ティガ、ガイアときてダイナと平成3部作にこだわったばかりに時間が掛かってしまいました。
ダイナは出したい怪獣が今のところ一番多いため候補を絞るのに時間が掛かったのも遅れた言い訳です。
ウルトラマンZも始まりましたね。 期待せずにはいられない!
ネロンガも遂に定番怪獣になった感じがしますね。 ルーブに出たときは本当に感動しました。 いつか文書化してみたい。
ではどうぞ。
この日、響と翼はノイズ及び怪獣災害等で両親を亡くした子供たちの施設、カトレア学園の定期訪問をしていた。
既に翼は体育館での慰問ライブを終了させ、響と子供たちとグランドでドッジボールを行っており、翼はカトレア学園の園長先生と世間話をしていた。
「よかった、みんな明るくて。」
「ええ、特に翼さんが来て下さるときは、でも、お忙しいのにいつもすみません。」
「園長先生、どうかお気になさらないでください。これも立派な仕事の内ですから。 ・・ん?あの子は?」
そう言って、翼はグランドから少し離れた木陰で一人座っている女の子を見つめる。
「あの子はユカちゃん。住んでいたマンションが怪獣に壊されてしまって、ご両親や友達を一度に亡くしてしまって、そのショックのせいか、まだ誰にも心を開こうとしないのよ。」
「ユカちゃん!」
驚いたユカちゃんは翼の方へ振り向き、手に持っていたものを見えないように隠す。
「ユカちゃんもみんなと遊ばないか? きっと楽しいぞ?」
首を横に振るユカ。
「ん?どうしてかな? じゃあお姉ちゃんと遊ばないか? 一人じゃあつまらないだろう?」
「ユカは独りぼっちじゃないもん、ユカにはユカだけの友達がいるんだもん!」
「ユカちゃんだけの友達?」
そう言ってユカは手に持てるサイズの透明な箱中に青い毛で覆われた小さな謎の生物を翼に見せる。
(な、なんだ!この愛らしいモノは! 人形か?)
愛らしい外観に心奪われる翼の通信機に着信が来たことを知らせる音が鳴る。
「こちら翼です。 ・・・ん?」
しかし通信機からは人の声は流れて来ず、代わりに何か雑音とも言えない謎の音が流れてきた。
「故障か?」
訝しむ翼の元にボールを追いかけてきた響の通信機にも着信が入る。
「はいこちら響です! あれ?」
それを見ていた翼はユカの手にある何かに着目する。
「ねぇユカちゃん?もう一度その箱の中のモノを見ても良いか?」
そう言うとユカは箱をカバンの中に仕舞ってしまう。
「ねえ、これはどこで?」
優しく聞く翼に、ユカは立ち上がり急いで学園の中に逃げ込んでしまう。
「ユカのパパも、ママも、アキちゃん、ユミちゃんも、みんな遠いところへ行っちゃたんだ。ユカは独りぼっち、でも君はずっと一緒いてくれるよね。」
翼からの問答から逃げるように入った教室内でユカは箱の中の小さなともだちに話しかける。
箱の中の生き物はその愛らしい顔を縦に振り、同意の意を示しているかのようだった。
『ピー!ピー!ピー!』
「どうしたの?」
突如騒ぎ出す箱の中のともだち。ユカが心配し、ともだちの目線の先へ振り向くとそこにはこの辺では見ない男が奇妙な銃らしきものこちらに向けていた。
突然の出来事に固まるユカ。 男の方もなぜか固まり互いに動けないでいた。
そこに響、翼が教室に駆け込んでくる。
「やめろ!」
響は少女を守るため銃を奪うために謎の男に組み付く、その隙に翼はユカちゃんの手を取り少しでも距離を離なすよう自分の背後に隠し謎の男の機を伺う。
「うわぁ!」
ギアを纏っていないとは状態とはいえ今や歴戦の拳士であるはずの響は易々と壁に投げ飛ばされてしまい、苦悶の表情を浮かべる。
男は銃を構えたままゆっくりとユカに近づいていく。
これ以上は近づけさせまいと翼は徒手空拳で男に立ち向かうが上手く往なされてしまい、響と同様に人間離れした力で教室の床に突き飛ばされてしまう。
その隙に男は銃をユカに向けるが何故か直ぐには撃たなかった。
響は何とか立ち上がり、その隙をついて教室内の木製の椅子を手に持ち男の後頭部へ容赦なく打ち付け、男を気絶させた。
