とりあえず格闘家で戦いたいと思います。   作:アズライルン

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第三話

 ゲームを始めてから四日が経った。素材を換金した俺は昨日会った生産職が商売をしている店に向かった。昨日のレベル上げ兼モンスター狩りでお金が貯まったから手甲を新しい物にしようと思ったからだ。

 

「イズ工房……此処だな」

 

 見た感じいい人っぽいし万が一詐欺が目的なら問答無用で殴り倒せばいいと思って店の中に入った。

 

「すみません、誰かいらっしゃいますか?」

 

「いらっしゃい。あら、君は昨日の…」

 

 出迎えてくれたのは昨日、初心者用の狩場を教えてくれた人だった。

 

「ムサシ丸と申します。今日は武器を新調しに来ました」

 

 背筋を伸ばして上体を30℃ほど傾けてお辞儀をする。

 

「あら、礼儀正しいわね。私の名前はイズ。昨日言った通り、生産職でその中でも鍛冶を専門にしているわ。調合とかもできるけどね」

 

 イズと名乗ったこの人は鍛冶以外にも調合もできるらしい。ってことは回復系のアイテムを作れるのか。これはいい情報だな。

 

「ムサシ丸君ね。武器の新調って言っていたけど具体的には?」

 

「今はSTRをメインに上げたいのでSTR重視でお願いします。一応、お金は50万ゴールドあるのですが最悪の場合、STRだけでも構いません」

 

「短期間でよく集まったわね……なるほど、なるほど。STR重視となると最低でも45万ゴールドくらいかかるけど……問題ないわね」

 

 そりゃ出会い頭に襲ってくるモンスターを片っ端から殴り倒して行ったらいつの間に貯まらないはずがない。

 しかし、かなりの金額を持っていかれたな……

 

「あまり時間はかからないからゆっくりしてね」

 

「分かりました」

 

 中を見渡すと武器の他にも革の鎧や金属製の鎧が陳列している。防具は今のところ買う予定はない。俺の戦い方だと武器の消耗が激しいためなるべく耐久力のある物が好ましい……素手でも絞め殺せばワンチャンありか?

 色々と考えていると後ろの扉が開いた。此処はお店だから大方、イズさんに武器の依頼だろう。

 振り返ると大盾を背負った侍風の男性と知人がいた。

 

「あれ?武蔵(たけくら)君?」

 

 そこにいたのは俺のクラスメイトの本条(ほんじょう)(かえで)だった。

 

「お前もこのゲームをしていたのか。ってかリアルの名前を言わないでくれ。此処ではムサシ丸と名乗っている」

 

「分かった。あっ、こっちでの私の名前はメイプル(・・・・)だよ」

 

「メイプルな。とりあえず、よろしく」

 

 本条改め、メイプルが話しかけてきた。

 ゲームを始めた理由は言わなくても分かる。大方、白峯が強引に誘ったんだろう。学校でメイプルをゲームに誘うとする白峯を何度か見た事あるし。

 

「ムサシ丸君、その女の子と知り合いなの?」

 

「リアルで学校のクラスメイトです」

 

 友人と呼べるほどの間柄ではないがそれなりに話す機会があったので友人以下他人以上と言った感じだ。

 

 

 

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