13 みんなとキスをしたい
「キスしたい……」
部室で一人、そんなことを考えていた私。
どうしたらキスできるかな…………
「普通にキスをしたいで……させてくれるかな?」
シミュレーションしてみた。
かすみちゃんの場合
「キスですか?もう先輩ったら……はいいつでもどうぞ」
歩夢の場合
「キス!?うん、貴方がしたいなら///」
せつ菜ちゃんの場合
「キスですか‼いいですよ‼しましょう」
あれ?意外といける?でもこれはあくまで私の想像だ。こんな風に上手くいくわけない
愛ちゃんの場合
「えぇ~キス~付き合うのはいいけど…………キスまではね~」
しずくちゃんの場合
「キスのですか……演技には必要ですね……する振りくらいは…………」
璃奈ちゃんの場合
「キス……はいどうぞ」
ボード差し出し
想像しただけで悲しくなってきた。やっぱり無理かな?でもこれは想像だから……いける?
「私からでもいいけど…………みんなからされたいな……」
果林さんの場合
「侑に本当のキスを教えてあ・げ・る」
エマさんの場合
「良く弟たちとしてたからしてあげるね」
彼方さんの場合
「キス~はい~」
してくれそうで理想なの…………果林さんかな~
「本当にどうすれば…………」
「どうしたんですか?高咲さん」
不意に声をかけられ、振り向くと栞子ちゃんがいた。いつの間に……
「えっと……何でもな……」
「何だか一人言で『キスしたい』や『悲しくなってきた』など呟いていましたが……」
き、聞かれていた!?しかも絶対に怒られそうな子に!?
「恋愛は自由ですが……不純なことをして同好会を潰さないように…………」
「あれ?私がみんなと付き合ってるの知ってるの?」
「えぇ、たまに皆さんと密着しているのを見たことがあるので……まさかハーレムをお作りになっていたとは…………」
ハーレムって…………私が節操ないような言い方はやめてほしい。
「とは言えあなたの場合は大好きだからこその全員と付き合うという道を選んだみたいですね」
「栞子的には…………適正にあってないと思う?」
栞子ちゃんってそう言うの見抜くから試しに聞いてみた。ただ聞いたのは失敗だったりしないよね…………
「そうですね…………貴方の適正に合っているのは……上原さんかと思っていました」
歩夢……確かにずっと一緒にいて、もしかしたらずっと続いているかもしれない…………
「とは言え貴方は誰とでも適正があるみたいです。なので明確な答えを出すことは出来ません」
誰とでも…………
「それじゃ……栞子ちゃんとでも……なんて」
「………………あり得ないかと。とりあえずこの書類を期日までに提出してください」
無表情であり得ないと言われた……何だかショックだ
栞子ちゃんは帰ろうとすると、立ち止まり…………
「キスの話ですが…………」
「何?」
「あくまで私の意見ですが、普通に頼むより……そう言った雰囲気に持ち込んだ方がしやすいかと……」
「雰囲気?」
「デートをするというのはどうでしょう?」
なるほど……デートか……やってみよう
「ありがとう。栞子ちゃん」
「私はただ道のひとつを提示したまでです。では」
栞子ちゃんを見送り、私は決意した。デートをしてキスをする‼
最初の相手は?
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朝香果林
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宮下愛
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中須かすみ
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天王寺璃奈
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エマ・ヴェルデ