サクモ班の初任務から半年。
この半年は山賊などの木の葉の里で暴れている奴の討伐任務やこの機に乗じて忍び込んできた他国の忍びの討伐、さらに護衛任務などを中心に受けてきた。中には危ない場面などもあったがサクモ先生や俺などが助けに入ったりフォローする事で任務を達成してきた。
初任務以降気持ちを入れ替えたフガクとノエミは戦争へ行けない文句を言うことなく真剣に任務に当たっていた。
休みの日でもフガクとノエミは鍛錬に明け暮れ、さらに実戦を経験した影響か半年前よりも明らかに実力が上がっている。
そして今日もフガクとノエミと3人で鍛錬をしているとサクモ先生がやってきた。
「3人ともやっぱりここにいたか」
「サクモ先生どうしたんですか?今日は来れないんじゃ無かったんですか?」
鍛錬にはサクモ先生もたまに参加していた。だが今日は用事があるという事で来れないと事前に連絡を受けていた。
「みんなに報告があってね。近々我々サクモ班は砂隠れとの戦争に参加する!」
「「えっ!?」」
俺は「そろそろかな」と予想もしていたので驚きはなかったがどうやらフガクとノエミは違うようだ。
「ちょっ⁉︎ちょっと待ってください!それって大丈夫なんですか?」
そう聞いたのはフガクだった。どうやら戦争の影響で木の葉の里内が荒れている事を気にしているようだ。それはノエミも同じ意見のようだ。
「私たちは他の忍びよりも数々の山賊や他国の忍びを討ち取っています。今私たちが抜けたらまずいんじゃないですか?」
確かに俺たちは木の葉の里に残っている他の忍び達よりも数もそうだがレベルの高い討伐任務や護衛任務などを請け負ってきた。
そんな俺たちが抜けたら誰が俺たちの穴を埋めるのかという事だろう。
「それも問題ない。戦争というのはずっと同じ人がずっと戦うわけじゃないんだ。定期的に人を入れ替えてるんだよ。そうしないと身体的にも精神的にもしんどいからね。だから今回は僕たちが行く代わりに誰かが下がることになる。そして今回下がるのは三代目火影様とその弟子の三人だ」
おじさんの弟子って言ったら、自来也さんに綱手さんに大蛇丸だよな。というか、大蛇丸っていつ里抜けをするんだろうか?それにもう悪さとかしてんのかな?そこら辺よく分からないからなぁ〜。
「火影様とそのお弟子さんが戻ってくるなら大丈夫ね」
「ああ、少なくとも俺たちよりも強いだろうからな」
2人もサクモ先生の言葉で納得したようだ。その後まだ夜まで時間があったのでサクモ先生を交えての鍛錬が開始された。
*****
サクモ先生から戦争の話を聞いた数日後には準備を済ませ戦争の場所へと向かった。
道中は特に何事もなく到着し待っていたおじさんと自来也さん、綱手さん、大蛇丸と会う事ができた。
「サクモご苦労だったな。どうだ?新人の2人は?」
そう聞いたのはおじさんだった。やはり自分で決めたことであっても気にならんだろうな。特におじさんは優しすぎるから。
「問題ありません。2人とも優秀な忍びです。すでに実戦も経験済みですし実力もどうやらタンバに鍛えられていたようで、今では下手な中忍でも余裕をもって戦えるレベルになっています」
そうサクモ先生が言うとおじさんだけでなく自来也さんと綱手さんまでも俺の方を向いた。大蛇丸も俺の方を見ているがどちらかと言うと俺を観察しているような目線を感じる。
「タンバか。サユリさんはもう大丈夫なのか?」
おじさんはそう言って母さんの事を聞いてきた。おそらく父さんが死んだことを言っているんだろうな。
「うん、もうすっかり元気だよ。というか、もう3年も前だからさすがに母さんも心の整理がついてるよ」
「そうか。それは良かった」
俺がそう答えるとおじさんはあからさまに安堵の表情をした。ちなみにこのやり取りはこの3年で何回も経験済みだ。まあ、父さんとおじさんは親友同士だったからその親友の家族が気になるんだろうけど。
そうして俺とおじさんの話が終わるとそれを待っていたのか自来也さんたちが話しかけてきた。
「久しぶりだなタンバ、どうだ?好きな女でもできたか?」
そう聞いてきたのは自来也さん。自来也さんは会えばそう言う事ばかり聞いてくる。
「はは。そんなのいませんよ」
「なんだつまらん。おお!そうだ!俺は最近弟子を取ってな、里に帰ってきたら会ってやってくれないか?あいつもお前ほどではないが天才の部類の奴だからな。天才同士で話が合うかもしれない」
自来也さんの弟子って言ったら波風ミナトか?俺が名前を聞こうとすると自来也さんを押しのけて綱手さんが話しかけてきた。
「久しぶりねタンバ!どう?縄樹は元気にしてた?」
「ええ、この前会ったら元気でしたよ」
縄樹とは綱手さんの弟で二年前に生まれた。原作では戦争で死に綱手さんが血液恐怖症になった原因の一つでもある。これもなんとか変えたい出来事である。
ちなみに綱手さんは縄樹を溺愛している。だからこそ気になるんだろう。
その後自来也さんと綱手さんはフガクやノエミやサクモ先生に軽く話しかけておじさんと一緒に木の葉の里へと帰っていった。
これから、俺たちの戦争が始まる。