シンフォギア VS ウルトラ怪獣   作:Mak

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お待たせしました。
やっと完成です。 書いてる途中にゴモラ、テレスドンが出てしまうとは!
この子も出てくれないかな?

感想、リクエスト感謝です! ついでに評価もして頂けるとなお喜びます!
それではどうぞ


必殺!流星キック  古代怪獣キングザウルスⅢ世登場

怪獣現るの連絡がS.O.N.G本部に入った!

 

すぐさま全てのシンフォギア装者たちが招集され、指令室にて司令である風鳴弦十郎からのブリーフィング受けていた。

 

 

「みんな聞いてくれ、今怪獣がいるのはここだ。 2キロ先には第一原子力発電所がある。こいつがやられたら東京の電力は完全にストップだ。 大混乱が起こるぞ。 何としても怪獣をやっつけるんだ。いいな!」

「「「「「「はいッ!!」」」」」」

 

 

 

 

 

装者たちを乗せたS.O.N.G輸送ヘリはすぐさま現場に急行し、原子力発電所まで一キロの距離まで迫った怪獣に接敵した。

 

 

「怪獣発見!」

「発電所まで近い! ここで食い止めねぇとヤバイぜ!」

「しかしまぁ、まるで恐竜を何種類も混ぜ合わせたような見た目デスね!」

「それにしても大きい。 頭の先から尻尾までだいたい100メートルぐらいある。 過去最高記録かも。」

「体が大きいのはそれだけで脅威だわ。 みんな、くれぐれも気をつけなさい!」

「ではみんな準備は良いな? 行くぞ!」

 

 

装者たちは全員ヘリから飛び降り、それぞれのギアに適応した聖なるフレーズを口ずさみギアを装着する。

ギア装着後、彼女たちは発電所を背にし怪獣に対して正面に立ち塞がり、手始めにクリスがアームドギアを2丁のガトリングに変形させ攻撃を開始する。

だが、その攻撃は突如怪獣を包むように現れた光のカーテンにより塞がれてしまった。

 

 

「あ、あたしの攻撃が届かね! なんだあの光は!?」

「もしやバーリアか? 見た目に似合わず芸達者な!」

「まずはバリアの張ってない個所を探しましょう! クリスはそのまま正面から弾幕を張り続けて怪獣を足止め!立花響はサポートを! 切歌と調は攻撃しながら時計回りに移動! 私と翼は逆から探すわ!」

 

 

マリアと翼、切歌と調はそれぞれ攻撃をしながら怪獣の側面を周り尻尾の先で合流したのだが、恐るべきことに、このバリアは怪獣の前後左右を完全に防御していることが分かった。

 

 

「ねえクリスちゃん! 周りがダメなら上からの攻撃なんてどうかな?」

「よっしゃッ! 偶には冴えたこと言うじゃねーか!」

 

 

響の提案を受けたクリスはアームドギアを弩弓に変化させ、クラスター弾の様に上空から広範囲に攻撃できる赤き大型の矢 【GIGA ZEPPELIN】を放った。

すると攻撃はバリアに邪魔されることなく、怪獣に直撃することに成功する。 

流石の怪獣もこの攻撃には驚いた反応を示したが致命的なダメージを与えるまで至らず、僅かに行進速度を落としたにとどまった。

 

 

「チッ! 上にはバリアは張れないのは分かったが今度は火力が足りねぇッ!」

「なら今度は真正面から力業で! S2CAを使おう! クリスちゃん!」

「よし! やってやらぁッ! そのまえに、前菜だ! これでも食ってろ!」

 

 

クリスは目くらましとして大量のミサイルをばら撒き怪獣の注意を逸らした後に少し距離を置くために後方へ跳躍する。

響とクリスは手をつなぎ、絶唱のフレーズを口ずさみ、 最少人数で発動させることのできる 【S2CA・ツインブレイク type-A】 を発動させる。

2人分の絶唱エネルギーを右手に集中させて響はブースターで一気に怪獣に近づきバリアごと打ち砕くためにパンチの動作で一気に解き放つ! が、なんとバリアを打ち破ることは出来ず、攻撃は失敗に終わってしまった!

