げきじょうのにちじょう   作:89式装甲戦闘車

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超不定期です!!(クソデカ大声)

ネタが浮かばず、リアルで色々あったり、大変でしたが、なんとか頂いたお題で完成できましたよ!(ドヤ顔)

なんかキャラ崩壊してる気がしなくもないですが、自分の大好きな事になるとスキが暴走するってよくあると思うので多分大丈夫、ですよね?


というわけで、見ても大丈夫!という方だけどうぞ!


???『熱が入るとつい忘れちゃうってあると思うんです…』

「今日は長かったなぁ…。お疲れ様。はい、差し入れ」

「別にこれくらいどうって事はありませんっ」

 

厳しい事で知られるディレクターの仕事を何とか乗り切った事を労うPと塩対応の静香。

(差し入れのココアを無言とはいえ貰う辺り、だいぶ信頼はされてきているともいえる)

最早お決まりのやり取りだけにPも慣れたもので、スケジュール帳をめくりながら移動を始める。

どうやらこの後も時間的余裕はあまりないようで、少し早足だ。

 

「ちょっと押してるから急ぐぞ」

「分かってます。それより、お昼はどうするつもりですか?」

「ん~…特に考えてなかったけど、希望あったりするか?あまり時間のかかるものはダメだが」

 

仕事の終わりが押した為、幸か不幸か飲食店の混雑具合もマシな時間帯。

そして、いつもの劇場から離れた仕事。

となれば、お昼ご飯に期待するのは当然であろう。

尤も、後のスケジュールに気を取られ、明らかに『腹が膨れれば良い』的ニュアンスが漂いまくりのPは完全に気付いていないようだが。

 

「それなら、うどん屋さんにいきましょう!」

「うどんか…。まあスルッと食べられるし良いかもな。この近くにあったかな…」

 

迷いなく即答する静香。

言われてから『選択肢のない子に尋ねてたなぁ』と気付くも、悪い提案ではなかったようで店があったかどうかを考え始めたP。

が、考えなくても静香が既にサーチし終えている、という事をもどうやら失念していたようで、静香が

 

「では、ここにしましょう!」

 

と言ってスマホの画面を見せてきた拍子に

 

「うおっ!早っ」

 

とビックリしてしまった。

廊下を通りがかっていた他の人たちに「すみません」と詫びを入れつつ、

 

「静香、流石に読めないから読んでくれないか?」

「全く、仕方ないですね…。良いですか?~~~~~~~」

 

差し出された横からのスマホの文字を読めなかったので、静香に読んでくれるよう頼むP。

歩きながらだったので静香も口では文句を言いつつではあるが、地下駐車場へ移動するまでの数分間、お店の「軽い」情報を話してくれた。

曰く、小麦粉から拘っており、その美味しさから行列が出来ることもある云々。

Pとしても食べるなら美味しいものを、というのは分かるので別に構わない、と思えなくはないのだが…。問題は。

 

「なあ静香」

「さぁ、行きましょう!!」

「…ここ遠くないか?」

「えっ?」

「いや、車に乗ってナビをセットまでしているのは凄いけどさ…。時間的に無理だよ」

 

そう、遠いのだ。

明らかに現場から劇場まで戻るルートを外れている、というか劇場と反対方向で、少なくとも今日の様に仕事が押して『ちょっと急ごうか』という時に行こうと思う場所ではないことは確かだ。

 

「そんな…。今日のこのうどんを楽しみにこの4日頑張ったのに……」

「絶妙にリアルな数字は勘弁してくれ。でも本当に時間ないから今日は諦めてまた今度な」

 

割と現実味のある数字に少し揺らぐPだが、あくまで仕事優先の構えを貫く。

 

「私、ここのうどんを食べないと今日の仕事やれる気がしません…。ああ、どうしましょう…。ヨヨヨ」

「そうやって小芝居出来るなら大丈夫だな」

「そんな…!」

 

安っぽい芝居を打つ静香&塩対応のP。

そうこうするうちにPの運転する車は地上へ出る。

この辺りはビジネス街なので会社の昼休みが終わったこともあって歩行者の影も疎らだが、道幅が狭い。おまけに丁度大型バスが対向してきたため、速度を落とし、すれ違う。

速度が出ていない事を『会話できる余裕がありそう』と思ったのか、静香がラストチャンスと言わんばかりに喋り始めた。

 

