雄英高校1年A組銀八先生   作:icy tail

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第28話

神野での戦いが終わり場所は病院。

気を失った銀時は目を覚ました。

 

「…ん、知らない天井だ」

 

お約束である。

 

「病院か…。あの後、気を失っちまったんだな」

 

銀時が神野での出来事を思い出しているときに、ドアがノックされた。

 

「坂田さん。入りますよ…あら?」

 

扉を開けて入ってきたナースが目を覚ましている銀時に気づいた。

 

「目を覚ましたんですね!先生を呼んできます!」

 

そう言って足早に出ていってしまった。

そして白衣を着た医者が入ってきて診察が始まった。

 

「初めまして坂田くん。結果だけ教えちゃうね」

 

「あ、ハイ」

 

「えーっと…あばら骨3本骨折に全身打撲。あと、肺も少しやられてるね。良く立ってられたよ」

 

診察結果を聞いた銀時は顔面蒼白になった。

 

「そ、そんな酷いの?…あれ…な、なんか急に痛みがァ。あたたたたァッ!」

 

「今日だけは我慢してね。明日になったらリカバリーガールが特別に来てくれるって言うからさ」

 

「あ、明日ァ!?死ぬゥ!死んじゃうゥ!へ、ヘルペス!ヘルペスミィィィ!!!」

 

「ヘルプミーね」

 

結局、銀時は叫んだことにより痛みで失神した。

こいつはアホだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして翌日。

 

「チユー!ほれ!終わったよ!」

 

「サンキュー。バァさん」

 

「あんまり無茶するんじゃないよ!全く!」

 

「へいへい。分かってますよー」

 

銀時はリカバリーガールに治療してもらい、取り敢えずは回復したようだ。

リカバリーガールは小言を言いながら帰って行った。

 

「ふぁ~。…ちょっと寝るか」

 

とその時ドアが開いた。

 

「銀時。入るぞ」

 

「ん?おお、消太か」

 

入ってきたのはイレイザーだ。

イレイザーはベットの横にあるイスに座り話始めた。

 

「怪我の具合はどうだ」

 

「バァさんのお陰でなんとかな」

 

「そうか。…銀時、すまなかった」

 

そう言って頭を下げるイレイザー。

 

「は?ちょっ!おい!」

 

「お前一人に生徒の命を預けてしまった…!」

 

イレイザーは拳を強く握りしめながら精一杯の謝罪をした。

 

「…はぁ。なんだよ。そんなことかァ?焦って損したぜ」

 

だが、銀時はそれを軽く流す。

 

「そんなことでは…!」

 

「結果的にあいつらにゃ何もなかったんだ。気にすることねェよ」

 

「だが…」

 

「何もしないで後悔するなんてクソつまらねェ事はさせたくなかったからよォ。俺があいつらに教えられる事なんざ限られてるしな」

 

この厳しい社会を生き抜くために必要なことだと銀時は思っているのだ。

 

「銀時…」

 

「危険だったかも知んねェが…あれが最善だった。少なくとも俺ァそう思う」

 

「…ふっ。お前がそう言うんだったら…そうなのかもな」

 

イレイザーも銀時に毒されたものだ。

だが不思議と嫌な感じはしない。

これが坂田銀時の魅力なのかも知れない。

その後、何でもない話をしてイレイザーは帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに翌日。

 

「明日退院か~。まだ寝たりねェよ…」

 

いつもの様に一人で愚痴っていると。

 

「銀さ~ん!」

 

「げっ…流子」

 

「来ちゃった!」

 

ピクシーボブがお見舞いに来た。

例の通りベットの横にあるイスに座り話始める。

 

「テレビで見てたよ!カッコ良かった!」

 

「へいへい。どォも」

 

「それとね!あとは~!」

 

(コイツ…)

 

ピクシーボブはいつもの様に元気に振る舞っている。

だが銀時は気づいていたようだ。

 

「あとね!あの…「流子」」

 

そして遮るように銀時が名前を呼ぶ。

 

「な、なにっ?」

 

「別に無理するこたぁねェよ」

 

「む、無理…なんて…」

 

こう言っているピクシーボブだが徐々に涙が滲んでくる。

 

「うぅっ…ラグドールが…どうしたら良いのか分からなくって…!私…何にもできなかった…!」

 

「そォか。まぁ…全部吐き出しちまえ」

 

銀時の言葉を合図に自分の感情を吐き出したピクシーボブ。

それを銀時は最後まで真摯に聞いていたのだった。

女の涙には弱いのである。

 

 

 

 

 

「ぐすっ…銀さんありがとね…」

 

「大したことしてねェよ。ただ聞いてただけだしな。まぁ…1つ言える事はオメェらが今までやって来たことは無くならねェし、護って来たモンはちゃんとそこに残ってんだ。だからよ…ゆっくりやりゃあいい」

 

「銀さん…」

 

「相談くれェならいつでも聞いてやっからよ」

 

少し照れたように頭をかきながら銀時は言った。

ピクシーボブはこのぶっきらぼうな優しさにやられたのだ。

 

「っ///…っもう!好き!大好き!」

 

「へいへい。うるせェうるせェ」

 

「き、今日はもう帰る!」

 

「おー。じゃなー」

 

ピクシーボブは顔を真っ赤にしながら走って出ていってしまった。

 

「…騒がしくていけねェな」

 

やはり言葉とは裏腹に少し嬉しそうだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピクシーボブが帰った1時間後。

病室がざわざわしていた。

1Aの連中が来ているのだ。

 

「ホイ!あがり!」

 

「あっ!オイ!ウノって言ってなかったぞお前!」

 

「言いました~!」

 

他にも…

 

「うっわ!マジで!?」

 

「マジマジ!最近はコレらしいぞ!」

 

「俺も使おうかな…」

 

などなど。

そして…

 

「うるッせェェェェェ!!!病院では静かにしやがれェェェェェ!!!」

 

『いや、アンタが一番うるさいよ!』

 

「ってかなに?なんなの?邪魔しに来たの?帰ってくんない?」

 

「お見舞いです!」

 

「ウソです。死んでください」

 

こんなやり取りを何度か繰り返し帰って行った。

本当に邪魔しに来ただけみたいだ。

 

「なんだったんだアイツら…。ん?」

 

どっと疲れがたまった様子の銀時。

 

「よォ」

 

「ボンバーマンじゃねェか」

 

そんなとき爆豪が入ってきた。

 

「…」

 

なぜか悔しそうな顔でうつむく爆豪。

 

「なんだよ」

 

「…ちっ!クソがっ…!…お前に助けられた訳じゃねぇからなぁ!一人でも何とかしたわ!ボケェ!」

 

本当はお礼を言いにきた爆豪くん。

銀時の顔を見たら言えなくなりました。ハイ。

 

「えっ、なに?それを言いにわざわざ来たの?俺の事好きなの?キモいんだけど…」

 

めっちゃ引いてる銀時。

 

「っ!死ねやァ!」

 

爆豪は銀時が怪我をしているのを構わず襲いかかった。

 

「ちょっ!ま、待て!け、怪我人なんだけどォォォォォ!」

 

結局茶番だった。

感動なんてありませんよー!

 

 

 

 




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