「一体何者なのだこの男は!」
「この人の狙いはあれみたいです!」
そう言って響が指さす方向にはユカが手に持っていた箱の中に入った青い謎の生物がいた。
ユカと箱に入った青い生物、それを狙う謎の男はS.O.N.G本部に保護及び勾留されることとなった。そして、指令室にてエルフナインによるこの謎の生命体と男の正体の解析結果の報告がなされていた。
「響さんの推理は正解のようです。」
「というと、やはりあの箱の中にいたのは宇宙生物か?」
「こちらを見てください」
メインモニターには翼たちの通信機から流れた謎の音が流された。
「なんだこれは?」
「彼らの言語と思われます。通信機に残された音声を解読してみました。」
『わたしはギャビッシュわたしをたすけて、わたしはギャビッシュわたしをたすけて』
「そうか、やはりあの生物はあの男に追われていたのだな。」
「なんて卑劣な男なの!あんなにも小さくて可愛生物を狙うなんて!! それで!あの男について分かったことはあるかしら!?」
憤慨するマリア。 多少の温度差はあれど、他の装者たちも同じ女性としてあの可愛らしいギャビッシュを狙う謎の男には良い印象を抱いてはいなかった。
「DNAを調べてみた結果、あの男性の方は人間ではありませんでした。Extra-Terrestrial、簡単に言いますと宇宙人です。」
「う、宇宙人。 本当にいたんだ。」
「錬金術師も神とやらもいたんだ。 今更驚くことでもねーな。」
「なるほど、ならあの人間離れした力も肯ける。」
「とにかく!あの宇宙人の意識が戻り次第、事情徴収する必要があるな。」
「宇宙人を取り調べなんてできるのかな?」
「宇宙人も人デス! 圧を掛けて弱ったところにカツ丼でも食べさせればきっとすぐに完落ち間違いなしデス!飴と鞭はバンコク共通、イヤ!宇宙共通のはずデス!」
「そういえばいまその宇宙人は?」
「本部内の懲罰室に監視付きで隔離している。」
「でもなんで撃たなかったんだろう?」
「どうした立花?なにか気になることでもあるのか?」
「あの宇宙人さん、箱を狙うチャンスはいくらでもチャンスがあったはずなんです、それこそユカちゃんごとなら。でもなんか私には躊躇ってたように見えたんです。」
本部内の客室には要人保護に同行してもらったユカとそのお世話を担当する友里あおいがいた。
「ユカちゃん元気出して」
「ユカの友達はどこにいるの?」
「あの子ならD2研究室ってところにいるんだよ。だけどね、いじめられたりとか、痛いことはしてないから安心して!」
そう安心させるよう伝えるあおいだが、ユカは暗い顔をし、うつむく。
「ほら元気出して! ゲームでも遊ぼうか?」
「ジュースが飲みたい。」
「わかった、すぐ持ってくるね。」
そう言ってあおいはユカの要望を叶えるため部屋を出る。 それを見送ったユカはその隙に部屋を抜け出し、D2研究室を目指す。
同じ頃、懲罰室に寝かされていた宇宙人が目を覚ます。
(夢か)
彼は過去の夢を見ていた。青い巨大な生物が2体、 自分の故郷を破壊し暴れる過去を。そして犠牲になった若い娘の最後の瞬間を。
彼は首にかけてあるペンダントを取り出しそれを見つめる。
其処にはユカにそっくりな、しかし彼と同様に宇宙人としての特徴を併せ持つ女の子が映し出されていた。
彼は数秒そのペンダントを慈しむかのように見つめると、決意を新たに、目を瞑り精神を集中させると懲罰室のドアの向こうにテレポーテーションしたのだ。
ドアを挟むように監視していたS.O.N.G警務部の2人は突然の出来事に驚く暇もなく意識を刈り取られてしまい、男は保管されていた彼の装備をすべて取り戻してしまう。
そして取り戻した装備を使いギャビッシュの位置を特定し、移動を開始する。
D2研究室。 ここではギャビッシュの解析が進められていた。
あおいがユカに説明した通り、動物保護の観点に沿った方法で解析が行われており、箱ごとより大きなアクリル性の透明な箱の中に入れられていた。
そして突如、ギャビッシュは一瞬大きな光が研究室を埋め尽くす。
