雄英高校1年A組銀八先生   作:icy tail

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第22話

銀時たちは敵を無力化したあと、回りの状況を探るべくどう動くかを考えていた。

 

「奴らの目的が銀時ならこちらから動くのは良くないな」

 

「そうね。銀さんはここに…」

 

「悪ィが俺ァ行くぜ。ガキ供が戦ってるかも知れねェ。…教師の俺が行かねぇでどォするよ」

 

「む。しかし…」

 

その時…

 

「マンダレイ!!洸汰くん!無事です!」

 

「君…」

 

緑谷が森から飛び出してきた。

 

「緑谷じゃねェか。…っ!その怪我はどォした!?」

 

「坂田先生!こ、これはさっき敵と戦って…ってそれよりも!敵の目的は坂田先生とかっちゃんです!」

 

「…ちっ。爆豪か…」

 

銀時は何かを考えるように少しうつむいた。

そして…

 

「マンダレイ。戦闘の許可を出してくれ」

 

「大丈夫なの!?」

 

「マンダレイ!お願いします!相澤先生からも伝言預かってます!」

 

「わ、分かった!『A組B組総員!プロヒーローイレイザーヘッド、白夜叉の名に於いて戦闘を許可する!!』」

 

マンダレイのテレパスにより戦闘の許可が伝えられた。

 

「すいません!もう一つ!かっちゃんが狙われてる!テレパスお願いします!」

 

「かっちゃ…誰!?あっ!待ちなさいちょっと!」

 

そう言って緑谷はどこかへ走って行ってしまった。

 

「ちょっと銀さん!あの子…ってあれ?銀さん!?」

 

いつの間にか銀時もいなくなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マンダレイ達の前から姿を消した銀時は森を走っていた。

 

「なんか嫌な予感がすんだよなァ」

 

銀時は足を止めないまま考えを巡らせる。

 

「…ってなんで俺がアイツの事を心配しなきゃなんねェんだよ!覚えとけよボンバーマンめ!」

 

銀時が大きい声で不満を吐露すると、なにかが銀時に向かって迫ってきた。

 

「っ!?っぶねェ!」

 

辛うじて交わし相手を確認する。

 

「なんだってんだ!?…あん?ありゃあ…」

 

「先生っ!俺に…近づかないで…くれ!」

 

「常闇か…!」

 

(個性が暴走してやがんのか)

 

「ちっ!次から次へと…」

 

「坂田先生!」

 

「ん?緑谷と障子か。こんなとこでなにしてんだ」

 

「と、常闇君の個性が暴走していて動くにも…」

 

銀時が緑谷たちと話している間にもどんどん力が増していっている。

 

「俺のことは…いい!ぐっ…!静まれっ…黒…影!!」

 

常闇は力を抑えることに手一杯だ。

いつまでもつか…。

 

「オメェら!ちょっとこっち来い」

 

銀時はそう言って二人を連れて木の陰に移動した。

 

「あのままじゃあ常闇は自分の個性に飲まれちまう」

 

「はい!だから早く助けないとっ!」

 

「まぁ落ち着け。こーゆう時こそ冷静にだ」

 

「はい。先生…常闇の個性は光さえあれば静まると思います」

 

障子は冷静に且つ端的に言った。

 

「分かってる。俺に任せな」

 

「なにか策が?」

 

「あぁ。とっておきだ」

 

緑谷と障子は銀時を信じて無言でうなずいて見せた。

そして、銀時は一人で木から飛び出し懐からアレを取り出し投げた。

そう…我らがジャスタウェイだ。

 

「これでも…くらいなッ!」

 

(ジャスタウェイの爆発の光で無力化すりゃあ!)

 

綺麗な放物線を描いてジャスタウェイは常闇の近くに落ち爆発。

…しなかった。

 

「…」

 

「「…」」

 

常闇が暴れていて騒がしいはずなのに音が消えた気がした。

そして…

 

「に…」

 

「「に…!?」」

 

「逃げろォォォォォ!!!」

 

「ちょっ!ウソでしょ!?って逃げ足はやッ!!?」

 

「緑谷走るぞ!掴まっていろ!」

 

やっぱりいまいちキマらない銀時であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

銀時のヘマで常闇から逃げている銀時達。

 

「はぁ…はぁ!なんか…見えんぞ!」

 

「氷が見える!轟君たちです!」

 

逃げていた先には轟と爆豪たちが敵と交戦していた。

 

「!?」

 

「あ…?」

 

敵であるムーンフィッシュはこちらに気づいた途端、攻撃を仕掛けてきた。

だが…

 

「どきやがれェ!そこのキメェのォ!邪魔だァ!!!」

 

銀時は走っていた勢いそのままにムーンフィッシュの個性でできた刃のようなものを足場にして登っていき脳天に木刀を叩き込んだ。

 

「肉…ぎゃっ」

 

勢いよく地面に落下したムーンフィッシュは意識こそあったものの、銀時たちを追いかけていた暴走した常闇の黒影に踏み潰されて動かなくなった。

 

「轟!爆豪!どちらでもいいから光をっ!!!」

 

「先生!?障子と緑谷も…あれは常闇!?」

 

轟たちは未だに事態を飲み込めないでいるようだ。

 

「早く光を!!!常闇が暴走した!!!」

 

『ア゛ア゛ア゛暴れ足リンゾォ!!!』

 

常闇は暴れまわって地形を変えていく。

そしてやっと状況を理解した二人が個性を発動した。

すると…

 

『ひゃん!』

 

さっきまでのが夢だったかのようにあっさりと終わった。

 

「ハッ…ハッ。すまない…」

 

個性の暴走が静まった常闇が頭を下げる。

 

「お前との個性の相性が残念だ」

 

「それにしても…あの敵はどうなった?」

 

「多分…倒した?と思うけど…」

 

「あそこで気を失ってるぞ」

 

障子が指差した先に体が地面に埋まったまま気絶しているムーンフィッシュがいた。

 

「まぁ、かねがね作戦通りだ」

 

そこで銀時はしれっといい放った。

 

「絶対ウソでしょ!?坂田先生もめっちゃ叫んでましたよね!?」

 

「さすが先生!」

 

「轟君!?」

 

轟は銀時の味方らしい。

まぁ本当に信じているのだが…。

 

「さっきの逃げてきたのが作戦だァ?笑わせんじゃねェよクソ天パァ!」

 

「あァン!?あんな雑魚に苦戦してたらしいボンバーマンくんが何か言ってるなァ!?」

 

「ンだとこらァ!俺一人でも楽勝だったわ!ボケェ!!」

 

「ぷっ!教えてやるよォボンバーマンくん!それは負け犬の遠吠えって言うんだよ?辞書引いてみたらァ?」

 

ぶちっ

 

「…今日と言う今日は許さねェ!ここで決着着けたらァ!俺の爆破でそのダセェ頭をもっと酷くしたるわ!」

 

ぶちっ

 

「…こンのクソガキがァ!天パをバカにした罰として職場体験の時のおしゃれ(笑)な髪型にしてやんよォ!一生直らないようにセメダインで固めてやるからなァ!」

 

雄英名物が始まりました!

みんな拍手!

…ってのは冗談だけどいつものが始まった。

ちなみに始まった瞬間に轟の個性で二人とも凍らされた。

 

 

 

 

 




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