 

 

「そんな・・ッ!」

「おいッ! バカよけろッ!」

「うわぁあぁあッ!」

 

 

とっておきの切り札が破られたことに驚く響に怪獣の容赦ない反撃が彼女を襲う!

怪獣の2本の角から白い波上の光線でまず怯まされ、その隙をついて100メートル以上の巨体による体当たりを食らい地面に叩きつけられてしまう。 

更に怪獣は響に向かってその巨体からは想像もつかない俊敏さ距離を詰め、2本の角で彼女を串刺しにしようとしたが、何とか体を捻り角の間の隙間に逃げ込むことに成功する。

 

 

「くっ! このぉ!離れろッ!」

 

 

響はなんとか角から抜け出そうと角を叩くと怪獣はすぐさま後退し、なんとか窮地を脱することに成功する。

 

 

(あれ? なんであんなに嫌がったんだろう? ギアを纏ってるけどそんなに強く無い攻撃のはずなのに?)

「立花を援護だ!最大火力で行く!」

 

 

その間に体制を整えることが出来たほかの装者たちは合流し、すこしでも響から怪獣を引き離すためにそれぞれが単体で放てる最大の攻撃技を怪獣に放つ。

 

【天ノ逆鱗】

【ARTHEMIS SPIRAL】

【HORIZON†CANNON】

【凶鎖・スタaa魔忍イイ】

【γ式・卍火車】

 

どれもノイズは言うまでもなく並の怪獣相手でも致命傷を与えることのできるこれらの攻撃を一斉に受けても怪獣のバリアに弾かれてしまう。

打つ手が少なくなって来てしまった装者たちは次の一手を決めあぐねていたその時、 後方から轟音が響き渡るので振り返るとブースターを使い空高く宙を舞う響の姿を目撃する。

 

 

「響さん!」

「おいバカッ!その体でどうするつもりだッ!」

「なんとかあの怪獣の背中に取り付いてみるッ!」

「無茶は止せ、立花ッ!」

 

 

仲間の静止を振り切り、響はブースターを轟かせて怪獣へ突貫する。

しかし、怪獣もそのブースター音を警戒してか、口から赤色の光線を放ち響を撃墜しようとする。 

 

 

「うわぁ!!がぁっ!!!」

 

 

響はなんとか光線を避けることに成功はするが無理は進路変更によりバランスを崩してしまったところ怪獣の長い首を使ったスイングに攻撃により隣の山まで吹き飛ばされてしまった。

遠心力も加わった怪獣の攻撃に響は気を失い、ギアが解除されてしまった。

 

 

「「響さんッ!!!!」」

「くっ! 一時徹底するわ! 私と翼でが殿を務める! 3人ともすぐに立花響を救出して撤退しなさい!」

「頼んだぞ雪音!」

「少し遠い! 後輩共!あたしのミサイルに乗れッ!」

 

 

その後、怪獣は翼とマリアによる遅滞戦術にしびれを切らしたためか、穴を掘り行方を眩ませてしまう。 

響の方はクリスにより適切な応急処置が功を成し、大けがを負うが奇跡的に命に別状はなく、国連病院にて完治2週間と診断された。

 

 

 

 

 

怪獣出現から数日後、 国連病院に入院中の響は一人悔しい想いを噛み締めていた。

 

「あんなにも硬いバリアで防御するなんて、なんて恐ろしい怪獣なんだろう。」

 

 

じっとしていられず、何とか歩けないかとベッドから降りようとするが、 まだケガは回復しきっておらず、転んでしまい床の冷たい感触を味わってしまう。

 

 

「本当にどうすればいいのかな。」

 

 

床の上でなんとか仰向けになりながら首にかかっているガングニールのギアペンダントに話しかける、 が、ガングニールは何も言わず、ただ鈍く光るだけだった。

 

 

 

 

 

「響さんのギアに記録されたデータと現場検証から得られたデータを解析した結果、大量の放射能が検知されました。 あの怪獣、 レジストコード、キングザウルスⅢ世はウランを主食としていると思われます。」