計器に集中していた研究員2人は驚き光が発した方へと向けるとアクリルの箱の中には二回りも大きくなり、入っていたはずの箱が消滅していたギャビッシュがそこにいた。
「大きくなった!」
研究員2人は観察のためアクリルの箱に近づくと箱の向こう側に突如宇宙人がテレポートしてくる。
突然の出来事に驚く研究員たち、 それを尻目に宇宙人は左手より白い光線を一人の研究員に当てると研究員は地面に倒れてしまう。
もう一人の方の研究員は急いで逃げようとするが宇宙人は容赦なく同じ光線を当てる。
だが、研究要員とは言えS.O.N.Gのメンバーとしての意地のためか、研究員は計器が置いてあるデスクの裏に設置された緊急連絡スイッチを何とか押し、意識を手放す。
緊急連絡は即座に指令室に届き、オペレーターである藤尭朔也は指令室に全員に異常を報告する。
「D2研究室に異常発生!」
「行くぞ!」
風鳴司令を筆頭に全員で研究室に急行する。
邪魔者である研究員達を無力化した宇宙人は今度こそとギャビッシュに銃を向ける。
怯えるかのように震えるギャビッシュ。
「まって!」
そこへユカが研究室に入り、宇宙人とギャビッシュとの間に立ちふさがる。
「ユカのたった一人の友達を殺さないで!」
どういうことか宇宙人は動揺のあまり銃を構えるのをやめてしまう。
「待て!」
シンフォギアを纏った装者と司令も研究室に突入し、宇宙人を包囲し銃を引き渡すよう要求する。
宇宙人は大人しく銃をマリアへ渡したその時! 突如ギャビッシュの目が発光し、ユカちゃんごと消えてしまった。
「これは、まさかテレポーテーション!?」
「翼!響君!すぐにユカちゃんの行方を追ってくれ!」
弦十郎の命令を受けた2人は研究室を飛び出して行き、入れ替わりでジュースを手に持った状態でユカを探し回っていたあおいが入室する。
「友里!すまないがその二人を診てやってくれないか?」
「は、はい!」
あおいは弦十郎に言われた通りに倒れていた2人の研究員の状態を確認する。
「大丈夫。意識を失っているだけみたいです。」
そう報告を受けた弦十郎の端末に朔也からの連絡が入る。
「司令、懲罰室で見張りをしていた警務部の2人も意識を失ってはいますが命に別状はありませんでした。」
とりあえず、大事な部下たちが無事だということを知った弦十郎は安堵すると同時になぜあの小さな命を狙ってるはずのこの宇宙人が部下たちを気絶させるだけに留めたのか疑問を持ち、宇宙人に目を向ける。
宇宙人は抵抗の意思はないと両手を上げつつ、右手を左手の端末に手を伸ばそうとする。
「おいッ! 動くとッ・」
「待て! そのまま彼を好きにさせるんだ。」
彼を包囲していた残りの装者たちはそれを止めようとするが、司令は彼女たちを止め、彼の行動を阻害しないよう命令する。
宇宙人は左手の端末を操作し、彼女たちに語り掛け始める。
「その二人には捜査に支障をきたすと判断し眠ってもらった。命に別状はない。」
「に、日本語をしゃべった!」
「私はバース星雲、ダイス星から来た特別捜査官だ。」
とある廃墟内、そこにはテレポートしたユカとギャビッシュがいた。
「ユカを助けてくれたんだよね?」
好意的に解釈し箱を飛び出したともだちに語るユカ。だがギャビッシュは更に大きくなり2メートル近く大きくなるころには可愛らしかった風貌が凶悪なモノへと変貌する。
「あの生物、ギャビッシュは凶暴な宇宙生物だ。奴らのために我々の星は多大な犠牲者を出した。」
「奴らを捕獲し、ブラックホールへ移送の途中、逃走されたということか。」
「ええ、奴らは檻に閉じ込められたままこの星にたどり着いた。この星の大気では一定の時間を過ぎると檻を構成する物質が崩壊してしまう。その前に何としてでもやつらを檻ごと消去する必要があった。 すでにもう一体の方は発見し、私が処分した。」
「司令!J地区にてギャビッシュと思われる信号をキャッチしました。」
「分かった!すぐに翼と響君に連絡してくれ、怪獣は凶暴だ、十分気をつけろと伝えろ。」
「どうしたの?病気なの?」
