演習場にサクモが到着し俺たちの担当上忍となった事を明かされた。
「さて、それじゃあフガクとノエミの2人の実力を知りたいから2人は俺に戦おうか」
ん?2人だけ?俺は?
「サクモ隊長。俺は?」
「タンバこれからは隊長じゃなく先生と呼ぶんだ。それからタンバの実力はすでに知っているから見学していてくれ」
という訳で俺は演習場の脇で見学している事になった。
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フガクside
タンバはサクモ先生に言われた通りに演習場の脇にいった。
「さて、今から俺と戦ってもらうが当たり前のことだが2人の実力が想定よりも下ならばもう一回アカデミーからやり直しになるからね」
そのサクモ先生の言葉を聞いた俺とノエミは驚愕の表情をした。
「ちょっと待ってください!そんな話聞いていません!」
「それはそうだろう。今伝えたんだから」
俺が抗議してもサクモ先生は意に返していなかった。
「それじゃあ私とフガクの実力がサクモ先生のお眼鏡に敵わなかったら本当にアカデミーからやり直すんですか?」
「ああ。今必要なのは戦争で役に立つ戦力だ。下忍レベルの実力しかないようじゃ戦争では死ぬだけだからね」
俺とノエミは再び驚愕した。そして俺は無意識にタンバの方を見てしまった。しかしその事をサクマ先生にバレてしまった。
「タンバに助けを求めるかい?別にそれでも構わないよ。しかしそうした瞬間、君はタンバの中ではライバルではなくなり守るべき庇護者になってしまうがそれでいいのかい?」
タンバを頼れば俺はタンバの中でライバルから守るべき庇護者になる?本当にそうか?そもそもあいつは俺のことをライバルと思ってるのか?
俺は今までタンバをいつか倒すべきライバルと思い生きてきた。だけどそう思えば思うほどタンバは俺の先を行く。
タンバは5歳で下忍になり、戦争での活躍が認められ下忍になって半年で中忍になり、木の葉始まって以来の天才と言われている。そんな時俺はアカデミーで授業を受けていた。
そんな俺で本当に勝てるのか、俺なんかがライバルと思っていいのか不安に思ったことは何回もあった。もしかしたら一生勝てないかもしれない。
それでもやっとスタートラインに立てたんだ!あいつがもし俺をライバルと思ってないのならこれからライバルと思わせてやる!
「やるぞノエミ!タンバなんかに頼ってられるか!」
「当たり前でしょ!私は最初からあいつを頼るなんて考え1ミリもなかったよ!それにあいつがあたし達が頼ったところで一緒に戦ってくれる訳ないしね」
確かにそれはそうだな。あいつはあれで厳しいところもあるからな。
「ほう、いい顔つきになったじゃないか。それじゃあ始めようか」
そうして俺とノエミ対サクモ先生の戦いが始まった。
*****
タンバside
サクモ先生対フガクとノエミの戦いが始まった。しかし2人の実力を見るためかサクモは佇んでいるだけ。
それに対してフガクは相手が自分よりも圧倒的強者というのを分かってか最初から写輪眼を使い、一発目から火遁を使用した。
「火遁・豪火球の術!」
そう言うとフガクの口の中から火の球がサクモ先生に向かって放たれた。
「ほう、なかなかの大きさだな」
そう言いながらサクモ先生は避けると待ち構えていたかのようにそこにはノエミがいた。
「はあ!」
ノエミはすかさずサクモに先生対して蹴りを放った。
「うん、なかなか鋭いいい蹴りだ」
そう言いながらもサクモ先生は簡単に避けてしまう。
「まだまだぁ!!」
避けられてもなおノエミは諦めず体術の連撃を繰り出す。さらにそこにフガクまで加わる。
「2人なら!!」
体術に秀でたノエミと写輪眼で相手の動きを見切るフガク、この2人の猛攻は中忍であろうと防げないレベルにまで達している。
しかし相手は上忍であり木の葉でも有数の実力者のサクモ先生である。いくら体術に秀でていようと、いくら写輪眼を開眼していようと、フガクからしたらあまり関係のない事だった。
「ふむ、なかなかの連携だな」
そう言いながらサクモ先生は2人の足を掴んで2人を左右に放り投げた。
「火遁・鳳仙花の術!」
「雷遁・雷球の術!」
投げられた2人は同時に術を放った。その攻撃に対してサクモ先生は初めて忍術を使った。
「土遁・土流壁!」
サクモ先生は地面に手を当て左右から来るフガクの火遁・鳳仙花の術とノエミの雷遁・雷球の術を、土の壁を作る土遁・土流壁によって防いだ。
「クソ!分かっていたけど強すぎる!」
「まだよ!まだ負けてない!」
2人はまだまだやる気のようだがどうやらここまでのようだ。なので俺は3人の元に向かう。
パチパチパチパチ!
「「え?」」
サクモ先生が突然拍手した事により2人は困惑の表情をした。
「すごいね。さすがは戦争中とはいえ飛び級でアカデミーを卒業するだけの実力はある。それぐらいの実力があるなら今からでも戦争での戦力として数えても良さそうだね」
サクモ先生がそういうも2人は未だに戸惑ったままだ。
「それじゃあ俺たちは認められたという事ですか?」
「ああ、その通りだ。改めて下忍おめでとう」
サクモ先生からそう言われて2人は顔を合わせて叫んだ。
「「「やったー!!」」
こうしてサクモ班が誕生した。