艦娘(男)になったんでハーレム計画立ててみた (プロット紛失済)   作:n番煎じの戦闘員

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批判するときはボノたん語に変換して言ってください。(……こんのクソ提督!)


その1(裏)

 

 

 突然だが自己紹介をしようと思う。僕は久里田正提。最近士官学校を卒業し、親が海軍総司令官ともあって将の位を貰ったものの、船どころか部下の1人もいない名ばかりの軍団を請け負っている。

 

 士官学校には父が海軍のトップだからと受動的に入ったが、エリート育成の士官学校には次期日本の国防を担う若者が集まり、教育はとても厳しく何度も泥まみれになった。

 それでも僕はなんとか父親の顔に泥を塗らないように気をつけてきたが、周りの向上心溢れる熱血的な空気になじめず、友人はできなかった。

 

 そして、卒要した今は自宅で生活しており、1人でいることが多くどこと無く気が緩みがちだった。定例の会議の後、それを目敏い父親に見つかり、指導(という名の説教)されて若干落ち込んで帰ってくると…………自宅の庭に人が倒れていた。

 

 

「だ、誰……大丈夫ですか!」

 

 

 走って近寄るとどこかの制服を着た少年であること、また特に外傷はなく、胸が上下していることから寝ているのであろうことが分かった。

 

 一応、それなりの地位にいるから防犯設備はしっかりとしているんだけど……あんな堂々と寝ているのは侵入者ではないだろうと考え、とりあえず助けようと近づいていく。

 

 急いで様子を見て、救急車を……と考えた時、倒れた人物の周りをふわふわと漂う物を見つけた。

 

 

「…………小人?」

 

 

 物だと思っていたのは、小さな人……所謂小人と言われる生き物だった。カラフルな髪の毛に学生服や魔女のような服装で、倒れている人物の周りを飛び回る小人にしばし見惚れてしまう。勿論、ここはファンタジーではないし、僕も見たことも聞いたこともない。創作上の生き物。

 一瞬夢を疑うが、鮮明すぎる思考と光景にそれもないと判断。あるとしたら、信じられないことが起きている現実か、狸に化かされたくらいしか思いつかなかった。

 

 

「……い、今は少年が優先だ」

 

 

 小人を無理やり視界の外に追いやり、少年を詳しく観察する。

 

 今更だが、倒れている人物は僕の知らない人物であり、整った顔をした若い男性だった。同年代か……自分より若いくらいだろうか。規則正しい呼吸をしており死んではおらず、ほっと一安心する。庭で人死にとか考えたくもないが。

 

 

「病院は……やめて置くか」

 

 

 父親に比べると大したことのない己の勘だが、それでも学校で鍛え上げられた軍人の勘に従って救急車を呼ぶのはやめておいた。寧ろ、そうするとこの小人たちが大事になりそうな気がしてならない。黒い海の化物の目撃情報といい、最近妙なことが多いな……と、どこか目の前のことを他人事のように思いつつ、その人物を家の中に運ぼうとすると……小人たちが僕の腕をペチペチと叩いてきた。

 

 

 小人って触れるんだ……とか力は見た目相応なんだな……とか考えつつ、言葉が通じるか分からないが話しかてみる。

 

 

「どうしたの?」

 

 

 ふるふる

 

 

 とりあえず訊ねてみると、首を振った返答。この人物に触るなと言いたいのだろうか? そういえば、小人たちはこの人物を守るように囲んでいることに気がついた。

 

 僕は出来るだけ安心させるような笑顔で「危害を加えるつもりはないよ。家のベッドに寝かせてあげたいんだ」と伝えると、小人はうなずき、僕を通すように後ろに下がった。

 

 ……言葉は通じるみたいだな。

 

 とりあえず家の来客用ベッドに寝かせてあげようと少年を持ち上げ、運ぶ。少年は存外重くなく、自分自身鍛えてもいるので楽に持てた。家のドアは小人が開けてくれ……ってまだ鍵かかっているはずなんだが…………小人は一体何者なんだ。

 

 とりあえず当初の目的を達成しようと切り替えて、男性を来客用のベッド……と思ったが、いざという時のことも考えて2階の自室のベッドに運んで(勿論小人もついてきた)、自分も近くの椅子に腰掛ける。……さて、男性が起きたらなんと説明しようか? 

 

 

 

 ☆☆☆

 

 

 

 それから何度か妖精との会話を試みるも、やはり言葉は理解しているようだが明確な返答は貰えなかった。筆談も小人にペンは重かったようだ。だが、言葉と文字は理解しているようだ。

 

 

 自分のみで抱え込むのは得策でないと感じ、軍用ネットワークで現状を纏めて父親にメールを送信してみる。現実主義者の彼には冗談だと取られると思ったが、意外にも『観測を続け、報告しろ(要約)』と一蹴されず、真面目な返信が来たのがついさっき。海の黒い化物といい、父親もなにか思い当たる節があるのかも知れない。

 

 

 

 

 そして……

 

 

 

 

「んむぅ……」

 

 

 

 男性が目を覚ました。暫くぼんやりとしていたが、自分のいる場所に気づいたのか勢いよく飛び起きて、壁と布団を見て固まっていた。

 