突然の変化に心配するユカ。そこへ指令室からの連絡を聞いた翼と響が駆けつける。
「ユカちゃん!」
翼がユカの名前を呼び、彼女が振り向くとギャビッシュは目から赤い光線を出しユカちゃんを消して去ってしまう。
「!このッ!」
怒る響。 ギャビッシュに飛びつこうとするがギャビッシュは廃墟の天井を突き破るほど大きくなり建物を破壊してしまう。
堪らず響と翼の両名は廃墟を脱出し、本部に連絡をする。
「ギャビッシュを発見!巨大化し暴れ始めました!」
「師匠!ユカちゃんが!ユカちゃんがギャビッシュの光線を浴びて消えてしまいました!」
「なんだとぉ!?」
「奴の目を調べてみてくれ!」
「友里!」
「はい!」
ダイス星人の言葉を受け弦十郎はあおいにギャビッシュの目を拡大するよう命ずる。
望遠カメラによる拡大と画像処理の結果、ギャビッシュの目の中にユカちゃんが生きた状態で囚われているが判明する。
「人質を取るのはギャビッシュの常套手段だ!」
「くそぅ!なんとしてもユカちゃんを救出せねば!」
「司令!私たちは!?」
「下手に攻撃するとユカちゃんが危ない!応援が現場にたどり着くまでは周辺住人の避難誘導を頼む!」
ギャビッシュは暴れまわる。今や50メートル級まで巨大化し、丸く可愛らしかった貌はネズミの様に細く鋭く、目は邪悪な赤色一色に染まり、尻尾は長く、先端が二股に分かれ、まるで青い悪魔のような禍々しい姿に変化、いや、隠していた姿を顕わにし、家々を次々に破壊していった。
響と翼の両名はすぐにでもギアを纏い戦いたかったが下手に攻撃するとユカが危ないため、命令通り周辺住人の避難誘導に手を貸していた。
そこへマリアが操縦するS.O.N.Gの輸送ヘリが基地に残っていた装者全員とダイス星人を乗せて現場に到着する。
「ギャビッシュの頭部にできるだけ接近してくれ!」
「どうするつもり?」
「奴の目の中にテレポートして子供を救い出す!この星の重力だと、遠距離のテレポートができない!」
「・・・わかったわ。 救出作戦を決行する!フォーメーション3!」
「「「了解」」」
ヘリに搭乗していたクリス、切歌、調はギアを身に纏い、怪獣を注意を引き付けるよう散会して順番に攻撃を加える。
ギャビッシュも口から針状の光線を装者たちに浴びせるが装者たちは難なくそれを避ける続ける。
その隙にマリアが操縦するヘリがギャビッシュの頭部に可能な限り接近する。
「これが限界よ! いける!?」
そうダイス星人にいうとダイス星人精神を集中させテレポートを成功させる。
ヘリの存在に気が付いたギャビッシュは振り向きざまに光線を吐くがマリアの操縦するヘリは何とか攻撃を避けることに成功する。
ギャビッシュの目の中にテレポートしたダイス星人はユカを抱えと共に目からテレポートし外に出ることに成功する。
だが、やはり重力による影響のためか遠くにテレポートすることは叶わず、怪獣の見える範囲へテレポートしてしまう。
人質を取り戻されたと知ったギャビッシュは二人に襲い掛かる。
「あそこへ!」
ユカを物陰に避難させるようとするダイス星人の足に怒ったギャビッシュの光線がかすめる!
「グァッ!」
「おじさん!」
「危ない!!」
「おい立花!無茶をするな!」
粗方避難誘導を終え、攻撃に参加しようとしていた二人はその光景を見てしまい、響は翼の静止も聞かずに二人の元へ向かう。
ユカとダイス星人に迫るギャビッシュ。
ダイス星人は足をやられたためその場から動くことは出来ず、ユカに一人で逃げろと告げる。
しかしユカはダイス星人とギャビッシュの間に立ちふさがりギャビッシュに止めるよう叫ぶ。
「やめて!友達でしょ!乱暴しないで!乱暴する子は友達じゃあない!お願いだからやめて!」
今だにギャビッシュだけが友達だとしか信じられないユカは何とか止めるよう説得する。
だがギャビッシュはそんなこと知ったことかというように容赦なくユカに向かって光線を吐く!
危うく怪獣の攻撃が彼女に当たりそうになるがダイス星人がユカを押し飛ばし代わりに光線を浴びてしまう!