「だから原子力発電所が狙われたのね。」

「だがすぐにまた姿を現すだろう。 前回は食いそびれたのなら次はヤツも死に物狂いで掛かってくるやもしれん。 各位は厳重に警戒を続けてくれ! そして装者たちはこれより特訓を行ってもらう。 各位持ち場についてくれ!」

 

 

エルフナインによる先の戦闘で得られた情報の水平展開がS.O.N.G本部で行われ、弦十郎は警戒命令とキングザウルスⅢ世攻略のための特訓を装者たちに命令を下した。

 

 

 

 

 

「響~。 お見舞いに来たよ。」

「ビッキー遊びにきたよ!」

「お元気そうで何よりです。ケガの方はもう大丈夫ですか?」

「まったく、怪獣とも戦うなんてアニメじゃあないんだから!」

「わぁ!未来、それにみんな。ありがとう!」

 

 

ここ、響が入院している国連病院に小日向未来と友達の板場弓美、寺島詩織、安藤創世がお見舞いに来ていた。

 

 

「良かった元気そうで。」

「この程度のキズ へいきへっちゃらだよ。」

「よく言うわよ!2週間安静なんでしょう?」

「ヒナから聞いた時はびっくりしたよ。 でも本当に大丈夫? また授業に遅れちゃうよ?」

「あう~。 なんか頭まで痛くなってきちゃったよ。」

「まあまあ。 4人で協力してノートぐらいは取っておいて置きますから今はキズを癒すことに集中してください。」

「みんなありがとう! 持つべきはやっぱり友達だね!」

「まったく調子が良いんだから。 はい、これ。 お見舞いの品。 ふらわーのおばちゃん特性のお好み焼き。買ってきたばかりだからまだ暖かいはずだよ。」

「やったぁ!うれしい! ではさっそく・・(トントン) はいどうぞ!」

 

 

響が未来からお好み焼きの包みを受け取り開けようとしたとき、 病室のドアからノックが鳴ると弦十郎が入室してくる。

 

 

「おっと、お邪魔だったかな?」

「師匠! なぜここに?」

「もちろんお見舞いだ。 調子はどうかね響君?」

「はいっ! ばっちりです! それよりも師匠! あれから怪獣は?」

「今のところ特に異常はない。 その後の調査結果は・・・・」

 

 

響から質問に答えようとして弦十郎は見舞いに来た4人に目を向け、続きを言いよどむ。

 

 

「ごめん、 大事な話なんだ。 ちょっと席を外してくれないかな?」

「ううん、気にしないで。 私たちはもう帰るから。」

「えっ、 でも、 いやごめん。」 

「謝らないで。 またお見舞いにくるから。 早く解決してまた流れ星を見に行こうね!」

 

 

未来がそう告げると4人は病室から退室する。 すこし気まずい雰囲気を払拭するよう、弦十郎は咳払いをひとつし、報告を続ける。

 

 

「調査の結果、怪獣はウランを求めて発電所を狙ったことが分かった。 怪獣が吐いた光線も放射能を多量に含んだものだった。」

「じゃあまた発電所が狙われる可能性が!?」

「ああ、 可能性は高い。 目下、S.O.N.Gの全力でもって警戒と対策を取っている。 だが君は絶対安静だ。 翼たちを信じて君は体を休めることが任務だ。 分かったな。」

「・・・わかりました。」

(それでも次こそは何とかしなきゃっ!)

 

 

「・・ヒナ大丈夫?」

「・・・え? うん、平気だよ!」

「そうは見えませんでしたわ。」

「心配しなくても流石にあのケガじゃああの子も大人しくしてるわよ。」

「だと良いんだけどね。」

「でも熱心ですわね。 あんな状態でも仕事のことが気になるなんて。」

「ああ見えて真面目だよね。 少しでも勉強の方にも向ければいいのに。」

「ま、ビッキーらしいよね!」

(響、本当に大人しくしててくれるかな?)

