0の宣告者   作:白ノ宮

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プロローグ2

沈黙からいち早く戻った時城は魔神に質問する。

 

「で、最初の仕事ってなんですか?」

 

(早々に仕事の話をするなんて、日本人って仕事人間が多いのか?)

 

そんな時城の様子に一瞬引いた魔神は説明し始める。

 

「じゃあ早速一昨日に受信した仕事をしてもらおうかな。依頼神は精霊を司る女神で、対応世界は第0312世界だね。いわゆる剣と魔法のファンタジー世界でダンジョン(迷宮)の奥地に囚われたエルフの救出だね。期限は最高で3年で階層は64階。何か質問は?」

 

一通り説明を終えた魔神はこちらに視線を投げる。

 

(質問か、そういえば気になることがあったな)

 

時城は、では一ついいですか?と始める。

 

「先程の説明ですと抹殺というより人命救助の様ですが、結局私の仕事って他の神に依頼された事全般って事ですか?」

 

「あぁいや、確かに仕事の主な内容は抹殺なんだけどいきなりそれはキツイでしょ?だから慣らしとして異世界への慣れをしておくべきなのだよ。だからこn『ピピッ』...ん?」

 

魔神が話ししている最中に携帯のようなものが鳴った。

 

魔神はそれを取り出して内容を確認すると、魔神は少し機嫌が良くなる。

 

その様子に疑問を持つと魔神は時城に説明を入れる。

 

「さっきの仕事やっぱり取り消しだってさ。どうやら冒険者ギルドの特設パーティに救出されたようだね。とは言っても慣らしておくことは変わらないから、頑張ってね。君の任務はしばらく迷宮の調査になりそうだから、たまにステータスの魔神クエストっていう欄を確認してね」

 

魔神はそういうと時城を異世界へと送り出す。

 

第0312世界 冒険者の街 大広場噴水前

 

瞬きをした瞬間MMO RPGで見たような噴水広場に移り変わる。

 

『環境適応開始、世界言語・世界情報・モンスター情報を受信しました。脳内にインプットします。........インプット完了。適応完了』

 

脳内に機械音声が鳴る。

 

本来ならば焦るものだが時城は不思議と動揺しなかった。

 

その場に突然現れた時城に周囲の人間は何も反応しなかった。まるで元からそこにいたかのように、これが魔神のささやかなる力である。

 

冒険者の街のマップは脳内にインプットされたのでその通りに冒険者ギルドを目指す。

 

最初にやることといえば冒険者登録をする事だ。

 

迷宮は冒険者と冒険者ギルドのい稼ぎ場であり、ギルドのバックアップを受けるために冒険者ギルドに登録する必要がある。

 

冒険者登録をすると、冒険者ランクを得ることができ、ランク毎に待遇が良くなるのもあるが、一番は素材の取り引きで手数料が減免される点だ。

 

今はとにかくお金が必要なので時城は冒険者ギルドに歩を進める。




創作意欲が消えるとアイディアも消え失せますよね。

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