10 qu4rtzと過ごしたい
「あれ?今日はこのメンバーだけ?」
部室に入るといたのは、かすみちゃん、彼方さん、エマさん、璃奈ちゃんの四人だけだった。歩夢は用事があって来れないって聞いてたけど……
「みんな、用事があって来れないって」
「みんな、忙しいみたい」
「私たちはたまたま集まれたみたいですね」
最近、全員集合がなくって寂しいけど、我が儘を言ったらダメだよね……うん、今は我慢我慢
するとお昼寝中の彼方さんがかすみちゃんの服の袖を引っ張っていた。
「かすみちゃん~抱き枕になって~」
「彼方先輩、侑先輩が来ましたから侑先輩の方がいいんじゃないんですか?」
「侑ちゃん、忙しい~」
「う~ん、栞子ちゃんに頼まれてる事があるから……」
「それじゃ~仕方ない~」
「もう……」
渋々彼方さんの抱き枕になるかすみちゃん。と言うか断らないんだ……
「ん~」
何故か彼方さんはかすみちゃんのお腹やら太ももを触っていた。
「ちょ!?彼方先輩、へ、変なところ触らないで……」
「かすみちゃん……太った~?」
彼方さんの発言で空気が凍りついた。いくら女の子同士でも……その太ったと言う言葉は禁句である……
「え、え?な、何を言ってるんですか…………かすみん太ってなんて…………」
「何か抱き心地が違うんだよね~前は丁度いいのが、何かこう…………ムチムチに~」
「か、かすみん、むちむちになんか…………」
「そうだよ。彼方ちゃん意地悪したらめっだよ」
「えぇ~本当なのに~侑ちゃん、ちょっと抱きしめてみて~」
抱きしめるって…………とりあえず…………彼方さんを抱きしめた
「ふわ…」
「って何で彼方先輩を抱きしめるんですか!?」
「ごめん、つい」
「急に抱きしめられて~びっくりだよ~」
さてかすみちゃんを抱きしめよう。
「失礼するね」
「は、はい////」
かすみちゃんを抱きしめた。前に抱きしめたときに比べて……確かに肉付きが良くなったような…………
「あ、あの……せ、先輩……」
でも落ち着く……かすみちゃんの匂いも中々……
「その……」
頭を撫でてみると、髪の毛も柔らかい……もっとさわっていたい……
「せ……んぱ…い…」
「侑さん、そろそろ離さないとかすみちゃん、倒れるよ」
はっ!?つい夢中になって抱きしめてた!?私は慌てて抱きつくのを止めた
「ご、ごめん、大丈夫?」
「い、いえ……その……嬉しかったです」
「そっか、それなら良かった」
「それでかすみちゃんは……」
「う~ん、私的にはいい感じだったよ」
「本当ですか!?」
「でも確かに前に比べたら……」
私は何か思い当たることはないかと聞くけど、かすみちゃんは特に思い当たることはないらしい。
練習を頑張ってるから筋肉がついたとかじゃないし…………
悩みながらパンを食べていると、
「侑ちゃん、そのパンどうしたの?」
「これ?かすみちゃんの手作りパンだよ」
「えへへ~最近先輩がお疲れなので、少しでも甘いものをと…………」
かすみちゃんが照れながら言うと、エマさん、彼方さん、璃奈ちゃんは…………
「あの、かすみちゃん……」
「そのパン~味見とかしてる~?」
「勿論‼味見しないで先輩に食べさせるのはいけないことなので‼」
「…………かすみちゃん、それが原因かも」
「えっ?」
「味見だけでも、太るから……」
「いっぱい作ってるなら尚更だね~」
「味見に夢中で食べ過ぎ『ムチムチ』」
「ムチムチって!?りな子~」
「とりあえず味見はほどほどにして、少しランニングしたら?」
「うぅ~そうします……」
涙を浮かべながらかすみちゃんは走りに行くのであった。何と言うか…………私にも非があるから申し訳ない気持ちになりながらも、頼まれ事を進めるのであった。