0の宣告者   作:白ノ宮

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短い話数で終わらせる予定。
まず完走できるかも不安。


プロローグ1 引き抜き

俺は真夜中に散歩をしていた。

これといった意味は無く、涼しい風を浴びたかっただけである。

しかし、そんな浅はかな考えのせいで俺の人生は終止符を打たれた。

青になった横断歩道を渡っていた時に夜中特有の猛スピード乗用車にはねられたのだ。

予測だが10mは吹っ飛ばされただろう。

瞬間的な事だったので痛みを感じる前に俺の意識は暗闇に堕ち、命が爆ぜて魂が体から抜けた。

魂が体から抜ける際に感じたあの安心感はなんだったのだろうか。

まるでふかふかのベッドに寝かされているような居心地の良さであった。

そこで一旦視界が黒に染まる。

次に見えたのは少し白く感じる世界だ。

空は快晴で青空が気持ちを清々しくしてくれる。

つまり『死』とは安寧の事だったのか。

「ほぉ、人間の割によくわかっているじゃないか」

俺は声のした方に顔を向ける。

そこには白いオーラを纏ったどす黒いもやがあった。

その存在を見た瞬間、体を持っていないはずなのに体が震える感覚がした。

「おっと、すまない。威圧感を出しっぱなしにしてしまったようだね。でも、君の反応は正しいよ。先程のも今のも、ね」

果たしてどういう意味だろうか。

にしてもこのもやはまさか神なのではないだろうか。

「!? へぇ、よくわかったね。ならば特別に自己紹介をしてあげよう。我が名はヴァルアイロード・カイエス・ロドモーファ・イスナフト・リーゼムウッドだ。この神界にて魔神をやっている。名前が長いからリーゼムと呼ばれているから君もそう呼ぶといい」

魔神ですか...。

それって何をする役職なのですか?

「魔神は最高神から命令された世界の人間を抹殺するのが主な仕事さ。ただし、その際は人間界に降りないといけないから面倒なんだけどね。しかも書類仕事も降りている間に溜まっていくから大変だよ。給料は凄くいいけど休暇が無いからお金は溜まる一方だし休暇を取ろうと最高神にお願いしてみても『神は過労死しないから平気さ。その代わりに給料を二倍にしてあげよう』ってさ!全く、こっちが欲しいのは金じゃなくて時間だってのに...。」

大変そうだなぁ(小並感)

そういえば私ってどうなるんですか?

「ん?ああ、そうだねぇ...よし!決めた!本来なら異世界転生だけど君とは気が合いそうな気がするから、今日から君は僕の部下だ!」

主な仕事内容はなんでしょうか?

「人間界に降りて対象の抹殺だよ。どういった方法でも構わない。今から君の魂に魔神の力の一部を刻み込むからちょっと耐えてね?」

ん?耐えて?それってどういう...。

次の瞬間、地獄の業火で体の隅々(内部も)を焼かれている感覚に陥った。

その痛みは声を上げる余裕すらないもので自分の存在が何かに押しつぶされそうになるのを必死に耐える。

これを耐えきらないと時城 百華という存在が消えて無くなりそうな気がした。

耐える事数分、不意に焼かれる感覚が消えてそれと同時に自分の体があるように感じた。

視線を下ろすと生前と比べて華奢な肉体とアニメで有りそうな高校の制服(女生徒)を着ていた。

その様子に驚きを隠せないでいると魔神が物珍しそうに私の方を見ていた。

「へ、へぇー、君って男の娘趣味あったんだ。君がそうなったのは理想の自分の姿なのだけれど、面白いね」

そうか、男なのか。良かった。

「ん?なんで女の子はダメなの?」

いや、精神は男なのに女の体って自分からはなりたいとは思わないと思いますけど。

何かと男の方が楽ですし、魔神様だって嫌でしょ?一ヶ月に一回痛みとともに股から血が出るって。

「痛いかどうかは個人差があるし、君はもう下級神なんだからそんなの関係ないでしょ。神っていうのは生理とかいう不必要なものは無いんだよ、神というにはある程度完全でなくてはならない。君も朝起きる時に発生する朝勃ちがなくなっているから覚えといてね。あと無駄に急所があると困るから股についている袋と玉は外させてもらったよ。棒のサイズも小さくしたし、排便又は排尿の必要もなくなった。食べ物は食べれるけどすんべてエネルギーに変換されるからね」

気になっていたことがあるんですけどいいですか?

「いいよ、何かな?」

ステータスって見れます?

「もちろん見れるよ、ステータスシステムを導入してないのって地球ぐらいだからね。ステータスオープンって念じてごらん、発言してもいいけどね」

私は言われた通り念じた。

『ステータスオープン』

そこにはなんとも完全と言えるステータスがあった。

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時城 百華 18歳 男

職業:0の宣告者(下級神)

HP0

MP0

攻0

防0

魔攻0

魔防0

早0

スキル

0の刻印

:マイナスステータス(状態異常)の確率0%、MP消費0、ダメージ0、

0の武力

:攻撃・防御・魔攻・魔防が0の場合、ダメージ数値を自由に操る事ができる。(チート)

0の発現

:0から物を生み出す事が出来る(万物創造)

魔法

無へ帰す炎

無へ帰す水

無へ帰す氷

無へ帰す雷

無へ帰す風

無へ帰す地

無へ帰す聖

無へ帰す闇

無へ帰す神聖(回復)

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ステータスを見た両者には沈黙が訪れた。




チートってさ、苦戦しないからこそのチートだとおもうんだ。
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