 

 

 

 

 

 

「はぁっ、はぁっ、・・うわぁッ!・・・なんだ夢か~。」

 

 

その晩、 響はキングザウルスⅢ世にやられた時のことを悪夢を見て目を覚ましてしまった。 

酷い汗をかいたことにより喉の渇きを覚えた響は水を飲もうと水差しに手を伸ばしたが手が震え上手く掴むことが出来ず、自分が恐怖していることに気づく。 

 

 

(怖い。 でも、あのバリアは絶唱でもきっと壊せない。 どうしたら、・・)

 

 

その時、彼女の脳裏にいくつかのビジョンが思い浮かぶ。 怪獣は上にはバリアを張れない、 ブースターの音には反応してしまう、 角に触られるのを嫌う、 流れ星。

それらのキーワードから彼女は一つの秘策を思いつく。

 

(そうだ! あの怪獣を倒すためにはバリアを飛び越せば良いんだ! それも音も立てずに、静かに、 そう流れ星の様に!)

 

 

翌朝、 病院から響が失踪したことがS.O.N.G本部に知らされた。

 

 

 

 

 

朝、未来たちがリディアンへ登校すると門にクリスが待ち構えており衝撃なことを聞かされた。

 

 

「えッ! 響が消えた!?」

「ああ、それでおまえに連絡が来てないか聞きたかったんだが、その様子だと知らねーみたいだな。 ったく! 何処へ行きやがったんだあのバカッ! 通信機も置いていきやがったから居場所も分からねぇと来たもんだ。 ・・そんな心配そうな顔をするな! こっちでも探しているし見つけたら首輪をつけてでも病院へしばりつけてやるからよ!」

「わぁ~、キネクリ先輩大胆!」

「あの傷でどこへ行ったのよ! まったくしょうがない子なんだから!」

「なんにせよ、見つけたら大人しく病院に戻るよう伝えてくれ。 怪獣のことはあたしたちに任せろてな。 何か分かったら連絡してくれ。」

「分かりました。 雪音先輩もお気をつけて。」

 

 

 

 

 

「それにしてもビッキーはあのケガでどこへ行ったんだろう? ねぇヒナ? なんか心あたりない?」

「・・・もしかするとあそこかも?」

「もしかして行き先分かるんですか?」

「平井峠、ううん間違いない。 あたし行って確かめてくる。」

「えっ! いまから? 学校はどうするのよ!?  っちょ、ちょっと!?」

 

 

 

 

 

そのころ、響は平井峠で自分を鍛えていた。

今の自分では勝てない! なら変わるしかないと思ったからだ! 

そのためはまず大きな丸太を担ぎながら峠を上り、足腰を鍛え、そして怪獣キングザウルスⅢ世のバリアを飛び越えるだけのジャンプ力を身に着ける必要がある、響はそう考えた。

 

 

響は思い出していた。

未来との大事な思い出を、中学校時代のリハビリを長い入院生活による筋力低下と少しでも喧騒から離れるために未来が陸上部の部活動でよくトレーニングのために使っていたこの峠で一緒にトレーニングしたことを。

 

 

「みっ、未来~、 もう体力の限界~。 きつい~、 おなか空いたよ~、喉渇いた~。」

「ほら頑張って! この峠を越えたらお昼ごはんにしてあげるから! 今日のごはんは響の大好きなおにぎりとから揚げだよ!」

「うぉおおおお! 未来のごはん~!!」

 

 

丸太の次はタープを飛び越える特訓。

自分の身の丈以上高さもあるタープを張り、それを怪獣と見立てジャンプ力と恐怖心に打ち勝つ特訓を開始した。

最初のジャンプではタープを飛び越すことは出来ず、足のケガも治っていたことからタープに絡まってしまいしばらく出られず藻掻いてしまう。 

 

 

「このままじゃだめだ!ジャンプ力だ!もっとジャンプ力を身につけないと!!」

 

 

 

 

 

一方そのころ、装者たちは恐るべきバリア怪獣キングザウルスⅢ世の出現に備えて特別訓練を実施していた。 

バリアに邪魔されないように、真上からの攻撃を考えたのである。

具体的には全員クリスのミサイルの上に乗り、目標の上に到達したときにミサイルを飛び離れ、その間に攻撃、また別のミサイルに飛び移るというものである。

 

 

 

 

 

