恋愛小説集   作:小春春斗

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 皆さん、明けましておめでとうございます、小春春斗です!1年以上間を開けてしまいましたが、やっと前回の続きを上げられそうです!忘れたなーって人はそんなに長くないので、最初から読んでもらえると嬉しいです!

 そして、ちょっとしたお知らせも後書きにあるので、チェックしてくださいね!

 では、どうぞ!


後輩&先輩~3~

——そして、休日

ピピピピ…………

 

「うーん……。んー、うるさいなぁ……」

 

なんて寝ぼけながらアラームを止めると体を起こして伸びをした。

 

「んー……、ふぅ。先輩と出かけるのって今日だったよね。今何時…って、嘘!なんでこんな時間なの?!」

 

8時50分を示している時計を見て一気に目が覚める。

 

「服は準備できてるし、カバンも大丈夫。後は……」

 

と言って鏡を見る。

 

「ーっ!!」

 

声にならない絶叫をしてしまった。そこには、普段よりも寝癖がひどく、ゴワゴワになっている髪の毛の私が鏡に映っていた。

 

「え、え?なんで?昨日、ドライヤーしてからクシでもちゃんと梳いたのに!もー、これ直してたら絶対に間に合わないじゃん!」

 

そう言うや否やクシで髪を梳き始める。でも、

 

「あー、なんでこういう時に限ってクシの通り悪いの!」

 

悪いことが起こるときに限って悪いことが重なるみたいで、中々寝癖が直らない。

 

「とりあえず、ある程度マシになったからゴムで結んで……うん、まぁ大丈夫だよね!」

 

そう言って鏡から顔を上げ時計を見ると8時55分を示していた。そういえば、家から駅までってどう頑張っても15分はかかるような……、

 

「って、どうやっても遅れるじゃん!ちょっとでも、早くしないと!」

 

そう言って昨日準備していた服をさっと着てカバンを持つと、バタバタと急いで玄関まで向かう。そして、

 

「いってきます!」

 

と靴を履きながら言って、履き終えるとすぐにガチャとドアを開けて家を飛び出した。

 

「ったく、何やってんだあいつは。9時過ぎてるし、また寝坊か?」

 

俺は改札前の柱にもたれかかってスマホを確認しながらぼやいた。普段からよく寝坊してるしなあいつ。まぁ、多分今日もそうだとして、そろそろ……

 

「せ、せん、ぱい。お、おまたせ、しました……。ハァ、ハァ」

 

ほら、来た。

 

「いや、これぐらいなら予想してたし、気にしないでいいぞ。それより、ちょっと休むか?」

「ハァ、ハァ、……スー、ハー……。もう大丈夫です、先輩。改めて、おはようございます。そして、遅れてすみません」

「おぅ、おはよ。それとさっきも言ったけど気にしないでいいって。大丈夫なら行くぞ」

 

そう言って改札の方に歩き出すと、すぐに後ろをついて来た。

 

「それで先輩、今日はどこに買い物に行くんですか?」

 

ちょうどホームに来た電車に乗り、並んで座るとそう訊いて来た。

 

「隣町のショッピングモール。ちょっと買いたいものがあってな、そこでしか買えないんだよ。」

「そうだったんですね。それなら私のお買い物にも付き合ってもらってもいいですか?ちょっと色々と買わないといけなくて……」

「まぁ、それくらいならいいぞ。なんなら荷物多くなるんだったら持つし」

「ほんとですか?!」

「あぁ」

「楽しみだなぁ〜〜」

 

なんて話しながら目的地まで時間を潰した。

 

 そして数分、隣町のショッピングモールに到着しました。

「さて、着いたわけだが、俺の買い物は後でいいからお前のから回るか?」

 

と先輩が案内板を見ながらそう言ってきました。

 

