雄英高校1年A組銀八先生   作:icy tail

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第34話

仮免試験が終わり、夏休み最終日の夜。

銀時は仕事を…

 

「Zzz…」

 

仕事を…

 

「Zzz…Zzz…」

 

サボって寝ていた。

すると急に部屋に設置されている内線電話から監視ロボットの通信が入った。

 

『オイ白夜叉!』

 

「Zzz…んぁ?」

 

目を覚ました銀時。

 

『オタクノ生徒ガ…』

 

「Zzz…」

 

だが、またすぐに寝てしまう。

 

『…オイ!白夜叉!』

 

『…むにゃむにゃ…Zzz…』

 

音声のボリュームをあげる監視ロボットだが銀時は起きない。

 

『オイ!!!白夜s』

 

「うるっせェェェ!!!まだ夜中でしょうがァァァ!!!」

 

仕方がないとボリュームを最大にして流した瞬間に銀時が急に起き上がり、木刀を内線電話に向かってぶん投げた。

 

『…』

 

「よし…おやすみ…Zzz…Zzz…」

 

やっと静かになり、改めて布団をかぶり寝始める銀時。

そんな時部屋の扉が急に開いた。

 

「銀時。仕事中にすまない。一緒に来て…オイ」

 

「Zzz…Zzz…」

 

イレイザーは寝ている銀時に気づき声をかけるが起きない。

ふと視線に壊れた内線電話が目に入った。

 

「…コイツ。…オイ。起きろ…オイ」

 

「Zzz…んん…ちっ、しつけェな…まだ夜だ…ろ…」

 

近づいて声をかけ、起きないので体を揺さぶる。

すると、不機嫌そうに起き上がり声のする方を向きながら悪態をつく銀時。

その目の前にはイレイザーだ。

 

「こ、こんばんわ…」

 

「おはよう。内線電話の修理代は給料から抜くように校長に言っとくからな」

 

「…ハイ」

 

言い返すことができずに肩を落とす銀時。

そんな銀時をよそにイレイザーは本題に入る。

 

「まぁいい。取り敢えず一緒に来てくれ」

 

「ん?こんな時間にどっか行くのか?」

 

「ああ。うちの生徒がグラウンドβにいるらしい」

 

「はァ?誰よ」

 

「緑谷と…爆豪だ」

 

「…わーったよ。行くわ」

 

グラウンドβにいるらしい生徒の名前を聞いた銀時は一瞬思案顔になり、結局行くことに決めた。

イレイザーと一緒に寮を出て向かおうとすると、そこには…

 

「相澤くん。坂田くん」

 

「あん?なんでアンタがここにいんだよ」

 

「オールマイト。…また緑谷と爆豪ですよ。演習場で揉めていると…」

 

オールマイトがいた。

そして、二人のことを任せてほしいと言ってきたのだ。

 

「ああ。まさにその事だが…私に任せてくれないか…?」

 

「マジ?んじゃお願いしやーす」

 

「銀時…はぁ…分かりました」

 

銀時がそれを適当に頼んだことによって、イレイザーも仕方なくオールマイトに頼むことになった。

 

「恩に着るよ。それじゃ」

 

そして、オールマイトは歩いて演習場に向かっていったのだった。

オールマイトが去った後。

 

「…銀時。良かったのか?」

 

「いいんだよ。腐ってもNo.1…あの人の言葉が一番響くだろォよ」

 

「そうか…」

 

イレイザーの心配をよそに銀時は何ともないように言ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オールマイトが緑谷達の所に行ってから数分がたった頃、2人を連れて戻ってきた。

そして、今は治療室で説教タイムだ。

 

「試験終えたその晩にケンカとは元気があって大変よろしい」

 

言葉とは裏腹にめっちゃ怒っているイレイザー。

2人を捕縛布で締め付けている。

 

「随分派手にやったみてェだなァ…アホ2人!www」

 

銀時はと言うと、ニヤニヤしながら2人の頭を交互に木刀でコツコツ叩いていた。

この男だけは今の状況を楽しんでいる。

 

「いッ!オイ!てめェ!やめろやッ!」

 

「いたっ!?ちょっ!先生!?」

 

