雄英高校1年A組銀八先生   作:icy tail

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第41話

八百万の家にお邪魔した翌日。

早くも決行日が決まったようで連絡がきた。

この前と同じように一度集められ説明を受けると、本拠地にいるらしい。

ナイトアイが八斎會の者を発見し、予知で見たため確証もとれている。

そして、決行日。

警察署の前に総員集められていた。

 

「ふぁ~。あーねむ。はぁ…こんな朝っぱらからやんのかよォ」

 

「お前はこんな時でも変わらないな」

 

現在は朝の8時。

ナイトアイが指揮を取り、色々とやっている。

そんな中、銀時は欠伸をしながら愚痴をこぼしていた。

 

『先生!』

 

イレイザーに窘められていると、学生組が寄ってきた。

 

「よォ。朝から元気だねェ」

 

「本当ですよね。着いていけないですよ」

 

「うわー。無気力2人組だ」

 

こんな感じで談笑していると、遂に時間がやってきた。

 

「相手は仮にも今日まで生き延びた極道者。くれぐれも気を緩めずに各員の仕事を全うしてほしい!出動!」

 

こうして、八斎會邸宅への移動が開始された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八斎會邸宅の入口前。

厳戒態勢の中、決行される。

令状を読み上げてからの突入と言うことで、警察側を仕切っている人が歩み出る。

 

「令状読み上げたらダーッ!!と!行くんで!速やかに…」

 

後ろに振り返り最後の確認だ。

少し後ろの方ではヒーロー達が待っている。

 

「あれ?坂田先生は?」

 

「さっきまでいたけど…」

 

「あのアホ…!」

 

学生組が回りを見渡すなか、イレイザーは銀時を見つけていた。

銀時はと言うと…

 

「はーい。抵抗はやめて大人しく出てきなさーい」

 

警官の横を通り抜け、一番前に出ていた。

何故かメガホンをもってだ。

さらに、もう片方の手には何やら袋のようなものを持っている。

 

「さもないと…」

 

「ちょっと!ヒーロー!困りま…」

 

警官は銀時の事を止めようとしたが遅く、手に持っていた袋のようなものを門の上から投げ込んだ。

その袋は空中で広がり、中に入っていたものがあらわになる。

それは…銀時愛用の爆弾だった。

もちろんジャスタウェイだ。数は10程。

そして、ジャスタウェイ達が門の向こうで地面と接触した瞬間に、大爆発が起こった。

 

BOOOOOOOOM!!!

 

「爆撃しますよ~」

 

『もうしてるじゃねぇかぁぁぁぁぁ!!!』

 

銀時の馬鹿みたいな暴挙に、警官は叫び、銀時を知らない他のヒーロー達はドン引きしている。

門は跡形もなく消し飛び、煙で見えないが奥の方では人のうめき声が聞こえる。

もはや、どっちが極道か分かったもんじゃない。

さすが銀時。

空気を読むつもりがない。

さらに銀時は続ける。

 

「よォし!てめェ達ァ!下手な小細工はいらねェ!突入だ!責任は!…えーっと、あー。…未来さんが取る!行くぜェ!!!」

 

何とも気の抜ける掛け声。

しかも、責任の全部をナイトアイに押し付けると言う荒技まで使いやがった。

ナイトアイはと言うと…

 

「…くくっ…!実に愉快だ!いいだろう!全責任は私が取る!銀時に続け!!!」

 

実に楽しそうだった。

ナイトアイ的には銀時の一連の行動はユーモアに溢れていると感じたらしい。

やはり、この人も大概だった。

 

「ハッハッハ!ほんまにおもろいなぁ!銀!乗ったで!サンイーター!烈怒頼雄斗!行くでぇ!」

 

「坂田先生怖っ…」

 

「さすが先生!押忍!行きます!」

 

「俺もこっちの方が性に合ってるぜ」

 

「アイツ…終わったら説教だな」

 

ファット達、ロックロック、イレイザー等、どんどん踏み込んでいく。

実に予想外な展開だが、幕開けだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

跡形もなくなった門を越えて少し進むと、倒れた組員達の奥から大男が突っ込んできた。

 

「あんたら…それでもヒーローですかァ!!!」

 

「うおっ!?びっくりさせんじゃ…ねェ!!!」

 

先頭にいた銀時はギリギリ交わし、すれ違いざまに首元に木刀を叩き込んだ。

 

「ったぁ!?…何するんですかァ!!!」

 

「はぁ!?結構本気で打ったんだけど…」

 

大男は銀時の一撃をモロに食らったにもかかわらず、痛がるだけで大したダメージにはなっていないようだった。

そして、振り返り再度突っ込もうとしたところで誰かが間に割って入った。

 

「彼はリューキュウ事務所で対処します。白夜叉さん達は先に行ってください」

 

「おー!サンキュー!リュー…龍ゥ!!?マジモンの龍じゃあねェかァ!!?」

 

銀時は振り返り礼を言おうとすると、そこには龍がいた。

めちゃくちゃ驚く銀時。

ってか作戦に参加してる人の個性くらい把握しようぜ…

 

「これが私の個性ですよ。ほら、早く行って」

 

「あ、ああ。…そォいや…波動達を頼む。大事な生徒なんだ」

 

「ふふっ。おまかせください」

 

