銀時の気の抜ける攻撃で戦闘を終えたあと銀時は緑谷たちを探していた。
「いやー。俺もバカだなァ。場所聞いてねェよ…」
そう言いながら銀時が走っていると目の前の路地から急に炎が吹き出てきた。
「うおっ!こりゃあ轟の…」
銀時が路地を覗くと轟と緑谷がヒーロー殺しと思われる敵と戦っていた。
そして轟の叫びが響いた。
「やめて欲しけりゃ立て!!!なりてえもんちゃんと見ろ!!」
そして…
轟がヒーロー殺しに攻撃されるのを防ごうと銀時が踏み出そうとした瞬間に飯田が復活した。
「レシプロ…バースト!!」
その飯田の攻撃でヒーロー殺しは後退した。
「おーおー。子供の成長ってのは早いねェ」
『先生!!』
「銀さん嬉しくなっちゃうよ。まぁ何にせよ無事でなによりだ」
「ハァ…。また一人っ!!?」
ヒーロー殺し、ステインは銀時を見て驚き息を飲んだ。
「んー?どしたァ?ヒーロー殺しさんよォ」
「…なんだ…おまえは。本物…オールマイト以外にもいたとは…」
銀時から何かを感じ取ったステイン。
「あん?本物ォ?」
「ハァ…!そこのヒーロー。名前は」
「…白夜叉だ」
「そうか…。白夜叉。俺と戦え…!」
ステインは銀時に正面からタイマンの勝負を挑んだ。
だが…
「えっ。嫌だけど…」
あっさり断った。
『…は?』
そしてなぜか轟たちが呆けていた。
断られたステインは問答無用と銀時に向かって斬りかかった。
「ハァ…!」
「ちっ!断っただろォ…がっ!」
銀時はステインの攻撃をあっさり躱し木刀で吹っ飛ばした。
「あ、あんなにあっさり…!」
「やっぱりすげえ」
「こんなに強いとはっ…!」
USJでの戦いを見ていない飯田は相当驚いているようだ。
轟はもはや尊敬している。
「人の話を聞かねェ奴だな。んー。…そんじゃヒーロー殺しの相手はお前らがやれ」
「へっ?坂田先生がやればすぐに…」
緑谷が言い終わるまえに銀時が遮った。
「いや、ダメだ。飯田」
「ハ、ハイ!」
「乗り越えてこい。そんで…兄貴を継いでやれ」
「っ!先生っ!ありがとうございますっ…!」
「なに泣いてんだバカヤロー。兄貴に報告するまでそれはとっとけ」
「ハ、ハイッ!」
「ほれ。行った行った」
銀時のこう言うところが人を惹き付ける魅力なのだろう。
そしてタイミングよく吹き飛んだステインが立ち上がってきた。
「ハァ…。生きる価値のない贋物は粛清する。犠牲が必要だ…!」
「そォかい。オメェには何も見えちゃいねェ」
「ハァ…!俺を殺していいのは…本物だけだ…!」
「コイツらにゃ可能性しかねェよ。それが見えてないオメェじゃ勝てやしねェ」
ステインには理解できないだろう。
だがこれこそが銀時とステインの決定的な差なのである。
・
決着は意外とあっさり着いた。
三人の連携、タイミング、運。
全てが上手く噛み合った結果だ。
銀時が控えてくれていたのも背中を押したことだろう。
「お疲れさん。なかなか良かったぜ」
銀時が声をかけると飯田が真っ先に銀時に頭を下げた。
「先生っ!僕は…」
だが、銀時はそれを止める。
「飯田。謝る相手が違ェだろ」
「っ!そう…ですね」
飯田は緑谷と轟に向き直り深く頭を下げた。
「二人とも…僕のせいで傷を負わせた。本当に済まなかった…。何も…見えなく…なってしまっていた…!」
これからのことは飯田次第だ。
そして続々と他のプロヒーロー等が集まってきた。
だが、次の瞬間。
辺りに異様な圧力がのし掛かるかのような感覚が支配した。
「偽物が蔓延るこの社会も。徒に力を振りまく犯罪者も。粛清対象だ…。ハァ…ハァ…」
倒れていた筈のステインが起きあがり己の信念を語りだした。
「全ては…正しき…社会の為に」
皆がステインの圧に動けなくなっている中、ステインに向かい歩き出す者が一人。
だが、まだ誰も気づかない。
「正さねば…。誰かが…血に染まらねば…!英雄を取り戻さねば!!来い…来てみろ贋物ども。俺を殺していいのは本物の英雄だけだ!!」
「言いてェことはそれだけか?」
銀時がステインの目の前に立っていた。
「白、夜叉…!本物の…!」
そして…銀時は木刀を振りかぶりながら言った。
「英雄だァ?そんなモン誰かが決めるモンじゃねェ。犠牲が必要なモンでもねェ。皆に…仲間に認められてなるモンだ。…だからオメェは何も見えちゃいねェってんだ!もォちっと…魂見開いて生きろこのタコスケェェェ!!!」
銀時は全力でステインに木刀を叩き込んだ。
この一撃によりステインは完全に意識を失い、今回の事件は終息した。
この事件を気に白夜叉の名前が轟くことを銀時はまだ知らない。
ヒーロー殺し編終わっちゃいました!
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