地味に痛いし、うざいしで、たまらず抗議の声を飛ばす2人。

それを聞いた銀時はさらに調子に乗る。

 

「あァん!?反省が足りないんじゃないのォ?ちょっとボス!こいつらどォします?殺っちまいますか?」

 

「誰がボスだ。ってかふざけすぎだアホ」

 

どこぞのチンピラみたいなことを言っている銀時を黙らせて説教を続けているとオールマイトが割り込んできた。

 

「相澤くん待って!原因は私にあるんだよ!」

 

「はい?…原因?何です」

 

慌ててオールマイトは事の成り行きを説明し、イレイザーをなだめにかかる。

 

「………んん」

 

「まぁだからと言って夜中に抜け出してケンカしていいって事にはならねェよな?…何だよ」

 

部屋にいた全員が一斉に銀時を見る。

なぜか心配するような表情だった。

 

「いや…何でもない。まぁそう言うことです。然るべき処罰は下します」

 

銀時がもっともな事を言ったことに一瞬だけ時間が止まったような感覚が空間を支配したが、イレイザー続けた。

 

「先に手ェ出したのは?」

 

「ボンバーマンです!」

 

爆豪が答える前になぜか自信満々で答える銀時。

さすがに爆豪がキレる。

 

「何でてめェが答えンだ!こらァ!」

 

「えっ…違うの?」

 

だが、銀時は信じられない物を見るような目で爆豪を見る。

少し心配するような雰囲気なのが逆にムカつくが…

 

「ぐっ…俺」

 

「んだよ!マジでびびったぜ~!」

 

「ちっ…!」

 

「あはは…。で、でも僕もけっこう…」

 

結局、先に手を出したのは爆豪だが、緑谷も進んでやっていたらしい。

 

「爆豪は4日間!緑谷は3日間の寮内謹慎!その間の寮内共有スペース清掃!朝と晩!!+反省文の提出!!」

 

最後はイレイザーが捲し立てるように処分を言い渡し、解散となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日は緑谷と爆豪が不在のまま、始業式などを終えて普通の授業が再開された。

これから行われる、インターンの話をさわりだけして初日は終わった。

そして、そこから2日後。

緑谷が復帰した日の午後の授業。

 

「じゃ緑谷も戻ったところで本格的にインターンの話をしていこう。…入っておいで」

 

「あん?誰か来てんの?俺聞いてねェぞ?」

 

イレイザーが言うと、皆が不思議そうな顔で教室の扉の方を見る。

どうやら、銀時も知らなかったようだ。

 

「職場体験とどういう違いがあるのか。直に経験している人間から話してもらう。心して聞くように…現雄英生の中でもトップに君臨する3年生3名…通称『ビッグ3』の皆だ」

 

扉が開かれ入ってきたのは3人の生徒。

 

「ん?おお!ミリオに環じゃねェか!…げっ…波動もいんのかよ…」

 

「銀さん!お久しぶりですね!」

 

「もーっ!ねじれちゃんって呼んでって言ってるでしょー!銀さん!」

 

「坂田先生…どうも…」

 

入ってきた3人は銀時の知っている生徒だったようだ。

A組の生徒たちはぽかんとしながら見ている。

 

「なになに?おめェらビッグ3なんて呼ばれてんの?出世したなァ」

 

「何言ってるんですか!銀さんのお陰でもあるんですからね!」

 

「大したことしてねェっての…ってか何だよおめェら」

 

銀時は普段騒がしい連中が静かなことを不思議に思い教室を見回すと、皆が驚いた顔をして銀時達を見ていることに気づいた。

 

「何で仲良さげなの先生!?」

 

「今年から赴任したんですよね!?」

 

「ん?あー。なんだ?教育実習?だっけかな…まぁそんなんでコイツらのクラスに少しついてたんだよ」

 

そうなのだ。

銀時は教員として採用された後、入学式の少し前までミリオ達のクラスで教育実習生として着任していたのだ。

 

「おい、その辺にしとけ。時間がもったいない。天喰から自己紹介してくれ」

 

そんなこんなでビック3による特別授業が始まる。

 

 

 

 

 




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