恋愛小説集   作:小春春斗

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どうも、小春春斗です!

さて、今回から新しい取り組みとして異世界転移ものを書いてみました!
色々おかしい所があるかもしれませんが、暖かく見守っていただけると嬉しいです!

では、どうぞ!


孤独だった勇者の物語
プロローグ


『霧が出る日に森に入ってはならない。もし、そのときに森に入ってしまったら戻ってこられなくなる。——』

 

 これは俺——剣優斗(つるぎゆうと)がいた村に伝わる伝承の一部だ。俺が覚えているのはこれだけだが、まだ続きがあったと思う。が、長くて覚えることを諦めた。周りの人には、この伝承を覚えている人もいるが、ほとんどが信じていない。俺も信じていない人の一人だった。あの時までは……。

 

 

 俺は、幼い頃に家族を事故で亡くした。そのせいで周囲に対して心を閉ざすようになった。元々友達は少なかったのだが、これが原因で、友達が減ってついにはいなくなってしまった。料理や洗濯など、並大抵のことはすぐにできるようになってしまったので、一人暮らしをしながら退屈な日々を過ごしていた。今までで興味が出たものなんて無かったから、目標や将来にやりたいと思うことが全く見つけられずに、ダラダラと毎日を過ごしていた。このまま退屈な日々を送っていくと思っていた。

 

 そんな日常を変えたのは、ジメッとしていて曇っていた日のことだった。学校からの帰り道で俺は、森の近くを歩いていた。少し道端で休んでいたら、視界の端で何かが光った。不思議に思って顔を向けてみると、森の中で光っているものがあった。

 

「森にはだれもはいるはずねぇのに落とし物とかあるわけないよな。……霧も出てないし、ちょっと探しに行ってみるか」

 

俺はそう呟いて森に入った。その瞬間、急に霧が出てきた。

 

「はぁ、どういうことだ?さっきまで、霧なんて出てなかったのに……」

 

そう言って振り返ってみると、道がなくなっていた。

 

「な、なんで、道がないんだよ?霧が出たからって道が見えないなんてことあるはずねぇのに……。それにしても、あの伝承って本当だったんだな。こうなった以上はどうにかしてここを出ないといけねぇな……。とりあえず、進んでみないことにはどうにもならないよな」

 

そう言って歩き出した。

 

 

——あの伝承にはこんな続きがあった。

 

『霧が出る日に森に入ってはならない。もし、そのときに森に入ってしまったら戻ってこられなくなる。かもしれない。戻ってこられる可能性はあるが、それはそこにいる人たち次第だ。』

 

と。

 

 

 歩き始めてから多分数分ぐらい経ったと思う。さすがに歩き疲れてヘトヘトになって辟易としていたら、ついに視界が晴れてきた。

 

「お、やっと霧が晴れてきたか」

 

そういった瞬間、ぱっと視界が開けた。そして、辺り一面の花畑が目に映り込んだ。

 

「おいおい、晴れてたときに森に入った時には、こんな場所無かったぞ……。てことは、本当に伝承通りじゃねぇかよ。さすがに笑えねぇぞこれは」

 

俺は呆然と呟いた。




と言う感じの始まりです。
次回には新たに誰かが出て物語が動き出しますのでお楽しみに。

では!
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