「ユカちゃん!」
「貴方もしっかりして!」
響と翼が倒れている二人の元に駆けつける。なおも攻撃をしようとするギャビッシュだがクリスたちの援護によりそちらに気を引き付けられ注意を逸らされる。
その隙に響は気を失っているユカを抱え、翼はダイス星人に肩を貸し、その場を離脱しようとする。
だが避難の途中ダイス星人は遂に力尽き、地面に倒れてしまう。
「おい!大丈夫か!」
「その子が、目覚めたらこれを・・・」
そう言って首にかけていたペンダントを翼に渡す。
「強く、生きて行けと! その子は似ている。 死んだ娘に・・」
「おい、おい!しっかりしろ!」
ダイス星人は目を閉じ、体はチリと化して消えてしまう。
翼は響の腕の中で眠っているユカの手の中にダイス星人の形見をしっかりと括り付ける。手の中のペンダントにはユカに似たダイス星人の娘の笑顔が浮かんでいた。
「・・・立花は早くその子と一緒に安全な場所まで避難しなさい!」
「翼さんは!?」
「私は戦うわ。 あの怪獣だけは私が倒す!」
翼は怪獣に向かって走る! 防人として、一人の地球人として! 少女の寂しさに付け込む極悪非道な怪獣を滅さんと!志半ばで散ってしまった異星の防人の意思を継がんと!
「Imyuteus amenohabakiri tron」
翼はアメノハバキリを身に纏うとアームドギアを怪獣用の巨大な物へ変化させ、攻撃に参加する。
ギャビッシュもただやられてばかりではない。 尻尾を鞭のように装者たちに当てようとするが難なく避け、翼も器用に避ける際にはアームドギアを通常サイズへ変化させることにより移動と攻撃を両立させていた。
中々物理てきな攻撃が当たらないことに業を煮やした怪獣は身を屈めると、尻尾の先を頭部より上に固定させ二股に分かれた尾の先端からイナズマ状の光線を広範囲に放射する。
広範囲かつ不規則に放射される光線に装者たちは避けることに専念するため一瞬攻撃の手が止まってしまう。
一瞬のスキをついて翼はなんとか得意技である「蒼ノ一閃」を放つことに成功するがギャビッシュは目から青い光線を出し、ユカを目に取り込んだように「蒼ノ一閃」を目に吸収してしまう。
「なっ!」
まさかの事態に驚きを隠せない翼。
更にギャビッシュは吸収した蒼ノ一閃のエネルギーに自分のエネルギーを乗せて打ち返してきた!
「先輩!危ねッ!」
クリスは翼の前に立ちリフレクターを展開し攻撃をはじき返そうとするがエネルギー量が想定以上に大きかったためか、攻撃を何とか打ち消すことに成功するがリフレクターは砕けてしまう。
「助かったぞ雪音!ケガはないか?!」
「ああ、これぐらいどうってことはねぇ! けど下手なエネルギー攻撃は禁物みてぇだ!」
「ならば切り伏せるのみ!」
そういうと再度怪獣用にアームドギアをを巨大化させ切りかかるがギャビッシュは巨大な太刀を牙で受け止めそのまま首を回し、翼ごと地面に叩き伏せる!
「ぐァ!」
地面に叩きつけられたため肺の空気が一瞬で吐き出されてしまったため歌うことを中断させられた翼のギア出力が低下してしまう!
ギャビッシュはその隙を逃さず、地面にいる翼をかみ砕こうとするが、翼は辛うじて巨大化した剣で口に塞ぎ嚙み砕かれるのを阻止したがその代わりに怪獣の体重に押しつぶされそうになってしまう。
「先輩ッ!」
「「翼さんッ!」」
援護しようとする装者たちだが下手な攻撃では翼にも当たってしまうため攻撃のスキを伺うことしかできない!
(く、苦しいッ! く、空気がッ! このままでは!)
怪獣ののしかかりにより息を吸うことが出来ないため歌うことも出来ず、徐々にギアの出力が低下していっているため怪獣を押し返すこと出来ずに藻掻く翼。
「翼お姉さん!頑張って!」
翼の耳周りに装着された通信機に一緒に避難していた響の通信機越しに目を覚ましたユカの声援が翼の耳に届く!
(そうだ!これは彼女の心を救うための戦いだ!此処で負ける訳にはいかない!)
「そうよ翼!見せてみなさい!戦場に冴える抜き身の貴女を!」
「スーパースターはファンの期待に応えるものデェス!」
マリアと切歌がギャビッシュに飛び乗り背を切りつける!
