UNITIA 神託の使徒×終焉の女神 -BEYOND THAT-   作:トブト

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〜Quiet〜 彼らの日常 その6

 

 

 

 

12

 

 

 

 〈リオノーラの調査〉

 

 

 蓮の花を模したレリックから煌々とした癒しの光がその場を照らしていく。

 

 「はい、終わったわよ。またコケないように気を付けるのよ?」

 

 純白ワンピースは治療を終えると怪我をしていた子どもに向けて微笑みかける。

 

 「うん!わかった!ありがとうおねーちゃん!」

 

 元気に駆けだす子どもを笑顔で見送り、手を振る。

 遠くの方で無邪気に遊ぶ子どもたちの姿を見てふと、故郷のタウロにある孤児院を思い出す。

 

 …みんな元気かな。

 

 リオノーラにとって故郷には良い思い出があまりない。

 親もおらず、孤児院育ちである彼女は生まれつき人のオーラが視える特異体質が理由で『悪魔の子』と称され、恐れられ、蔑まれ、憎まれてきた。

 タウロでのミュータント暴走の一件もあり結果的に町を出ることを余儀なくされたリオノーラであるが、それでも彼女にとって故郷であることは変わりなく、またそんな彼女の帰りを待っていてくれる者もいる。

 虹の調査団に入り、そこが今の彼女の居場所となってもなお、未だに思うことがあるのだ。帰りたい、と。

 

 だが、リオノーラは帰らない。

 

 否、帰れない。

 

 調査団と活動を共にするようになって徐々に明らかになっていく情報局の裏の顔。

 

 『DC計画』はミストレアとネオラントの二世界を巻き込んでの騒動の火種にもなりかねない程危険で、その内容も非人道的であると知った。

 そしてその実験対象はレリック保持者の他にその力を移植するなどのために子どもも狙われ、特に身寄りのない子ども──孤児などはまさに打ってつけな訳で──。

 

 

 「……がんばらなきゃ」

 

 少女はひとり立ち上がる。

 可憐な顔立ちに宿る瞳には確かな覚悟を表して──。

 

 

 

13

 

 

 

 〈リアンの調査〉

 

 

 「ごめんねぇ。おにぃちゃん。この歳だとどうも足腰が弱くてねぇ…」

 「いえいえ、大丈夫ですよ」

 

 ひとり調査をしていた短髪団長ことリアンはその道中で重い荷物を抱えたまま階段の前で立ち尽くしたご老人を見かけ、その荷物を持って一緒に階段の上まで上っていた。

 

 「どこまで行きますか?よかったらそこまでお持ちしますよ」

 

 そしていつものお節介も発動させていた。

 

 「おやぁ…悪いねぇ…いいのかい?」

 

 荷物の重量は一般男性でも少し重いくらいのもので、それ故にご老人も遠慮がちになってしまうも日頃剣の鍛錬をする短髪団長にとってはそれほど大したことのない物量である。

 そのまま目的地まで荷物を運んだ。

 

 「ありがとねぇ…これお礼にだけどもらっとくれ」

 

 そう言って手渡されたのはアメ玉2個。

 普段から依頼をこなし報酬を受け取ることも少なくないリアンであるが、こういった気持ちのこもった贈り物も彼にとっては嬉しいものである。

 

 「いいんですか?ありがとうございます」

 

 アメを受け取り、お礼を述べるとそのままご老人と別れる短髪団長。

 

 「あとでテラとリオノーラにあげよう」

 

 そう言って貰ったアメ玉を大事にポケットにしまうと。

 

 「うわーん!」

 「!」

 

 どこからか子どもの泣き声が。

 何かあったのかと考えるより先に身体が動き出す短髪団長はすぐに声のした方に駆けだす。

 やがて泣いている子どもを見かける。

 

 「ぼく、どうしたんだい?どこかケガでもした?」

 

