「螺旋丸が完成してない?それってどういう事だ?」
フガクが聞いてきたのでミナトにしたのと同じ回答をした。
「なるほど、形態変化の極みにあるのが螺旋丸というわけか。それで?タンバの事だから螺旋丸に加える性質変化は風遁だろ?」
「ああ、名付けて風遁・螺旋手裏剣ってところかな」
「なんで手裏剣なんですか?」
イナミが風遁・螺旋手裏剣に対して疑問をぶつけてきた。
「見たら分かるさ。今からやるからちょっと離れてくれ」
みんなが離れたのを確認して俺は風遁・螺旋手裏剣を発動しようとした。原作の主人公のナルトは3人でやってたりしてたけど俺にとって螺旋丸に風遁を加えるのなんて影分身を使うまでもなく簡単にできる。
それに多分俺なら風遁と馴染みすぎて風遁・螺旋手裏剣の後遺症も無いだろうしな。
シューン!!
俺の手には手裏剣の形をした螺旋丸が存在した。
「これが・・・風遁・螺旋手裏剣・・・」
「本当に手裏剣の形なのか」
「・・・飛ばすのかな?」
イナミよ飛ぶかどうかって気になるとこがそこか?俺はとりあえず近くの木に向かって走っていった。
「ハア!」
ドオーン!!
俺の風遁・螺旋手裏剣は周辺の木もまとめて吹き飛び大人1人分ぐらいの広さと深さの地面を作り出した。
「「「・・・・」」」
3人とも何も答えずただただ呆然としている。
「一応言っておくと全力にしたらさすがに周りの人たちに迷惑だろうから威力は弱めておいた」
俺がそう言うと最初に反応したのはフガクだった。
「ちょっ!?ちょっと待て!?あれで全力じゃないって言うのか!?」
「ああ、そうだよ。それとミナトこの術は俺はともかく腕を酷使する術だから大人になってさらにその対処法を編み出すまでは使ってみない方がいい。最悪チャクラを練れなくなるだろうからな」
まあ、他の性質変化の場合がどうなるかは知らないけど風遁の場合だけで他の性質変化は問題ないなんていう都合いいようには出来ていないような気はするけどな。
「でも、タンバさんはなんともなさそうに見えますけど?」
「俺の場合が特別なだけだ」
俺がミナトにそう答えるとイナミが質問をしてきた。
「タンバさんが螺旋丸も風遁・螺旋手裏剣も使ってるって言うのは聞いた事がないんですけど戦場とかでは使ってないんですか?」
「それは俺も気になった。どうして使わないんだこんなすごい術?」
イナミの質問にフガクまでもが聞いてきた。
「単純に必要ないからだよ。この規模の術を出そうとしても俺には風遁があるからな。そっちの方が早いし簡単なんだよ」
「な、なるほど。さすがは風の妖精だな」
その異名は恥ずかしいので言わないで欲しいんだけどな。
その後はしばらく話した後解散となった。
*****
半年後(タンバ10歳)
「火遁・龍手の術!」
フガクが火遁のチャクラで龍の鉤爪を形成する。
「ハッ!ハッ!」
その龍の鉤爪で俺を攻撃する。
ジュウ!
俺がその龍の鉤爪を避けると後ろにあった木に当たった。すると、その木が瞬く間に燃えてしまった。
「火遁・豪火球の術!」
俺の後ろに回ったイナミが火遁・豪火球の術でフガクもろとも攻撃する。
俺は風読みでイナミが後ろにいるのは分かっていたのでジャンプする事で避ける。
俺が避けるとイナミの放った火の球は俺の線上にいたフガクにそのまま向かった。
「ハア!」
だがフガクは龍の鉤爪で迫りくる火の球を切り裂いた。
空中にジャンプして避けた俺に分かっていたかのようにミナトが襲いかかる。
「螺旋丸!」
俺は空中で身動きが取れずに咄嗟に螺旋丸で迎え撃った。
「螺旋丸!」
ドン!
俺がミナトの螺旋丸に威力や大きさを合わせた事により相殺になり両者吹き飛んだが、俺が調整した事によりミナトにも怪我はなく無事に着地した。
「や、やったー!!僕たちの勝ちだ!!」
「そんなに大喜びするな、と言いたいところだが半年間をかけてやっと手を出させる事に成功したからな」
「でも、最後はさすがタンバさんですね。俺の螺旋丸を見て瞬時に俺と同じ威力の螺旋丸を作り出すんですから」
俺はミナトをフガクとイナミ紹介した後、ミナトの希望もあり3人で鍛錬することにした。ミナトは本来は自来也さんの弟子だからあまり教えたりはしない方がいいのか迷ったが、螺旋丸を教えている時点で遅いというのに気づき了承した。(のちに戦争から帰ってきた自来也さんに後から了承も貰っている)
この半年は鍛錬と同時に任務も開始した。その際久しぶりに会うノエミはサクモ先生との鍛錬で鍛えられており、前以上に体術も雷遁も扱えるようになっていた。
そして現在俺たちは俺対フガク・イナミ・ミナトの忍び組手をしていた。フガクがある程度実力がついてきたのと、近々戦争に行くことになったのでこれまでの成果を見る為、俺対3人による忍び組手を提案した。俺は攻撃禁止で3人の勝利条件は俺が避けきれず防いでしまうこと。
ちなみにノエミはサクモ先生との鍛錬でいない。
そして今、自来也さんに見られながらの試験は俺の負けで終了した。
「しかし、お主らも強くなったのう。フガクなどオリジナルの忍術を開発したしたんじゃからな。フガクに関してはもうすでに中忍でも上位に位置するほどではないか?」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
フガクが自来也さんの言葉に感激したかのようにお礼を言った。すると、見知った人物が近づいてきた。
「みんな鍛錬お疲れ様」
その人物はサクモ先生だった。
「サクモ先生どうかしたんですか?」
俺がそう聞くとサクモ先生が俺の方を向いた。
「タンバ、三代目様がお呼びだ」
「おじさんが?」
珍しい事もあるもんだと思いつつも俺は今日の鍛錬を終了しサクモ先生と一緒におじさんの下まで向かった。