ありふれない解放者は世界どこでも最凶   作:マイティージャック

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や☆ら☆か☆し☆た
どうすんべ、マジで……
あとタイトル変えました(唐突)。ありふれの二次創作なのにそれっぽいタイトルじゃないな」思ったからです………そんな訳で更新です。


対談と出発

 

翌朝、朝食を食べた侑李は、王都の街に天之河(バカ)御一行が到着するまでの時間潰しを兼ねて散策に出ていた。大通りを回りきり、別の通りに行こうと、わき道に行ったら、声が聞こえた。

 

 

「いや!やめてよ!」

 

 

「いいじゃんか。俺たちと一緒に遊ぼうぜ〜」

 

 

「まぁ、遊ぶって言っても"大人"の遊びだけどなァ〜」

 

 

「さっさと薬で眠らせろ!連れてって、こいつで遊ぶぞ!」

 

 

「だれ…か…たす…けて」

 

 

女性は薬品を嗅がされ、涙を流し意識を失う。

 

 

「おいおい、泣いてんのか?安心しろよ、アジトに戻ったら、俺が幾らでもなぐさヘブゥ」

 

 

男が一人吹っ飛んだ。

 

 

「お、おい!しっかりしろ!てめぇ、何しやがる!!」

 

 

リーダー格の男が声を荒らげる。殴った相手を見ると、ボロボロのマントで体を隠し、顔は目元以外を布で隠した、怪しい外見をした男だった。

 

 

「おいてめぇ、何してくれちゃってんの?俺が誰だかわかってんのか?王都を裏から支配している、モーブ様だぞ!」

 

 

「知らねぇな、そんな奴。さっさと失せろ。俺は忙しいんだ」

 

 

「おめぇ、今状況わかってん言ってのか?そのセリフを言えんのは、てめぇか、俺か。誰が見ても一目瞭然だろ!!」

 

 

「……………」

 

 

「黙りか…………野郎ども!殺っちまえ!こんな奴!!」

 

 

「「「「へい!!」」」」

 

 

手下の男たちは、マント男を囲み、武器を手に持つ。よく見ると武器には毒が塗られており、掠った程度は問題ないが、塵も積もれば山となる。何れは毒により命が絶たれるだろう。取り巻きたちは一斉にマント男にかかる。マント男は慌てることはなく、ただひと睨みする。すると一斉にかかった奴等全員、糸が切れた人形のように次々と白目をむいて倒れていく。モーブは一体何が起きたかも分からずにビビって腰を抜かし、怯えるようにマント男に

 

 

「ててててめぇ、いいい一体何を、ししししやがっ!」

 

 

モーブは最後まで言うことなく、その顔に拳が突き刺さった。

 

 

「るせぇだよ。さっきからごちゃごちゃと……」

 

 

マント男…侑李はイラつきながら、男たちから金を巻き上げ、簀巻きにしたあと、衛兵所の前に放り投げる。そして………

 

 

「おい。何時まで狸寝入りしてやがる」

 

 

そう言って女性に声をかけると、薬品で眠らされていた女性は普通に起きてきた。

 

 

「あら?バレちゃってたのね。何時から気付いていたの?」

 

 

「最初からだ。わざと捕まったりしたフリをして、アジトに潜入する………までは良かったんだろうが、薬品を嗅がされて絶対絶命だったんだろ?…………………店主?」

 

 

「そこに関しては予想外だったのよね。助かったわ。ありがと」

 

 

「………じゃあな」

 

 

侑李が立ち去ろうとしたが、店主が待ったをかける。

 

 

「あら?こんな素敵で、か弱いレディを置いてどっか行っちゃうの?」

 

 

「か弱い?嘘をつけ。その気になれば、全滅される事すらできる奴が、か弱い筈がないだろ?」

 

 

「あら?どうして?本当に、か弱いかもしれないのに?」

 

 

「………動きだ」

 

 

「動き?」

 

 

「歩く時の重心のぶれの無さ、体捌きに、そして…………!」

 

 

侑李は店主を殴ろうとするが、店主は難なく躱す。

 

 

「そして、今の動き。宿屋兼酒場の店主ができるようなものではない。天職が暗殺者ならさっきので反撃してくるが、しないという事は………盗賊だな?」

 

 

「本当に、お見通しな訳ね。それであたしをどうするつもり?彼奴らみたいに、簀巻きにして衛兵所の前に突き出す?」

 

 

「………別になにも」

 

 

「え?」

 

 

店主が素っ頓狂な声をあげる

 

 

「俺は店主が、か弱くないと証明しただけだ」

 

 

「いや、それをネタに脅したり……とかは?」

 

 

「そんな事して何になる?俺にメリットがまるで無い。飽く迄もアンタは宿屋兼酒場の店主で、俺は寝泊まりして飯を食う客。それだけで十分だろ?」

 

 

そう言って、侑李は立ち去ろうとしたが、袖を掴まれた。

 

 