「いいんですか!?」

「いいぞ。それで、どこの店に行きたいんだ?」

「えーっとですね……。新しい本と服を見に行きたいですね。服はウニクロでもいいかなって思ってます。先輩は何を買うつもりだったんですか?」

「俺か?俺は部活で使うもので足りないものをな。んー、先に本屋行くか。それより後はその都度決めればいいだろうし」

「はい!それじゃ、行きましょう!」

「って、おい、引っ張るな!自分で歩ける!」

 

私はそう言って先輩の腕を掴むと引っ張って目的の本屋に向かい始めました。

 

 本屋について面白そうな本を買うと、私たちはそのままショッピングモールをぶらぶらし始めました。服屋では恥ずかしかったけど私が選んだ服を先輩に見てもらって可愛いって言ってもらえた服を買ったり、逆に私が先輩の服を探してみたりしました。そして、

 

「はぁー、楽しかったですね、先輩!」

「まぁまぁな」

 

時間は夕方、ショッピングモールを出て帰りの電車に乗っています。

 

「それにしても、あっという間に帰りの時間になってしまいましたね」

「だな」

「……」

「……」

 

会話がなくなってガタン、ゴトンと電車が走る音だけが響いている。しばらくして私たちの最寄り駅に電車が着き、電車から降りて改札を通り、いざ別れようとした時、

 

「……なぁ、まだ時間あるか?」

 

と先輩から呼び止められた。

 

「……へ?」

「だから、この後まだ時間あるのかって聞いてるんだよ。それでどうなんだ?」

「あ、は、はい。まだ大丈夫ですけど……」

「なら、ちょっと寄り道していいか?」

「は、はい」

「なら、行くぞ」

 

そう言うと先輩は私の手を握って歩き始めました。

 

 先輩に手を引かれて連れて来られたのは——

 

「こんな時間に来ちゃって大丈夫なんですか?それに休みだし」

「大丈夫だろ。別に部活で忘れ物を取りに来たって言えば」

「そんなものですかね」

「そんなもんだろ」

 

そう、学校です。私は何か守衛さんに言われないかヒヤヒヤしてましたが、先輩が言った通り、忘れ物を取りに来たと言うとあっさりと通してくれました。そして、そのまま校舎に入り、靴を履き替えると、

 

「寄り道って学校だったんですね。何か本当に忘れ物したんですか?」

「んー……忘れ物っちゃ、忘れ物だな。お前の」

「え?どういう——」

「ほら、こっちだ」

「んー、私忘れ物なんてしてたっけ……。って、あ、待ってくださいよ!」

 

忘れ物なんてあったかなと考える私をよそにさっさと歩き出した先輩の後を追いかけます。そして、

 

「ほら、着いたぞ」

「ここ、ですか?」

「あぁ、ここだ」

 

私たちは屋上に来ました。んー、私、ここでなんか忘れ物したっけ……。んー、あの日なんか落としていったのかな……。なんて考えながら先輩の方を向くと、

 

「お前、本当に覚えがないのか?」

「え、えぇーと、はい」

 

何故か先輩が呆れた視線を私に向けているのを見てしまいました。……そんな目で見られても、本当に心当たりないんですってば、先輩!と心の中で思って、そのまま言ってしまおうと思って口を開こうとすると、

 

「返事」

「ッ?!」

「告白の返事。お前、この間は途中で逃げただろうが。だからお前の忘れ物」

「えーっと、それは、そのー……」

 

思わず視線をそらしてしまった。確かに、そう考えれば私の忘れ物なんだろうけど……。

 

「今日は逃げんなよ?次、返事欲しいって言われても絶対言わねぇからな?」

「……先輩」

「ん?」

「この間は途中で逃げちゃってごめんなさい。なんか答え聞くのが怖くなってつい……」

「ついで逃げられる側のことも考えてくれよ」

「本当にごめんなさい!」

 

そう言って勢いよく頭を下げました。ちょっとして、

 

「あははは!怒ってねぇって。ひー、おかしい!」

 

