ヒーロー殺しの事件は終わりを迎え、無事に職場体験を終えた。
ヒーローの見えないところで悪意が動き出そうとしているのと同時に一人の男が注目を浴びていた。
その男こそ坂田銀時である。
職場体験を終えて授業が再開する日の朝礼。
銀時はいつも通り時間ギリギリに職員室に到着した。
「はよーっす」
銀時が気の抜けた声で入室すると一斉に視線が銀時に向く。
「な、なんだよ」
おかしい空気を感じた銀時に向かって校長が口を開く。
「いやー!すごいじゃないか!坂田くん!」
「はい?なにがすか?」
「まぁまぁ!これを見たまえよ!」
そう言って校長はリモコンを操作して大きいモニターに映像を流し始めた。
『言いてェことはそれだけか?』
その映像の中には見知った顔が映っている。
「は…?」
『英雄だァ?そんなモン誰かが決めるモンじゃねェ。犠牲が必要なモンでもねェ。皆がーーー』
「オイィィィィ!!!」
映し出されたのは先日のヒーロー殺しと銀時の最後のやり取り。
銀時は認識した瞬間に木刀をモニターに向けて投げつけた。
「なにすんだ!こっからがイイトコなんだぞ!」
マイクが銀時に向かって言った。
「あ、ごめん…じゃねェェェ!!!ふざッけんな!!!なんだよコレ!!?は、恥ずかしィィィ!銀さんもォお婿に行けねェよ!」
今思うと銀時がいた時代には携帯という概念自体あまり浸透していなかった。
だからか動画が拡散されるなんてことは銀時の頭には全くなかったのだ。
「なに言ってんだ。すげえ評判いいぞ」
「それにテレビで大々的に取り上げられてる訳じゃねえからマスコミが押し掛けてきたりとかはないから安心しろよ!」
「それにしたってこりゃあ恥ずいぜ…さすがによォ」
銀時は珍しく肩を落としていたのだった。
朝礼の後、銀時は職員室を出て教室の前に来ていた。
いつものように扉を開けて中に入る。
「うーぃ。…ん?」
誰かと目が合った。
「あ?」
ベストジーニストの所に行っていた爆豪だった。
髪の毛は8:2にピッチリと分けられているが…。
銀時は笑うこともなく無言で爆豪に近づいていき優しく肩を叩いた。
そして…
「悩みがあるなら…聞くぜ?」
「優しくすんなやッ!」
『怒るとこそこかよ…』
爆豪の検討違いなツッコミにクラスの心は一つになった。
ちなみにヒーロー殺しとのことはめちゃくちゃ聞かれた銀さんであった。
・
「ふー。いい汗かいたぜ」
銀時は着替えるために更衣室に来ていた。
最近はイレイザーに頼まれて授業がない時間に組み手に付き合っている。
しっかりと対価は貰っているが。
糖分という形でしっかりと。
「とりあえず着替えるか。…ってなんでオメェらがいんだよ」
銀時が中に入るとA組の生徒が更衣室で着替えていた。
「ヒーロー基礎学終わって着替えてんすよ!」
「あー。もォそんな時間か」
「先生は何してたんすか?」
「保健体育の実技」
『ぶふぉっ!!!』
「大人のっ…!?」
銀時がからかうように言うとみんな一斉に吹き出した。
峰田だけ違った反応をしていたが。
「ってゆうのは嘘だ。エロガキ共」
「ちょっ!やめてくれよ先生!」
「反応するのが悪ィ。ガキはスカートのチラリズムで一喜一憂してろー」
完全に銀時のペースである。
これが大人の余裕!…だと思います。ハイ。
そんな時。
「こんなところに穴が!!!緒先輩方が頑張ったのか!!!」
峰田が女子更衣室に繋がる穴を発見した。
「うひょー!!!坂田先生もどぉすか!?好きでしょ!?」
「あん?ガキの体にゃ興味ねェよ」
銀時は興味なさげに断った。
そこで横から上鳴が声をあげた。
「そぉいえば!今日のヒーロー基礎学にミッドナイト先生も来てたな~!もしかしたら…」
嘘である!
それを聞いた銀時は…
「…」
銀時は…!
「どけごらァ!!!オメェらにはミッドナイトさんは早ェわボケェ!!!俺が責任を持って見るからどきやがれェ!!!」
速攻で手のひらを返し、力ずくで穴の前を陣取った。
そして穴を覗くと…。
「プリプリデカプリコちゃんは~っと!…ん?なんだァ?」
何も見えなかった。
ちゃんと見ようと目を凝らた瞬間。
「「バルス(ですわ)!」」
耳郎のプラグと八百万が創造した棒のような物が穴から伸びて銀時の目にぶっ刺さった。
「ノォォォォォォ!!!!!」
駄目な大人に天罰が下りましたとさ。
なんか閑話みたいになってしまった…。
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