 

(まぁ、そうなるよなぁ)

 

 

 少し苦笑しつつ話しかける。

 

 

「おはよう……で良いのかな?」

「…………」

 

 

 突然話しかけられ、こちらを向いた男性は明確な敵意を向けてきた。

 

 ……若いな。目を覚ました男性に僕が持った第一印象は想像以上に若いことだった。自分より3歳程年下だろうか。剥き出しの敵意を向けてくる姿には、警戒心の強い小動物を連想させられた。

 

 もう一つ気になるのは、彼の瞳だった。黒眼のようで、よく見ると半透明の白色にも見える不思議な瞳。僕は人種の勉強もさせられたが、この瞳の人種は知識になかった。彼は一体……

 

 

「…………ねぇ」

「っ……あ、あぁ何だい?」

 

 

 透き通った、女性の声にも聞こえるソプラノボイスで彼から話しかけられ、その声に驚いたのと他人の目をジロジロ見ていたのに気がつき、一瞬吃ってしまう。警戒されるか……と思ったが、今度は何故か敵意が和らいだように感じた。

 

 

「ここはどこ?」

 

 

 当然の疑問だろう。彼女……じゃなかった彼に詳しい経緯を語る。その間、彼はずっと無表情でこちらを見ており、聞いているか不安になる程だったが……小人の話をすると、

 

 

「こびと……?」

「あぁ、まだそこにいるよ。君を守るようにね」

 

 

 僕が指差した先……枕元にいたピンク髪の小人を見た彼は、一言。

 

 

「ようせい……さん……」

 

 

 妖精……。確かにそうも見える。さん付けしたのは、何か神格的な生き物だったりするのだろうか。彼も知っているようだし、訊いてみることにする。

 

 

「妖精さん……とは一体何だい?」

「羅針盤妖精……他に妖精さんは?」

 

 

 羅針盤……? 何のことだろうか。明確な答えは得られなかったが……また後で聞いてみるか。

 彼の質問は他の目撃情報……要するに他にも仲間がいるということだろうか? 

 

 

「僕は見るのは初めてだね。聞いたこともないかな」

「じゃぁ……かんむす、は?」

「……いや、知らないな。それは一体……」

「……海を……走る……少女?」

 

 

 かんむす……とは一体なんだろうか。聞いてみたが、彼の返答は抽象なのかイマイチ要領を得なかった。ここまで会話して分かったが、彼は喋るのが好きな性格でも無いようだし、あまりしつこく訊くのもやめた方がいいだろう。

 

 そこで今度は俺から話すことにした。自分の身分を明かし、海を走る少女とは違うだろうが、今日あった会議の主題である漁船などを襲う謎の黒い怪物の話をした。

 

 

 

 ☆☆☆

 

 

 

 それからというもの……彼は何かを考え続けるように黙り込み、声を掛けられる雰囲気でもなく、僕は彼のアクションを待っていた。

 

 すると、彼が何かを決意した表情をし、妖精も応えるように敬礼をした瞬間

 

 

「うわっ!?」

 

 

 突然、彼から光が発せられ、思わず目を瞑ってしまう。

 

 

 

 ……いきなりの事で目をやられ、光が止んでも暫く目を開けられずにいると、

 

 

 

 ガシャン! 

 

 

「な、なんだ?」

 

 

 何か金属が物に当たる音がして、恐る恐る目を開けると……

 

 

 

 先程までと違う、紅い瞳の彼が、謎の金属物を背負っていた。

 

 

 ……な、なんだこれは……機械のようだが……何処から取り出したんだ……何故目の色が…………

 

 

 

 妖精が出現した事だけでも自分に現実だと思いこませるのに精一杯だったにもかかわらず、非現実的な事が重なり過ぎて頭がごっちゃになり情けなく混乱していると……

 

 

「海は……どこ?」

「う、海?」

 

 

 彼は、先程までの敵意の籠った目とは違う……強い決意が込められた紅い目でこちらを見ていた。

 

 

 何故海……と、問う余裕も無いほど混乱していた僕は、その瞳に気圧され、とりあえず質問に答えなければと口を開いた。

 

 

「海なら……庭の反対側は一応海なんだが……港とかとなるとここから……」

「……ありがとう」

「って、ちょっと!」

 

 

 話の途中で、もう十分だと言わんばかりにお礼を告げた彼は、あの謎の機械を背負ったまま僕の横を通り抜け、部屋を飛び出していった。

 

 個人的な理由で、普通より大きめなドアを設置していたのが幸か不幸か、彼が背負っている機械がドアに引っかかることもなく彼は外に出て行った。

 

 

「海に出ようとしている……!となると防犯装置!」

 

 

 外観は海の別荘のような見た目だが、これでも将の自宅だ。当然、海にも対侵入者のトラップがある。

 

 自室に運んだ過去の僕に感謝しつつ、防犯装置の電源を切ってから僕も慌てて彼を追いかけると……僕はもう現実逃避したくなった(また非現実的な光景を目撃した)

 

 

「人が海上を…………走って…………いる?」

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