このお話も今回も含め残り2話となってしましました。そして、今回は極端に短いです^^;
今回は結叶視点で物語が進みますので、視点表示無しで行きます。
では、本編をどうぞ!
正輝と沢井さんが上手くいって本当に良かった。的確なアドバイスなんて、恋愛経験のない俺が言えるわけなっかたのに。本当にあいつが頑張っただけで、俺は何もしていない。
けど、正輝達が付き合い始めたのを聞いてからなんか妙にモヤモヤする。別に正輝から沢井さんを奪いたいとか、そういう感じではないのはわかってる。なんせ、あの2人が付き合えるようにしたから。しかも、授業でもボーッとしていることが多くなったらしく、正輝にも、他の友人からも、そして咲愛からも心配される始末。一体何にモヤモヤしているのか全く自分ではわからない……けど、それでも、
今は夜、咲愛が眠りについてから自分の部屋のベッドに寝転がっってボーッとしていた。
——♪♪♪
「……ん?こんな時間になんだよ、って、正輝からのLIMEか。なになに?」
ベッドに寝転がっていて重たい体を無理やり起こして携帯をとると、
『すぐに学校近くの公園に来い』
「はぁ?何時だと思ってんだよ、あいつ」
ただ、正輝のことだから遊びで言ってるんじゃなさそうだし。渋々寝巻きの上から上着を羽織ると、咲愛を起こさないようにこっそり家を出た。
「お、来たな、結叶。待ちくたびれたぞ」
「いきなり呼んどいて、それはねぇだろ」
正輝は公園にあるベンチに座って待っていた。俺はその横に座ると、
「で?話ってなんだよ。最近夜寒いの忘れてて寝巻きに上着だけだから、早く帰りたいんだよ」
と話を切り出した。
「ま、早くなるかならないかは、お前次第だよ」
「は?どういうことだ?」
俺がそう言うと、正輝は話し出した。
「とぼけんなよ、何に悩んでんだ?」
「なんも悩んでねぇよ。大丈夫だって」
「嘘だな。最近のお前ボーッとしすぎだ。咲愛ちゃんも心配してんだろ?」
「……」
「オレと鈴が付き合えるようになったのはお前のおかげだぜ?だから、今度はお前の番だ。相談しろよ、結叶。オレとお前の仲だろ?」
「……だから、なんもないって。沢井さんにまでそんな風にしつこくしてたら嫌われるぞ?」
「結叶!オレはお前のことだけじゃねぇからこんなにしつこくなってんだよ!お前何か悩んでるだろ、絶対!」
「なんもないって言ってるだろ!」
「嘘つけ!お前、どうせ家でも悩んでボーッとしてんだろ!?咲愛ちゃんがそんなお前を見てなんと思わないと思ってんのか!!」
「んなことわかってんだよ!」
「わかってんなら、相談してやれよ!咲愛ちゃんのこと、考えてやれよ!お前、兄なんだろ?!」
「考えてる!」
「違う!お前は
「だったら、俺はどうすればいいんだよ!わかんねぇんだよ!」
ここまで言って墓穴を掘ったのはわかったが、今まで押し込めていた分、俺の心が全部吐き出してしまえと言っているかのように続きを口にする。
「わかんねぇんだよ、自分の気持ちが。咲愛のことをどう思ってるのか。正輝達が付き合い始めてからずっと、お前に言った言葉が頭から離れなくなって、モヤモヤして」
「お前、バカだよな」
「……は?」
「そこまでわかってて、なんで答えでねぇんだよ」
「だから、わk「お前、咲愛ちゃんのこと好きなんだろ?」—え?お前、今、なんて?俺が、好き?咲愛を?」
「そうだよ、鈍感無自覚やろう」
「ひでぇ言われようだな」
「そりゃそうだ。……で、実際どうなんだ?」
正輝がそう言って来たので、ちょっと考えてみる。
最近正輝達を見てモヤモヤしていたのは——んー、多分羨ましかったから、だと思う。
んじゃ、なんで羨ましいなんて思ってたんだ?——無自覚に誰かが好きで自分もあんな関係になりたいと思ってたから……だよな、多分。
それじゃ、誰が好きなんだ?
——咲愛。
ここにたどり着いた瞬間、顔が熱くなり、急にドキドキし始めた。——あぁ、そうか。俺は咲愛のことが好きなんだ。義妹としてでなく女の子として。
「……俺は咲愛のことが好きだ。ありがとな、正輝」
「いいってことよ、今度何かおごってくれたら」
「わかったよ」
「後のこと、しっかりやれよ!じゃぁな」
「おう」
正輝がベンチから立ち上がって公園から出ていくのを見届けてから長く息を吐いた。それから、俺もベンチから立ち上がり、家に向かって歩き始めた。今までよりもすっきりした気分で。ただ、咲愛にどう伝えればいいのか、ということが頭から全く離れず、家に着いてベッドに寝転がってからもずっと鼓動が早くなりっぱなしで朝になるまで起きていた。
はい、ついに結叶が自分の気持ちを自覚しました!
次回で最終回となります。お楽しみに!
では!