〆月ゞ日
高濃度のカフェインを摂取するためにキッチンへ向かっているとマヨネーズを啜るように飲み続ける藤丸を見てしまった。
私は徹夜続きだったせいで幻覚を見ているのだろうと自己診断しておいた。アニメや漫画と違ってマヨネーズを啜り飲もうとするヤツはいない。
そんなことを考えながら通路を歩いていると二代目を抱き締めるレフを見掛けた。あの二人は親子ほど年齢が離れているというのに仲良いし、なにより二人を見ていると安心する。
たぶん、カルデア職員の半数以上は同じ意見のはずだ。その残った方は二人のことを祝福も出来ず、二人のことを貶めようとする奴らだけだ。
あとは、そうだな。
レフは二代目のことを子供として見ていない。分かり易く言ってしまえば女性として扱っている。私やレオナルドにはドキリと来たような反応すら示さないのにだぞ。
しかし、どうしても私はロマニの話す現実を信じたくはない。あのオッサン、あろうことか「レフは年下好きの変態だ」と言うのだ。
お前、友達のことを少しは信じてやれよ。
〆月ゝ日
たぶん、昼頃だろうか?
私はリバーシブルで遊んでいるマシュ達と合流したのだが、なにかが吹っ切れたようにマヨネーズを飲みながらリバーシブルを楽しんでいる藤丸を見た。
あんなカロリーの化け物を飲むとかバカなのか?
そんなことを思いながらも藤丸の持っていたマヨネーズを取り上げて「こんなものを飲むな」と説教すれば「俺の魂を癒やすことが出来るのはマヨネーズだけなんだよおぉぉ!!」と泣き出してしまった。
いや、泣かそうとした訳じゃないんだぞ。
だいたい、こんなモノを飲み続けていたら死んでしまう可能性だってあるんだ。それに藤丸だって彼女も出来ずに死ぬのは嫌だろう。
私は諭すように藤丸に言えば「うっ、ううぅぅ、俺にはマシュが居るから大丈夫なんですうぅ!」とアホみたいなことを言ってきた。
それと私は交際を許可した覚えは無いんだが…。
マシュは満更でも無さそうな態度を見せるのは止めなさい。お母さんは許しませんよ、マヨネーズを丸ごと飲むような男なんか絶対に認めません。
〆月ヾ日
たぶん、これは藤丸立香の誠心誠意の真心と言うべき代物なのだろうけど、私の工房の前をマヨネーズの空きパックで埋め尽くすのはやめろ。
ちょうど工房から出てきたレオナルドに手伝って貰いながらマヨネーズの空きパックをゴミ袋へ投げ入れる。もう、いっそのことマヨネーズの媒介として英霊を呼べば良いんじゃないか?
そんなことを考えながら空きパックを拾おうとした瞬間、なぜか通路と一体化したような身体の色彩を持つ藤丸が倒れていた。
よく見れば手元には空きパックがある。
ああ、コイツは空きパックを作るためにマヨネーズを飲み続けていたんだな。私は呆れたような溜め息を吐きながら藤丸を担ぎ上げ、今日もサボる筈のロマニの居る医務室へと向かう。
藤丸はマヨネーズのことを認めてほしかったの、それともマシュとの交際を認めてほしかったのか。まあ、彼が起きるまで理由を追求するのはやめよう。