 子どもの目線になってしゃがみ、落ち着いた口調で話しかける。

 

 「うわーん!」

 

 しかし子どもは泣き続けたままで困った短髪団長。

 

 「うーん…あ、そうだ!」

 

 そこで短髪団長はおもむろに自分のポケットの中を漁ると。

 

 「ほら、ぼく。これあげるからお兄ちゃんに何があったか教えてくれるかい?」

 

 そう言って先程貰ったアメ玉を泣いている子どもに手渡す。

 

 「うわーん…うん」

 

 ようやく泣き止んでくれた子どもから母親とはぐれたことを聞き出せたリアン。

 そのまま一緒に母親を探しているとすぐ近くで見つかり、無事親子は再会を果たせた。

 

 「すみません、うちの子がご迷惑を…こちらお礼と言ってはなんですがよかったら…」

 

 そう言って買い物袋から果物を手渡される短髪団長。

 

 「いえいえ、いいんですか?」

 

 それを快く受け取り、お礼を言って親子と別れる。

 

 「そういやグモモが果物好きだったな…」

 

 貰った果物を手に歩いていると。

 

 「きゃー!ドロボウー!」

 「!」

 

 悲鳴が聞こえ、見ると今まさに女性からカバンを奪い取り、走り逃げる人影が。

 距離的に走っても追いつかないと考えた短髪団長はイチかバチかで持っていた果物をドロボウ目掛けて投げる。

 剣の鍛錬で鍛えられた足腰から放たれる投球は思いのほか速度が乗り、みるみる距離を詰め、見事豪速球が犯人の後頭部に直撃する。

 

 「ぶべぇっ!?」

 

 そのまま果物は離散し、逃げていた犯人もその衝撃で倒れた。

 

 「……当たった…」

 

 周囲どころか投手本人も呆気に取られる一幕は閉じ、犯人は捕まりカバンも無事持ち主の手に戻った。

 

 「ありがとうザマス!この中にはあたくしの会社の大事な書類もあって…あ、そうだわ!」

 

 やたらと香水の香りが強い家具メーカーの社長だという人物はそのまま大きめの抱き枕をリアンに手渡した。

 

 「これを差し上げるザマス!こちら当社が開発した低反発クッションを応用した抱き枕で使用者の負担を軽減させるため…」

 「あ、ありがとうございます!」

 

 長々とした商品説明が始まり、キリのいいところでお礼を言って半ば逃げるように抱き枕を持って立ち去る。

 

 「大変だー!子どもがー!!」

 

 その途中突如上から声が。

 

 「え?」

 

 何が起きたのか分からず立ち止まる短髪団長。

 途端何かがリアンの上に落ちてくる。

 

 「うぇっ!?」

 

 何が何だか分からない短髪団長。しかし周囲の動揺の視線が自分のところに集まっているのが伝わった。

 

 「……ぷはっ!?………え?」

 

 低反発の抱き枕に押しつぶされるようになっていたリアンはようやく顔を出すとその抱き枕の上に年端もいかない子どもがいることに気づいた。

 

 「あぁ!奇跡だ!子どもは無事だぞ!」

 「すごいわ!あの人が身を呈して助けたの!?」

 

 なにひとつ状況が掴めずにいる短髪団長の元に親と思しき人物が泣きながら手を握って感謝の意を伝える。

 

 「ありがとうございます!ありがとうございます!子どもがベランダから身を乗り出してそのまま…本当にありがとうございます!あなたは命の恩人です!」

 

 それに呼応するように周囲から拍手喝采の声が飛び交う。

 

 「あ、あははは…お子さんが無事でよかったです」

 

 その後、お礼がしたいとあるくつメーカーの開発に携わっているというその親から小型のブースターを搭載したシューズを贈られた短髪団長。

 そのまま手に持つのもかさばるため仕方なく履いていると。

 

 「危ない!ねこがー!!」

 

 道の真ん中でねこが今まさに車に轢かれそうに──。

 