リューキュウに急かされ、走り出そうとした銀時は思い出したように振り返って言った。

こう言う所が普段はチャランポランだが、回りに認められる理由なのだろう。

銀時達はリューキュウに任せ、走り出した。

屋敷の中に入り、少し進む。

 

「未来さん。案内頼む」

 

「ああ。任された。…こっちだ」

 

中に入ってからはナイトアイ、先導の元進んでいった。

目的は隠し通路がある部屋だ。

 

「いやァ…それにしても!はぁ~!スッキリしたぜェ!」

 

「お前…いつか極道者に刺されんぞ」

 

「はっ!極道がなんぼのもんじゃい!こちとら、最強の宇宙海賊と事を構えてんだ!極道なんて鼻くそよォ!」

 

先頭から少し下がった銀時はイレイザー達と並んで進んでいる。

なにやら物騒な事を言っているが気にしていない。

 

「銀のお陰で敵さんが警戒してたとか関係なくなったな!」

 

「始めっから問答無用で突入しとけば良かったんだよ」

 

「いや、警察に協力して貰ってる時点でダメでしょう」

 

進みながらもまだ他の連中もまだ余裕があるみたいだ。

そうして進んで行くと、ナイトアイが予知で確認した隠し通路への入口に到着した。

 

「ここだ」

 

通路の開きかたを知っているナイトアイが操作をして、通路が開く。

 

「んなとこ普通分からねェな…あん?…なんか来んぞ!」

 

通路が開ききると、銀時が言った通り3人飛び出してきた。

銀時が木刀を抜こうとしたところで、ナイトアイ事務所のサイドキック2人が前に出た。

 

「ここはお任せを!バブルガール!1人頼む!」

 

「了解!」

 

流石のお手並みで2人は即座に3人を拘束した。

 

「ナイス!泡女!中々やるじゃねェの!」

 

「ちょっと坂田さん!その呼び方やめてって言ってるじゃないですか!」

 

「んじゃ今のうちに行こーぜ!」

 

「無視しないでぇぇぇ!!!」

 

いじられ役が板についてきたバブルガール。

取り敢えず、無力化してから合流するらしく、銀時達は先に進んだ。

 

「もうすぐだ!急ぐぞ!」

 

隠し通路は地下に繋がっており、階段を下っていく。

すると、そこは行き止まりだった。

 

「なっ!?行き止まりじゃねえか!!」

 

「説明しろナイトアイ」

 

「まァ落ち着けって…ミリオ、見てきてくれ」

 

「分かりました!」

 

言い合いになる前に、銀時が気を利かせてミリオに壁を抜けて見てくるように指示を出す。

 

「壁で塞いであるだけです!ただ、かなり厚い壁です」

 

結果的には壁に塞がれているが、通路は続いているようだ。

道が塞がれている事を聞かされたプロ達は少し慎重になっているためか動きが止まっている。

そこで…

 

「いいじゃねェか…おら!そこのガキ2人!初仕事だ」

 

「ハイ!」

 

「押忍!」

 

銀時が緑谷と切島に呼び掛ける。

2人は一切躊躇することなく歩み出て壁の前に立った。

ちゃんと覚悟はしてきているようでなによりだ。

そして…

 

「スマァーッシュ!!!」

 

「烈怒頑斗裂屠!!!」

 

壁をぶっ壊した。

これには他のプロ達も少し侮っていたと認めたようだった。

そして、先に進もうとしたところで異変に気づく。

 

「っ!!道が…」

 

「道が!!うねって変わってく!!」

 

個性でこの現象が起こっているのは理解しているが、明らかに規模が桁違いだった。

さらに、話を聞く限りだとこれ程に大規模に影響を及ぼすことなど難しいようだった。

軽いパニック状態。

その中でも一際酷いのが天喰だった。

 

「道をつくり変えられ続けたら向こうは…ああ…ダメだ…もう…女の子を救い出すどころか俺たちも…!」

 

「環!!」

 

「この…バカちんがァ!…ついでにお前も…だァ!」

 

その環に喝を入れたのはミリオと銀時だった。

銀時にいたっては結構強めに木刀で小突いている…ミリオも一緒に。

 

「いだっ!?」

 

「い、痛い!?なんで!?」

 

シリアス突入の流れを見事にぶったぎった銀時。

ミリオは普通に混乱している。

 

「環!てめェコラ!その癖直せっつったろォが!」

 

「で、でも…実際に…!」

 

「でもじゃねェ!男が泣きごと言ってんな!俺もミリオもおめェを認めてんだ!こんなちっぽけなピンチじゃ太陽は沈みはしねェよ!おめェはその太陽を食らうんだろォが!」

 

「っ!」

 

「ミリオもだ!なにをそんなに追い込まれてんのか知らねェけどよォ!笑えてねェぞお前!子供の1人や2人笑いながら救けてやんのがヒーローだろォが!」

 

「銀さん…!」

 

シリアスは消え去ったかと思いきや、銀時の熱い言葉が響いた。

不意にみせるこの熱さがまさに銀時らしい。

ミリオと天喰はちゃんと前を向けたようだ。

 

「ったくよォ。強くなってもまだまだガキンチョじゃねェか…ほんとによォ」

 

もう2人は折れないだろう。

これも坂田銀時と言う男の強さなのだ。

 

 

 




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