とあるカセキ女の逆境。   作:SUN'S

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第5話

ゑ月♭日

 

マシュは賢くて優しい女の子へ成長をしたとはいえ幼稚園児と言うべき年齢なのは確かだけど。カルデアのような閉鎖的空間では法律や社会的法則を教えるのも大変だ。

 

レフの提案によってカルデア職員は拳銃型魔術礼装を常備することが採用された。

 

そして、拳銃型魔術礼装の形状は私の独断と偏見で決めた特捜戦隊デカレンジャーの使用していたSPシューターとなった。

 

私の趣味に文句のあるヤツは出てこいと言えば誰も出てこなくなるのは何故なのだろうか?

 

ロマニは「拳銃なんて危なくて持てないよ」等と情けないことを言うため、レオナルドのパーフェクト教室にて教育されている。

 

拳銃型魔術礼装の特性と言えば「大気のなかを漂う魔素を取り込んでガンドを弾丸として放つ」程度のことしか出来ない。

 

それに拳銃型魔術礼装の放つガンドの威力だってヘビー級ボクサーのボディーブロー程度しかない。

 

レオナルドは高性能なモノを与えれば人間は驕って慢心してしまうと言っていた。あの万能の天才の珍しい忠告を無視するヤツは誰もいない。

 

ただ、この魔術礼装を基盤として頑張れば専用装備を作ることは出来ると言っていたことを伝えれば現代側の魔術師は興味を示している。

 

ゑ月<日

 

昨晩、真面目なアホとして定評のあるロマニ・アーキマンへ催眠魔術を掛けようとしていた反逆者を捕まえた。

 

その理由を問えば三十路寸前なのに彼氏いない歴=年齢を脱するために優しいロマニを利用しようとしていたそうだ。

 

なんという浅はかな理由なのだろうか。

 

そんなことを思いながら彼女のことを見ると「二十代へ入ったばかりの貴女には分からないわね!」等と言われた。

 

いや、私は子持ちだぞ。

 

確かに私の正真正銘の子供とは言えないが、それでも私なりに愛情を注いで育てているつもりだ。お前のような自己中心的なヤツはカルデアを出ていってもらおうか。

 

しかし、三十路を越えたオッサンのどこが良いんだ?なんて考えながらロマニの前髪を払うと顔を赤くして目を見開いていた。

 

お前、ずっと起きてたのか。

 

私は彼の異性へ対する免疫の無さを嘆けば良いのか、それとも彼の情けない姿を見たことに呆れれば良いのだろうか。

 

まあ、ロマニのことはレフへ報告しておこう。しかし、なんと言えば良いのか。彼は意外と女性職員から優良物件と見られているんだな。

 

この事件をネタとしてレフが面白がって揶揄するだろうが、仕方のないことだとロマニには諦めてもらおう。

 

ゑ月∀日

 

私とレオナルドの合同発明品を盗み出そうとしたカルデア職員を縛り上げ、死ぬことを選択すべきだったと後悔するほどエグい拷問を行っておいた。

 

これはマシュには見せることは出来ない側面だな。そんなことを考えながら魔術協会へ搬送された魔術礼装「霊石」の返品するように連絡する。

 

まあ、魔術協会の頑固な老害は有益な情報源を無料で返すほど優しくはない。私の作り上げた魔術礼装の殆んどを寄越せと言ってくるかもしれない。

 

その時は魔術礼装「霊石」を遠隔にて破壊すれば良いだけのことだ。しかし、最近のカルデア職員は素行の悪さが目立つな。

 

もう、いっそのことレオナルドの使っていた魔素吸引装置こと掃除機を使って反省するまで密集させてやろうか?等と思いながらマシュを膝の上に乗せ、レオナルドの作ったカレーを食べる。

 

最初の頃より味は良くなっているが、他のヤツからすれば辛さという概念の消失したカレーなんて食べても美味しくないんじゃないか?

 

 

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