体育祭が終わり休みを挟んでの登校日。
「おはよう」
「はよー」
『おはようございます!』
「今日のヒーロー情報学。ちょっと特別だぞ」
「そうだぞー。特別なんだぞー」
いる意味あんのか?銀時は…。
そんな中、皆が緊張で息を飲む。
「『コードネーム』ヒーロー名の考案だ」
『胸ふくらむヤツきたああああ!!』
一斉に喜びの感情が爆発した。
「そんなに喜ぶことかァ?…若いって良いねェ」
「プロからのドラフト指名に関係してくるからちゃんと考えろよ」
「ハイ。ってなわけで集計結果出しまーす」
銀時が色々はしょって集計結果を出した。
爆豪 4210
轟 4123
常闇 360
・
・
・
「例年はもっとバラけるんだが…二人に注目が偏った」
「ちっ!なんでボンバーマンにこんなに指名がくんだよ。見る目ねェなプロ」
「おいコラァ!!聞こえてんぞクソ天パァ!!」
銀時と爆豪の絡みももはやいつもの光景と化している。
「静かに。…これを踏まえ、指名の有無関係なく職場体験ってのに行ってもらう」
「それでヒーロー名か!」
「俄然楽しみになってきたァ!」
皆が口々に思ったことを話始める。
そこでイレイザーが口を開いた。
「まァ仮ではあるが適当なもんは…」
「付けたら地獄を見ちゃうよ!!」
イレイザーが全部言い終わる前に誰かが割って入ってきた。
「この時の名が!世に認知されそのままプロ名になってる人多いからね!!」
『ミッドナイト!!』
「まァそういうことだ。その辺のセンスをミッドナイトさんに査定してもらう。銀時も手伝うんだぞ」
「へいへーい」
そして15分後。
「じゃそろそろ出来た人から発表してね!」
ミッドナイトの合図で始まった。
皆が思い思いのヒーロー名を発表していく中、一人だけバカがいる。
「爆殺王」
「アホかオメェは。オメェには既にぴったりなのがあんだろが」
「うっせェ!クソ天パがっ!」
爆豪だ。
もう諦めてた方がいい領域まで浸透しているのだが…。
本人は認めたくないらしい。
「残ってるのは再考の爆豪くんと…飯田くん、そして緑谷くんね」
「おいおい。新八くんもかァ?」
「…」
銀時は飯田に話しかけるが何かを考えているのか返事がない。
「ん?もしもォ~し」
「…」
「あん?飯田ー」
「…!は、はいっ!」
「早く決めろよー」
「わ、分かっています!」
(なーんかあったなこりゃ…。あとで緑谷あたりに探りいれるか)
思い詰めたような顔をした飯田。
それを見た銀時は…。
やっぱり案外過保護である。
その後、飯田と緑谷も決まりあとは爆豪だけになった。
「爆殺卿!!」
「そこのアホ。もォ諦めろー。時間の無駄だぞー」
「…………クソがっ!か、仮だかんな!クソ天パァ!」
爆豪が取り敢えず諦めてフリップをだしたが…
「うェェ。オメェのツンデレなんて需要ねェよボンバーマンくん」
「ぶっ殺すッ!!!」
銀時の余計な一言により爆豪がキレて銀時の顔面を爆破した。
「っぶねェな!!!こらァ!!!やんのか!?あぁん!!!」
「上等だァ!!!」
辛うじて避けた銀時は爆豪に噛みつく。
そして爆豪も銀時を挑発する。
「おい。お前らやめろ」
イレイザーが起きたことによりおさまったが…
やっぱり心は子供な銀さんであった。
・
授業が終わり放課後。
銀時は教室に残っていた。
「緑谷。ちょっと来い」
「えっ!?さ、坂田先生!?」
「ほれ。いいから」
「は、はいっ!」
銀時は緑谷を連れて教室を出ていこうとしている。
出ていく寸前に気づいたようにイレイザーに向き直る銀時。
「そォいや…消太ー。生徒指導室だっけ?まぁ、使うかんな」
「…ああ。わかった」
そして今度こそ教室を出ていった。
二人が出ていった後の教室は騒然としていたらしい。
銀時と緑谷はある空き教室に来ていた。
「…っと。ここか。んじゃ入ってくれ」
「し、失礼しますっ!」
「早速だが…」
「は、はいぃ」
緑谷は銀時の雰囲気に飲まれ失神寸前だ。
「飯田になんかあったのか?」
「い、いや!ぼ、僕はっ!…へ!?」
「だァかァらァ!飯田になんかあったのかって聞いてんだよ!アンダースタァァァン!?」
「い、飯田くんの事ですか…。実は…ですねーーー」
緑谷は何かに安心したのかある程度落ち着いて話し出した。
「ーーーって事があったらしくて…」
「…そォか。兄貴がヒーロー殺しに…ねェ」
(多分だが…飯田は復讐しに行くだろォな)
「まぁ分かった。こっちでも警戒しておくわ」
「はい!ありがとうごさいます!」
「ああ。そんじゃ帰っていいぞ」
「失礼しました!」
「おーぅ。気をつけて帰れよー」
(また面倒事に巻き込まれるかもなァ…)
「はぁーーーー。ほんっとに教師ってのは大変だよ。全くよォ」
そう言った銀時の顔に嫌そうな色はなかった。
なんだかんだ教師に適応できている銀時であった。
ヒーロー殺し編が始まります!
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