TANBA   作:ドラナリ

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二話投稿です!


第13話 三代目風影

サクモ班が戦争に参加して二週間以上が過ぎた。最初こそフガクやノエミは戦争の独特の雰囲気に緊張などもしていたので俺やサクモ先生が何回かフォローする形になったりしたが、今では冷静に自分の実力を出せるようになった。

 

まあ、いくら自分の実力が出せるようになったとしても中には2人よりも強い砂隠れの忍びがいるので、その時は同じように俺やサクモ先生がフォローに回っている。

 

結果的にサクモ班は数々の砂隠れの忍びを殺すことができた。しかしそんな状態に砂隠れ側も何の対処もしないわけがなかった。

 

「砂鉄時雨!」

 

「「炎遁・豪火球の術!」」

 

俺達に対して数多の黒い塊と通常の豪火球の術よりも何倍もでかい火の球が飛んできた。

 

「!?タンバ!」

 

「ハイ!」

 

それに対して俺とサクモ先生は反応できていないノエミとフガクをそれぞれ俺がノエミを抱えサクモ先生がフガクを抱えて回避した。

 

ドドドドドン!!

 

バン!!

 

「きゃあ!?」

 

「うわあ!?」

 

俺とサクモ先生は離れた場所に着地した。そして俺の前には男女の砂の忍びがいた。

 

タンバはお姫様抱っこの形になっていたノエミを下した。その際ノエミは名残惜しそうな顔をしたがタンバは気づかなかった。

 

「下がってて」

 

「わ、わかった」

 

俺が下がるように言うとノエミは素直に従った。すると、サクモ先生の声が聞こえてきた。

 

「・・・三代目火影様と一緒に退いたと聞いていたがまさかこんな早くにまた出て来るとはな。三代目風影」

 

三代目風影!?まさかここで一度退いた三代目風影がまた出て来るなんて。

 

三代目風影は原作では多くは語られずただ歴代最強の風影として描かれていた。そしてそんな三代目風影が使用する忍術が磁遁といい、磁遁とは磁力を操り砂鉄などを使用する忍術である。

 

本来、隠れ里の長である影はそんな簡単に前線に出てきていい存在ではない。確かに影が前線に出てくれば相手にとっては脅威でしかないし味方からすれば単純な戦力増強だけでなく士気向上につながるかもしれないが、それ以上に影という存在が殺されたときの戦力的と精神的な損失は計り知れないものがある。故にサクモもタンバも驚いていた。

 

「木の葉の白い牙の相手ができるのは俺だけだと思ったのでな。それと風の妖精と戦えるだけの実力者も連れてきた」

 

サクモ先生が三代目風影を視界に入れながらこちらにいる砂隠れの男女を確認した。すると、サクモ先生は驚いた表情をした。

 

「あれは!?タンバ!お前の目の前にいるのは()()()()()()だ!連携に気を付けろ!」

 

炎遁?聞いたことがあるような感じだけど思い出せないな。血継限界かな?

 

こちらに意識を割いていたサクモ先生に対して三代目風影動いた。

 

「他の事にも気を配るとは余裕だな。磁遁・砂鉄結襲(さてつけっしゅう)!」

 

凄い量の砂鉄が圧縮され巨大な三角柱の形が出来上がりサクモ先生を襲った。

 

「そっちは頼んだぞタンバ!」

 

サクモ先生は巨大な砂鉄の塊の相手をしながらそう言った。

 

*****

サクモはチャクラ刀に風遁のチャクラを流すことで切れ味を上げ、飛んでくる三角柱の砂鉄を斬ろうとした。

 

ザク!

 

だが、三角柱の砂鉄には傷を付けるのみで切断には至らなかった。

 

「なに!?くッ!?」

 

サクモはなんとかチャクラ刀で三角柱の砂鉄をずらし自身も砂鉄をずらした逆側に避けることで何とか回避した。

 

「ほう、俺の砂鉄に傷を付けるか。さすがは木の葉の白い牙と言ったところか」

 

サクモは事前に三代目風影の砂鉄については聞いていた。もちろんその硬さも。しかしそんなサクモからしても予想以上だった。

 

「どうした?まだまだ始まったばかりだぞ?磁遁・砂鉄時雨!」

 

そう言うと今度は砂鉄で大量の槍を作り出し放った。

 

「土遁・拳岩の術!」

 

拳を岩で覆う土遁・拳岩の術で飛んでくる砂鉄の槍を弾き飛ばしたり避けたりしながらサクモは三代目風影に向かう。

 

「弾き飛ばすか。ならこれはどうだ?磁遁・砂鉄界法!」

 

数多ある砂鉄の槍を一纏めにし巨大な砂鉄の塊が出来上がった。すると、その巨大な砂鉄の塊から針状の砂鉄が枝分かれしながら広範囲に勢いよく飛び出した。

 

「なに⁉︎」

 

飛び出してきた砂鉄のスピードは先程の砂鉄の槍の比ではないほど早かった。サクモは土遁・拳岩の術で弾こうにも弾く事ができず、避ける事しかできない。さらに数が多すぎて避けた所にも砂鉄の針が押し寄せる。

 

すると、ついに避ける事ができず脇腹に喰らってしまった。

 

「ぐッ!?」

 

そして立ち止まったサクモに尚も砂鉄の針が押し寄せた。

 

「これで終わりだ」

 

三代目風影は勝利を確信しそう言ったがサクモにはまだ奥の手があった。

 

「ハア!!」

 

サクモは自身の奥の手を発動した。すると、サクモは三代目風影の前から消えた。

 

「なに!?今のはまさかッ!?」

 

ドゴーン!!

 

突如三代目風影は吹き飛んだ。吹き飛んだ理由は蹴られたからだ。もちろん蹴ったのはサクモである。しかし、やはり歴代最強の風影の名は伊達ではなく、三代目風影は背後に気配を感じるとすぐに砂鉄を背後に回しサクモの蹴りを防いで見せた。しかし衝撃を抑えることはできず吹き飛びはしたがダメージらしいダメージは負っていない。

 

三代目風影は起き上がりサクモを見た。すろとサクモの体から雷遁のチャクラが溢れ出していた。

 

「やはりそれは雷影が使う雷遁チャクラモード。雲隠れであろうと雷影レベルでないと扱えないとされる雷遁チャクラモードを木の葉の忍びが使用するとは。とんだ化け物がいたものだな木の葉には」

 

サクモは雷影を参考にしたわけではない。もっと身近に風遁で似たような術を使う忍者がいたのでその術を参考に数年かけて完成したのがこの術である。

 

しかしこれでサクモは三代目風影と互角に戦えるようになった。

 

 

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