 「まにあえぇえええ‼‼‼」

 

 すぐさまシューズのブースターを全開にし、常人ではあり得ない速さでねこを救出した疾風の団長。

 とある医療器具メーカーの開発関係者と言われるそのねこの飼い主からお礼にパワードスーツを受け取った。

 持って歩くにはデカすぎるため着て持って帰ることに──。

 

 「鉄骨がー!!」

 

 建設途中の工事現場から鉄骨が通行人へと降り注がれようとしていた。

 

 「はぁっ!」

 

 その下に音速の速さで駆けつけ、降り注がれる鉄骨を全て受け止めたフルアーマー団長。

 たまたまそこにいた軍兵器開発の社長から感銘を受けたとネオラントの技術の粋を集めた手甲を贈呈された。

 それも着けて歩く鉄の団長。

 

 「大変だー!建設機が暴走したー!!」

 「ガガー、ピー」

 

 声のした現場を見るとどこかで見たことある天才科学者とどこかで見たことある人工知能搭載付きの大型ロボが、建物のビル並みに巨大な機械を前に何やら騒ぎ立てていた。

 巨大な機械は周囲のビル群を破壊し、周辺住民も逃げ惑い──。

 

 「…………」

 

 そして鉄の団長は──。

 

 

 

14

 

 

 

 〈アンネマリー・テラ・グモモの調査〉

 

 

 「すみませ~ん!ちょっと人を探してるんですが~」

 

 それぞれが別行動を取る中で、ゆるふわおねぇさんと全体的に前衛的な少女と謎のまるふわ小動物の異色な組み合わせをしたふたりと一匹は一緒に調査をしていた。

 

 「人を?どんな?」

 

 声を掛けられた街の人もその奇妙な組み合わせに戸惑いを覚えつつも質問に応じる。

 

 「ジェイニーさんって方なんですが~」

 「名前だけだと…なにか特徴は?」

 

 聞かれ、少し考える素振りを見せる。

 

 「えっとですね~。シュッとしてズバッとしてシュビビッ!バリバリ!ズバーンッ!って感じの人です~」

 「…………」

 

 語彙力が壊滅的なゆるふわおねぇさんがそんな調子である一方。

 

 「ジェイニー、いますか?」

 「ぐも」

 

 一方、テラとグモモはゴミ箱の中を探していた。

 

 「ジェイニー、ここですか?」

 「ぐも」

 

 入念にチェックしてから次を探す。

 

 「ジェイニー、ここですか?」

 「ぐも」

 

 当人の眼差しは真剣である。

 

 「ジェイニーいませんでした……ん?」

 

 あらかた探し終えた頃、成果を得られず落胆していると近くにまるふわ小動物がいないことに気づく。

 

 「グモモ?」

 

 周囲を見渡してもその姿はなく、テラの顔に不安がよぎる。

 

 「にゃ~ん」

 

 するとどこからか鳴き声が聞こえ、その声がする方に向かうと。

 

 「にゃ~ん、にゃ~ん」

 「ぐもぐも~♪」

 

 そこでは小さな子ねことまるふわ小動物が仲良くじゃれているところであった。

 

 「…かわいいです」

 

 そのまま子ねこはテラの足元へ体をこすりつけるようにして甘えてくる。

 そんな子ねこの頭を撫でながらに少女は呟く。

 

 「ジェイニー、どこにいるんでしょうか…?」

 

 その問いかけに答えられる者はおらず。

 

 「にゃーん」

 「ぐもー♪」

 

 ふたつの無邪気な鳴き声がネオラントの青い空に吸い込まれていく。

 

 「シュビッとしてズバァンな人なんですけど~」

 

 

 

15

 

 

 

 夕刻。

 

 

 ネオラントの空も夕焼け色に染まり始めた頃、それぞれ別行動していた虹の調査団一行はあらかじめ決めておいた合流地点で落ち合うことになっていた。

 