なんて聞こえてきたので、頭をバッとあげて先輩を見ると、お腹を抱えて笑っていました。

 

「そんなに笑うってひどくないですか、先輩!すっごい怒らせたって思ったのに!」

 

って言って先輩に詰め寄りました。すると、手首を掴まれて先輩の方に引き寄せられたかと思いきや、立ち位置が入れ替わって私は壁に押し付けられてしまいました。

 

「え?ちょ、これ」

 

なんて今起こった展開に戸惑っていると、

 

「一回しか言わねぇから、ちゃんと聞けよ」

 

なんて先輩が真剣な顔で言ってくるので、急に顔が熱くなってしまいました。

 

「……」

「……。この間も言った、てか言いかけたけど、俺にとって幼馴染で年下だったから妹みたいな存在だと思ってた。この間までは」

「この間、までは?」

 

先輩の言い方がなんか変でついつい繰り返してしまいました。この間までって……どういうことだろ?

 

「あぁ。そのときにお前のことを一回幼馴染ってこと抜きで女子としてどうなんだろ、って考えたんだよ。それでな、お前って寝坊ぐせさえなければ、一緒にいて楽しい奴なんだよな。それに……」

「それに?」

 

言い淀んでしまう先輩をちょっと期待を込めた瞳で見てみる。先輩は気まずい顔をして、

 

「そ、それにその、か、可愛いし///」

 

なんてそっぽを向いて言うものだから、余計顔が熱くなってしまいました。

 

「あ、ありがとう、ございます///」

「……コホン、とにかくだ。お前のことを可愛いくて、一緒にいて楽しい奴とは思ってるんだ、幼馴染抜きで。んで、次にお前が誰かと付き合ったらどうなんだろって考えたんだ。お前に自覚ないかもしれないけど、他の奴からも結構人気あるみたいだから。それで考えたらなんか嫌だったんだよ。お前が誰かと付き合うって考えると」

「……え?」

 

え、え?先輩、今なんて言った?私と先輩以外の誰かが付き合うって考えたら嫌って……。え?それって、

 

「やっと分かったんだよ」

 

そう言って私を抱き寄せると、

 

「……ぁ」

「好きだ。好きなんだ。俺は、お前が」

「……嘘?ですよね?」

「嘘なんかじゃない。一人の女の子としてお前が好きなんだ」

 

私は先輩の体を押して離れて、

 

「じゃ、じゃぁ、この間一緒に駅前のカフェに行った人って誰なんですか?」

 

と聞きました。先輩は一瞬考えると何か納得したような顔になって、

 

「あぁー、見られたのか。あいつはただのクラスメイト。ちなみに、あいつ彼氏もいるし、お前の思っているような関係じゃないぞ?」

「へ?」

「あの日はただ相談に乗ってもらってただけ。それに、友達も別に呼んでたから二人っきりってわけじゃなかったし」

「そ、それじゃ」

「そう、お前のはやとちり。聞きたいことはそれだけか?」

「え、えっと……」

「無さそうだし、改めて——」

 

と言って手を私に伸ばし、

 

「俺と付き合ってくれるか?」

「——はい。はいっ!」

 

その手を取る代わりに先輩に飛びつきました。

 

「うぉ!」

「先輩、先、輩……。嬉しい、です、私。先輩に、好きって、言ってもらえて……。私、私も、先輩のことが好き、です。よ、よろしくお願いします、先輩」

「あぁ、こっちこそよろしく」

 

そう言ってちょっと苦しいくらいに抱きしめてくれました。

 




 はい、ついに付き合うことになりましたー!おめでとー!と言ったところですが、実はまだ続きが書けてないんです……。

 え?なら、この1年間何してたんだって?
 実は、他に小説書いてたんですよ!で、何個か完結してるのあるんで、そっちを先に投稿しようかなと思います。(多分今週中には)

というわけで、次はそちらでお会いしましょう!

では、また!
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