恋愛小説集   作:小春春斗

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どうも、小春春斗です!
今回でこの「4色Factors」も最終回となります!
果たして、結叶と咲愛はどうなるのか!

早速ご覧ください!

結叶視点:◇ ◇ ◇
咲愛視点:◆ ◆ ◆


最終回

◆ ◆ ◆

 

 朝、私が結兄を起こしに行こうとリビングを出ると結兄が階段を降りて来ていた。

 

「あ、結兄、おはよう!今日はちゃんと起きれたんだね!」

「お、おぅ、おはよう。な、なんというか、考え事してて寝てないというか」

 

と何故か目を合わせてくれないまま横を通り過ぎていく結兄。

 

「バカでしょ。朝ごはんは食べれそ?」

「あぁ、それは大丈夫」

「なら、早く食べちゃお?」

「そうだな」

 

私が椅子に座り、その向かいに結兄が座ると、

 

「「いただきます!」」

 

と声をそろえて言ってから朝ごはんを食べ始めた。

 

 

 朝ごはんも食べ終わり、使った食器を洗って食器乾燥機に入れ、学校の準備をして、学校に向かっていると、

 

「咲愛」

「ん?どしたの?」

「今日学校早く終わるだろ?ちょっと行きたいとこあるんだが一緒に来てくれね?」

「それはいいけど、皆で?」

「いや、俺とお前の2人だけで」

「ふ〜ん、いいよ!でも、なんでまた急に?」

「そ、それは……」

「それは?」

「な、なんとなくだよ!」

「ま、いいけど(やった!結兄とのお出掛け〜♪楽しみだな〜!)」

「そ、そっか」

 

と放課後に出掛けることになり、内心喜んでいると、前の方に鈴ちゃんと滝沢くんが並んで歩いてるのを見つけた。私は鈴ちゃんに向かって走り出すと、

 

「す〜ずちゃん!」

 

と、鈴ちゃんに抱きついた。

 

「キャッ!さ、咲愛ちゃん、お、おはようございます」

「おはよ!朝から仲良く登校とかラブラブだねぇ〜」

「っ///」

「さ、咲愛ちゃん、当たり前だって!///」

「正輝くんも何言ってるんですか!///」

「・・・ハッ!」

「正輝、お前バカだな」

「お、結叶もいたのか。おはよう」

「おぅ、おはよ」

 

そして私達4人は仲良く(からかいながら)学校へ向かった。

 

 

◇ ◇ ◇ 

 

 

——そして、放課後、

 

「さて、行こうか、咲愛」

「うん!それでどこ行くの?」

「そのうち教えるさ。ほら、とりあえず駅に行くぞ」

 

と言って、咲愛の手を握って歩き出した。

 

「ちょ、結兄、自分で歩けるって!」

「別にいいじゃねぇか。それとも嫌か?」

「い、嫌ってわけじゃないけど……恥ずかしいじゃん!///」

「気にしなーい、気にしなーい。電車に間に合わないかもしれないから早く行こうぜ!」

 

と恥ずかしがってる咲愛を強引に説得して駅に歩き始めた。

 

 

 駅について切符を買ってホームに行くと、ちょうど電車が来たので乗り込んだ。そして、電車に揺られること数十分、俺達は電車を降りて隣町に来ていた。

 

「それじゃ、行くか。はぐれんなよ?」

「わ、わかったけど。本当にどこに向かってるの?教えてよ!」

「んー、まいっか。とりあえず、歩きながら話すわ」

 

と言って歩き出すと咲愛が横に並んでついて来た。

 

「これから行くのは、俺のとっておきの場所なんだ。1人になりたい時とか、悩んだ時によく行くんだけど、景色いいからいつか咲愛を連れて行きたいな、って思ってたんだ」

「へぇ〜、そうだったんだ。あ、もしかして、たまに1人で出かけてたのってそこに行くため?」

「そうそう。いやー、学校早く終わって良かったわ」

「別に休みの日でもいいじゃん、なんで今日なの?」

「そ、それは……」

「それは?」

「……まだ秘密だ。ほら、置いてくぞ!」

「待ってよ、結兄!」

 

これを最後に会話がなくなり、目的地に着くまで歩くことに集中していた。

 

 

 しばらく歩いて小高い丘を登ると、

 

「さ、着いたぞ。ここが俺のとっておきの場所だ」

「わぁ〜、すっごいキレイ!」

 

そこには辺り一面に色鮮やかな花がたくさん咲いていた。

 

「だろ?」

「うん!」

 

前に出て咲愛が花畑に目を奪われているのを見て、あぁ、やっぱり好きだなと思った。だから、

 

「なぁ、咲愛」

「何?」

「好きだ」

「——え?」

 

咲愛がすごい勢いで振り向いて俺を見た。

 

「俺は、咲愛のことが好きだ。妹としてじゃなくて、1人の女の子として、咲愛が好きだ。付き合ってくれ」

 

そう言って俺もまっすぐ咲愛を見つめる。そして、咲愛の方へ向かう。

 

「え、ちょ、え?ほ、ほんとに?わ、私で、いい、の?」

 

——後6歩

 

「あぁ」

 

——後5歩

 

「だって、義理の兄妹なんて知らない人から見たら、兄妹で付き合ってる、って変に見られるよ?」

 

——後4歩

 

「いいよ、咲愛がそばにいてくれるなら」

 

——後3歩

 

「で、でも色々、た、大変なことになるんじゃ……」

 

——後2歩

 

「構わない」

 

——後1歩

 

「で、でも——「咲愛、俺はお前だから、好きになったんだ。お前以外じゃダメなんだよ」……っ」

 

黙って俯いてしまった目の前の咲愛を抱きしめると、

 

「咲愛、好きだ。俺と付き合ってください」

 

と囁いた。腕の中で咲愛が少しビクッとする。そして、咲愛がおずおずと抱きしめ返してくると、

 

「私も、私も好き、大好きだよ、結兄。こんな私でいいなら、よろしくお願いします!」

「当たり前だろ!こっちこそ、これからもよろしくな!」

 

 

 翌日、私と結兄は鈴ちゃんと滝沢くんに付き合い始めたこと、このことを誰にも言わないでほしいことを報告した。2人ともまるで自分のことかのように祝福してくれた。

 

 

 

 私——望月咲愛には付き合っている人がいる。相手は義理の兄の結兄。生活は今までとあまり変わらないけど、今までとは少し、ううん、とっても大きく変わった関係。この先も、私と結兄が付き合っていることは私、結兄、鈴ちゃん、滝沢くんだけのひ・み・つ。

 




はい、ということでこれにて「4色Factors」は完結となります!
そのうち次のお話も投稿しようと思ってるので、楽しみにしてください!

では、また!
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