうこと!?」

 

デュエルアカデミアってあれか?つまり遊戯王の学校なのか?本当にいったいどうい状況なんだ!?

 

「あ…受験番号書いてある。87番?へえ、これって筆記試験の結果でもあるのか…って筆記はもう終わってんのかよ!?」

 

ホント、もう何が何やら…

 

「とりあえず、仕方ないし、試験について調べてみるか」

 

パソコンを起動して、ネットでデュエルアカデミアを検索してみると、1番上にデュエルアカデミア本校のホームページがあった。

 

「ほんとにあったよ、アカデミア…アカデミアがあるってことは、アニメで言うGXの世界か?いや、5D'sにもデュエルアカデミアってあったような…」

 

遊戯王はあんまりアニメ見なかったんだよね。特にGXは放映時間に習い事があったから1話も見てないんだよね。5D'sは結構見てたけど。

 

「あ、そうだ。カード検索かければいいんだ。シンクロあれば5D'sってことなんだし」

 

今度は遊戯王、シンクロカードで検索してみたら、全くヒットしなかった。1番上にあったのは…

 

「『真六武衆』…な、なるほど、シンクロじゃなくて、しんろく、か。この発想は無かった。って、シンクロは無いのに真六武衆はあるんだ」

 

確定。ここ、GXの世界だ。カード群はおかしいけど、5D'sでシンクロが無いということはまずないだろう。確かシンクロ召喚はモーメントに深く関係してるはずだし。

 

そんな事を考えながら、他にどんなカードがあるのか調べていると、どこからかブーン、ブーンと携帯のバイブ音が聞こえたので、慌てて携帯を探すと、ベッドの上で震えているスマホが見つかった。

 

「(携帯は前と同じなんだ…)はい、もしもし?」

 

「あ、連くん?デュエルアカデミアの筆記試験通ったって?おめでとー」

 

「あれ?母さん?なんで知ってるの?てか今どこにいるの?」

 

「なんでって、私のとこにもさっき連絡が来たからよ。多分お父さんにも結果は伝わってるはずよ。あと、今はまだ会社の中よ。海馬コーポレーション本社ビルの。」

 

「…へ?」

 

「なによ、その気の抜けた返事は。言っておくけど、今は休憩中だからね。け、し、て、仕事抜け出したわけじゃないからね。お父さんはまだ開発室にこもってるけど、まあ、そのうち連絡するでしょ」

 

(いやいや、そんな休憩中がどうとかじやなくて、自分の両親があの海馬コーポレーションの本社にいることに驚いてるんだよ!ほんと、この世界ってどうなってんの!)

 

「今度、実技の方の試験もあるんでしょ?まだ暫く帰れそうに無いけど、しっかり頑張るのよ!じゃ、またね」

 

「え、ちょ!ってもう切っちゃってるよ、あの人。マイペースな性格は変わってないんだな…」

 

もう驚くこともないけど、と呟きながら、目の前のカードの山に目をやる。

 

「まだよく分かんないことばっかだけど、頑張れって言われたし、試験の準備でもしますか。そういえば、試験日っていつだろ?」

 

試験案内のハガキを見ると、試験日は2月23日とあった。

 

「23日か。で、今日はっと」

 

スマホのカレンダーを見ると、そこには2月22日とあった。

 

「ふむ、なるほど、明日なのか…って明日かよ!?ああ、だからこのカードの山な訳ね、じゃない!準備急がないと!」

 

時間は既に夜の11時。

 

「ちくしょう。結局昨日、いや、前の世界と同じ状況じゃないか。いや、試験なんて重要なものがある分、こっちの方が断然キツイ」

 

身に降りかかった理不尽にボヤきながら、デッキを作っていく。幸いにも、前の世界で自分が持っていたカードはシンクロやエクシーズを省くとほとんどがそろっていた。

 

「せっかくだから、何か見栄えのいいデッキがいいな。でも単純なビートダウンじゃつまんないし…ちょっと重いけど、カオスドラゴンでも作るか、いや、逆に低レベルモンスターのビートを、ワイトも面白いな」

 

頭の中に浮かんだデッキをいろいろと組んでいる内に、夜は更けて行った。

 

結局、最初に浮かんだカオスドラゴンを試験用のデッキとして組んだ。あとついでに深夜のテンションでネタデッキを作ってみたが、まああれを試験で使うことは無いだろう。

 

試験当日。寝るのが遅かったにも関わらず、特に寝坊もすることがなくきちんと起きることができた。朝食をしっかり取り、手早く身なりを整えて中学校の制服に袖を通す。

 

「よし、行くか」

 

気合いを入れるために頬を両手で叩く。自室に戻ると、昨日(というか今日)作ったデッキを手にし、「今日は頼むよ」と呟き、デッキケースにしまう。

 

玄関のドアを開け、新たな生活への第一歩を踏み出す。

 

これから始まる波乱の日常を、この時の僕は予想もしていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、図1のようになります。です。主人公の入試前日のお話しになります。ちなみに、主人公の両親は海馬コーポレーションのデュエル部門、技術開発部という部署に所属しています。2人そろって研究室に篭る日が多く、滅多に家には帰ってきません。ちなみに前の世界でも2人とも似たような仕事をしていました。え、カオスドラゴン?多分もう出て来ないと思います…
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