雄英高校1年A組銀八先生   作:icy tail

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第19話

無事に試験は終わり次の日のホームルーム。

 

「予鈴が鳴ったら席につけ」

 

「うーす」

 

イレイザーと銀時は教室に入り教壇にたつ。

 

「おはよう。今回の期末テストだが…残念ながら赤点が出た。したがって…林間合宿は全員行きます」

 

『どんでんがえしだあ!』

 

実技の結果が奮わなかった数人はとにかく叫んだ。

 

「うるせェぞー。まず…筆記は赤点ゼロな」

 

「実技で切島、上鳴、砂藤、瀬呂が赤点だ」

 

安心したのか少しずつざわつきだす。

 

「合理的虚偽ってやつさ」

 

「お前それ好きだよな」

 

『ゴーリテキキョギィイー!!』

 

「ただ全部嘘ってわけじゃない。赤点は赤点だ」

 

「そーだぞー。合宿中に補習やるらしいから頑張れよー」

 

嬉しそうにはしゃいでいた赤点組が沈黙したのは言うまでもない。

こうして前期の学校生活が終わりいよいよ夏休みになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

林間合宿当日。

今はバスで移動中だ。

生徒たちは皆思い思いにはしゃいでいる。

 

「なー消太。コイツら大丈夫か?緩みすぎてね?」

 

「…今くらいいいだろ」

 

「お前がそんなこと言うなんて珍しいじゃねェの」

 

「ほっとけ」

 

そして目的地に到着した。

 

「休憩だー…」

 

「つか何ここ?パーキングじゃなくね?」

 

生徒たちは休憩のためにバスが止まったと思っているようだ。

そこでイレイザーが口を開く。

 

「何の目的もなくでは意味が薄いからな」

 

その時、横から誰かの声が聞こえた。

 

「よーうイレイザー!」

 

「ご無沙汰してます」

 

「煌めく眼でロックオン!」

 

「キュートにキャットにスティンガー!」

 

『ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!』

 

「消太。どちら様?なんか自己紹介ギャグみたいなことやってっけど」

 

「今回お世話になるプロヒーロー『プッシーキャッツ』の皆さんだ」

 

ここには二人しかいないが四人一チームのヒーロー集団らしい。

今いるのは『マンダレイ』と『ピクシーボブ』だ。

銀時は合宿に来ることも知らなかったみたいである。

そんな時…

 

「初めましてっ!ピクシーボブって言います!」

 

「あー。ども」

 

ピクシーボブが銀時に近づいていき挨拶をした。

だが少し様子がおかしい。

 

「銀様ですよね!ヒーロー殺しの時に活躍した!」

 

「…はぁ!?銀様だァ!?」

 

「はい!一目惚れしました!」

 

『えぇーーーーー!!?』

 

ピクシーボブのド直球な告白により、それを聞いていた生徒たちは驚愕の声をあげた。

 

「マンダレイ。あの人に何があったんですか」

 

「なんか、この間のヒーロー殺しの事件の動画を見て王子様だなんだとかって騒いでたから…」

 

イレイザーとマンダレイが話している中、生徒たちは銀時の返事を待っているようだ。

皆が注目しているが、銀時は…

 

「チェンジで」

 

『チェ、チェンジーーー!!?』

 

そう。

銀時は積極的な女性が苦手なのである。

 

「がっくし…」

 

「アホ、流石に失礼だ。ピクシーボブ。すいません」

 

「だってよォ。なんかあの人、俺の知り合いにいる残念な女共に雰囲気似てるんだよ」

 

「だ、大丈夫!私はこんなことじゃ諦めないから!」

 

諦めた方が良いことに気づくのはいつになるのか…。

このチャランポランの酷さに気づけるのか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何だかんだで強制的に合宿を開始したA組。

とりあえず宿泊施設まで森を抜けさせるみたいだ。

 

「ねぇねぇ!銀さん!私の個性すごいでしょ?ねぇ?」

 

「あー。すごいすごい。まじですごい」

 

銀時は適当にあしらう。

 

「そんな褒められると照れちゃうよ~!///」

 

だが、ピクシーボブは気づいてすらない。

恋は盲目とはこのことである。

 

「おーぃ。コイツの耳どォなってんの?幻聴聴こえちゃってるの?」

 

「仲良くなるの早いな」

 

ちなみにあのあと、銀時は敬語と銀様呼びを止めるように言い、名前が呼びにくいと言ったら本名で呼んでくれと頼まれたらしい。

 

「しかし…無茶苦茶なスケジュールだねイレイザー」

 

「まァ、無茶は出ます。緊急時における個性行使の限定許可証・ヒーロー活動認可資格。その仮免。敵が活性化し始めた今、彼らにも自衛の術が必要だ」

 

生徒たちは何とか上手くやっているようである。

 

「では引き続き頼みます。ピクシーボブ」

 

イレイザーがピクシーボブに言った。

 

「…。銀さんは?」

 

だが…。

 

「…なんだよ」

 

「銀さんは何か言ってくれないの?」

 

「はぁ?」

 

「なら頼まれないっ!ふん!」

 

「「じーーーっ」」

 

イレイザーとマンダレイがめちゃくちゃ銀時の方に視線を送ってくる。

 

「…はぁ。わーったよ。あー。なんだ…頼むわ流子」

 

「やばい!鼻血でそう…!」

 

「ちょっとコイツ殴っていい?いいよな?」

 

結局ぐだぐたになった。

ピクシーボブには銀時がどう写っているのか…。

本人にしか分からないことだが。

それにしても…

 

「結構お似合いだと思うんだけどねぇ」

 

「確かに」

 

「も~!やめてよ~!お似合いの夫婦なんてっ!///」

 

「ちょっとォ!誰かお医者さん呼んできてェ!この人耳と頭がおかしいんですゥ!」

 

「「ほらね」」

 

二人の運命や如何に。

…なんちゃって!

 

 

 

 

 




ラブコメの波動を感じる…!
こんな作品じゃなかった筈なのに…!
書いてたら楽しくなってしまった…!
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