「侑さん、あ~ん」
「あの……せつ菜ちゃん……自分で食べられるよ///」
「遠慮なさらずにさぁ‼」
せつ菜ちゃんの押しの強さに負けて、私はあ~んをするのであった。
「美味しいですか?」
「うん、美味しいよ」
「本当ですか‼あっ」
せつ菜ちゃんは突然顔を寄せてきて、私の頬に付いていたクリームを舐めとった
「ふふ、本当に美味しいですね」
「あ、ありがとう////」
そんな私たちの様子を見ていた歩夢たちは…………
「うぅ……どうして……」
「せつ菜先輩の一人勝ち……」
「じゃんけんの時も凄い気合いが入ってたもんね」
「せつ菜ちゃん~ずっと負けてたからね~」
「いつもこんなことをしていたんですね。これは私も気合いを入れないと…………」
悲しむ子とより一層気合いが入る子に分かれていた。
そんなこんなで私はある人を部室に呼び出して待っていた。
暫くして部室に来たのは……
「ヤッホー侑。話ってなにー?」
呼び出したのは愛さんだった。
みんなは愛さんは強敵だよって言われたけど…………何で強敵なんだろう?
「あのね…愛さんに伝えたいことがあるの」
「もしかして告白だったりする?愛さんに愛してるって言ったりするの?愛だけに‼」
「ぶふ!?」
何でダジャレを…………このタイミングで…………私は深呼吸をして、自分を落ち着かせる。
「それで話って言うのは…………」
「何々?」
「…………私とお付き合いしてください」
直球で告白する。愛さんは…………
「いいよ」
「いいの!?」
「うん、侑とお付き合いするの楽しいと思うし、大切にしてくれるからね」
「愛さん……」
「それにみんなと侑をイチャイチャするのも楽しそうだしね」
「うん……ん?」
愛さん…………何かおかしなことを言った気が…………
「知ってるよ~侑がみんなとお付き合いしてるの。たまに部室に行くとイチャイチャしてたし~」
知っていたの!?
「侑がみんなが大好きだからこそだよね。愛さんもそんな貴方の事大好き」
笑顔で言う愛さん……知っていて私と付き合ってくれるんだ…………
「と言うわけで…………ちょっと試していいかな?」
「試すって?」
愛さんが顔を近づけ…………私の耳に息を吹きかけた
「ひゃん!?」
「侑、耳弱いね~」
「い、いきなりやられたら/////」
「それじゃ……これは?」
愛さんは私の耳に触れてきた。
「ん////」
くすぐったさよりも変な感じが…………
「顔真っ赤だね~それじゃこっちはどんな反応かな~」
今度は首筋を指でなぞり出す。
「んん!?」
「侑の反応見てると……こっちまでドキドキしちゃうよ」
「あ、愛さん……」
「侑の弱点、沢山見つけちゃおうかな?」
愛さんは指で首筋をなぞり、鎖骨をなぞろうとすると…………
「お、お返し……‼」
私は愛さんに仕返しに、同じように耳に触れた
「ひゃ!?」
「愛さんの反応…………可愛い~」
それからお互いの弱点を探り合うのであった。
この小説だと侑ちゃんは耳が弱い