とあるカセキ女の逆境。   作:SUN'S

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第6話

∀月$日

 

今朝、レオナルドから対英霊用魔術礼装「鬼之手甲」というモノを貰ったのだが、どこからどう見ても東京魔人学園の主人公の使用していたモノと酷似している。

 

これもレオナルドの趣味なのかと思いながら左手へ装着する。しかし、なぜか違和感を覚えない。

 

こういう違和感の無さが最も怖いんだよ。

 

どうして、レオナルドが私の手の大きさを知ってるんだ。そんなことを考えながらバングルを外し、ジャージのポケットに手甲を入れる。

 

一応、私も女なんだけど。

 

不自然なモノは控えてほしい。

 

いや、あのゲームは好きだぞ?もう少しだけ「鬼之手甲」のデザインを原作もしくはアニメへ寄せてもらえると助かる。

 

それと変な言葉を話す「鬼之手甲」なんて原作には無かったと思うんだが、これはオマケと考えればいいのか?それとも嫌がらせと解釈すればいいのか?

 

ただ、どこかで喋る礼装のことを聞いた覚えがあるような気がする。たしかロード・エルメロイⅡ世の弟子の魔術礼装だったと思うんだが…。

 

∀月∧日

 

レオナルドの最高傑作「鬼之手甲」は接触した英霊の霊基へ強制的接続を行うことで、その英霊の弱点となる性質を宿すという狂った性能を持っているそうだ。

 

こんなモノを作ろうとするのはレオナルドだけだと信じたいが、彼のような世界から逸脱してしまった天才は時代と共に生まれてくる。

 

私は天才ではなく凡人ゆえに努力を積み重ねているが、レオナルドのような万能の天才へなりたいと思ったことは一度もない。

 

そんなことを考えながらマシュのリクエストしてきたホットケーキを作りたいのだが、ふんわりとした分厚いホットケーキの作り方が分からない。

 

どうすればホットケーキの厚さを変えることが出来るんだ?なんて思っていると得意気な顔で分厚いホットケーキを作るロマニが隣に立っていた。

 

私の買ってきた材料を無断で使うのは酷くないかと言えば「うぅ、少しぐらい良いじゃないか。僕だって甘いものが食べたいんだ」と言い返してきた。

 

いや、責めているつもりはないぞ?

 

お前は徹夜して職員の健康管理を行っていることは知っているし、それなりにお前のことは信頼もしている。まあ、もっとヘタレでビビりを治せば見直すだろうけど。

 

そう言えばカルデア職員の健康診断を行うように所長が言っていた。数百名の裸体を眺めるのはキツいだろうが、頑張って仕事することだな。

 

∀月∠日

 

早朝、雪だるまを使い魔として使役するカルデア職員の暴動を止めるために「鬼之手甲」を用いて戦闘したが、この手甲の性能は想定したモノより凄まじい。

 

牽制として拳を放てば霊基の情報を奪い取り、再び拳を叩き込めば暴発するように雪だるまは四方八方へ弾け飛んだ。

 

なぜか雪だるまの後ろで高笑いしていたカルデア職員は衝撃の余波を受けて気絶しているが、些細なことは忘れるとしよう。

 

しかし、カルデア職員の少数は情報や魔術礼装を盗んで自作だと公表しようとしていた。どのような教育を行えば他人のモノを自分の作品だと言い張れるんだ?

 

そんなことを考えながら拘束されて悲しそうな表情を浮かべて連行されていくマシュのパンツを被ったカルデア職員を職員一同で見送る。

 

私の部屋の合鍵を作ろうとした時点で犯罪なのだが、マシュのパンツを被ったことで審議を行う必要は無くなった。

 

なんと言えば良いのか、自分のことを有能だと思っている所長の選抜するヤツは変態ばかりだな。

 

 

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