「でもP、ここのお店のうどんは本当においしいんですから!」

「朝から手打ち、足踏みに拘って作ってるんですよ?しかも小麦もこだわって農家から直に仕入れてるんです!」

「折角ですから、ちょっと寄り道にはなっちゃいますけど、今から行きましょう!ね?」

 

必死にアピールする静香。

 

「……」

 

しかし、Pからの反応はない。

というより反応を返す余裕がないと言った方が正確だろう。

 

「もうっ、聞いてますか?P」

「いや、そこまで広くない道で対向車の大型バスとすれ違う時にまくし立てられても内容入ってこないんですけど…?」

 

相槌もなく黙っているのを聞き流していると思ったのか、若干語気が荒くなる静香に、Pは思わず丁寧語になる。運転に集中していただけで何故か隣の方から怒りのオーラらしきものが飛んできたのだから無理もない。

 

「うどん~!」

「……」

「じーっ」

「……」

「じーっ」

「…………」

「じーっ」

「………………」

「じーっ」

「ああもう分かったから!今日はうどんにしよう」

「!!」

 

流石に至近距離からの擬音付きジト目に耐えられず降参するP。

うどんという単語が出た瞬間にパッと笑顔になる静香。

だが、Pが放った次の一言で一変することになる。

 

「ただ、今日は本当に時間がないから、劇場までの道にある〇亀製麺にしようか」

「…はァ?」

 

ドスの効いた声が静香から漏れる。

運転しているPは生憎助手席に座っている静香の表情を見られないのだが、寧ろ『見られなくて命拾いした』と思えた(後日P談)程の殺気だった。

それほどだった(らしい)。

 

「P。さっきの話、聞いてました?」

「えっと…、ビルの中でのはなs」

「違います!車の中での話ですっ!もうっ、全然聞いてないじゃないですか!!」

「いや、だから運転中に言われても困るんだって」

 

静香の声がワナワナ震えているが、火に油を注ぐ発言をしてしまうP。

ギャルゲーのコミュなら間違いなくBadコミュニケーションになっていそうな発言だが、あくまで運転に集中していたと主張するP。

そこまでならまだ収集もついた可能性はあったのだが…。

 

「というか、なんで〇亀製麺でそんな怒るんだ?あそこも自家製麵だろ?」

 

この一言で隣の雰囲気が更に変わった。

例えるならBadコミュから死亡フラグに変わった、というのが適切だろうか。

 

「これはイチから教えないとダメみたいですね…」

「良いですか?うどんのコシと言われるものはグルテンが生み出していて、足踏みのようなうどんはまだ機械ではできないんですそんなことも分からないですか」

「そもそも、グルテンは小麦粉と水を捏ねる事によって出来る構造で、多方向から適度に力を加える事で立体的かつ弾力のある構造になるんです」

 

そして静かに怒りながらうどんを語りだす、という器用なことを始めだした。

Pも流石に自分の発言でスイッチを入れてしまった自覚はあったので大人しく車のハンドルを握りながら、劇場まで車を運転する間中説教(布教?)を聴くのであった……。

 

 

 

尚、語りが白熱し途中の〇亀製麺へ寄ることなく劇場に帰ってしまい、最終的にコンビニ飯になったことを付け加えておこう。

 

「次は!例のうどん屋さんへ行きますからね!P(ズゾゾゾゾ)」←コンビニで売ってるうどんを啜りながら

「うっす!寄らせていただきまっす!」←一時的にうどん恐怖症になりカ〇ーメシにした為時間待ち

 





あ、僕は〇亀製麺好きですよ?w


というわけでうどん回でした!
結構ダッシュで書いた割には長くなりました、良かった・・

(実際、うどんの事でヒートアップして、熱が冷めた後「ハッ」となる静香ってかわいいと思うんですよねぇ)

因みに、仕事先から劇場までの道のり等は東京を参考にしてはいますが、僕自身が東京の地理に詳しくないため、想像が多分に入っております、悪しからず。
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