同じ頃、未来だけでなく弓美、詩織、創世は平井峠にやって来ていた。

「いや~、学校をさぼって来ちゃったね~。」

「ふふ、そうですわね。 まるで不良みたいでワクワクしますわ。」

「・・みんな本当に良かったの? 帰ったら先生に怒られちゃうよ。」

「そう言うヒナこそ。 ま、気にしない気にしない。」

「それよりこんなところであの子は何してるんだろうね?」

「さあ?」

「あ、見て、あそこに居るよ、おーいビッ「ちょっとまって!」 なんだよヒナ?」

「静かに!」

 

 

創世が指さし、声をかけようとした方向には小さな、しかしとても人間には飛び越せない程度の谷の淵に響は立っていた。  

 

 

「絶対に飛び越えてみせるッ!」

 

 

そう気合を入れると谷淵から距離を取り、助走をつけて谷に向かって全力で走り跳んだ! 

 

 

「でりゃああぁ~!!」

「「「「あッ!」」」」 

 

 

しかし飛び越えることは出来ず、谷間のそこへ転がり落ちてしまう。

 

 

「ぐあぁあ~~~!ッ~~~~~! もう一度だ!」

 

 

ケガした個所を抑えてしばらく悶絶するが、 悔しさをバネにもう一度挑戦するため谷底から這い上がる。

再度助走するためにさっきと同じように距離をとる。 脳裏にキングザウルスの姿が想い浮かべ、再度気合を入れなおす。

 

 

「来いッ! だ~りゃぁぁぁあ~ッ!」

 

 

気合一発! 響は中高く舞い、谷の向こう側へ飛び越えることに成功する!

 

 

「やった!やっ~~~~~た!!!」

 

 

嬉しさのあまり雄たけびを上げる。

 

 

「ビッキーは何がしたかったんだろう?」

「怪獣を倒すために自分を鍛え直してるんだよ。 よっぽど強い精神力がないと出来なことだわ、私って馬鹿ね。」

「どうしてです?」

「どうしても!さ、合流してみんなでお弁当食べさせてあげよ!」

「なにがなんだが。 まったく、本当アニメみたい子だよね!それも大昔の!」

 

 

 

 

 

パトロールより怪獣出現のしらせがS.O.N.Gに入る。 予測通り発電所付近に現れたのだ!

すぐさま響を除いた装者全員が出撃し、道中、偶然飛行ルートが平井峠近くを通過するコースだったため、響は未来たちが持ってきてくれた弁当を食べる手をを止めてS.O.N.Gのヘリが飛ぶのを目撃する。

 

 

「S.O.N.Gのヘリだ! きっとあの怪獣が出てきたんだ! みんな! 来てくれてありがとう! 私行ってくるね!」

「頑張ってね!」

「あまり無茶するんじゃあないわよ!」

「ファイトです!」

「響! ・・・いってらっしゃい。」

「うんっ!! ありがとう!!」

 

 

 

 

 

装者たちは特訓通りに全員クリスが作り出したミサイルに乗り、真上からの攻撃を行うという空中サーカスを繰り広げていた。 

目論見どおり、攻撃はバリアに邪魔されることなく命中し、少しずつではあるが怪獣の体力を奪うことに成功する。 

だが、やはり踏ん張りが効きにくいミサイルの上では強力な技を繰り広げにくく、 怪獣の進行阻止は想定以上に上手く行かず苦戦を強いられていた。

そうしているとギアによって強化された五感により、遠くから響がこちらに向かって走ってくるのを見つける。

 

 

「あ、 響さんが走ってくるのが見えるデスよ!」

「あのバカッ! 無茶しやがって!」

 

 

【Balwisyall Nescell gungnir tron】

 

走りながら聖詠を唱えた響はギアに内蔵された通信機を使いみんなに告げる。

 

 

「みんな、私にまかせて!」

「・・・どうするマリア? 立花には考えがあるらしいぞ?」

「全く仕方ない子ね。 でも後で説教が待ってるから必ず成功させなさい!」

「はいっ!」

 

 

響はキングザウルスⅢ世の前に立ちふさがる、しかしただ睨み合うだけですぐに行動には移さなかった。 

キングザウルスⅢ世の方も、先の戦闘での思わぬ攻撃力を披露したこの少女を警戒してか同じように進行を止め、バリアを張り巡らしながら相手の出方を伺っているようだった。

睨み合いは響がギアを纏ってから2分が経過しようとしていた。

 

 

「なぜ動かないのかな?」

「きっとなにか考えのデスよ!」

 

 

響は戦っていた。 自分の中の恐怖と戦っていた。 

先の戦いでの植え付けられた数々の恐怖を一つずつ乗り越えて行きながら。 

そして今! 最後の恐怖を克服し彼女の胸中に残ったのは守りたい4人の笑顔だけとなった!