 「あ、リュイン」

 

 最初に合流したのは赤ポニテと純白ワンピース。

 

 「どうだった?」

 

 そのまま情報交換で互いの成果を伝え合う。

 

 「んー、街の人たちの協力も得られたんだけど……肝心なのは見つからなかったよ…。リオノーラは?」

 

 聞かれる純白ワンピースは被りを振る。

 

 「んーん、こっちも全然。影も形もない感じ。この街にはいないのかも」

 

 互いに成果がなく、落ち込んでいると。

 

 「どうしたのよ?ふたりしてそんなしょげた顔をして」

 

 そこに青髪制服の声が聞こえた。

 

 「あ…マキ」

 声の調子からしてなにか有力な情報を得られたのではとふたりは期待の眼差しを向ける。

 しかしすぐさまギョッとした顔になる。

 

 「えっ…マキ……ア……なの?」

 「?そうよ?どうしたのよリュイン?」

 「いやどうしたって…」

 

 困惑と動揺が入り混じるふたりの前に現れたのは何がとは言わないがパツパツのキツキツで今にもはち切れそうになっている全体的に丸々としたフォルムへと変わり果てた姿の青髪制服様であった。

 

 「マキア!?どうしたのよその身体!?なにかの病気!?」

 

 あまりの変わり様に動揺が隠しきれない仲間を余所に青髪制服山は平然とした様子で。

 

 「何言ってるのよリオノーラ…それよりあたしの方では成果があったわよ」

 「え!?ほ、本当!?」

 

 一旦体のことは置いておいて再び期待を胸に膨らませる。

 

 「えぇ、ついに成し遂げたのよ…大食いの中でもひと握りの者にしかなれないと言われる『レジェンド・イーター』の称号獲得を!!」

 「………………………」

 

 ふたりから色が失われていく。

 

 「あちこちジェイニーが寄りそうな店を片っ端から回って全ての大食いチャレンジを踏破したわ」

 「………え、チャレンジ?調査は?」

 「そっちも調べたけど誰も見てないって」

 「……あぁ、そう」

 

 やがて何かを悟ったように純白ワンピースは無になった。

 

 「?どうしたのよ?」

 「あ、あはは…でも全部見て回ってきたってことはその…大丈夫なの?………体の」

 「大丈夫よ。たくさん食べてきたけどあれくらいで体調を崩す程ヤワな鍛え方してないし」

 「いやそっちじゃなくて…体重とか…」

 

 埒が明かないと判断したのか結局直接聞いた。

 

 「体重?あぁ、そっちも問題ないわよ。なにせあたしは全部を今日中に回るためにあちこち走り回ったんだから」

 

 そして胸を──今はなにかと危ういラインギリギリの──を張って声高々に。

 

 「走って体の燃焼もされてイーブン!つまり実質カロリーゼr」

 「「そんなわけないでしょ」」

 

 論より証拠であった。

 

 「あの…虹の調査団ですか?」

 

 するとそこにおずおずとした様子で三人に話しかける人物が。

 青髪制服山の姿を見てギョッとするその人物は同じく上に制服で身を包み、タイトなスカートを穿き、流れるようなウェーブのかかったブラウンの長髪の冷たく堅実そうで仕事が出来るキャリアウーマンのような出で立ち。

 

 「アイリーンさん?」

 

 その仕事ぶりからも冷酷とも呼ばれるアイリーンは普段の氷のような表情からは想像出来ない程に疲れ切った顔で訪ねてきた。

 

 「ど、どうしたんですか!?一体!?」

 「マキアさん~!!」

 

 その後ろからゆるふわおねぇさんが現れるとその勢いのまま青髪制服山に抱き着く。

 

 「すみません~!あまり有力な情報ありませんでした~!」

 「ちょっ!?分かったからアンネマリー!少し離れて!」

 「(すごい…あのマキアを見ても少しも動揺しないんだ……)」

 「ただいまです」

 「ぐもぐも」

 

