といいつつ続くかは分かりません←
急いで書いたモノなので非常に粗いですが少しでも何か感じてもらえれば幸いです。
~事務室にて~
「はぁ~。いくらやっても書類の山が減らない…」
ブツブツと愚痴を垂れながら1人目の前の書類と格闘するP。
少なくとも52人分を合計した書類の量はPと美咲さんとで消化しきれる量ではない。
そもそもPには書類仕事以外にもレッスン進捗の確認や企画の営業回り、ロケ同行(運転手)、更には劇場公演の管理運営、果ては広告(チラシ・CM等)の管理まで任されているのだ。
美咲さんは美咲さんで、劇場内の雑用をほぼ一人でやっているうえ、アイドルたちの衣装制作を(自ら進んで、ではあるが)やってくれているため、これまた忙しい。
見かねたアイドルたちが手伝ってくれなければ間違いなく業務が滞るか、P・美咲さんが過労死するかの二択だろう。
今日も今日とて多忙であるPを手伝おうとしたのか、紗代子が(Pの仕事を邪魔しないよう気遣ってか)小声で
「失礼します」
と言って事務室に入ってきた。
だが、肝心のPは集中しているのか気付かないようで、相変わらず何やらブツブツ言いながら事務机に向かっている。
手伝えることはないかと声を掛けるべく紗代子がPに近寄ったとき、ふいにPが
「まったく△○め…。紗代子にセクシー系のオファーばっか寄越しやがって」
と言ったのが聞こえた。
まさか自分のことを言われると思っていなかった紗代子は驚いて声が出た。
流石に自分の近くで「えっ?!」と言われ誰かが居ると気付いたPは書類から目を離す。
するとそこには今しがた呟いた名前を持つアイドルが事務室に居ることに気付く。
「私、てっきりPさんがこの衣装を着て欲しいとばっかり…」
紗代子にしては珍しく語尾に覇気がないというか、ションボリとしたような口調に驚いたPは慌てて言い訳をするかのように早口で
「こっ、これは『是非高山紗代子さんにやって頂きたい』っていうオファーで、別に着て欲しくないとか、似合わないとかじゃないぞ?!」
そうまくしたてた。
そう言い訳されたところで独り言を聞いてしまったが故に、そう簡単には信じられないのも仕方のないことで。
「ほ…本当ですか?」
と尋ねた。
質問の文言を見る限りは至極普通の文章に見える。
が、仕草がマズかった。
どうしても、『お前にはセクシー系の衣装は似合わない』という風に捉えてしまい、多少なりとも落ち込んでいた紗代子は、上目遣いでPを見ちゃったのである。
Pとて男ではあるので、所謂キュンとくる動作を突然目の前、しかも二人きりの状況で担当であるとはいえアイドルから上目遣いをされれば動揺もするってもので。
「あ…ああ……」
「似合ってると思うし、カッコよさはジュリアにも負けないぞ!」
若干目を逸らしつつも、Pとしての率直な感想を伝えるのだった。
「やった!ありがとうございます!!」
いつもの元気さで喜ぶ姿を見て内心胸をなで下ろすP。
言われたことが嬉しかったのか紗代子はやや頬を染めていたが、目を逸らしていたのもあり、気付かなかったようで、ふと思った事を呟く。
「ただなぁ…」
「???」
当然ながら紗代子には分かる筈もなく、黙って言葉の続きを待っている。
「何というか…」
「オファー来るのは嬉しいけど、セクシー系のものが多いなぁって…」
が、Pの口から出た言葉に、顔をボッと上気させ俯いてしまう。
恥ずかしさで顔が赤くなった様子だったが、Pはそれを否定的なニュアンスと捉えたのか心配そうに、
「嫌なら…断ってもいいんだぞ?」
と真剣な顔で尋ねてくる。
顔の赤みを残しつつ、しかし、声には不安なニュアンスを乗せ逆に問いかける。
「私が、この衣装を着てお仕事すれば、ファンの皆さんは喜んでくれ…ます…よね…?」
「喜んでくれるのは間違いないと思うぞ!」
お世辞でも何でもなく率直な意見を述べるP。
「と!いうことは!!(私の衣装姿を見て)Pも喜んでくれるんですよね!?」
「(仕事のオファーが来て嬉しく感じるのは)当然だ!」
「ならやりますっ!」
「お、おう…」
意味が噛み合っていないが、自分の意図した意味を伝えられていると思い、前のめりになってやる気を表明する紗代子に気圧されるP。
と、紗代子が姿勢を正して真剣な表情になる。
雰囲気が変わった事を感じ取ったのかPも気持ちを切り替え紗代子の言葉を待つ。
「だから…私の事、これからも…宜しく…お願い、しますね?///」
「ああ、こっちこそ(これからも仕事バンバン持ってくるから)よろしく頼むぞ!」
おわり。
この後、二人の誤解が解けるか解けないか、はご想像にお任せします(笑)