遊戯王プレイヤーが召喚魔法を身につけて異世界で無双する話   作:大将軍汗明

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どうもお久しぶりです。
投稿遅れて申しわけございません。
またちょくちょく投稿していきますので今後ともよろしくお願い致します。


第9章

なんだかんだ言って仲良くなったエルミーとトリシアは移動中、アルテマの事について話していた。

 

{だ〜か〜ら〜!アルテマがそんな事をする訳がないでしょ!?}

 

「ふむ、エルミーの話を聞いていると確かにそう思えるね。」

 

{でしょ!考え直してくれた!?}

 

「いや、恨みは晴らすよ。絶対に。」

 

{なんでぇ!?}

賑やかだなあ…

 

でも、本当に恨んでるんですか?

 

「まぁ、ぶち殺そうとは思わなくなったね。」

 

物騒ですね…

 

「でも、必ず何かはするよ?」

 

宣言しないで下さいそんな事!

わいわい話していると目的の街に着いたようだ。

 

へぇ〜意外と民間人とか多いなぁ

 

「ここでは魔界の村との貿易を行っているからね」

 

えぇ!?魔界と貿易とか出来てるんですか!?

 

「魔界では人間界との交流を禁止している訳では無いしね、むしろ経済を回す為に推奨しているよ。」

 

そうなんですか…ではなぜ争いが起こるんですか?

 

「…人間の王だね。彼は魔界の人々を酷く差別しており、駆逐されるべき生き物と思っているからね。」

 

それに国民は反対しないんですか!?

 

「…出来ないんだよ。かろうじて貿易は許されているが、移住、結婚、そして一定時間以上の交流等を禁止しており、国営兵がしっかりと見回っているからね。さらに国への反逆は大罪で、その家系全員が死刑にされてしまうんだ。」

 

そんな事が…

 

{嘘よ!アルテマがいた頃はそんなことなかったもの!}

 

「噂によると、その国王の初の命令がアルテマに魔界に単独突撃してこい…みたいな内容だったらしいわ。」

 

ま、魔王では!?魔王が悪人ではないのか!?

 

「逆よ、魔王はむしろ国を1つにして差別のない国を作ろうとしているのよ。」

 

{嘘ばっかり!国の放送で魔王が人間界を支配して、人を奴隷にしようとしてるってのを知ってるのよ!}

 

「それが国王の流した嘘の情報よ、むしろ国王が魔界の人を奴隷にして支配しようとしてるのよ。」

この世界に来て初めて知る、国同士の争いの内容。それは俺が予想していた楽しい楽観的な世界とは違い、重く、暗い、元いた世界と変わらないような現実がそこにいた。

これからどうするべきなのか。アルテマを助ける為に魔王を倒さなければならないと思っていたが、その魔王が実は善人で、その人がいなくなれば待っているのは人間界の国王による酷く差別的な世界だとしたら。

俺はどうするべきか、俺が人間界側か魔界側、どちらに着くべきか、それによってこの世界の未来が変わる、確証はなかったが確かにそんな気がした。

 

あのさ、ちょっといいか?

 

{どうしたのよ?}

 

「なにかな?」

 

今の話を聞いてると魔王の方が良い奴みたいなんだけど、やっぱり魔王を倒さなきゃ行けないかもしれない。

でも、俺は国王も倒さなければいけない奴だと思ってるんだ。

 

{あんたがどっちに着くかなんて、あんたが決めればいいでしょ、でもアルテマ救出だけは忘れないでね!}

 

「決定権は君にある。全ては君の自由だ私は君について行き、アルテマに恨みを晴らすだけだ。」

 

{あんたねぇ!!}

2人が着いてきてくれる、俺を信用して任せてくれる、そんな事がやけに嬉しく感じた。

 

ありがとう2人とも、俺、決めたよ。

 

俺が味方するのは……




ここで分岐出来るんですよね…
どっちがいいとかあったらコメントしといてください。

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