50メートル級の巨大な怪獣であるギャビッシュにとってはさほどのダメージとはならないが一瞬気を取られ少し体を浮かせてしまう。
翼はその隙を逃さず、すぐさま空気を吸い込み力を絞り歌うことを再開しギアの出力を上げる。 両足も使って剣を押し上げるように支え片手が空いたその一瞬で出現させた小刀を投擲しギャビッシュの片目を潰す。
ギャビッシュは堪らず翼に噛み付くことをあきらめのたうち回る。
翼は息を整え巨大な剣を横一閃に振い怪獣を切り付け、怪獣は地面を転がる。
起き上がったギャビッシュは怒り駆られ、再度尻尾からイナズマ状の光線を放とうとする!
「させない!」
調が放つ巨大な丸鋸がギャビッシュの尻尾を切る!
「ついでだ!こいつも食らえ!」
クリスもアームドギアをスナイパーライフルに変化させ残った目を狙撃する!
これでギャビッシュはもうエネルギー攻撃を吸収することが出来なくなった。
「今だ!先輩!」
翼は歌う。 なんのために、誰のために、この力があるのかを、そして、力の限り、正義のために戦うことを誓う、そのことを歌にのせて、今必殺の一撃放った!
「蒼ノ一閃 滅破!」
見事一撃必殺の技が怪獣を両断しギャビッシュは青い炎に包まれ燃え尽きたのであった。
「「やった!」」
響とユカは声をあげ勝利を喜んだ。
翌日、カトレア学園前のビーチにてダイス星人の略式の葬式が行われた。
「ダイス星人が言ってたわ。強く生きていきなさいて。」
「ユカは一人でも大丈夫!このまま独りでずっと生きていく!そうすれば悲しい思いをしなくてもいいもん!」
「・・ユカちゃん、それは違うわ。私たちだって、一人で戦っているわけじゃない。みんなが応援してくれるから戦えるし歌えるの。 あの時も負けそうだったけど、ユカちゃんやみんなが応援してくれたからこそ、怪獣を倒すことができたの。分かるわね?」
翼の言葉に笑顔でうなずくユカ。
「じゃあ、お姉さんと友達をたくさん作るって約束しましょう!」
そう言って二人は指切をする。
「おや?ずいぶんと大人になったもんだな翼?」
「ウェヒヒヒ!でも翼さんも私と初めて会ったときとかは独りで戦えるとか言ってましてよね?」
「いまでも偶に一人で突っ走るときあるよな、な!先輩!」
「み、みんなして茶化してくれるな!折角決まってたのに、ね~?」
笑いが起きる。
こうしてユカは園長先生と共に笑顔で学園に戻っていた。
約束通りたくさんの友達を作って、前を向いて歩いてゆくことだろう。
シンフォギアが負けた。
怪獣は原子力発電所を狙って迫ってきた。
今度は負けられない。
響は山中で傷ついた体に鞭打って新しい技を編み出そうと必死の努力をした。
頑張れ響! 頑張れシンフォギア!
次回 戦姫絶唱シンフォギア 必殺!流星キック
お楽しみ。
ウルトラマンダイナ 第7話よりの出典でございました。
この作品における初のウルトラシリーズの宇宙人登場という名誉は 特別捜査官 ダイス星人に選ばれました! ドマイナー過ぎる。
まあ、なんて言いましょうか。 いきなり極悪とか凶悪とか悪玉系の宇宙人を出すのはどうかなと思いまして。やっぱりウルトラマンの代わりに善玉の宇宙人を出したかったのが理由です。
ギャビッシュよりもこの人の存在が採用を決めたきっかけです。悲しい結末にはなりましたが。
ギャビッシュも好きですよ。 最初はマリア担当回にしようとは思ったのですが、それだとユカちゃんのいる意味がないのと、改めて視聴すると人質を取るとか、メッチャあくどい!
可愛いんですけどね。
今回に限らず、読んで頂いた方には本家の方も観てほしいと願ってます。
それと、お気づきかと思いますが、 次回の次回予告が付きました。(何言ってんだ?)
次回は初の昭和シリーズ!初のリクエスト作品です。
これからもリクエスト頂いた怪獣の魅力を書いていくので待っててください!
頑張ります!
でわでは
そろそろ、平行世界での話を検討中。 どれを先に読みたいですか?
-
奏の世界 vs モズイ
-
セレナの世界 vs ザランガ