TANBA   作:ドラナリ

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第16話 フガクへの修行

「写輪眼ってそんな簡単に開眼するものなのか?」

 

「いやそんな事はない。うちはの人間でも写輪眼に開眼していない大人もある程度はいるからな。だからまあ、自分で言う事じゃないが10歳にも満たずに兄弟揃って写輪眼に開眼しているのは結構すごい事だと思う」

 

そんな設定もあったような気がするな。まあ、気がするだけで思い出せないんだけどな。

 

「タンバには会ったんだからもういいだろ?家に帰れ」

 

フガクはなんでそんなに嫌なんだろう?

 

「なんでそんなに帰らせたがるのさ!僕も兄さんやタンバさんと一緒に修行したいんだよ!」

 

「お前にはまだ早い!さっさと帰れ!」

 

「やだ!帰んない!」

 

その後もフガクとイナミは「帰れ!」「帰らない!」の言い合いが続いた。それを見ていた俺はいい加減めんどくさくなったので別のところに行こうとした。

 

「それじゃあ俺はもう行くよ。散歩の途中だし」

 

そう言って歩き出そうとすると歩き出す直前にフガクに呼び止められた。

 

「待ってくれタンバ!お願いがあるんだ」

 

「お願い?フガクが俺にお願いなんて珍しいな」

 

俺がそういうとフガクはイナミを見た後諦めたようにため息をついた。その後真剣な表情で俺に向き直った。

 

「・・・俺に修行をつけてくれ!」

 

「兄さん?」

 

修行と来たか。よっぽどこの前の戦争を気にしているらしいな。

 

「・・・俺はタンバをライバルだと思ってる。もちろん俺とタンバの間には隔絶する実力差がある事は分かっている。それでも俺はいつか追い抜き追い越そうと本気で思っている。だから俺はお前にこういう事を頼みたくなかったんだ。ライバルだから・・・」

 

「・・・兄さん・・・」

 

「・・・・」

 

フガクの言葉をタンバは黙って聞いている。

 

「でも、戦争は俺の成長を待ってはくれない。このまま意地を張ったままではタンバに絶対に届かない。・・・だから頼む!俺に修行をつけてくれ!」

 

そう言ってフガクはタンバに向けて頭を下げた。

 

「・・・なるほどな。だからイナミをあれだけ早く帰るように言ってたのか」

 

「そうなの兄さん?」

 

その問いに関してフガクは頭を上げて顔を逸らしながら答えた。

 

「・・・・・まあな。俺がタンバに頭を下げてお願いしている情けない姿なんて見せたくなかったからな」

 

「情けなくなんかないよ!強く成る為に貪欲な兄さんの姿は尊敬するよ!」

 

「・・・ありがとうイナミ」

 

とりあえず二人は仲直りをしたようだ。まあ、喧嘩っていうほど激しくはなかったんだけど。

 

「でも、修行っていっても俺は誰かに教えたことなんてないし。どうせならサクモ先生に頼めば?」

「サクモ先生には先に頼んだけど『今はノエミを付きっきりで指導してるから』って断られたんだよ。その時に『タンバに頼んでみたら』って言われてさ」

 

いやいや別に下忍の2人ぐらいサクモ先生なら見れるだろ?そもそも担当上忍なら生徒からの指導のお願いを断るなよ。後で聞きに行こう。

 

「まあ、そういう事なら別に良いけど。俺がしてやれるのなんて模擬戦しかないぞ?それでも良いなら良いけど?」

「それでも良いさ!ありがとうタンバ!」

 

という訳で早速始めるため俺とフガクはある程度離れて向き合った。ちなみにイナミは見学をしている。

 

「始める前に言っておくけど、フガクを鍛えるからにはいつもよりもキツくするからな。もしかしたら怪我をするかもしれないけど問題ないんだろ?」

「ああもちろんだ!それぐらい厳しいぐらいがちょうどいい!」

「そうか分かった」

 

俺は言い終わると意表をつくようにいつもの模擬戦よりも速いスピードでフガクに接近した。

 

「なっ!?」

 

そして驚いているフガクの腹を容赦なく蹴り飛ばした。

 

ドン!

 

フガクは防御も何もできずに俺の攻撃をモロに受けた。すると、それを見ていたイナミが俺に抗議をしてきた。

 

「タンバさん何の合図もなしに始めるなんて卑怯ですよ!」

 

俺はイナミのその言葉に何も返さずに起き上がるフガクを待ってから喋った。

 

「ハア・・・ハア・・・」

「フガク、お前もあの攻撃を卑怯だと思うのならその考えから改めたほうがいい」

「ハア・・・ハア・・・」

「忍者は殺し殺されの世界で生きてるんだ。いかに相手の意表をつき殺すかを考え実行しなければならない。今の攻撃だって警戒しているフガクなら防御ぐらいは取れた程度の攻撃だぞ。常に警戒を怠るな」

「・・・ハア・・・分かった・・・」

 

それからフガクの目つきも変わり修行が再開された。といってもやることは変わらない。とりあえずいつもよりも怪我する程度にまで戦闘レベルを上げて悪いところを指摘するを繰り返した。

 

たまにフガクの体力が限界に達して休んでいる時は今度はイナミの修行相手になってやったりもして1日が終わった。

 

*****

フガクたちと明日以降も修行をつける約束をして別れた後は文句を言う為風読みの力を使ってサクモ先生を探し出した。

 

探し出すと風神モードの「空遁・瞬空の術」で目の前に飛んだ。若干驚かれはしたものの来るだろうと予想はしていた様だ。

 

そして文句を言うと、

 

「タンバはいずれ上忍になるんだから今から誰かを教えるという経験をしていてもいいだろう?」

 

と返された。まあ、言いたい事は分かるけど事前に連絡ぐらいはあってもいいと思う。

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