「水風船がどうとかどう言う意味ですか?」
ミナトが意味が分からないといった感じで聞いて来た。これだけじゃ当然何も分からないと思うので俺はとりあえず水風船と風船とゴムボールを買ってきてミナトに説明した。
「わざわざ買ってきたと言う事はそれで螺旋丸の修行をすると言う事ですか?」
「もちろんだ」
そう言って俺はまず水風船を持つ。
「まず初めにこの水風船の中の水をチャクラで回転させかき回して水風船を割るんだ」
そう言って俺は手に持っている水風船を割って見せた。
パァン!
「水風船が・・割れた・・」
そこで俺は大事な確認をするのを忘れていた。
「そういえば今更だけど水面歩行の業ってもう出来る?」
「はい、すでに習得済みです」
水面歩行の業とはその名の通り水面を歩く事だけど、その為にはチャクラを一定量常に水面方向に放出し続けなければならない。
本来だと6歳児が会得する事じゃないけど・・今更か。
「そしてその次に使うのはこのゴムボール!」
と言って俺はゴムボールを手に取った。
「今度も水風船と同じ要領でこのゴムボールを割る。でも、さっきの水風船よりも硬いから、よりチャクラを高密度にしなくちゃいけない」
という訳で水風船と同じくゴムボールを割った。
パァン!
「なるほど。これが威力につながる訳ですか」
「そう言うこと。最後は風船だけど」
そう言って俺は今度は風船を手に取った。
「この風船に水風船とゴムボールで学んだ事と同じ事をして今度は割らない」
と言って同じようにやって見せた。まあ、割れないから外見では何も変化はないんだけどな。
「・・・なるほど、水風船で回転を覚えてゴムボールで威力を覚えて風船でそれらを留めると言った感じですか・・・」
さすがは波風ミナト。すぐに理解しやがった。
「それじゃあ今日買ってきた水風船とゴムボールと風船をあげるよ。また明日ここに見にくるから」
「分かりました。それじゃあ明日までに覚えられるようにします」
そう言って俺はミナトと分かれた。
*****
ミナトと分かれた俺は縄樹に会いに行っていた。
「俺が9歳だから縄樹は3歳か。会うの久し振りだなぁ」
そう言いながら歩く事しばらく。千手邸にやってきた。
コンコン
ノックするとお手伝いさんが出てきた。俺は度々千手邸に顔を出すのでお手伝いさんにも顔を覚えられているのですぐに家の中に入ることができた。
すると、ある部屋の前まで案内された。
「奥様、伊賀崎タンバ様がお見えになりました」
お手伝いさんが襖の前でそういうと部屋の中から声が聞こえた。
「ありがとう。入ってもらって」
襖を開けた中にいたのは初代火影千手柱間の奥さんでもあり今の九尾の人柱力でもあるうずまきミトさんがそこにいた。
「ミト様お久しぶりです」
「久し振りねぇタンバ君。さあ、中に入って」
「失礼します」
俺はそういって部屋の中に入り正座をした。
「今日も縄樹に会いに来てくれたの?」
「ええ、まだ戻ってから会ってなかったので」
そんな感じでミト様と話していると、
ドタドタドタ!
廊下から足音が聞こえてきた。
ガタン!
襖が勢い良く開くと俺が会いにきた目的の人物がいた。
「タンバ兄ちゃん!」
「縄樹久し振りだな」
そう俺が会いに来た人物と言ったのは縄樹だ。縄樹にはちょくちょく会いに来ている。縄樹とは綱手さん経由で仲良くなった。せっかく仲良くなったのなら原作通りに死んでしまうことは防ぎたいと思っている。
「ふふ。縄樹ったらいつもタンバ君が来るのを楽しみにしているのよ」
俺からしても縄樹は弟のような感じなので好かれているのは単純に嬉しい。
「タンバ兄ちゃん修行つけて修行!」
「修行って・・・縄樹はまだ3歳だろ?さすがに早過ぎるだろ」
そう言って俺はミト様を見た。
「そうですね。さすがに修行は縄樹にはまだ早すぎると私も思いますよ」
「大丈夫だよ!僕はお爺ちゃんみたいな立派な火影になるんだから!」
その後もミト様と縄樹の問答の末縄樹は修行を諦めた。
「その代わり・・・タンバ君。縄樹と遊んでくれないかしら?」
そうミト様が言った瞬間さっきまで落ち込んでいた縄樹は一瞬で明るい笑顔になった。
「お婆ちゃん!」
こう言われてあの笑顔を見たら断れないよな。
「ええ、良いですよ」
まあ、最初からそのつもりで来たから別に良いんだけどな。
「じゃあ早く行こ!タンバ兄ちゃん!」
こうして俺は縄樹と鬼ごっこやかくれんぼなどをして遊んだ。まあ、3歳児ならこうして遊ぶだけでも十分だろう。
*****
翌日
俺はフガクやイナミに修行をつけた後ミナトとの約束を果たすべく昨日の場所に来ていた。
「ミナトはどこまで進んだかな?」
ミナトには螺旋丸の修行として水風船・ゴムボール・風船の修行を課していた。
「昨日の今日だからゴムボールぐらいかな?いやミナトなら風船にまでいっててもおかしくないよな」
そう考えながら指定の場所にやって来ると手裏剣の修行をしているミナトがいた。
「気分転換とかか?」
螺旋丸の修行をしていないので疑問に思いながらも俺はミナトに話しかけた。
「ミナト!」
俺が話しかけるとミナトもこちらに気づき振り向いた。
「あ、タンバさん」
俺はミナトに近づき話しかけた。
「螺旋丸の修行はどうしたんだ?休憩か?」
「いえ?もう出来ました」
「え?」
俺が驚く間も無くミナトは証明するかの如く螺旋丸を作った。
キィーン!
どうやらミナトは思っていたよりも天才らしい。