恋愛小説集   作:小春春斗

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どうも!今回から新シリーズです!

今回は高校になって友達になった2人のお話です!

では、どうぞ!


Pure School Love
1


「さぁ、ついにこの季節がやって参りました!!皆さんがこの2ヶ月間かけて作り上げてきたクラスの企画の成果を見せる時です!今ここに、開原高校、文化祭の開催を宣言します!!」

「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉー!!」」」」

 

学園に開催宣言のアナウンスが流れた瞬間、周りにはテンションの上がりようがわかる位の叫びが響き渡った。そんな中、俺——(たつき)は、

 

「やっとか…これで最後の文化祭になるのか。感慨深いものを感じるな……」

 

と、呟いて突っ立っていると、

 

「なにじじくさいこと言いながら突っ立ってんのよ、樹」

 

と、後ろから声をかけられた。

 

「いやいや、これが高校最後の文化祭なんだぞ?なんか感慨深くないか?」

 

と、声をかけてきた友人——沙月(さつき)に言う。

 

「そ、そうかもしれないけど…。い、今はそれ関係ないじゃん!ほら、始まったんだし、屋台行こうよ!」

 

と言うが否やすぐに歩き始める。が、そちらとは逆の方に歩き出した沙月を見て慌てて、

 

「おい、屋台そっちじゃねぇぞ、沙月!」

 

呼び止める。沙月は罰が悪そうにこちらを見て、

 

「……えへへへ?」

「誤魔化しても無駄だ……。はぁ…、沙月の方向音痴は今に始まったことじゃねぇけどさ。ったく仕方ねぇ、沙月、ほら」

 

誤魔化そうとしているので、呆れつつ手を差し出した。

 

「……?どゆこと?」

 

…意味が分かっていないらしい。

 

「次、気付かないうちにどこかに行かれたら面倒だからだ!」

 

と言って、少し強引に沙月の手を握る。沙月がびっくりしたようにこちらを見てから、

 

「わかったよぅ。それじゃぁ、エスコートよろしくね、樹!」

 

と、ちょっと照れた雰囲気のまま満面の笑みで面と向かって言ってくるものだから、俺は顔を赤くしてしまった。

 

「…顔赤くしてどうしたの?」

 

と、不思議そうにこちらを見てくる。

 

「何でもない!ほら、行くぞ!……天然過ぎるぞ。お前のせいだ、ばか」

「ちょっと、引っ張らないでよ!自分で歩けるからー!」

 

俺は誤魔化すように沙月の手を引っ張って、屋台の方へと向かい始めた。

 

 

——そもそも、俺がなぜ沙月と一緒に文化祭を回ることになったのか。それは遡ること4日前……

 

「なぁ、樹は最後の文化祭誰と回るんだ?」

 

この友人たちとの発言がきっかけだった。

 

「ん~、1人で自由気ままに回るつもりだったんだが、何でだ?」

「いや、一緒に回んねぇか?っていうお誘い」

「今年で最後だし、どうよ?」

「いい『ねぇねぇ、樹!今年の文化祭、一緒に回ろ?』っと、沙月か」

 

OKと返事しようというところで、沙月が会話に入ってきてすぐに誘ってきたのだ。

 

「ねぇ、いいでしょ?どうせ今年も1人で回るつもりなんでしょ?」

「うっ、そ、それはそうだが……」

「なら、いいよね!ね?」

 

とすごい勢いで迫られたからついつい、

 

「わ、わかったよ。……と、言うわけだが、お前らも一緒に来るか?」

 

と、誘いを受けてしまったがが、他の友人たちも誘ってみた。

 

「いやいや、お前たち2人と一緒になんて回れるか!仕方ない、俺たちは俺たちで回るか」

「そうだな!というわけで、お前たち2人で回ってくれ」

 

とニヤニヤしながら言われた。

 

「何ニヤニヤしてんだよ……。ってことで沙月、2人だがいいか?」

「もちろん!よろしくね!」

 

そう言って沙月はすぐに離れていった。残った友人たちは、

 

「「リア充爆発しろ!」」

 

と変わらずニヤニヤしてイラついたように言い残して自分の席に戻った。

 

「何言ってんだよあいつら。にしても、今回の文化祭、沙月と回れるのか…楽しみだな」

 

友人たちの言葉に呆れつつも、文化祭が待ち遠しくなった。

 




今回は導入部分でした。次回はちゃんと文化祭を楽しんでもらいます(予定)!

では、また次回!
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