 

 

「今だッ!!」

 

 

響は駆け出す! しっかりと地を踏みながら! 

そしてギアによって増強された脚力のみでキングザウルスⅢ世の頭上より高く跳び、まるで地球の引力に引き寄せられた流れ星のように、静かで美しい軌道を描きながら放つキックは見事キングザウルスⅢ世の2本の角を蹴り折ることに成功する。

 

 

角を折られたキングザウルスⅢ世は苦しみ地面にのたうち回ると同時に展開されていたバリアは途端に消え失せた。 

それを見逃すシンフォギア装者たちではない!

 

 

「どうやらもうバーリアは張れないらしい!」

「これで怖い文無しだぜ!」

「一気に片付けるわよ!」

「了解!」

「ガッテン承知デス!!」

 

 

装者たちは乗っていたミサイルを全て怪獣へ誘導させそのまま地面に降り立ち、逃げるキングザウルスⅢ世へ猛攻撃を開始する。

そしてトドメとばかりに前回バリアに塞がれてしまった必殺技を放ち、とうとう強敵キングザウルスⅢ世を倒すことに成功する。

 

 

怪獣を倒し、ほっとしたのも束の間、 あの見事なキックの後から響の姿が見当たらないことに気づいた装者たちは辺りを見渡すと少し離れたところに倒れている響を見つける。

全員が急いで響の元に走ると彼女はは疲れて寝ていた。

 

 

「やっぱりおまえはバカッ! 心配かけさせやがって! おい、しっかりしろ!」

「う、う~ん。おはようみんな・・」

「はぁ~、まったく敵わないわね。」

「立花!立派だったぞ!」

「うん。 流石響さん。 わたしたち今回は良いところなしだった。」

「そんなことないデスよ調! 最後にトドメを刺したのはあたし達デス! つまりこれはみんなの、そう! チームワークの勝利デスよ!」

「ふふ。 そうね! さあ、帰りましょう!」

「ふぇ~ 流石に疲れたよ~早く帰ってごはん食べてもう寝たいや。」

 

 

そうぼやく響のもとに弦十郎からの通信が入る。

『そうはいかん! 響くんは帰ってきたらゆっくり、俺と話をしようじゃあないか。』

「そんなぁ・・・・・・!」

 

 

夕焼けの空に響の情けない声が木霊する。 

そして6人はヘリのランデブーポイントまでゆっくり歩いていくのであった。

 

 

 

 

 

 

次回予告

ふるべ村に現れた怪獣バオーンと鳴き声を聞けばみんな眠くなる

かくして、S.O.N.G前代未聞の怪獣捕獲作戦が始まった!

次回! 戦姫絶唱シンフォギア! 遥かなるバオーン

お楽しみ

 




リクエスト第1弾は 大ちゃんネオ様からのリクエストとで、帰ってきたウルトラマン第4話よりキングザウルスⅢ世でした。

初の昭和ウルトラシリーズからの出典! 初の4足歩行の怪獣! 初のシンフォギア敗北!
などなど、 初尽くしでした。

最初リクエスト頂いたときは特訓回だからそんなに大変じゃあないだろうと高を括ってたのですが、改めてみると人間模様の方が濃い! 
人間模様の方は男と女ではないので女友達同士のモノに調整しつつ、 彼女たちらしくするのが大変でしたけど、 どうでしたでしょうか?

次回は一応?リクエストになるのかは微妙ですがコメント欄に2人書かれていたのでリクエスト扱いとします。 

なお、リクエストされた怪獣は順序が前後になってしまう場合がございますが、 そこはお許しいただければと思います。

では!

そろそろ、平行世界での話を検討中。 どれを先に読みたいですか?

  • 奏の世界 vs モズイ
  • セレナの世界 vs ザランガ
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