色々あったが無事に決勝戦が始まる。
『ヘイガイズアァユゥレディ!?色々やってきましたが!!結局これだぜガチンコ勝負!!』
『決勝は一対一のシンプルな戦闘だ』
『まぁ程々になー』
『そんじゃ早速!一回戦!緑谷出久 対 心操人使!』
『相手を場外に落とすか行動不能にする、あとは降参させる。それで勝ちだ』
『命に関わるよーなことはすんなよ?ヒーローは敵を捕まえるために拳を振るうのだ!』
『そんじゃ…ハイ、スタート』
銀時の気の抜けた声で試合が始まった。
始まったのだが…
『あの、バカが…』
『ありゃりゃー。完璧に上手いことやられてんなありゃあ』
『オイオイどうした!緑谷!開始早々…完全停止!?』
緑谷が心操の挑発に耐えきれずにまんまと術中にはまってしまった。
『全っっっっ然目立ってなかったけど彼、ひょっとしてやべえ奴なのか!!!』
『だからあの入試は合理的じゃねぇって言ったんだ』
そういって個性に関する資料を出したイレイザー。
『洗脳か…。アイツは…』
銀時はなにか思ったことがあるようだ。
しかし、今の銀時の呟きを拾った者はいないようだ。
銀時がなにかを考えているうちにフィールドでは動きがあった。
『…これは!緑谷!!とどまったああ!!?』
そしてそのまま緑谷が心操を場外に投げて勝利した。
『勝者!緑谷出久!!二回戦進出!』
緑谷と心操は少し何かを話してお互いに去っていく。
銀時は去っていく心操の背中をじっと見つめていた。
(アイツは強くなる。足元すくわれんじゃねェぞガキ共)
分かるヤツにしか分からないことだ。
銀時は言葉には出さないがやっぱり案外過保護なのかもしれない。
・
緑谷たちの試合が終わり続いてすぐに次の試合が始まる。
『続きましては~こいつらだ!瀬呂範太 対 轟焦凍!』
『…ちっ。轟のヤツ…』
(よろしくねェな。ありゃあ)
『どうかしたか』
『なんでもねェよ』
『そんじゃ!スタート!』
始まった瞬間に瀬呂が速攻で轟を場外に投げようとした。
だが…轟が大規模の氷を出現させ、瀬呂もろとも凍らせた。
(アイツが血に縛られている限り前には進めねェ…か)
会場中がどんまいコールで埋め尽くされるなか、銀時は考えを巡らせていた。
(これに関しちゃアイツの意思が必要だ。アイツ自身が"自分"を見つけなきゃ意味がねェ)
『ーーーン!ギン!おーい!どしたー?』
『ん?おお。わりィ。少しな』
『…』
イレイザーは何かに気がついた様子だ。
銀時はアイコンタクトで問題ないと伝える。
『気を抜くなよギン!そんじゃ次行くぜえ!塩崎茨 対 上鳴電気!』
上鳴が完封された。
『瞬殺!!あえてもう一度言おう!瞬・殺!!』
『なにも考えず個性をぶっぱなすやつがあるか』
『アイツはそーとーアホだな』
『はぁ…。銀時に言われたら終わりだな』
『ンだとォ!?俺のどこがアホだってんだ!あぁん!?』
騒がしい実況席。
ある意味マイクより騒いでいる銀時であった。
『さぁー!どんどん行くぞ!飯田天哉 対 発目明!』
始まったのだが、どうやらおかしなことになっている。
発目のサポートアイテムの披露会のようだ。
『何コレ…?』
『売り込み根性たくましいな…』
『新八くん見てるとヅラを思い出すぜ…あのクソ真面目っぷりが特によォ。ってか新八くんは何個属性を持ってんの?』
『言ってる意味がよく分からん』
その後も試合はどんどん行われていく。
『青山の個性は燃費が悪いな』
『なんか芦戸みたいな天人がいたような…』
『すげーぜ!常闇の個性もめちゃ強ー!』
『八百万になにもさせなかったな』
『おいおい!ありゃあもしかして…!』
『一応聞いとくが…なんだ』
『と、常闇は……スタンド使いだっ!』
『聞いた俺がバカだった…。はぁ…』
銀時に振り回されるイレイザー。
もはやいつもの光景である。
『真っ向勝負の殴りあいだぁ!!!』
『若いってのはいいねェ。なあばぁさんや』
『だれがばぁさんだ』
『真っ向勝負の殴りあいを制したのは…』
『引き分けか』
『この場合ってどォなんの?』
『二人が目を覚ましたあとに簡単な勝負をする』
『ってことで!次行くぜ!』
次が一回戦の最後の組になる。
『爆豪勝己 対 麗日お茶子!!』
『調子こいた割に良いとこなしのボンバーマンの登場だァ!!!テメェらぁ!!!盛り上がれェェェ!!!』
『おい。煽んじゃねぇ』
銀時!フルスロットル!