職場体験が始まり3日がたった頃。
銀時は保須市…ではなく自分の部屋でくつろいでいた。
「ほぉー。この時代のジャンプも捨てたもんじゃねェな。こりゃあなかなか…」
教師ってのはとか言ってた割りに全く緊張感がない様子だ。
そんなとき部屋の扉が勢いよく開いた。
「おい!ギン!やべえぞ!」
マイクが焦ったように部屋に入ってきたようだ。
「まぁ…いい年してジャンプ読んでるってのは確かにやべェよなー」
銀時は緊張感の欠片もなく答えた。
「なに言ってんだ!ちげえよ!イレイザーがめっちゃ怒ってんぞ!何か約束あったんじゃねえの!?」
「そんなもん…アレ?き、今日って何日?」
「今日は○日だ!」
「…。ちょっとドラえもん呼びにいってくる」
「ギン!引き出しの中なんか入れねぇぞ!おい!なにしてんだぁ!」
銀時が現実逃避を始めたところで少し時間は遡る。
「消太。飯田の職場体験先はどこになってる?」
「…保須市のマニュアルのとこだ」
「そォか…。俺ァ行くぜ」
「だろうな。分かった。○日の10時に駅に来てくれ」
「は?消太も行くの?」
「お前一人だと心配だ」
「…ふっ。勝手にしな」
実は緑谷と話した日の放課後にこんな会話があった。
そして今は約束の日の12時を回ったところだ。
「や、やべェよ…。アイツ怒るとめんどくせェんだよ…」
銀時は頭の中で必死に言い訳を考えている。
「誰が怒るとめんどくさいって」
そこでマイク以外の誰かが話しかけてきたが銀時は気づかない。
「アイツだよ!消太!変に真面目だからよォ…ってんん?」
異変に気づいた銀時はゆっくりを後ろを振り返る。
そこには…
「こんなとこで何してんだ」
イレイザーが立っていた。
どう見ても怒っている。
「こ、こんにちわー」
「時間くらい守れないのか…アホが!」
そう言ってイレイザーは銀時に向かって回し蹴りを放った。
「ァバッキォ!!」
自業自得である。
・
あの後、マイクと別れ銀時とイレイザーは電車に乗っていた。
「いつつ…。なにもおもいっきり蹴ることはねェじゃんかよォ」
「自業自得だろアホ。銀時のせいでもう夕方になっちまう」
「で、でもよォ…」
「おい。着いたぞ」
駅に着き、予約しているホテルへ歩いている。
だが…
「消太」
「ああ。様子がおかしい」
二人はまわりを見回し警戒を強めていると、遠くで悲鳴が聞こえた。
「向こうだ。行くぜ」
「了解」
そう言って二人は走りだし、現場に向かう。
すると脳無が2体暴れまわっていた。
「ありゃあ…!」
「あの時の脳無に似てるが少し違うな…」
状況を確認していると横から知った声が聞こえた。
「さ、坂田先生!?相澤先生も!?」
「緑谷じゃねェか」
「せ、先生!い、飯田くんがっ!」
緑谷は焦ったように言った。
「ヒーロー殺しか…。緑谷。お前は逃…」
「オメェは先に行ってろ」
銀時はイレイザーが言い切る前に被せるように言った。
「っ!なに言ってんだ!プロのヒーローでも手がでない相手だぞ!なに考えてる!」
珍しく声を荒げるイレイザー。
「まぁ待て。…緑谷。行くんだな」
銀時は真剣な顔で緑谷に問いかける。
「はい!」
「俺の言った事覚えてるよなァ?」
「はいっ!」
「分かった。なら行け」
「は、はいっ!ありがとうございます!」
緑谷は走って飯田のいるであろう所に向かっていった。
「銀時…お前」
「心配すんな。責任は俺が取る」
「…はぁ。お前だけに責任は取らせん。早く脳無を片付けるぞ。お前も…行くんだろ」
そう言ってイレイザーは一足先に脳無に向かっていく。
「…俺にゃもったいないダチだよ。ほんとに」
銀時は頭をかきながら呟き、そして走り出す。
銀時の顔には笑みが浮かんでいた。
・
戦闘が始まったのだが…
「なー消太ー」
「なんだ」
「こいつら…弱くね?」
意気込んで行った割りに緊張感がなくなってしまったみたいだ。
敵は空を飛べるヤツもいるのだがイレイザーの個性のせいで全く意味がなくなっている。
実際はイレイザーが個性を消して銀時が攻撃するといったチートのような戦術だからなのだが…。
「とりあえず終わらせるぞ」
「りょーかい」
脳無2体が一斉に襲いかかってくるが意味がない。
「銀時頼んだ」
「はいよっ!ソイッ!オラッ!」
イレイザーが個性を消して、銀時が気の抜けた掛け声で頭に一撃ずついれて戦闘は終了した。
「怪我人と脳無の回収は俺がやっとくから銀時はあいつらの所に行ってやってくれ」
「おぅ。助かるぜ」
銀時が走り出そうとした瞬間に何かがすごいスピードで二人の間を通り抜けた。
「なんだァ!?」
「っ!飛べる方に逃げられる!」
倒したと思っていた飛ぶ個性を持った脳無が一瞬の隙をついて逃げ出した。
「油断したっ…俺の個性の範囲外だ…!」
「諦めるのはまだ早ェぜ消太!」
「なにか策があるのか!」
イレイザーは少し期待を込めた目で銀時を見た。
なかなかに珍しい光景だ。
一方の銀時はそう言って懐から何かを取り出し、野球の投球のようなフォームに構えた。
「パワーローダーのおっさんに頼んどいて良かったぜ!」
そして…
「ジャスタウェイ!!!」
ぶん投げた。
その銀時が投げたおもちゃの様なものが脳無に当たった瞬間、大爆発が起こり真っ黒になった脳無が落ちてきた。
「へっ!きたねェ花火だ!」
「…」
くそっ…!
新八がいないのが悔やまれるっ!
シリアスからのギャグ!
ギャグからのシリアス!
これぞ銀魂節!
あ、あと…ジャンプがあるという設定は多目に見てください…。
感想お待ちしてます!
評価も是非!