「ちょっと待って!最後に!……最後に聞きたい事があるの。どうして危険な事までして、命をかけるような事してまで助けてくれたの!」

 

 

侑李は店主の方に体を向け、一言。

 

 

「目の前に泣いてる女がいる。それだけじゃダメか?」

 

 

「ッ!///」

 

 

侑李はそう言い、今度こそ立ち去った。

 

 

 

色々と寄り道はしたが、侑李は王城に来ていた。本来の目的である『魂魄魔法』を手にし、さっさと王都を出てもいいのだが、門番に『勇者を見に来た』と言った手前、そうそうに出るにはいかず、仕方なく勇者を見ようと来たのだが、現在帝国からの使者もいるせいか、勇者御一行は到着してそうそう、王城に篭ってしまった。見れないのならいる意味もない。そう思い、立ち去ろうとしたら、おっさんに声をかけられた。

 

 

「あんちゃん、これ落としたぞ?」

 

 

紙切れを渡された。こんな紙切れに覚えはないと言おうしたが、キスマークが目に入った。理解した侑李はおっさんに礼をいい、その場から離れる。人目が付かない所まで移動すると、紙切れの中身を見る。そこには

 

 

『王直属の護衛騎士の交代の時間帯とその場所よ。頑張ってね♡』

 

 

「あの時か……仕方がない」

 

 

侑李は、口角を少し上げながら王城に侵入した。あっさりと侵入してみせた侑李は、紙に記された通りの場所で待機し、交代の騎士たちが来た。誰が一人になるのを待ち、男騎士が一人になった瞬間、侑李は背後に周り、そのまま絞め落とした。鎧を剥ぎ取り、残った男は適当な戸棚にぶち込む。鎧を急いで着終わった時、他のメンバーが戻ってきた。そのまま、王の元に行き、待機する。十分ほど経って勇者御一行が現れ、遅れて数分後、帝国から使者たちも来た。

 

 

「使者殿、よく参られた。勇者方の至上の武勇、存分に確かめられるがよかろう」

 

 

「陛下、この度は急な訪問の願い、聞き入れて下さり誠に感謝いたします。して、どなたが勇者様なのでしょう?」

 

 

「うむ、まずは紹介させて頂こうか。光輝殿、前へ出てくれるか?」

 

 

「はい」

 

 

そうして天之河(バカ)が前に出る。一応あれが勇者だからだ。

 

 

「ほぅ、貴方が勇者様ですか。随分とお若いですな。失礼ですが、本当に六十五層を突破したので? 確か、あそこにはベヒモスという化物が出ると記憶しておりますが……」

 

 

疑わしい眼差しを向けられ、更には護衛の一人に値踏みするように上から下までジロジロと眺められている天之河(バカ)は居心地悪そうに身じろぎしながら、答える。

 

 

「えっと、ではお話しましょうか? どのように倒したかとか、あっ、六十六階層のマップを見せるとかどうでしょう?」

 

 

色々と提案をする天之河(バカ)だが、使者は首を横に振り、不敵な笑みを浮かべる。

 

 

「いえ、お話は結構。それよりも手っ取り早い方法があります。私の護衛一人と模擬戦でもしてもらえませんか? それで、勇者殿の実力も一目瞭然でしょう」

 

 

その言葉に急遽、勇者対帝国使者の護衛という模擬戦の開催が決定し、一行はぞろぞろと場所を変えるのだった。

場所を変えて、天之河(バカ)は聖剣を手に、護衛の一人と模擬戦を行う。

結果を言うと天之河(バカ)が負けた。最初から本気でやればいいものを。奴は相手を力量を計らず突っ込んで行き返り討ちに合う。

その後、次は本気で行くと抜かし、覇気を纏い再び攻撃すると相手も覇気を纏い迎え撃った。そして剣と剣がぶつかり合った瞬間、赤黒い稲妻を発し、意思の弱いものが次々に倒れる。客観的に見た侑李の感想は、

 

 

「(天之河(バカ)じゃ、役不足か。別れた日から覇気が微々たる量しか上がっていない。覇王色はその者の人間性や心の強さで成長する。まぁ、これからの奴しだいだろう)」

 

 

侑李が涼しい顔で覇王色のぶつかり合いを見ていると、使者側が剣を薙ぎ払い、距離をとる。そして

 

 

「やめだやめだ。この程度の奴が覇王色を持っているとはな。世も末だな」

 

 

そう言って使者が剣を収め、右の耳にしていたイヤリングを取った。

すると、まるで霧がかかったように護衛の周囲の空気が白くボヤけ始め、それが晴れる頃には、全くの別人が現れた。

四十代位の野性味溢れる男だ。短く切り上げた銀髪に狼を連想させる鋭い碧眼、スマートでありながらその体は極限まで引き絞られたかのように筋肉がミッシリと詰まっているのが服越しでもわかる。その姿を見た瞬間、周囲が一斉に喧騒に包まれた。

 

 

「ガ、ガハルド殿!?」

 

