とあるカセキ女の逆境。   作:SUN'S

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第3話

∪月/日

 

ちっちゃな歯の生えてきたマシュの頭を撫でながらレフの渡してきた書類の整理を行っているとモナリザが話し掛けてきた。

 

正確に言えばモナリザではなくモナリザの姿を借りたレオナルド・ダ・ヴィンチなんだけど。こういう変態と関わるのは危険だ。

 

ロマニはレオナルドのことを女性として扱うべきか悩んでいるところを揶揄されてショックで寝込んでいる。まあ、初対面の女性から「キモッ」と言われたら寝込むだろうけど。

 

あのレフですら哀れむような視線をロマニへ送りながら穏便に話を済ませようとレオナルドのために歓迎会を開いている。

 

私は生前のレオナルドの作ろうとしていた魔術の用途は理解しているが、こんな未開発の行程を試そうとする頭の可笑しいヤツとは思いもしなかった。

 

しかし、カルデア工房区画の隣接していた四つの部屋を破壊して一つの部屋にしようとするのはレオナルドぐらいだ。

 

もしも私の魔術工房を破壊していたらレオナルドの霊基をブッ壊して座へ送り返していた。まあ、未使用の部屋を壊していたので良しとしよう。

 

∪月#日

 

ロマニの愚痴を朝まで聞くことが増えてきたとレフから相談された。いや、普通に断れば良いんじゃないか?等と思いながらもレフの窶れていく顔は滑稽なので黙っておこう。

 

しかし、ロマニの愚痴なんてレオナルドのことばかりだと思うのは何故だろうか?そんなことを考えているとロマニの泣き叫ぶ声が聞こえてきた。

 

また、ロマニのヤツはレオナルドの実験台として頑張っているんだな。私はマシュのおかげで被害を受けることはないが、レフは使えなくなったロマニの代わりに襲われることが増えた。

 

私は危険な実験を行うことは許容するとはレオナルドに言っていないんだが、どのような自己解釈したのか。

 

レオナルドは危なくなければ実験してもいいと思っているようだ。私の説明は的確だったと思うんだが、彼は都合の良いことしか聞いていないようだ。

 

とりあえず、マシュの健康のために自室へ帰るとしよう。こんな埃の舞い上がる場所に長居するのは危なすぎるし、下手すれば爆発が起こりかねない。

 

そんなことを考えながら食堂を出ようとしたら服を剥がれそうになっているロマニを見掛けた。私はお前の裸なんて見たくなかった。

 

∪月↓日

 

レオナルドの発明品は役立っているとは言えど暴走するのは控えてほしいと言えば「私は暴走したような覚えはないんだが…」なんて言いやがった。

 

ロマニのことは実験台として使うのは構わないんだが、レフは仕事のために実験台へ駆り出すのはやめてくれないか?このままだと仕事が回らなくなりそうなんだ。

 

ん?ああ、ロマニは医務室へ放り込めば自動回復するようなタイプの人間だ。アイツは実験台として使って構わないけど、死ぬような実験を行うことは控えてくれ。

 

あと、マシュのことを狙うのはやめろ。

 

赤ん坊を実験台として使おうとしたら首を切り落として死ねない身体に作り替えてやる。いや、英霊として座へ帰ることも出来なくしてやる。

 

そんなことを言いながらレオナルドに欲しがっていた世界各国の兵器に関するカタログを放り投げる。英霊の武器は宝具だと聞いていたが、お前が近代兵器なんて使う必要はあるのか?

 

 

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