雄英高校1年A組銀八先生   作:icy tail

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第30話

仮免試験が迫る中、体育館にて必殺技を作るために生徒たちは奔走している。

 

「皆頑張っちゃって。青春だねェ」

 

「おっさん臭いぞ銀時」

 

銀時とイレイザーは生徒たちを眺めながら話していた。

そんな時…

 

「オイ」

 

「あん?どしたァボンバーマン」

 

爆豪が歩み寄ってきた。

 

「…ちょっと付き合えや」

 

「え、嫌だけど…」

 

「なっ…!テメッ!」

 

「いやさァ。頼みかたってモンがあるだろォ?」

 

銀時はいやらしい笑みを浮かべながら言った。

 

「…ちっ!………ちょっと練習に付き合ってくれ」

 

「あぁん?それが人にものを頼む態度ですかァ?」

 

納得できなかったのかもう一度要求する銀時。

 

「…くそがッ!…ち、ちょっと練習に付き合ってく、くだ…さい」

 

爆豪は額に青筋をたてながらも言い切った。

だが…

 

「ふむふむ………却下でぇーす!笑」

 

銀時は満面の笑みを浮かべながら言った。

マジで子供です。

このダメ人間は。

結局このあと、いつもの様に小競り合いが発生しイレイザーに止められた。

 

「んで何だよ」

 

「必殺技はもぉいいからよォ…俺と戦いやがれぇ!」

 

結局は付き合う事になった銀時。

爆豪は銀時との組み手をご所望だった。

 

「めんどくさっ!俺にメリットがねェじゃん」

 

「…学食の日替わりデザート1週間」

 

「乗ったァァァ!!!」

 

なんだかんだ銀時の扱い方を分かっている爆豪。

それにしてもチョロい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

銀時と爆豪の組み手が始まって10分がたった。

 

「もらっ「甘ェ」!?ぐぁっ!」

 

10分がたったが爆豪は1度も銀時に攻撃を当てられていなかった。

もう何度目か分からないほど吹っ飛ばされ、爆豪はボロボロだ。

 

「何度も言うが、動きが分かりやすいんだよ。同年代相手にゃ通じるだろうが格上相手にそれじゃ無理だぜ」

 

「そォ…かよッ!まだまだぁ!!」

 

「仕方ねェ!オメェが諦めるまで付き合ってやんよォ!」

 

そして、あと5分で今日の特訓は終了となる頃。

 

「何度も同じ…ッ!?」

 

「っ!この感覚ッ!おらァ!」

 

「うおっ!?」

 

(こんな短時間で成長しやがるとはなァ。マジもんの天才かよ…ゴリラん所の総一郎君並だぜこりゃ)

 

「いっつぅ…やるじゃねェかよ爆豪」

 

「っハァ!ちらっと見えた…いや感じたぜェ!あんたらの世界をよォ!!!」

 

感覚に体が追い付くような不思議な体験。

これこそが銀時が戦闘中に無意識にやってのける野生の勘のようなものだ。

その片鱗を爆豪が見せた。

爆豪の場合、これに意図的な加速や小回りが加わる。

そうなったことを考えると近接では手に追えなくなることは明らかだ。

 

「末恐ろしいぜ。ホントによォ」

 

そして、本日は終了。

 

「だぁー!あん時だけかよ!クソッ!」

 

「はぁー。疲れた…」

 

(そんな簡単にやられても困るっての)

 

「ふぁ~。早く帰って寝よ」

 

「…ありがとよ」

 

「んー何か言ったか?」

 

「な、何でもねェ!」

 

さりげなくツンデレ爆豪。

銀時には届きませんでした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

今日も同じく体育館。

銀時はいつもの様に眺めていると…

 

「先生!」

 

「おー緑谷か。どしたァ?」

 

「少しアドバイスを貰いたくて…」

 

「そォか…まぁ話してみろ」

 

「はい!あの…」

 

こうして緑谷から話を聞いた銀時。

簡単に纏めると腕が壊れないためにはどうしたらいいかと言うことらしい。

そっちをかばうことを考えて必殺技の方も全く進んでないみたいだ。

 

「なーんかオメェは色々考えてっけど頭固ェのな」

 

銀時はすでに答えが分かっている様子だ。

 

「え、えーっと…」

 

「俺が口で言っても意味ねェからな…おっ!良いこと思い付いたぜ」

 

「な、なんですか!?」

 

「まぁ待ってろ。おーい瀬呂ー!」

 

何かを思い付いた銀時は瀬呂を呼んだ。

 

「坂田先生どうしたんすか?」

 

「ちょっとテープでコイツの腕を纏めて上半身をぐるぐる巻きにしてくれ」

 

「了解しました!」

 

「えっ!?ちょっ!」

 

そして、瀬呂の個性で緑谷の両手を使えなくした。

 

「よーし。準備完了だ」

 

「な、何をするんですか!?」

 

緑谷は少し怯えた様子でいる。

 

「今から俺がそこそこ大きい石をそこそこの力で投げる。それをどうにかしろ」

 

「ど、どうにかしろって…」

 

めちゃくちゃ説明が大雑把な銀時。

とにかく特訓開始だ。

 

「んじゃ行くぞー」

 

そして、その辺に転がっている手頃?な石を拾って構えた。

 

「せ、先生!そこそこの大きさじゃないの!?そんなの当たったら死にますって!僕の顔くらい大きいじゃないですかっ!」

 

緑谷は必死に抗議するが銀時は聞く耳を持たない。

そして…

 

「はい、いーちっ!」

 

「へっ…?」

 

銀時が投げた石…と言うか岩はものすごいスピードで飛んでいき緑谷の顔面すれすれを通った。

 

「はい、にーいっ!」

 

唖然としている緑谷を他所に銀時は二つ目を投げた。

 

「死っ!ぬっ!」

 

辛うじて避けたが…

 

「はい、さーんっ!」

 

地獄のような特訓が始まった。

そして、20球を越えた頃。

 

「はぁっ…はぁっ…!な、何も考え…られないっ!」

 

「よーし。次行くぞー」

 

(そろそろか)

 

「はい、にじゅういちっ!?やべェ!ミスった!」

 

銀時が投げた岩はすっぽぬけ、授業を見に来ていたオールマイトの方へ飛んでいく。

 

「っ!?危なっ!僕が!…はぁーあ!!!」

 

その岩を緑谷は足で破壊した。

 

「オールマイト!大丈夫ですか!?」

 

「ああ。坂田君め…私をダシに使ったな」

 

一応、銀時は手を合わせて謝っているようだ。

 

「えっ?」

 

「気づかないのかい?それだよ」

 

オールマイトは緑谷の足を指差した。

 

「はっ!そうかっ!足か!」

 

「やっとかよォ。…それが正解だ」

 

緑谷も少し何かを掴んだようだ。

やり方は過激だが見事なお手並みでした。

 

 

 

 

 




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