 

「皇帝陛下!?」

 

 

そうこの男、何を隠そうヘルシャー帝国現皇帝ガハルド・D・ヘルシャーその人である。その後、天之河(バカ)は一応勇者として認められ、皇帝が八重樫を愛人に誘ったが袖にされる等々、面倒事はあったがお開きとなった。会談終了後、侑李は王城を出ようと鎧を外そうとしたら、背後から気配を感じた。振り返るとそこには、見知った顔があった。

 

 

「ねぇ?お兄さん?聞きたい事があるんだけどいいかな?」

 

 

「………なんなりと」

 

 

「兜のした見せてよ」

 

 

どうやら面倒事はまだ終わってないらしい。

 

 

「何故、とお伺いしてもよろしいでしょうか?」

 

 

「ん?理由か〜簡単だよ。スパイさん?」

 

 

「…………何が望みだ?」

 

 

侑李はなりきる事にした。名の知れないスパイに。

 

 

「僕ね。どうしても欲しい者(・・・・)があって、でかい組織か何かに、手を借りなくちゃいけないの。だから、こっちも手伝ってあげるから、僕の目的も手伝って。魔人族さん?」

 

 

「…………いいだろう。確約は出来んがいい返事が出来るようにしよう」

 

 

「そ、ならいいんだ。くれぐれもこのこ「内密に、だろ?」……わかってるじゃん。宜しくね」

 

 

そう言って去って行った。

 

 

「(厄介な奴に、目を付けられちまったな)」

 

 

侑李は、今度こそ鎧を脱ぎ捨て王城に後にした。宿に戻り荷支度をし、夕食を食べに下に行こうと部屋を出ると、店主がいた。

 

 

「………何かようか?」

 

 

「その……これを」

 

 

両手を見ると、酒とおつまみがあった。何故?と聞くと

 

 

「お礼よ。助けてくれたお礼。それとも……」

 

 

店主は酒とおつまみを引っ込め、半歩前に出て、囁くように

 

 

「私がいいの?」

 

 

何故か顔が赤い店主。その問に対して侑李は

 

 

「有難くいただこう」

 

 

「え!?///ま、待って。その準備が……」

 

 

侑李は店主の言葉を無視して近ずき、店主………………の後ろにあった酒とおつまみをとる。

 

 

「え?」

 

 

「ん?貰っていいんだよな?」

 

 

「そうだけど!そうじゃないの!!」

 

 

侑李は、何言ってんだこいつ?と思いながら部屋に戻る。

 

 

「…………………気付きなさいよね……バカ」

 

 

店主は小声で愚痴を零すと、そのまま下に行った。

 

 

翌朝、荷物を片手に宿屋を後にし、昨日買いそびれた物を買っていると、時間は昼を過ぎ、もう出発しないと間に合わない時間だった。出口まで走って行き、五日前の門番に会う。

 

 

「どうだった?救世主様は」

 

 

「……声は聞けなかったが、世界を救うために頑張って欲しいと思ったよ。村の皆にもいい報告ができそうだよ」

 

 

「そうか……ではな」

 

 

侑李は門番と言葉を交わし、王都を後にする。技能が見られないように、しばらく歩いていると驚きの人物に声をかけられた。

 

 

「はぁい♡」

 

 

「何故ここにいる。店主」

 

 

「貴方に着いて行くために、ね?」

 

 

「店は?」

 

 

「畳んだわよ?あれは貸家だったし。タイミング的に丁度良かったのよ。それで返事は?」

 

 

「ダメだ」

 

 

「なんで?まさか命の保証ができないとか、そんな理由ではないでしょうね?」

 

 

「当たり前だろ?あんなゴロツキとは比べるのも可笑しいレベルの敵がうじゃうじゃいる。わざわざ死体を増やす趣味はねぇ」

 

 

「だったら、私が強くなれば問題解決ね?」

 

 

侑李と店主は睨み合う。やがて侑李はため息をつき、

 

 

「…………着いて来るなら勝手しろ」

 

 

「えぇ、好きにするわ♡」

 

 

「行くぞ店「ミフネ」あん?」

 

 

「ミフネ・ジーコ。それが私の名前よ。何時までも店主って呼ばれたくないし、これからはミフネって呼んで欲しいわ♡」

 

 

ウインクしながら、自己紹介するミフネ。侑李も

 

 

「侑李だ。鬼灯侑李」

 

 

「これからよろしく。ユーリ♡」

 

 

侑李は、再びため息をつき、次の街を目指した。

 

 

 

 

 

 

─────────その頃の奈落────────

 

 

魔王、嫁と出会う。蠍、硬すぎ。

 

 




やらかしその一
そんな訳で店主「ミフネ・ジーコ」が仲間になりました。………………………なんでこうなった。プロットには存在すらしてなかったキャラなのに。名前の由来は「峰不二子」をちょっとだけ弄った感じです。

やらかしその二
見知った顔か。一体誰なんだ(すっとぼけ)
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