 そこにテラとグモモも現れる。

 

 「あ、テラ。…そのねこちゃんは?」

 「にゃーん」

 「拾いました。名前はまだありません」

 「そ、そう…」

 

 場が混沌としたなかで冷徹ウーマンの口が開く。

 

 「『街中で意味不明なことを聞いて回っている女性がいる』との通報がありまして…現地に向かった捜査官ではとても相手が務まらず…」

 「あー…」

 

 それだけを聞いて赤ポニテは何があったのかを容易に想像が出来てしまった。

 

 「にゃーん」

 「うふふ、この子かわいいわね」

 

 その傍らでテラが連れた子ねこと一緒に遊ぶ純白ワンピースたちの方を見やる。

 

 「あのねこちゃんは?」

 「えぇ…どうも路地裏で拾ったと……。他に彼女たちの相手が出来る者がいなかったのでやむを得ず顔見知りの私が相手を…………えぇ………しました、とも……」

 

 その時のことを想起してか瞳から光が徐々に失われていくのを赤ポニテは感じた。

 

 「お、お疲れ様です…」

 「あ、その子ねこの予防は済ませておきましたので……では私はこれで……」

 

 そう言って冷徹ウーマンは帰った。

 その疲れ切った背中を赤ポニテは見送る。

 

 「リュイン。このねこ飼ってもいいですか?」

 「え?」

 

 唐突に話しかけられ、思わず聞き返してしまう。

 

 「このねこを…」

 「あ、う、うーん…私はいいと思うけど…みんなにも聞いてみないと」

 「わかりました」

 「にゃーん」

 「そういえばリアンは?もう約束の時間過ぎちゃってるわよ?」

 

 純白ワンピースに言われて時計の針が約束の時より数刻過ぎていることに気づく。

 

 「本当だ…何かあったのかな」

 

 約束は滅多に破らない義兄が来ないことに一抹の不安を覚えるリュイン。

 

 『ここで緊急ニュースです』

 

 すると街に設置されている屋外ビジョンに「緊急特報」と表記がされた映像が流れる。

 調査団としての性質なのか何か有事の際が起きたのかと皆そこに目を向ける。

 

 

 《LIVE》

 

 

 『えー、本日は街に突如として暴走を始め街に被害をもたらしていた人工知能搭載の自律式巨大建造物作業用超大型建設機を鎮圧し、街の窮地から救ってくれた英雄、通称[鉄の男]の関係者と目される虹の調査団団長のリアン・ドラサールさんによる緊急会見が開かれることに…あっ!来ました!』

 

 〔フラッシュの点滅にご注意ください〕

 

 『ど、どうも…。虹の調査団団長のリアンです。本日はこのような場を設けていただき…』

 『単刀直入に聞きます!あなたが[鉄の男]ですか!?』

 『い、いえ…彼は我が調査団の仲間で…』

 『?』

 『……………』

 『僕が、[鉄の男]です』

 

 パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャッ!

 

 

 《》

 

 

 生中継で映される映像越しに調査団の仲間たちは。

 

 「……さすがウチのリーダーね」

 「うん…」

 「そうだね…」

 「わー!リアンさんテレビに出てますよ~!テラさん!」

 「はい。すごいです。リアン」

 「ぐも」

 

 各々に暖かい視線を向けてやるのだった。

 そこには「世紀の英雄!『鉄の男』の正体!!」というテロップと共にフラッシュにたかれる我らが団長の勇姿がありありと──。

 

 『なお、今回の街での騒動を起こしたとされる軍兵器開発に携わる発明家アイザック・ルル氏には街の修繕のための損害賠償とそれまでの勤労奉仕を―――』

 

 

 

16

 

 

 

 後日、体重計の上で青髪制服の悲鳴がこだましたのは言うまでもない。

 

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